和紙

惑星
蛇足
今回は惑星のお話です。でも、雑学ですから、惑星のデータに関するようなお話は出てきません。自分で調べてね。(^_-)

■太陽系の惑星
★惑星の名前
はすべてローマ神話に由来します。
英語 ギリシャ神話 ローマ神話
水 星 Mercury ヘルメス メルクリウス
金 星 Venus アフロディテ ウェヌス
火 星 Mars アレス マルス
木 星 Jupiter ゼウス ユピテル
土 星 Saturn クロノス サトゥルヌス
天王星 Uranus ウラノス ウラヌス
海王星 Neptune ポセイドン ネプトゥヌス
冥王星 Pluto ハデス プルト

地球 Earth ガイア テルス
地球をテラとも言いますね、惑星地球化計画はテラ・フォーミング
 この
テラ(terra)はラテン語です。
 テラス(terrace)やテリトリー(territory)もテラが語源です。

ついでに、
太 陽 Sun アポロン アポロ
Moon アルテミス ディアナ

なお、さそり座のα星
アンターレスは「火星に対抗するもの」の意味です。
どちらも赤く見えます。

★小惑星(asteroid:「星に似たもの」の意味)
小惑星と言うと、火星と木星の間に存在する
小惑星帯を思い出しますね。現在確認されているだけで約7万個 小さな物を含めると数百万個になるといいます。
最大のものはセレスで直径約910Kmです。

実はもう一つ小惑星帯があります。
カイパーベルトと呼ばれる海王星の外側の領域で、現在800個以上が確認されています。
実は冥王星はこの小惑星の一つではないかという議論が近年されましたが、一応、惑星と言うことで収まりました。

冥王星の直径は2,274kmで地球の月(3,476km)より小さいんです。また、このエリアでは
セドナ(1,700km程度)、クワオワー(1,250km)、アイキオン(1,100km)、バルーナ(1,000km)なども見つかっておりこれらの仲間と考えられているのです。軌道も大きな楕円ですし、傾いてもいますし、今後、小惑星に格下げになる可能性も十分にあります。

参考までに、
太陽系の惑星、衛星を大きい順に並べておくと、(数値は赤道直径)
太陽 1,392,000km .
木星 142,984km .
土星 120,536km .
天王星 51,118km .
海王星 49,528km .
地球 12,756km .
金星 12,104km .
火星 6,794km .
ガニメデ 5,268km 木星の衛星
タイタン 5,150km 土星の衛星
カリスト 4,806km 木星の衛星
水星 4,880km .
イオ 3,642km 木星の衛星
3,476km 地球の衛星
エウロパ 3,130km 木星の衛星
トリトン 2,706km 海王星の衛星
冥王星 2,274km .
火星までは想像通りですが、その後は木星、土星の衛星が続きます。意外!

■太陽系外の惑星
太陽系外の惑星探しが盛んに行われています。
しかし、今まで見つかった120以上の惑星系の多くは誰も想像していなかったタイプの惑星系でした。最近は太陽系型の惑星系も見つかってはいるようです。

★巨大灼熱惑星(俗にHot Jupiterと呼ばれます)と巨大楕円軌道惑星
太陽系型のような惑星系が出来る時には、最初に集まったガスや塵の量によって、その形態が決まると言います。

ガスや塵の量が多いと木星のような巨大ガス惑星が三つ以上も出来、軌道が不安定になります。巨大ガス惑星の幾つかは恒星系の外に飛ばされ、残ったものも巨大楕円軌道惑星となり、地球型の惑星は中心の恒星や巨大ガス惑星に飲み込まれてしまいます。

また、少ないと小型の惑星ばかりができ、地球型惑星への小天体の衝突が千倍以上にもなり高等生物の発生が難しくなります。
太陽系では木星がこの小天体の盾になっているため、地球への小天体の衝突が少ないと言います。

ガスの量が適当でも、もう一つガスのなくなるタイミングが大事だそうです。
これが遅いと巨大ガス惑星は内側へ移動をはじめ、水星軌道より内側の方まで来て巨大灼熱惑星となります。この場合も地球型惑星は太陽や巨大灼熱惑星に飲み込まれてしまいます。
最初に発見された巨大灼熱惑星は
ペガサス座51番星のものですが4.2日の周期で恒星の周りをまわっています。

■雑
★「惑星」の語源

英語の
planetはギリシャ語のplanasthai「放浪者」から、ラテン語のplaneta経由で入ったようです。

地球から観測すると、惑星は時々逆行します。当時の人はこれを放浪とみなしたのでしょう。天動説にとってこの逆行は厄介なもので、その説明に四苦八苦しています。

なお、「
惑星」と言う言葉は、寛政4年(1792)のオランダ通詞、本木良永(1735-1794)訳の「太陽窮理了解説」に初めて登場します。
彼は日本に地動説を初めて紹介したことでも知られています。

プラネタリウムは惑星の動きを映す機械として1923年に誕生しています。

★火星の運河
1877年にイタリアの天文学者スキャパレリが火星地図を作成しました。その英訳版で河床(
canali)つまり自然地形が、運河(canals)つまり人工物、と誤訳されたために、火星人文明説が出てきます。

1938年10月30日、
オーソン・ウェルズ(Orson Welles,1915-1985)が、H.G.ウェルズ(Herbert George Wells,1866-1946)の「宇宙戦争(The War of the Worlds)」をラジオ放送した際、火星人来襲の話を現実と勘違いした人々によって全米がパニックに陥った話は有名ですね。

(2006.8.25)
2006年8月24日、国際天文学連合(IAU)は惑星の定義を決めました。
 1.太陽の周りを回っている。
 2.十分大きな質量を持つため、自己重力が固体に働く他の種々の力を上回って重  力平衡形状(ほとんど球状の形)を有する。
 3.その軌道の近くでは他の天体を掃き散らしてしまいそれだけが際だって目立つようになった天体。

ということで、1930年発見され、ミッキーマウスの愛犬の名前にもなった冥王星(Pluto)は、太陽系の惑星から外されることになりました。

なお、dwaf planet(矮惑星:日本語訳は未定) の定義も採択されて冥王星はここに属すると決議されました。


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