和紙

蛇足
★漢字
"島"と言う漢字は姓に使われる時、三種類ありますね。
"
"は"山"の部分が島を表し、残りの部分がトウ(チョウ)の音と伴に大きな波を表します。つまり、大波の間に浮かぶ山の意味です。本来の字は鳥の下に山だったようです。
"
"は"島"の別体字(異なった仕組みを持つが同音同意義の字)です。
"
"は"島"の俗字(本字がくずれたもの)です。

★日本の島の数(北海道、本州、四国、九州を除く)
面積1km2以上の島の数は、全国で340ほど、周囲100m以上の島だと6,852(人工島を除く)だそうです。
ただし、有人の島となるとぐっと減って、昭和57年「日本島嶼(とうしょ)一覧」によれば425です。

★島の定義
島とは、"領海及び接続水域に関する条約"では、「自然に形成された陸地であって水に囲まれ、高潮時においても水面上にあるものをいう」とあります。
"国連海洋法条約121条"では「水で完全に囲まれた陸地の一つ」とされます。
当たり前のようですが、後で出てくる"沖ノ鳥島"の話になると重要な意味を持ってきます。

さて、
大陸と島の違いですが、決まりは無いようです。
ただ、オーストラリアより大きい陸地を大陸、グリーンランドより小さい陸地を島と呼ぶのが、世界共通の考え方になっているようです。

■島に由来する国の名前(蛇足にも載せていますので見てくださいね。)
★アルジェリア
アフリカ北部(ワールドカップで戦ったチュニジアの西隣)の地中海に面した国です。
国名はアルジェ港に浮かぶ島々を「アル・ジャゼール al-jazair(島群)」と呼んでいたことに由来します。
ところで、アフリカに
ナイジェリアと言う似た名前の国がありますね。
こちらは「ニジェール川の国」と言う意味で、全く違う意味です。

★ツバル
環礁で9つの島からなり、広さは全部で三宅島くらいの大きさです。
国名は有人の島が8島なので、「8つの島の結合」を意味する現地語に由来します。
現在、平均海抜1.5mのこの国は海に沈み始めています。原因は地球温暖化のようです。
国を捨て移住を余儀なくされています。ツバルでは
環境難民(国連で認定された言葉ではない)と言っています。

この環境難民と言う言葉は大きな問題をはらんでいます。ツバルはそれほどの人口(1.1万人)がありませんので、各国が難民として受け入れるのは可能でしょう。しかし、温暖化が更に進むと億単位の人口の国の水没も考えられるのです。例えばバングラディシュなど。
この規模の人口になると世界各国が受け入れたとしても、各国は大変な数を受け入れなければならなくなるのです。
それで、先進国は環境難民と言う言葉に神経質になっています。

■雑なお話
★伊豆七島

地図で伊豆諸島を見ると、大島、利島、新島、式根島、神津島、三宅島、御蔵島、八丈島、青ヶ島と九つの島があります。
辞書によると、伊豆七島と言う場合には、式根島と青ヶ島が除かれます。
青ヶ島は八丈島のずっと南なのでしょうがないとしても、式根島は?
実は、新島と式根島は陸続きで1つの島だったのが1703年の地震で分裂したものです。で、式根島は今も仲間はずれ。

★沖ノ鳥島
東京から1,700km離れた日本最南端の島で、東小島、北小島の2つの島から成っています。といっても、満潮時に海面から70センチ程度顔をのぞかせる岩と言った方があっています。

しかし、この沖ノ鳥島が無くなると、約40万平方キロの200海里
排他的経済水域が日本からなくなることになります。日本の陸地面積が約38万平方キロですから、いかに広い経済水域かわかります。
そこで政府は300億円とも言われる費用をかけ、波の浸食によって島がなくならないようにしています。
住所は東京都小笠原村沖ノ鳥島1番地と2番地です。といっても、人は住んでいませんし、住むほどの広さもありません。

★インスリン(insulin)
以前はインシュリンと言ってたような。
そういえば、カロチンも最近カロテンになったし・・・。^^;

で、このインスリンの語源は、ラテン語の「島」を表すinsulaから来ています。
膵臓(すいぞう)の
ランゲルハンス島から分泌されることに由来します。
Langerhansは人名で、内分泌細胞が膵臓内に島のように点在することからこう呼ばれます。

ラテン語のinsula に由来する単語は他に、
半島(peninsula)があります。ほとんど島と言う意味です。日本語の半島もそのオランダ語の訳語にあたります。
孤立(isolate)も島のように孤立すると言う意味です。

★松島や ああ松島や 松島や
芭蕉の句と覚えている人も多いのでは?
奥の細道には、松島での芭蕉の句は載っていません。
「島々や千々に砕きて夏の海」と言う句を詠むには詠んだのですが、推敲段階で削除されています。

では、「松島や ああ松島や 松島や」はいったいどこから?
これは、江戸時代後期に相模国の狂歌師、
田原坊
「松嶋やさてまつしまや松嶋や」が変化して伝えられたもので芭蕉とは関係ないようです。

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