和紙

牛乳
蛇足
■歴史
★世界での歴史
古代エジプト人
やメソポタミアのシュメール人が、牛乳をしぼり、それを飲んでいたことをしめす、壁画やレリーフが残っています。紀元前4000年頃のことです。
実際に飲み始めたのは1万年前にさかのぼるのではないかと言われます。

★日本での歴史
日本書紀
に、神武天皇東征の時、弟猾(おとうかし)という者が、牛酒(ししさけ)をふるまい、天皇はそれを将兵に賜ったという記述があります。

560年に百済の
智聡(ちそう)が搾乳術を日本に伝えています。
645年には智聡の子の善那(ぜんな)が孝徳天皇(597〜654)に酥を献上しています。
(酥については「Vol017五味」を参照してください。)
675年には
天武天皇(?〜686)の殺生禁断令がだされますが、牛乳・乳製品は対象外でした。
しかし、普及は、上流階級に限られていたようです。

江戸時代になると
水戸黄門は牧場で牛を飼い、牛乳酒、白牛酪(バター)、酪丸(チーズ)を食べたとされ、
また、
吉宗はインドから雌雄の白牛を輸入し繁殖を図り、白牛酪を病人にも与えたとい
います。

■牛乳あれこれ
★何からつくられる
のでしょう?
牛乳は血液が乳腺細胞に運ばれ、そこで作られます。つまり、牛乳の元は血液。(人も同じですが。^^;)
1リットルの牛乳を作るのに600リットルもの血液が必要なのだそうです。

★白いのは?
牛乳が白く見えるのは、牛乳の中に浮遊している脂肪球や蛋白質が光を散乱するからで
す。なお、バターが黄色いのは脂肪球が破れて中の黄色い脂肪がでてくるからです。

★牛乳、加工乳、乳飲料って
1.牛乳
生乳だけを原料に使い、乳脂肪分3.0%以上、無脂乳固形分(脂肪を除いた牛乳中の固形分)8.0%以上のものをいいます。

2.加工乳
生乳にクリームやバターなどの乳製品を加えて乳成分を増やしたり、逆に乳脂肪の一部を除いたりしたものです。濃厚牛乳やローファット牛乳などがこれにあたります。

3.乳飲料
生乳や乳製品(還元乳)以外に、コーヒーや果汁などを加えた飲み物です。

★牛乳のにおい
市販の牛乳には独特のにおいがあり、これが牛乳嫌いの原因の一つにもなっていますね。
実はこのにおい、高温殺菌時に蛋白質が焦げたにおいなのです。
最近、見かける低温殺菌牛乳はこのにおいがありません。においが嫌いな人はためしてみてください。

★ペット入り牛乳の無いわけ
牛乳は生ものなので、容器や包装にも衛生を保つために、厚生省より使用できる基準が法律で定められています。
使用できるものは、ガラス瓶、ポリエチレン製容器包装・ポリエチレン製加工紙とその組み合わせです。ペットボトルは含まれていません。

例えば、「ガラス瓶は、着色していない透明なものであって、口内径が26mm以上のものであること。」などと決まっています。

★牛乳を暖めるとできる膜
牛乳は40℃以上に温めると、表面に薄い膜ができます。
ラムスデン現象といいます。

加熱すると表面の水分が蒸発するために、乳成分(特に蛋白質)を主体にした濃縮凝固が起こり、その時に、周辺の脂肪や乳糖なども、包み込む形で皮膜ができるのです。豆乳から作られる「ゆば」もこれと同様の原理です。

■雑
★お釈迦様の悟り

仏教の開祖釈迦(ゴータマ・シッタルタ)は、悟りを開くため出家して山奥で断食苦行をしていましたが、悟りが開けぬまま衰弱したからだで山を下りてきます。
その途中で出会った乙女
スジャータから 1杯の乳を捧げられました。
釈迦は、そのあまりのおいしさに驚き、その瞬間に悟りを開いたといいます。
スジャータ、どこかの商品名にあったような・・・。^^;

★競技用オセロの駒
オセロの公式競技用の石は直径3.5cmです。意外と大きいですね。
この由来は面白いものです。
オセロの考案者は、長谷川五郎さんですが、当初は碁石を使っていたそうです。しかし、打つたびに白石と黒石を入れ替えなければならず、大変なので、ボール紙を裏返す方式に変えました。
その後、メーカーに売り込む際、
牛乳瓶のフタで試作品を作って持ち込みました。
牛乳瓶のフタの大きさが、3.5cmだったのです。


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