和紙

蛇足
■足と脚
:足首から先の部分。
:骨盤と足首との間の部分。
ただし、一般にはあまり厳密に区別されては無いようです。
また、動物の場合は肢を用いることもあります。

面白いことに英語でも、
足=footで、脚=leg と使い分けていますね。

なお、中国語では、「
」が日本語の「脚」に、「」が日本語の「足」に相当します。火腿(フォトゥイ)はハムのことです、で、火腿三明治はハムサンド。

★足の形 「エジプト型」「ギリシャ型」
エジプト型とは、母趾(ぼし)が一番長い足で、ギリシャ型とは第二趾が一番長い足のことです。
日本人では約7割がエジプト型、約2割がギリシャ型、残りの約1割が
正方形型(指の長さが全体的にそろっている足)だそうです。
エジプト型の足が最も
外反母趾になりやすいのだそうですよ。

★幽霊の足
幽霊に足が無いのは日本独特なのだそうです。
日本でも室町時代までは足があり、無くなるのは、江戸時代に入ってからのようです。しかし、足がなくなった理由は、はっきりしないようです。
広く一般に広まるのは、
円山応挙(1733-1795)の幽霊の図や、文化文政(1804〜1830年)期の歌舞伎で、尾上松助(後に松録)が足のない幽霊を演じたことによるようです。

もっとも、「
牡丹灯籠」ではカランコロンという下駄の音がしますが・・・。^^;

■雑
★テトラポッド
(tetrapod)
防波堤や河床の保護などに用いられている、四本の足の消波用コンクリートブロックです。これは商標名になっています。
ギリシャ語で、
テトラが四、ポッドが足を意味します。

歌手aikoが2000年紅白歌合戦で歌った「ボーイフレンド」の歌詞に「テトラポット」が出てくるのですが、これは商標名なのでNHKでは歌えないと物議を醸しました。
結局、商標名は「テトラポッド」、歌詞は「テトラポット」で、違うと言う結論に落ち着いたとか。う〜〜ん、お役所的! ^^;

なお、英語の tetrapod には四本足の脊椎動物の意味もあります。つまり、あなたもテトラポッドの一員です。^^;

★オイディプス
「Vol.216 ライオン」の項で、スフィンクスの謎を解いたお話をしました。
彼の名はギリシャ語で「ふくれあがった足」と言う意味です。

☆エディプス‐コンプレックス(Oedipus complex)
男の子が無意識のうちに同性である父を憎み、母を性的に思慕する傾向のことを言う言葉です。精神分析学者のフロイドの命名です。なお、これの反対が
エレクトラ‐コンプレックス(Electra complex)、どちらもギリシャ神話から来ています。

テバイの王ライオスは、アポロンから息子によって命を失うと言う神託を受けます。
そこで妃のイオカステに息子を殺すことを命じます。殺すに忍びなかった妃は、息子の足を黄金のピンで貫かせ、隣国の山中に捨てますが、運良く、隣国の王に育てられます。ピンの傷で足が腫れていたので、オイディプスと名づけられます。

成長したオイディプスは「父を殺し母を妻とする」と言うデルポイの神託を受け、父母を傷つけたくないと故国を去ります。育ての親を実の父母と思っていたのです。
旅の途中、傲慢な男をいさかいで殺してしまいます。これが実の父だったのです。
テバイの都に着いた彼は「スフィンクスの謎を解いて退治したものには王位を継ぎ前王の妃を娶らせる」と言う布告を知ります。
彼は首尾よくスフィンクスを退治し、母とは知らず、妃と結婚します。

やがて、オイディプスは父を殺したことを知ります。また、母はオイディプスが自分の息子だとわかり自殺してしまいます。
彼は呪われた運命をうらみ、自分の目をえぐり、放浪の旅に出ます。

★三重県
三重県の三重とは足が三重になると言う意味です。
古事記の、
日本武尊(ヤマトタケルノミコト)が蝦夷征伐の後に、この地で「吾が足は三重にまがるほど疲れた」と嘆いたという記述に基づくと言われます。

■言葉
★揚げ足を取る

揚げ足とは、相撲などで地面を離れ浮き上がった足をいい、その足を取って倒すことを揚げ足を取るといいます。
いい意味には使いませんが、相撲ではちゃんと「足取り」と言う決まり手になっています。

★足元を見る
昔、たちの悪い駕籠かきが旅人の足袋や草履の汚れ具合から疲れの度合いを見抜き、客の弱みにつけ込んで法外な料金を要求したのが、この言葉の由来と言われます。

★ゲソ
イカの足を言いますが、語源は下足(げそく)です。
下足は下駄や草履など、ぬいだ履物のことで、昔は芝居小屋などに下足番という履物を預かる人がいました。

★二の足を踏む
二の足とは二歩目のことです。つまり、もともとは、一歩目は踏み出したけど二歩目を躊躇する状態を言うのです。

★千鳥足
古くは馬の足並みが乱れる様子を言っていたようです。
つまり、馬の足並みの乱れが千鳥の飛ぶ姿のようであるとか、馬の足並みの音が千鳥の飛ぶ羽音に似ているからとか言われます。
本物の千鳥の歩き方は、一直線にツツツーと進み、けっして酔っ払いのような歩き方ではありません。^^;

 白鳥をのんだでちどり足になり  柳多留
   (注:白鳥とは白い陶器の細長い白鳥徳利のことです)

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