和紙

蛇足
★鬼の霍乱(かくらん)
霍乱は日射病や暑気あたりのことです。正しくは揮霍撩乱(きかくりょうらん)です。
ふだん非常に丈夫な人がめずらしく病気にかかることのたとえに使います。

★鬼子母神
インドの女神、訶梨帝(かりてい)の意訳です。
彼女は千人とも一万人とも言われる子供を産みました。しかし、性質が邪悪で、常に他人の子どもを殺して食べました。
そこで、釈迦は彼女を教化しようとその最愛の末子を隠してしまいます。
釈迦は悲嘆にくれる鬼子母を戒めて子を返し、吉祥果(ざくろ=人肉に似た味がするといわれる)を与え、帰依させました。
手にざくろを持つ天女の姿をして、産生と保育の神として信仰されています。

「恐れ入谷の鬼子母神」
「恐れ入る」の「入る」を地名「入谷」にかけ、入谷にある鬼子母神と続けるシャレです。
「その手は桑名の焼き蛤」などと同じ趣向ですね。

★町飛脚
江戸の街中は便り屋(たよりや)と言うのが現在の宅配便のような仕事をしていました。
彼らは、鬼の面や天狗の面を担いだ棒の先につけていたそうです。
例によって、「御荷=鬼」とかけた駄洒落です。^^;

★鬼宿日(きしゅくにち)
インドの星占いから起こった言葉です。
陰暦で鬼(き:星の名前。二十八宿の一つ、和名:たまほめ星、現在の蟹座あたりです)に当たり、その星が守護するという日です。
嫁取りの他は、万事に大吉とされます。
1/11,2/9,3/7,4/5,5/3,6/1,7/25,8/22,9/20,10/18,11/15,12/13にあたります。

11月の鬼宿日は
七五三(しちごさん)です。
七五三は徳川家光が病弱な四男徳松(後の綱吉)のため、慶安3年(1650)年11月15日に無事5歳まで育ったお祝いをしたのが始まりと言われます。

ついでに、
七五三縄は「しめなわ(=注連縄)」と読みます。お正月のしめ縄です。

★羅生門河岸(らしょうもんがし)
江戸、吉原にあった、最下級の女郎(局女郎)などがいた場所の名。

客の腕をつかんだら斬られても離さない。渡辺綱が羅生門で鬼神の片腕を打ち落とした伝説と同じだ、と言うので羅生門河岸の名がついたと言う説があります。

★鬼ころし
現在は辛口の酒の代名詞として有名で「鬼ころし」を名乗るのは全国で100を下らないと言います。
元は、岐阜県の老田酒造が古くから作っており、老田の鬼ころしと呼ばれていたといいます。昭和30年代になると「飛騨自慢・鬼ころし」として売り出し、この名が広まったようです。
もっとも、江戸時代は鬼ころしは悪酒の代名詞で一番売れない酒だったとか。

★空中鬼
中国語で酸性雨のことです。まさに現代の鬼です。

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