和紙

蛇足
★コーダ(coda:伊)
フーガ・ソナタ・交響曲などで、楽曲や楽章の結尾部をいって、終止を完全にして、曲にまとまりを持たせる効果があります。
この coda はラテン語で
を意味する cauda が語源になっています。

この cauda を語源とする英語に
coward (臆病者)があります。負け犬が尾を両足のあいだにはさんで逃げ出すことからきたといいます。

★尾生之信(びせいのしん)
「荘子・盗跖」「戦国策‐燕策・昭王」「史記‐蘇秦伝」などに出てきます。
春秋時代に魯の国の
尾生という男が女と橋の下で会う約束をして待っていたのですが約束の時間になっても女は来ません。そのうち、大雨で河が増水して、男はなお約束を守って橋の柱に抱きついて我慢しますが、ついには溺死したというお話です。
固く約束を守ること。信義の固いこと。馬鹿正直で、融通のきかないこと。を意味します。

★曳尾塗中(おをとちゅうにひく) =尾を泥中に曳く
「荘子‐秋水」の故事です。
荘子が楚王に仕官を求められた時のことです。「楚の国には死後三千年も経つ霊験あらたかな亀の甲羅が大事に祭ってあるそうですね。亀は、きっと今の境遇より、泥水に尾を引きずりながらでも生きていたころの方がよかったことでしょう。私も泥水の中で尾を曳いて生きていたいのです。」と断ったというお話です。
仕官して束縛されるより、貧しくても故郷で安らかに暮すほうがよいことのたとえです。

★驥尾に付(ふ)す [=驥尾に付(つ)く、驥尾に託(たく)す]
「蒼蠅(そうよう)驥尾に付して千里を致す」からきています。
驥(き)は一日に千里をはしる駿馬のことです。すぐれた人につき従って行動をすることや、すぐれた人の行なった仕事などを見習うことを、謙遜して言う言葉です。

★画工闘牛の尾を誤って牧童に笑わる
宋の蘇軾(1236-1101)の「書戴嵩画牛」にある故事からきています。
闘牛は股の間に尾をはさんで戦います。ところが、尾を振って戦っている闘牛の絵を珍重していた男が、牧童にそれを笑われてその絵を燃やしてしまったと言います。描こうとするものをよく見て描かないと、思わぬ失敗をすると言うところから転じて、無学な者でも専門の道に詳しい者からは教えを受けるべきだというたとえに使われます。

★掉尾(とうび)を飾る
掉尾は「ちょうび」の慣用読みです。
「掉」は振り動かす意味で、「尾」は魚の尾。魚の断末魔の様子から来ています。
事の終わりの方になって勢いが盛んとなることや、単に、おわりをいいます。

★燕尾服(tail coat、swallow-tailed coat)
みたまま、ツバメの尾の形に似ているからです。

★蛇の尻尾 参照「Vol.053 蛇」
★竜頭蛇尾 参照「Vol.053 蛇」
★尾篭(びろう)な話 参照「Vol.062 馬鹿」
★ニホンザルの尻尾 参照「Vol.068 猿」
★鳩尾 参照「vol.115 鳥」の蛇足
★queue 参照「Vol.233 キュー(Q)」
★えびの尻尾 参照「Vol.225 エビ」


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