和紙

エビ
蛇足
エビは世界中で約2500〜3000種類ほど、日本にも約700種ほどいます。

日本は世界一のエビの消費国だと言われ、年間30万トンも消費していて、そのうち、87%(1999年)を輸入に頼っています。
悲しいことに、インドネシアやタイではマングローブ林を切り開いて養殖されています。環境破壊の上に日本のエビ消費が成り立っているんです。

■語源
★語源
新井白石
の「東雅」(1719)には、「エビは其(そ)の色の葡萄(えび)に似たるをいひ、俗に海老の字を用ひしは、その長髯傴僂(ちょうぜんうる)たるに似たる故也」と、エビの語源と海老の字義が載っています。 葡萄(ぶどう)が語源なのです。

★海老
エビという漢字は
で、と言う字もあります。
また
海老と書くのは日本独特の書き方で、と言う国字(日本で作った字)もあります。
なお、元々は。
海老は大きな歩くタイプ蝦は小さな泳ぐタイプだそうです。

★英語でエビは?
大きなエビ(伊勢エビなど)は
lobster です。
中くらいのエビ(手長エビや車エビ)は
prawn、小エビは shrimp を使います。

■雑
★茹でると赤くなるのは

エビやカニをゆでると赤くなりますね。
エビやカニの殻には
アスタキサンチンと呼ばれる赤色系のカロテノイドと言われる色素が大量に含まれているからなのです。
このカロテノイドは元々は鮮やかな黄色から橙色なのですが、加熱することで各種カロテンに変化し鮮やかな赤い色になるのです。

★真鯛(まだい)が赤いのは? 鮭の身が赤いのは? 
真鯛は体の赤い色素を自分では作り出すことはできません。真鯛が大好物なエビなどの甲殻類に多く含まれる色素(アスタキサンチン)よって赤くなるんだそうです。

の肉が赤いのも、餌のオキアミなどの色素の影響です。ですから、鮭は身は赤いのですが、白身魚に分類されます。
そういえば、
ザリガニも餌にカロテノイドを含んだものを与えないと青いザリガニになります。さらに続けると白くなるそうです。

★生きたエビの輸送には
生きたエビの輸送方法は、獲れたエビは冷たい海水に入れ冬眠に似た状態にし、そのまま冷やした
おがくずに入れて輸送します。
こうすると、温度があまり上がらず呼吸に必要な水分も保て、三日間ほど生かして置けるのだそうです。

■種類など
★桜えび

深海に棲んでいます。明治27年漁師の仕掛けた網が深く入り、偶然にかかったのが始めだと言われます。駿河湾に多く生息していると言います。

★大正エビ
大正11年に名づけられました。中国の黄河河口付近の渤海湾に生息するエビです。
当時、チンタオエビ、クマエビなど名前が統一されていなかったのを、このエビを日本に紹介した水産会社「大正組」にちなんで、大正エビに統一されました。

★オキアミはエビ?
食用や養殖魚の餌などとして利用されているオキアミ類は甲殻類ですが、エビ類とは違うグループに分類されます。
同じエビ上目(真蝦類)には属しますが、オキアミはオキアミ目、エビはエビ目です。
佃煮などに使われるアミはもう少し遠縁です。

■雑な話
★シュリンプカクテル
(shrimp cocktail)
エビの前菜と言う意味です。」
cocktailにはお酒のカクテル以外にオードブルの意味もあります。

★トムヤンクン
世界三大スープに数えられるタイ国の料理です。
トムヤムが辛くてすっぱいスープの意味で、クンがエビのことです。

話がそれますが、タイ国の首都
バンコク(Bangkok)の正式名称知っていますか?
「寿限無」も真っ青の世界一長い首都名です。
クルンテープ・プラマハーナコーン・アモーンラッタナコーシン・マヒンタラーユッタヤー・マハーディロックポップ・ノッパラット・ラーチャタニーブリーロム・ウドムラーチャニウェートマハーサターン・アモーンピマーン・アワターンサティット・サッカタッティヤウィサマカムプラシット
「天人の都 雄大なる都城 帝釈天の不壊の宝玉 帝釈天の戦争なき平和な偉大にして最高の土地 九種の宝玉の如き心楽しき都 数々の大王宮に富み 神が権化して住みたもう 帝釈天が建築神ヴィシュヌカルマをして造り終えられし都」

★カメルーン共和国
サッカーのワールドカップで大分の中津江村を一躍有名にした「
不屈のライオン」でおなじみですね。
エムボマは「ナニワの黒豹」と言われたのを覚えている人も。
さて、このカメルーンと言う国名はポルトガル語のカムラオン(エビ)に由来します。
ウーリー川の河口で、エビの大群を見たポルトガル人が命名したといいます。

★偕老同穴(かいろうどうけつ)
偕老とは夫婦が老年になるまで生活を共にすることを言い、同穴とは死んで同じ穴に葬られることです。
つまり、夫婦が、最後まで連れそいとげることを言います。

さて、
カイロウドウケツと言う海綿動物がいます。相模湾・熊野灘・南九州沖などに棲息しています。欧米ではビーナスの花籠と言われるそうです。
普通、このカイロウドウケツの胃腔(いこう)には雌雄一対のドウケツエビが棲んでいます。最初このエビがカイロウドウケツと呼ばれたようですが、後に海綿の方をそう呼ぶようになったようです。
カイメンの胃腔内に棲むエビが、共に生き、共に老い、死んでは一緒に葬られる意味から来ているようです。

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