和紙

天道虫(テントウムシ)
蛇足
今日は天道虫(テントウムシ)のお話です。嫌われ者の多い虫の中で、かわいさで結構人気者ですね。てんとうむしのサンバとか。^^;

■名前の由来
天道虫は世界中に4,200種類、日本にも200種類ほどが住んでいます。

★名前の由来
天道虫は飛び立つときに木の枝先などに登ります。この習性を天への道を教えてくれるとしたと言います。

次の句は、その習性を詠んでいます。
 のぼりゆく草細りゆく天道虫  草田男
 羽出すと思へば飛びぬ天道虫  虚 子

★ladybird
英語ではa ladybird(米 a ladybug)ですが、語源は Our Lady(the Virgin Mary)とされています。つまり、聖母マリア(Our Lady、the Virgin Mary)です。
理由は背中の七つの星を聖母マリアの七つの悲しみ(the seven sorrows of the Virgin Mary)とみなした事からのようです。

★Ladybird[マザーグースより]
天道虫は神聖な虫というイメージがあるようで、傷つけたりししないで、指先や手の甲にテントウムシをのせ、フッと吹き飛ばします。
その時、呪文のように唱える唄です。

Ladybird, ladybird, fly away home
Your house is on fire, your children all gone;
All except one and that's little Ann
And she has crept under the warming pan.

天道虫 天道虫 飛んでお帰り
お家が火事だよ 子供達はみな逃げた
一人残った、おちびのアン
おなべの下にもぐりこんでいるよ

★ニセ者だらけの天道虫の世界
天道虫はコウチュウ目(甲虫目、鞘翅目)カブトムシ亜目テントウムシ科に属します。
テントウムシ科には、益虫とされる
ナナホシテントウナミテントウがいます。
しかし、一般に
テントウムシダマシ類と言われるニジュウヤホシテントウやオオニジュウヤホシテントウは害虫です。ジャガイモやナスなどの葉を食べる、背中に28個の黒色の斑紋があります。

ところが、驚くことにこれ以外にテントウムシダマシ科やマルテントウダマシ科と言う科まで存在するのです。

■益虫
ナナホシテントウやナミテントウなどは成虫、幼虫ともにアブラムシ類を食べます。他に、カイガラムシ類やハダニ類、うどんこ病菌を食べるものもいます。

★ナナホシテントウ
背中に黒い紋が7つあります。ナナホシテントウは夏場は暑さを避け雑草の下などで夏眠をします。

★ナミテントウ
住宅地から山地までどこにでもごく普通に見られます。
背中の紋は、同じ種類とは思えないほどバラエティに富んでいて、無紋まで含め50以上の種類があるといいます。
星の数が七つ以外だったら、ナミテントウの可能性が大きいようです。

■テントウムシと呼ばれた車
日本の本格的国産乗用車は昭和30年(1955年)のトヨペットクラウンです。
しかし、当時の金で101万円もし、庶民には高嶺の花でした。

富士自動車工業は1958年
スバル360を出します。
軽量化のために鉄板を薄く丸くせざるを得なかったと言います。
そのため、ニックネームが「テントウムシ」でした。
これが、日本のマイカー時代の始まりです。当時42.5万円で1969年まで生産されました。

■言葉
★苦虫をかみつぶす

ニガムシと言う虫はいません。しかし、モデルと思われる虫はいくつかあり、その一つがテントウムシです。
鳥はテントウムシを食べると、必ず吐き出します。
蟻などに襲われた時にも黄色い液を脚の横から出すのですが、この液が苦いようです。
テントウムシが派手なのは食べてもまずいと言う警戒色なのです。

他に、カメムシやゴミムシも苦いそうです。ゴミムシの方はダーウィンが実際噛んで苦かったと言う記録を残しています。


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