和紙

陶磁器
蛇足
■語源
★chinaとChinaの語源

陶器を表す英語のchinaは中国Chinaから輸入されたことに由来します。
では、国名のChinaの方ですが、語源は
の始皇帝のあの秦から来ています。
秦を表す言葉がインドのサンスクリット語に入り、これがヨーロッパに伝わりChinaになります。一方、中国に逆輸入された方は"支那"と表記され、日本でも、江戸中期以後、第二次世界大戦末まで使用されました。

このChinaとchinaの関係に似たものには
Japan(日本)とjapan(漆器)Turkey(トルコ)とturkey(七面鳥)などがあります。
漆器も日本からヨーロッパに輸出されていました。
turkeyの方ですが、ほろほろ鳥(guinea fowl)というアフリカやマダカスカル島にすむ鳥が、トルコ商人によってヨーロッパに持ち込まれていました。一方、北米原産の七面鳥がスペイン人によってヨーロッパにもたらされます。この時、ほろほろ鳥の一種とされ、トルコ人によって持ち込まれたと言う意味でturkeyとなったと言います。
ちなみに、
ボーリングの3連続ストライクをturkeyと言うのは、昔、3連続ストライクを出した時、賞品として七面鳥が贈られたことによるそうです。

★セラミックス(ceramics)
最近よく耳にするセラミックスの方は、もっと意味が広くて、窯業(ようぎょう)で生産される製品の総称を言います。
語源は粘土を焼いて作ったものを意味するギリシャ語
keramosに由来します。
スペースシャトルの耐熱材やセラミック外壁材で耳にすることも多いですね。
そうそう、
鉛筆の芯も粘土と黒鉛をセラミック化したものです。

近年、高度の機能を有する
ファイン・セラミックス(ニュー・セラミックス)は、
IC基板、コンデンサー、センサー、人工骨、人工関節、人工歯などに広く使われています。
また、自動車エンジンへの利用、炭酸ガス吸着セラミックスなど、幅広い応用研究がなされているといいます。

■土器と陶器と磁器
★土器

 釉(うわぐすり)をかけてない素焼きの容器のことです。
★陶器
 素地(きじ)に吸水性があり光沢のある釉を施したものです。
 磁器にくらべて、透明性に劣り、強度も弱く、軽く打つと濁った音がします。
★磁器
 陶器より高温で焼きます。素地はガラス化して、透明または半透明の白色で硬くて吸水性がありません。軽く打つと澄んだ金属音がします。

 ただし、陶器と磁器の境目ははっきりしないと言います。

■焼き物の始まり
★世界最古の土器
とされているのは日本の縄文土器で、約1万2千年のものとされます。だからと言って土器の発明が日本だと言うのは早計で、世界には未発見のものも多く埋もれたままになっていると思われます。
ただ、縄文土器が世界のトップグループを走っていたことは確かなようです。

★旧約聖書の世界
旧約聖書「創世記」には、ノアの子孫たちが
バベル(バビロン)に都市を築き、そこに天にも達するほどの高い塔を建てようとしたため、神の怒りにふれたと記されています。
人々はレンガを焼き、瀝青(れきせい)をモルタルのかわりにしたとあります。このことから、焼成レンガがこの頃使われていたことをうかがわせます。(B.C.2000頃)

■雑
★トーナメント

トーナメントはギリシャ語の
トルノス(轆轤:ろくろ)に由来します。
騎士の馬による一騎打ちがの際、正面からぶつかり合う戦いで、決着がつくまで何度も、通り過ぎると馬の向きを変えるために回転させたところからついたと言います。
竜巻を意味するトルネードも語源は同じです。

★へなちょこ
明治14,5年頃、
野崎左文達数名が神田明神境内の料亭開花楼で酒宴を開いた時使用した杯に由来します。
外側に鬼、内側にお多福の顔を描いた、粗末な楽焼でした。
一杯飲もうとしたらジュウジュウと音がしてブクブクと泡が立ち酒が杯に吸い込まれてしまったそうです。
これを「へなちょこ」と呼んだのが始まりと言います。
(野崎左文の「昔の銀座と新橋芸者」に載っている話です)
"へな(埴)"は水底の粘土を多く含んだ黒い土のことで、荒壁などを塗るのに使われます。
"ちょこ"は"ちょく(猪口)"で杯のことです。

池田義治さんからのメールの要約です。(2003.06.26) 
セラミックには磁器、、陶器、b器(せっき)の三種類あります。
それぞれ焼成温度が異なるのですが、物性的には透光性と吸水性で区別します。

磁器:透光性あり。吸水性なし。光に透かして見えればそれは磁器です。吸水性が無いので、そのままで食器として利用できます。一般的に高い温度で焼き、叩くと澄んだ音がします。 
磁器も普通は釉をかけるようです。

陶器:透光性なし。吸水性あり。従って磁器(
陶器の間違い?)は食器として使うには上薬(釉薬)が必要です。
    逆に植木鉢などは陶器でないと困ります。

b器:透光性なし。吸水性なし。

紫色のついた部分は未菜実が入れたコメントです。(2004.12.18)


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