和紙

蛇足
■漢字
★「卵」
の字の成り立ちには2説あるようです。
1.機織(はたおり)の踏脚板の形から来ていて、卵の意味に使うのは借用。
2.蛙の「たまご」の象形文字。

★卵と玉子
玉子は当て字です。しかし、昔から使われてきました。
特に料理では、玉子酒、玉子豆腐などと書くのが普通です。
一方、卵の方は生物学的な意味に使われることが多いようです。
また、医者の卵など比喩的表現の場合も卵です。
ただ、明確な基準があるわけではないようです。

因みに、中国では普通「
」の字を使います。ニワトリの卵は鶏蛋(日本人にはチータンと聞こえます。)です。中華料理のメニューでこの字があれば卵が使ってあります。

■伝来
鶏は約2000年前に朝鮮半島経由で入ってきたと言います。
当時、鶏は神の遣いとして崇められ、卵を食べたという記録はないそうです。
卵が庶民の味として定着するのは江戸時代になってからです。

■雑
★卵の色

日本には鶏が2億8000万羽以上も飼われているんだそうです。一人当たり2羽、すごいですね。一人当りの年間消費量は、335個(平成9年)でだそうです。

さて、卵には白色と褐色がありますね。違いがわかりますか?
白色は卵を専用にとる白色の鶏の卵です。
褐色は卵だけでなく肉用としても使われる褐色の鶏の卵です。 
他に青い卵もあるんだそうです。青と言っても、かすかに青味がかった卵でマローカナ種(チリ産)の交配種の卵だそうです。

特殊な卵でヨード卵と言うのがありますが、あれは餌に海藻を混ぜて飼育したものです。

鶏の先祖はセキショクヤケイと言われ、年に5〜8個の卵しか産みません。毎日産むように人間が改良?したのが現在の鶏です。

★卵の形
鳥の卵は球ではなく卵型ですね、なぜでしょう?
もともとは丸かったのが、次第に現在のような形に進化したと言います。
これは、親鳥が卵を抱いて温める時に、誤って転がっても、卵は軸を中心に回転して、自然に元の位置に戻ってくるようになっているのです。
断崖や岩の上などで産卵する種類の鳥の卵ほど一方の端がとがっています。
一方、木の洞などに産卵する鳥の卵は球に近い形をしています。

■雑
★ガリバー旅行記

絵本で、ガリバーが小人の国に行った時、隣国との間で戦争になって大活躍したのを覚えている人も多いのでは。では、戦争の原因は?
「卵を食べる時、尖った方から食べるか、丸い方から食べるか」が戦争の原因でした。^^;
実は、これは当時のヨーロッパの社会を風刺したものです。
つまり、プロテスタントのイギリスと、カトリックのフランスとの争いです。
プロテスタントだ、カトリックだと言ったところで、同じキリスト教。卵の食べ方をうんぬんする小人国の争いと同じだと言いたかったのでしょう。

★egg plant
英語で茄子(なす)のことですね。形が卵に似ているからでしょう。
白茄子と言う言葉があります。肉食を禁じられた僧侶が使った隠語です。般若湯(はんにゃとう、酒)などは有名な隠語ですね。白茄子は卵のことです。

★イースター・エッグ
イースターエッグは卵の殻にカラフルな彩色をほどこしたゆで卵やお菓子のことをいいます。卵が生命の誕生を象徴することからイースターのシンボルとなったといいます。

去年でしたか、ロシア皇帝お抱えの宝石師ファベルジェ作の
イースターエッグ「冬の卵」が競売で約11億3000万円で落札されたというニュースがありました。
ニコライ二世が皇太后に贈ったものだそうで4000個以上のダイヤで飾られているんだとか・・・。
これは卵を使ったのではなく水晶を卵形に加工したものだそうです。

★コロンブスの卵
一見誰でも思いつきそうなことでも、それを最初に考えたり行なったりすることの難かしさをいいます。
西に向かって航海すれば、陸地にぶつかるぐらいは誰にでもできると言われたコロンブスが、それでは卵を立ててみろといい、誰もできなかった後で、卵のお尻をつぶして立ててみせたという逸話によります。

しかし、つぶさなくても、平らなところで新しい卵を使うと、立てることができます。
新しい卵の表面はツルツルではなく、小さな突起がたくさんあります。この突起がうまく作用して立てることができるのです。

★テニスのカウントのラブ
テニスのカウントは変わっていますね。
love、fifteen、thirty、forty と数えます。
このラブはフランス語の
l'oeuf (卵)が語源と言う説があります。形から来ているのでしょうか?
他にfor love「損得なしに、無償で」という説もあります。
それから15,30,40と言うのは時計の針のように15,30,45だったのが45が簡略化されて40となったと言う説があります。

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