和紙

蛇足
■雑話
★アフロディテ
(Aphrodite)
ギリシア神話の美と愛の女神で、ローマ神話の
ビーナス(Venus)にあたります。
ギリシャ神話の創世記では、まず
カオス(混沌)が生まれます。次にガイア(大地)ができ、ガイアは自分の子ウラノス(天空)と結ばれ12人の子を生みます。

この子達は
ティタン族(「Vol.036チタン」参照)と呼ばれクロノスもその一人です。その後ガイアは恐ろしい怪物を生みます。ウラノスはこの怪物たちを嫌い、大地の底に押し込めます。怒ったガイアはクロノスに夫ウラノスへの復讐をさせます。

クロノスはウラノスの男根を切り取り、海へ放り込みます。これが海の潮にもまれ、やがて周りに白い泡が集まってきます。そして、その泡の中から生まれたのが愛と美の女神アフロディテだと言われます。

ウラノスからクロノス、そして
ゼウスへと世界の統治者が推移する神話の一シーンです。

★蟹の泡吹き
蟹はエラ呼吸です。と言うことは、陸上では呼吸できない!
実は、蟹のエラは海綿のようになっていて水分を含んでいます。そこに含まれる酸素で呼吸するのですが、量が限られています。そこで、不足すると空気中の酸素を取り込むため泡を立て、その泡に酸素を溶かし込んで呼吸するのです。

★ビールの泡
ビヤガーデンの生ビールの泡、良く見るとずいぶん差があることが・・・。^^;
泡がとても多かったら文句がいえるのでしょうか?
実は、ビールの泡は15〜30%が適量という判例があるのです。つまり、その範囲外なら訴えることも可能だとか。
昭和15年の夏、ビールの泡が多すぎると訴えられた店主は無罪となりました。その裁判に提出された醸造学の権威である坂口博士の鑑定書に「ビールの泡は15〜30%が適量」とあったのが根拠になっています。

★宇宙の泡構造
私たちの住んでいる「
天の川銀河」のような銀河は1000億個以上あると言われます。
最近はハッブル宇宙望遠鏡やすばる望遠鏡の写真などで皆さんも目にしているでしょう。
この銀河の分布が一様ではないと言うのです。ちょうど石鹸水を泡立てた時に出来る沢山の泡の表面に当たる部分にだけ銀河は存在して、石鹸の泡の空気に当たる部分には銀河は存在しないのです。
現在、沢山の銀河の分布が調べられていて、インターネット上で一部公開されています。興味ある人は覗いてみては?

http://skyserver.nao.ac.jp/jp/ のhttp://skyserver.nao.ac.jp/jp/help/download/gex2/default.asp で
Download GalaxyExplorer gex2.zip をダウンロードすると沢山の銀河の分布をパソコン上で楽しめます。

★クジラの漁
ザトウクジラはニシンなどを追うとき、数頭が組んで、ニシンの群れの周りに泡の幕を張ります。つまり、泡を網の代わりに使うのです。
次第に泡の幕を小さくしていき、最後にみんなで大きな口をあけ、魚の群れを一飲みにしてしまいます。

★ヤカンの湯が沸くとき、シュンシュンとかチンチン、シュッシュッと言う音は何の音でしょう?
水の温度が上がるにしたがい、底の方で水蒸気の泡ができ、上昇していき、やがてつぶれます。この泡がつぶれる時の音がヤカンから聞こえてくる音です。

★連結シャボン玉
大きい
シャボン玉と小さいシャボン玉を管で連結するとどうなると思います?
なんとなく同じ大きさになりそうですが、実は、大きい方が膨らみ、小さい方がしぼんでしまうのです。

では、
風船の場合はどうでしょう? シャボン玉と同じになりそうですが、それが違うんです。風船の膨らませ方にもよるようですが、大きく膨らませたものと、中くらいに膨らませたものをつなぐと同じ位の大きさになります。
不思議ですね。

理由は、シャボン玉では表面張力が収縮力なのですが、ゴム風船の収縮力はゴム膜の弾性によるので、ちがった結果になるのだそうです。

■言葉
★バブル経済
(bubble economy)
この言葉の語源は意外と古いんです。「
南海泡沫(ほうまつ)事件」と呼ばれる事件です。

イギリスに1711年南海会社(South Sea Company)が設立され、株式発行で調達した資金で英国国債を引き受けました。
1720年に入ると南海会社がほとんどすべてのイギリス国債を引き受けることを議会が承認し、同社の株価は急騰します。半年で10倍にもなったと言います。
しかし、夏になると、同社がまったく利益をあげえないことが判明し、バブルがはじけ、同社の株は急激に下落しました。
議会は事件後、泡沫禁止法((Bubble Act)を可決します。

日本でも、大正時代に
大正バブルがあったと言います。
ちっとも歴史に学んでいないんですね。

★泡を食う
この泡は当て字です。「あわ」は「あわつ」の語幹で慌(あわ)てるの意味で、「食う」は出会う、出くわすの意味だといいます。

なお、堀井令以知氏によると、「慌(あわ)てる」はおぼれそうな人が、ばたばたして泡を立てるようすから、びっくりしてまごつく意味になったのだろうかとしています。
とすると、泡は必ずしも当て字ではなくなりますね。^^;

★水の泡
もともとは、「みなわ」とか「うたかた」と言われ、はかないとか死ぬと言う意味で用いられています。(万葉集、源氏物語など)
現在の、努力が無駄になると言う意味で用いられるようになったのは江戸時代になってからのようです。

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