和紙

蛇足
■目と眼
"目"は象形文字として有名ですね。
一方"眼"は形声文字で、"艮"は音と伴に"しきり(仕切り)"の意味を表します。
結局、目のくぼみ、ひいては目全体の意味を表します。

★"め" と "ま"
"ま"は"め"の古形、または、交替形とされ、多くの場合、他の言葉と結びついた形で用いられるます。まつ毛、まゆ毛、まぶた、まなこ、まなじり、まばゆい、まのあたり、まなざし等々。

■雑
人間は目から、なんと外部情報の70%を取り入れているとも言われています。
ところが、現代人の目は危機にさらされてます。

★メグスリノキ
カエデ科の落葉樹で、日本にだけ自生する珍しい植物です。
昔、この木の樹皮を煎じて洗眼に用いたことからこの名前があります。
戦国時代から使われていたようですが、明治時代以降は一般には忘れられた存在だったようです。
しかし、近年、目や肝臓に効くということで、メグスリノキ茶などとして売られています。

★コンタクトレンズの発想
レオナルド・ダ・ヴィンチ
は物の見え方の研究をしているとき、大きな半球状のガラスの器に水を入れ、その中に顔をつけて外部を見たところ、見にくかったものがはっきりと見えることに気付いたと言います。
これがコンタクトの発想の元だといわれています。1508年の事です。

★ドゴン族の目
アフリカのマリ共和国のバンディアガラ高地にドゴン族と言う人々が住んでいます。
彼らの神話には、
シリウスには伴星があって、50年周期で回っているといいます。しかし、この事実は1920年代になって確認されました。
他にも、木星の4つの衛星や土星の輪など、望遠鏡無しでは見えないはずのことが知られていました。
彼らの目が優れていたのでしょうか? それとも宇宙人が教えた。^^;

■言葉
★目が点になる

驚きあきれる様や呆然とした様を表す言葉ですが、私の手持ちの辞書には載っていません。
実は言葉としては新しく、漫画で目を点のように描いた表情から来ているそうです。

目の表情を表す言葉はたくさんありますね。「目を丸くする」「目を三角にする」「目を細くする」「目を皿のようにする」など。

★目から鱗(うろこ)が落ちる (The scales fell from his eyes.)
こちらは古い言葉です。
新約聖書の「使徒行伝(しとぎょうでん)」から来ています。
「忽ち彼の目より鱗の如きもの脱ちて再び見ることを得、すなわち起きて洗礼を受く」
神の行った奇跡によって、誤りを悟り、迷いから醒めたことを意味しています。

現在では、あることがきっかけとなって、急に物事の事態がよく見え、理解できるようになるような場合のたとえとして用いられます。

★目くじらを立てる
目角(めかど)を立てて怒る事を言いますね。目角とは目の端つまり目尻のことです。
"目くじら"は諸説あるようですが、1.か2.が有力なようです。
1.目尻→目くじり→目くじら と変化したとする説
2.目を立てる(注意してみる)と抉(くじ)る(えぐりとるようにする)とが混じったとする説
3.鯨は体に比べ目が小さいのに例え、目の小さい人を鯨と呼ぶ地方があり、同じように目の細くなった部分、つまり目尻を目くじらと呼んだとする説

★後ろめたい
「後ろ目痛し」の変化した言葉だと言われます。
もともとは、背後の目のとどかないところが気づかわしく、気がかりであるの意味です。現在は自分の行いに対して他人の見る目が気になるという意味に変わってきました。

★面倒(めんどう)な
目だくな→(音便)→目だうな→めんどうな と変化した言葉です。
「だくな」とは、使うのが惜しいとか、無駄で役に立たないと言う接尾語です。
つまり、見るだけ無駄なものと言うのが元の意味です。
この「めどうな」の「な」が形容動詞連体形語尾の「な」のように意識されて「めどう」になり、更に変化して「めんどう」の語形が生じます。そしてついには、面倒などと、当て字をされるようになってしまいました。

★金に糸目をつけない
糸目とは、凧の釣り合いを取るために、表面につける数本の糸を言うのだそうです。
凧を糸目で引き止めずに飛ばすと言う意味から、金銭を出し渋らないと言う意味になったと言います。
また、「糸目」は「厭(いと)い目」の意味とする説もあります。

★めだか(目高)
1999年2月に発表された、環境庁の絶滅の危険がある野生生物のリスト「レッドデータブック」に、メダカが載りました。
どこにでも、いたような気がしていたんですが・・・。
めだかの名前は目が高いところについているからこの名前があります。ちなみに口も目と同じ高さについています。
メダカは水面に浮いた虫や藻などを食べるために、目や口が上に付いているのだそうです。
なお、学名は
Oryzias latipes で、水田に棲む広いひれの生き物という意味です。
お米の学名がOryza sativa、そういえば
鈴木梅太郎ビタミンB1につけた名前はオリザニン(Orizanin)でしたね。

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