和紙

ハーブ
蛇足

近年急速に普及し、日本では一千億円市場にまで成長したバーブのお話です。

■語源
ハーブ(herb)
の語源はラテン語のヘルパ(herba)といわれ、草や草の葉という意味です。しかし、時代が下るとともに、用途が広がり、よい香りがするという性質や薬効が注目され、香草や薬草をさすようになったといいます。

ハーブの
精油成分に含まれる香には抗菌作用精神鎮静作用などさまざまな効能があります。
また、ハーブの色素成分も薬効を持っているものが多くありますし、この色素成分は染色にも使われています。

★ハーブとスパイス(香辛料)
歴史的には、ハーブは、アジアから輸入される乾燥スパイスに対して、ヨーロッパなどで自生する香草、薬草を指します。
しかし、現在では、日本の紫蘇(しそ)や山椒(さんしょう)、東南アジアで使われる香りの強い草や木の葉も含むようです。

■代表的ハーブ
ハーブの種類は定義にもよるんですが千種類以上とも四千種類以上ともいわれます。
私たちの身の回りにもたくさんあります。ワサビ、紫蘇、ミツバ、ドクダミ草、生姜(しょうが)、ワサビ、アサツキなどもハーブに数えられるんです。

特に有名なものを挙げると、ラベンダー、ローズマリー、タイム、パセリ、ペパーミント、カモミール、オレガノ、ガーリック、ペッパー、ジンジャー、ターメリック、ベルガモットなどなど。

★ハーブの香
ハーブの香はその効用によって大きく2種類に分けられます。
1.
リラックス効果
 ラベンダー、ローズ、カモミールなど
2.
覚醒効果
 レモングラス、ペパーミント、ローズマリーなど
各ハーブの効能は「Vol.146 香その1の蛇足」を参考にして下さい。
また、ハーブ関係のHPがたくさんありますから、そこを参考にされるのもいいですよ。

★その他の効能
防虫効果 香で虫を退治します。また、ミントやバジルを食べているとその成分シネオールによって蚊を寄せ付けなくなるといいます。

防臭、脱臭効果 フレッシュハーブを花瓶に生けたり、ドライハーブをポプリなどにしておいておくのもいいですね。

■雑
★マザーグース

Can you make me a cambric shirt,
Parsley, sage, rosemary, and thyme,
Without any seam or needlework ?
And you shall be a true lover of mine.

ぼくに亜麻布のシャツを作ってくれる?
パセリ、セージ、ローズマリーにタイム
縫い目もなく 針も使わずに縫えたなら
そしたら 君はほんとうのぼくの恋人

これは、イギリス民謡になっています。
この歌詞には、妖精や魔物が人間に向かって出す無理難題が続きます。
答えられないと異次元の世界に引き込まれてしまうので、人間は「パセリ、セージ、ローズマリー、タイム」と4つのハーブの名前を呪文として唱え、この不可解な難問から身を守るのだそうです。

そして、この曲を有名にしたのが
サイモン&ガーファンクルの"スカボローフェア"です。(スカボローフェアとはイギリス北部の町の市場です)
こちらの方は皆さん聞いたことがあるでしょう? 
映画「
サウンド・オブ・サイレンス」の中でも使われていましたね。

Are you going to Scarborough Fair?
Parsley, sage, rosemary and thyme
Remember me to one who lives there
For once she was a true love of mine

(注)
マザーグースとはイギリスに古くから伝わる、子供のたちのことば遊びや詩や歌を集めたものです。
マザーグースを日本に初めて本格的に紹介したのは
北原白秋です。
ただし、それ以前に、竹久夢二が20篇以上のマザーグース訳を発表していますが、原詩の面影をほとんどとどめないものも多く、あまり知られていないと言うことです。

★メリー・ジェーン(Mary Jane)
herbにはアメリカの俗語で大麻(
マリファナ:marijuana)の意味があります。
marijuanaはもともとはメキシコのスペイン語marihuanaが語源ですが、女性名Maria Juana(=Mary Jane)に影響されてつづりが変化したようです。
Mary Janeはアメリカの俗語でマリファナを意味します。

つのだ★ひろの「メリー・ジェーン」は、これとは関係ないんでしょうね。

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