和紙

蛇足
■健康
★味覚障害

舌の表面には、
乳頭と言う突起があります。乳頭の多くには未蕾と言う味を感じるセンサーがついていて、成人で9000個ほどあるといいます。この未蕾がだ液などに溶けた味の成分を感知し、脳へ刺激を伝え、私たちは味を感じることができるのです。
この、味覚の感じ方が他人と違ってくることがあり、これを味覚障害といいます。味を感じない、甘味やすっぱ味がわかりにくい、違う味に感じるなどです。
原因は、偏食やダイエット、それに全身疾患・ストレス・薬の副作用などが挙げられるようです。
これには、
亜鉛を取るのがいいとされ、牡蠣などは格好の食材です。

★いびき
いびきの主な原因は大きく分けて2種類あるようです。
「軟口蓋(なんこうがい:のどちんこやその周辺)が振動」する振動型と軟口蓋や舌が気道に落ち込んで気道を狭くして起こる狭窄型(きょうさくがた)です。

★口臭
口臭の原因については、いろいろなものがありますが、その一つに舌の上につく
舌苔(ぜったい)があります。
歯は磨きますが、舌を磨く人は少ないのでは? 最近は舌ブラシという、舌苔を落とす専用のブラシも売っているようです。

なお、舌苔は歯垢と同じ成分なのだそうです。

■雑
★閻魔大王

閻魔様は、三途の川を渡ったところにいらっしゃって、うそをつくと舌を抜くと言われますね。

☆こんにゃく閻魔
源覚寺
(東京都文京区春日)は「こんにゃく閻魔」で知られています。
宝暦年間(1751-1764)のこと、目を患ったお婆さんが閻魔様にお祈りをしたところ、満願の日に、夢枕で閻魔様が「片目を汝に授くべし」と言ったと言います。お婆さんの目は治り、好物のこんにゃくを閻魔様に捧げたと言う話が伝わっています。
この閻魔様、右眼が黄色く濁っており、そのあたりが話のでどこでしょうか?
以後、眼病治癒のこんにゃく閻魔として庶民の信仰を集めたと言います。

閻魔様にこんにゃくをお供えするのは、舌のかわりと言う説もあります。
面白いことに、外国では、こんにゃくを
悪魔の舌(Devil's tongue)と呼ぶところがあるそうです。もっとも、こんにゃくを食べるのは日本、中国、韓国くらいだとか。

☆三途の川
話はますますそれますが、日本には実際、「三途の川」と言う川が何ヶ所かあるんだそうですよ。
群馬県甘楽町の一級河川
千葉県長南町の一宮水系の二級河川
宮城県蔵王町の阿武隈川水系の河川 など

★ミラクルフルーツ
西アフリカのガーナ原産の植物の実です。この果肉には
ミラクリンと呼ばれるタンパク質が含まれています。このミラクリンは、舌の甘味の鍵穴にくっつくのですが、それだけでは何もおきません。その時、酸っぱい物を食べると、酸とミラクリンが反応して舌の甘味の鍵穴を強く刺激して、脳に「甘い」という信号を送り、甘く感じるのです。

他に、
ギムネマも味覚に影響します。
ギムネマの葉に含まれるギムネマ酸が舌の甘味の鍵穴にくっつきます。
そのため、甘いものを食べても甘味を感じる鍵穴にとりつけなくて、甘味を差し引いた味になってしまいます。

★言葉をしゃべる鳥
インコ、オウム、九官鳥それにカラスも言葉をしゃべります。
この鳥は、舌が厚く丸みを帯びていて人間の声帯に似ているのと、上のくちばしが可動性で口を比較的大きく開けられるという特徴からしゃべることが出来るのだそうです。

そうそう、オウムなどに覚えさせる言葉に「
おタケさん」と言うのがあります。今でも残っているのでしょうか?
この「おタケさん」はシーボルトの妻、お滝さんのことです。彼が、飼っていたオウムがシーボルトがお滝さんを呼ぶのを覚えたのだと言います。
シーボルトはお滝さんの発音をオタクさんと言っていたようです。ですから、アジサイの学名も「ハイドランゲア・オタクサ(Hydrangea Otaksa)」となっています。

■言葉
「舌」には、「言葉」の意味があり、その意味で使われる言葉が多くあります。
★二枚舌
「舌を二枚使う」「舌二枚でもの言う」などと表現と同じです。
英語にも
double-tongued(二枚舌の、偽善的な)と言う言葉があります。
外国も日本も古くからある言葉のようで、どうも偶然の一致のようです。

★百舌
他の鳥の鳴きまねをすると言ういみで百舌「ももした」から転じて「もず」となったと言われます。
又、「も」は鳴き声、「ず」は鳥の名前につける接尾語「す」と言う説もあります。

★舌先三寸 
古くは舌三寸と言ったようで、ただ舌と言うのと同じ意味で、口や言葉を意味していたようです。
Vol.061「言葉の誤用」の時にも書きましたが、口先三寸は間違いですよ。

★さえずり
鯨の舌のことを言います。お酒の肴としておいしいのですが、何しろ貴重品です。
100g、2000円以上するようです。

★舌鼓(したつづみ)
「したづつみ」とも言います。おいしいものを飲んだり食べたりした時に鳴らす舌の音のことです。

★長広舌
仏様の外見の特徴の一つに「広長舌」と言うのがあります。顔面を覆うほど、広く・長く・柔軟な舌です。これは仏様が雄弁に仏法を説く能力を表していると言います。この言葉が転じて長広舌となったようです。

★いびきをか
江戸時代の言葉で、金品をねだられた時、寝たふりをすることです。
駕籠屋(かごや)に酒手をねだられた時、寝たふりをするという小咄から出たのではないかといわれます。

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