和紙

蛇足
■山の手
東京の下町(墨田区、江東区、台東区)に対して文京区、港区、千代田区などの高台を山の手と言います。
井原西鶴(1642-1693)の「好色一代男」や、曲亭馬琴(滝沢1767-1848)の「玄同放言」(1818年)にも出てきます。
語源は山の里の意味とか坂道が多いので山の手と言うなど諸説ありますが、江戸時代の山の手は大名や旗本などの武家屋敷や寺院などの多い閑静な住宅地でした。

☆謎だらけのJR山手線 ^^;
まず、電車は環状に走っていますが、山手線は品川〜新宿〜田端間で、田端〜東京間は東北本線、東京〜品川間は東海道本線です。
更に厳密には、代々木〜新宿間は中央本線だとか。^^;
しかも、環状運転が始まったのは1935年で、それ以前は「の」の字の形でした。
当時の名残が交通博物館のある万世橋駅跡です。

次の謎は
「やまてせん」か「やまのてせん」か?
現在は漢字で「山手線」と書きローマ字で「Yamanote-Line」と表記されていますから、「やまのてせん」が正しい。
実は、最初から、正式には「やまのてせん」だったと言います。ただし、国鉄(現JR)内部では慣習として「やまてせん」と言う読み方もあったとか。
戦後、占領軍にローマ字表記を提出した際、なぜか「Yamate Line」と書かれていたので、占領軍専用列車には「Yamate Line」と書かれ、日本人の間にも広がったと言います。(他にも説があるようです)
1971年3月、山手線の読み方を「やまのてせん」に統一し現在に至っています。

しかし、一時、電車に「山の手線」と表記した時期があり、現在は「山手線」なので、「やまてせん」が正しいと思い込んでいる人もいるようです。

■山の名前、地名
★モン・ブラン

ケーキの方がおなじみかも(日本製ですが^^;)。
フランスとイタリアの国境の標高4807mの山です。
フランス語で「白い山」という意味です。ヨーロッパアルプスの最高峰です。

★モンテ・ローザ
ヨーロッパアルプスで二番目に高い峰でスイスとイタリア国境にそびえています。
イタリア語で「バラ色の山」という意味です。4634m

★マナスル
日本人が初めて登頂した8,000m峰で有名です。世界第9位。
サンスクリット語で「霊魂の土地」という意味といいます。

★キリマンジャロ
アーネスト・ミラー・ヘミングウェイ(1899-1961 Ernest Miller Hemingway)
の「キリマンジャロの雪」で有名な、アフリカの最高峰5895mです。
スワヒリ語で「輝ける山」という意味です。

★ヒマラヤ山脈
インドの人々が、遙か北方に連なる山脈を「雪(ヒマ)の家(アラヤ)」と呼んでいたことに由来します。

★エベレスト
ネパールとチベットの国境上の世界最高峰(8848m)。チベット名はチョモランマ(Chomolungma)で「神々の母」を意味すると言います。なお、エベレストの方は、イギリスの測量局長官だったジョージ・エベレスト卿の名にちなみます。

★K2
世界で二番目に高い山(8611m)なのに、名前が変。
Kはカラコルム山脈の頭文字、つまりカラコルム第二峰の意味。
カラコルム山脈の中で2番目に標高測定したのに由来します。つまり「カラコラム山脈測量番号第2号」で測量中につけられた暫定的な名前です。別名チョゴリ。
インダス川の源流があります。

★アンデス
ケチュア語(アンデス高原の部族の言語で、インカ帝国の公用語)で「高い頂(high crest)」の意味だといいます。

★モントリオール
カナダ最大の都市ですが、フランス語で「王の山」という意味の「モン・ルワイヤル」から来ています。

■言葉
★オレガノ

地中海地方の原産のハーブで、和名をハナハッカと言います。
ギリシャ語で「山の喜び」という意味だそうです。
殺菌作用、消化促進などに効果あると言われ、イタリア料理やメキシコ料理などに多く使われます。入浴剤としても利用できるとか。

★やまかん(山勘)
語源には二つの説があります。
1.山本勘助と言う武田信玄の家来の名前に由来するとする説です。
彼は優れた策略家だったことから、ごまかすことのうまい人を山勘と言うようになったといいます。
2.山師の勘が語源とする説です。
山師の中には金銀の採掘を口実に金銭を詐欺するものが結構いたようで、現在でも詐欺師の代名詞のように使われています。
また、当時の鉱脈の発見は山師の経験と勘に頼るところが大きく、あてにならなかったとも言います。
そこで、山師の勘は当てにならないということで山勘と言うようになったというのです。

「山をかける」、「山をはる」などの言葉もこれから派生したようです。

★山の神
この語源も多くの説があるようです。
1.古代の田楽舞に、里の神と山の神が出てきて、里の神(木花開耶姫:このはなさくやひめ)は美人ですが、山の神(石長姫:いわながひめ)は醜いので、自分の妻を卑下して山の神と言うようになったとする説。
2.いろは歌の「うゐの奥山けふこえて」の「山」の上に「奥」があるところから来ているという説。
3.始終、ガミガミ言うので「山のカミナリ」のようだというので山の神と言われるようになったとするものです。

★山の高さの変更 「Vol.037 伊能忠敬」参照

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