和紙

★語源
英語のcopperの語源はラテン語のcuprumで、
キプロス島(Cyprus)で産出したのに由来します。元素記号もCuです。

"
あかがね"とも言います。金属は純粋だと普通、銀色をしていますが、銅は色がついています。このような金属は珍しく、後は金くらいのものです。

銅は地球上(地表から16kmの深さまで)に存在する元素を多い順に並べたクラーク数が25番目で地殻中には0.01%しか含まれません。
因みにクラーク数は
酸素、ケイ素、アルミニウム(7.56%)、鉄(4.70%)、カルシウム、・・・と続きます。

銅の発見はB.C.4000年頃のイランの山岳地帯かエジプトの東シナイ半島であろうといわれます。青い石を含む岩の上での焚き火によって、灰の中に輝く銅を発見したのでしょう。エジプトでは主に孔雀石(くじゃくいし)から銅を採りました。

意外ですが、エジプトの
ピラミッドは石の上に、濡らした石英の粉を散らし、銅の鋸で切られたといわれます。純粋な銅は柔らかいのですが、鍛錬したり、不純物のヒ素などが硬くしたようです。

★青銅
青銅の名前は表面に出来たサビ、
緑青(ろくしょう)の青色に由来します。
青銅は銅にスズが9〜10%含まれます。古代は2〜16%と一定していないようです。
銅より硬く、融点も銅より低く加工しやすかったといえます。
なお、遺跡で青銅器が多く発見されるのは、銅は錆びると表面に酸化物の膜が出来、それ以上腐食が進みにくいため、残ったものと思われます。
鉄の方は残りにくいと言えます。

なお、以前は、緑青には毒があると言われましたが、現在では、ほとんど無毒だと言われています。

英語では
bronze(ブロンズ) です。
オリンピックのメダルは、銅メダルと言いますが、英語では
a bronze medal
青銅メダルが正しい。^^;

★真鍮
真鍮は真正な鍮石(ちゅうじゃく)の意味です。
16世紀の中国の博物書「
本草綱目」に銅と炉甘石(ろがんせき、亜鉛鉱)を精錬すると鍮石になると記載されています。

■コイン
日本のコインは1円玉のアルミを除いて、銅の合金が使われています。

5円玉 黄銅(真鍮) 銅+亜鉛
10円玉 青銅 銅+亜鉛+スズ
50円玉 白銅 銅+ニッケル
100円玉 白銅 銅+ニッケル
500円玉 ニッケル黄銅 銅+ニッケル+亜鉛
旧500円玉  白銅

新500円玉、日銀の発表ではニッケル黄銅となっていますが、この銅とニッケルと亜鉛の合金は、古くは
洋銀と呼ばれました。その後、銀が入っていないというので洋白と呼ばれています。

なお、硬貨は汚いという感じがしますが、チフス菌を培養したシャーレに5円玉や10円玉を入れたら死滅したという実験結果があります。
銅の
殺菌作用によるものです。
花瓶に10円玉を入れると花が長持ちするとか、シンクの排水口の金網に10円玉を入れておくとぬめりが起きにくいというのは、この殺菌作用によります。

★銅には他に
赤銅(しゃくどう)というのがあります。
赤銅色などと言う言葉が使われますね。赤銅のような紫を帯びた光沢のある黒色のことです。日本特有の合金だそうです。

この合金は金を3〜6%含み、さらに銀1%程度加える場合もあります。
日本では古くから工芸品や銅像などに用いられました。
硫酸銅、酢酸銅溶液などで処理をすると青黒い色彩がでます。
紫金とか烏金(うきん)などとも言います。

言葉
★ブラスバンド

黄銅は真鍮(しんちゅう)とも言い、英語では brass です。
ブラスバンドの金管楽器が黄銅で出来ていることに由来します。

★コップ(cop:警察官)
アメリカの警察官は俗称をコップといいます。映画の題名に良く出てきますね。
胸に着けたバッジが銅製(copper)であることに由来します。

good cop, bad cop (人を扱う時などの)優しい面ときびしい面を言います。
日本語の飴と鞭ですね。
優しい刑事ときびしい刑事が組んで容疑者を尋問することが由来です。


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