和紙

蛇足
今日は最初から問題です。でも、今回は少しやさしいかも^^;
■難読語 
灯りに関する字を含む言葉です。読んでください。
答えは漢字の下のマスをドラッグしてください。
鬼灯
(「おにび」以外に)
松明 行灯 提灯
ほおずき*1 たいまつ あんどん ちょうちん
灯す 火舎 蝋燭 灯台躑躅
ともす ほや(ランプなどの) ろうそく どうだんつつじ*2
*1:酸漿とも書きます。
*2:満天星とも書きます。
灯台躑躅の「灯台」は、枝がよく三分岐するのが昔の照明器具の灯台の三脚に似ていたのでこの名があります。「どうだん」は「とうだい」の訛りです。
満天星は、満天の星のように花の数が多く咲くことからきています。

■語源・字源
★灯、燈

二つの字の発生は別々のようです。
」は意味を表す「火」と音符の「丁(もとは、燃え盛る火の意味)」からなり、常用漢字はこれを採用しています。
」の方は「火」と「登(つぼの意味)」で油壺を用いた火をともす道具を意味します。
なお、「燈」は説文解字(せつもんかいじ:現存最古の字書で後漢の許慎の著)には載っていなくて、当時は「錠」や「鐙」の字が使われていたのが、これらの漢字が別の意味に使われるようになったので、新しく作られたようです。

なお、もともと、燭台の火が燃えているのを表す象形文字は「
」です。
この文字は、古代、火の管理は一家の家長が行ったので、そこから「主人」などの意味になっていったようです。

★candle(キャンドル)
語源はラテン語のcandela(ろうそく)です。

このラテン語からは多く言葉が派生語しています。
カンデラ(candela)は光度の単位ですね。
カンテラはラテン語のcandelaまたはオランダ語のkandelaarから来ています。
シャンデリア(chandelier)はフランス語のchandelle(ろうそく)から来ているそうです。

■照明の進歩
★電球の発明
世界の電球5大発明
は次の5つです。内二つは日本人によるものです。
(1) 1879年(明治12年)エジソンの実用的な白熱電球の発明
(2) 1910年(明治43年)クリージのタングステン電球の発明
(3) 1913年(大正2年)ラングミュアのガス入り電球の発明
(4) 1921年(大正10年)三浦順一の二重コイル電球の発明
(5) 1925年(大正14年) 不破橘三の内面艶消電球の発明

★蛍光灯
1940年 (昭和15年) わが国初の蛍光ランプが作られています。

昼光色は青味が強く、勉強部屋や仕事部屋むきです。
 曇天時の自然光に相当するそうです。
昼白色は自然な色でソフトな感じなので、ダイニングやリビングに向いています。
 日の出後や日没前の40分頃の自然光に近いそうです。

最近、話題の
プラズマテレビ、原理的には蛍光灯と同じです。
ただし、表示部分の厚さは6mmで、表示部には、赤青緑が約100万セットもあるのだそうです。

★信号機の電球
今、信号機の電球が変わろうとしています。
2003年4月から
LED(*)信号機が標準仕様化されました。
LED式の信号機は、高輝度なので逆光でも見やすく、1台あたりの消費電力が従来のものに比べ1/8ほど(歩行者用で1/4ほど)、寿命も10年と長く、維持費も少ないと言う特徴があります。
国内の信号機を全て取り替えると、原油換算で年21万キロリットルの節約になり、CO2排出量を年間28.4万トン削減することができるとか。

(*)
LED:発光ダイオード、電気エネルギーを直接、光に変えて発光する半導体の一種です。

■雑
★ライムライト
(limelight)
ライム(lime)は石灰の意味です。
石灰の棒または球を酸素ガスと水素ガスの炎で熱して強烈な白色光を出します。19
世紀後半、欧米の劇場で舞台照明に用いられました。
そこから、転じて、名声、評判、花形などの意味にも使われます。

チャップリンの映画「
ライムライト」(1952年)、良かったですね。
名台詞、「人生を恐れてはいけない。人生に必要なものは、勇気と想像力と、ほん
の少しのお金だ。」が印象的でした。
この映画は彼のアメリカでの最後の映画になります。(このあと、レッドパージで
米国を追われました)
アメリカでの初演は1972年で、1973年のアカデミー賞で特別賞(「サーカス」にお
ける卓越した脚本、監督、製作に対して)と作曲賞(ライムライトの曲)を手にしま
す。

★街の灯
私の好きな映画の一つです。1931年制作で、もうトーキー映画が出て3年もたって
いたのですが、チャップリンはサイレント(無声)映画にこだわってこの映画を作り
ました。
しかし、時代の流れには逆らえず、彼の最後のサイレント映画になります。

(注)「
モダンタイムス」を彼の最後のサイレント映画とする場合もあるようです
が、確かに、無声映画の形態をとっていますが、効果音や、チャップリン自身がエ
ンターテイナーとして唄い初めて彼の肉声が披露されており、完全なサイレント映
画とはいえませんね。

★アリストテレスの提灯
ウニの口は、強力な5枚歯の咀嚼器(そしゃくき)がランタン型をしているので、ギ
リシャの哲学者アリストテレス(B.C.382〜322)が命名したと言われます。
この咀嚼器の正式名称はランタンを提灯に置き換えて「アリストテレスの提灯」と
いいます。

★ペッパーランプ
クリスマスツリーのチカチカする電球をペッパーランプと言います。
発明されたのはイタリアなのですが、昭和20年代から30年代にかけて、日本が米国
市場を席巻したので日本で命名された名前が世界で通用しています。
名前の由来は、形が唐辛子に似ていたからだと言います。

■言葉
★行灯
(あんどん)
元禄時代頃までは夜外出するときの携帯用の灯りでした。その後、室内用として用
いられるようになったようです。明るさは、60wの電球の50〜100分の一の明るさ
と言うから、ものすごく暗いんですね。

★提灯(ちょうちん)
外出用の行灯の代わりに用いられるようになったのが、提灯です。折りたため、ロ
ウソクを使い、行灯に比べ明るく便利でした。

なお、江戸時代、基本的に庶民は夜外出しません。ですから、提灯は武士や妓楼(
ぎろう)関係のものが用いたようです。

★灯台下暗し
この灯台は江戸時代、家庭で使っていた
灯明台(とうみょうだい)や燭台(しょくだ
い)のことです。灯台の下は油皿や受け皿のかげで光が届きません。

蝋燭(ろうそく)は当時非常に高価でした。ですから「
蝋燭の流れ買い」といって、
燭台や提灯の中に固まった燃え残りやしずくを目方で買い取る商売がありました。
江戸のリサイクル社会が良くわかりますね。

なお、
洋式灯台は1869年(明治2年)の観音崎灯台が最初です。


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