和紙

蛇足
■骨
★骨の数

大人の骨の数は206本で、その重さは体重の約1/5を占めます。
最も大きい骨は大腿骨です。最も小さい骨は鼓膜の内側にある耳小骨で、ツチ骨が約9mm、キヌタ骨が約7mm、アブミ骨が約3mmです。

★首の骨
哺乳類の首の骨は7本です。あの首の長いキリンも人間と同じです。
ところで、首のよく回るふくろうは14本もあるんだそうです。だからよく回るんですね。

★骨の成分
骨はカルシウムで出来ているのは子供でも知っていますね。しかし、カルシウムだけで出来ているのではなく、コラーゲン繊維にカルシウムが吸着することによって骨は作られているのです。
また、体にあるミネラルの7割が骨にあるといいます。動物が海から淡水、陸上へと進出を果たしたのは、必要なミネラルを骨に貯蔵することによって可能になったとも言われます。私たちは、体の中に骨と言う形で海をもっているのです。

骨も新陳代謝をします。
骨には新しい骨を作る
骨芽細胞と骨を溶かす破骨細胞があり、この二種類の細胞がバランスよく働くことによって新陳代謝が行われます。大体、3年〜4年ですべての骨が生まれかわると言います。

骨粗しょう症は、この二つの細胞のバランスが崩れることによっておこります。

★猫のゴロゴロ声
猫科の動物の多くは、機嫌のいい時以外でも、怪我をした時や不安な時にゴロゴロ声を鳴らします。
このゴロゴロ声が、骨折を治し骨を強化する役割を果たしているのではないかと言う研究があります
ゴロゴロ声の周波数が(家猫は、27〜44Hz)が、人の骨の強化と成長を促進するとされる周波数と一致するんだそうです。
猫の怪我の治りが早い理由はゴロゴロ声かもしれないそうです。

■雑
★スケルトン(
skeleton)
最近、良く使われる言葉ですね。
透明なものを、すぐスケルトンって言っていますが、まさか「透けとるん」と勘違いしているのでは・・・。^^;
スケルトンはれっきとした英語で骸骨(がいこつ)の事です。
語源はギリシャ語のskeletosで乾きあがったもの、つまりミイラです。

★千住の妻(こつのさい)
落語「今戸(いまど)の狐」の落ちです。骨の賽(こつのさい)、つまりばくちに使う骨で作ったさいころと、以前、千住で働いていた妻を掛けているのです。

千住は、江戸時代の出入り口として存在した四宿の一つで、
松尾芭蕉も「奥のほそみち」で深川を出て隅田川を舟で遡り、奥州への旅に出たのもこの千住からです。
有名な「行く春や鳥啼き魚の目は泪」の碑があります。
なお、四宿とは新宿(甲州街道)、板橋(中仙道)、千住(日光、奥州街道)、品川(東海道)です。

では、千住がどうして「こつ」かと言うと、千住には幕府の処刑場、
小塚原刑場があったところで、地面を掘ると骨が出たのでこう呼ばれたのだそうです。
現在でも、「こつ通り」と言う地名が残っています。
この小塚原刑場は
杉田玄白たちが腑分けに立ち会ったことで有名ですね。

★古骨買い
「ふる骨はござい」と呼び声を繰り返していた、江戸の古傘買いです。
江戸時代は、リサイクルが徹底していました。継ぎのあたった着物などはあたりまえ、割れた茶碗から灰や蝋燭(ろうそく)の流れて垂れたものまで、大事に使いました。
リサイクルに相当する言葉が日本語に無いのは、それが、あまりにもあたりまえのことだったからでしょう。

★河骨(こうほね)
ずいぶん奇妙な名前ですが、スイレン科の多年生水草で夏に黄色い花を咲かせます。名前は、白くて太い根茎の形状から来ているようです。
漢方では根茎を川骨(せんこつ)といい、健胃・強壮・止血剤として用いられます。

春の小川」の歌を知っていますか? 
あの川のモデルは、東京渋谷を流れていた河骨川です。今は道路の下に下水溝のようになってしまっていますが、昔は、河骨が沢山生えていたと言います。

★シーラカンス
生きた化石として有名ですね。名前は「空洞の脊椎」の意味で、まさに、脊椎の中が空洞になっています。

魚類→両生類→爬虫類→哺乳類と進化して来た私たちを繋いでいるものは脊椎です。遠いご先祖様は、カンブリア紀に棲んでいた
ピカイアと言われます。
脊索(せきさく)と言う、体をくねらせて泳ぐ心棒を持っています。これがやがて脊椎になっていきました。今の
ナメクジウオに近い形をしていたと言います。

■言葉
★コツ

物事を行なう勘どころのことを、コツと言いますが漢字で書くと「骨」です。
動物の骨格の意味から芸道などの形の基本となるものを指すようになったようです。

★シャリ
白いご飯や寿司飯のことをシャリといいますね。漢字で
舎利と書きます。
サンスクリット語のシャリーラの音訳です。
舎利とは仏教用語で遺骨のことで、特に
釈迦の遺骨のことを指します。
米粒大の釈迦の骨でも人々がありがたく奉納したことや、農耕民族は米を最も大切に思っていたことから、舎利が米を表す言葉になったと言います。

★あばら骨
「あばら」とは「疎」と書くように、隙間のあることや、まばらであることを言います。
荒屋(あばらや)も同じ語源といわれます。

★ぎこちない
古くは「こちなし」だったようで、不風流とかぶしつけと言う意味だったようです。
この言葉が「こちなし→気骨(きこつ)なし」と変化し、粗野で礼儀作法を知らないと言う意味に変化し、更に「→ぎこちない」と変化し現在の意味になったといます。

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