和紙

蛇足
★靴の歴史
B.C.2000年以前に、古代エジプトの王侯貴族や高僧などはサンダルを履いていたと言われます。
靴と言うと、一枚皮で作った
靴(モカシン)が、B.C.1600年頃から、狩猟の際に足を保護する目的で使われだします。

ただし、一般人まで含めて普及するのはB.C.200頃のローマ時代になってからです。

★日本で最初に靴を履いたのは?
日本では江戸時代に
綱貫(つなぬき)と言う、牛皮や猪皮製で底に鉄釘を打ったモカシンが防寒用として山仕事の際に使われたようです。
本格的な革靴となると、
坂本竜馬が最初だと言われます(写真が残っています)が、一説には織田信長だとする説もあります。

★ハイヒール
原型は16世紀の高下駄のような形をした履物
チョピンだと言います。「Vol.052上下水道」に書きましたが、汚物を窓から外に捨てたので、そのような履物が必要だったのです。
中には、高さが24インチ(約61cm)と言う物もあったそうです。少し前、流行った厚底なんて目じゃない。^^;

ハイヒールはエリザベス一世(1533-1603)の時代に始まると言います。
ルイ14世(太陽王)がハイヒールを履いていたのは有名ですね。

★青鞜(せいとう)
女流文学者や、婦人参政権運動などを通じて女性解放を主張する女性の知識人のことをいいます。
由来は、英語の
Blue stocking の訳です。1750年頃ロンドンの貴族モンタギュー夫人の主宰するサロンで、女性たちが揃って青い靴下をはいたところから、そのサロンの名称となりました。そこに集まる彼女達は学識があり、また文芸趣味があったところから、このような意味が生まれたと言います。

この名前をかりて発行されたのが、
平塚らいてうが編集主幹をつとめた女流文芸雑誌「青鞜」(明治44年〜大正5年)です。
女性の自我の覚醒を目的として、女流文学者の一派の結社
「青鞜社」の機関雑誌が青鞜で、創刊号の巻頭には与謝野晶子が詩を寄せています。

★鈴虫寺
正式な名前を
妙徳山華厳寺と言う京都にあるお寺です。
鈴虫寺と言うのは、堂内に4000匹の鈴虫が飼われていて、季節・昼夜を問わず鳴いていることに由来します
ここに、日本で唯一
草鞋(わらじ)を履いたお地蔵様がいらっしゃいます。
このお地蔵様は願い事をすると、尋ねてきて願い事をかなえてくださるんだそうです。そのために草鞋を履いているんだそうですよ。

★一つ年上の女房は金の草鞋(わらじ)を履いてでも探せ
この「金」の読みですが「かね」と読みます。鉄製の草鞋を指します。
一つ年上の姉さん女房は所帯のやりくりが上手なので、鉄製の草鞋を履いて、時間を掛け、歩き回 ってでも探したほうがいいという言葉です。

★沓掛(くつがけ)
旅人などが、道中の安全を祈願して道祖神などに草鞋(わらじ)や馬沓(うまぐつ)の類を掛けることを言います。

★ズック
語源はオランダ語の
doek です。太い亜麻糸や木綿糸を使った厚地の平織物で、靴や天幕に使われる生地です。

★莫大小
難読漢字ですが、メリヤスと読みます。
このメリヤスはポルトガル語の
meias(くつ下)のことです。
伸縮性や柔軟性に優れ、手袋、靴下、肌着などに用いられます。

★シンデレラのガラスの靴 「Vol.143 ガラス」を参照
蛇足ですが「シンデレラ」が最初に教科書に載ったのは、1900年の「国語読本  高等小学校用1」で、坪内逍遙によるもので題名は「
おしん物語」です。
なお、NHKのテレビで有名になった「おしん」は全く無関係なのだそうです。

★Bootleg(長靴の胴)
英語の密造酒や海賊版(pirated edition)のことを言います。
由来は酒のビンをハイブーツの中に隠して運んだことによるようです。

★隔靴掻痒(かっかそうよう)
中国宋代の禅僧・無門慧開(えかい 1183〜1260)の禅書「無門関」の「掉棒打月、隔靴爬痒、有甚交渉。」が出典です。
はいた靴の上から、かゆいところをかくと言う意味から、思いどおりにいかなくて、はがゆくじれったいことを言います。

★瓜田に履(くつ)をいれず、李下に冠をたださず
「古楽府‐君子行」の「君子防未然、不處嫌疑間。瓜田不納履、李下不正冠」から出た言葉です。

瓜畑で履が脱げても瓜を盗んでいると疑われるので、かがんで履き直すようなことはするな、の意味から、疑われやすい行為はするなという時に使われます。

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