和紙

蛇足
★榊(さかき)
さか(境)き(木)の意味で、神の鎮座する地のさかいに植える木の意味という説があります。

★柳
"矢の木"とか"楊(や)の木"の意味だと言われます。
柳は根が特殊で水に強いのだそうです。そういえば川の端によく立っていますね。
有名だった銀座の柳も、海に近く地下水位の高い土地柄、他の木はうまく育たず、柳になったのだそうです。
最近、銀座の柳を復活させる運動が起こっているようです。

余り用途は聞きませんが、実はまな板の高級品は柳だそうです。

★代々木
この地名は井伊掃部頭下屋敷(現在の明治神宮の場所)の池畔に古くからある樅(もみ)の大木に由来すると言います。

★変わった名前の木
メグスリノキ
学名Acer nikoense Maximowicz には、
日光の名が入っています。
本州、四国、九州の山地にのみ自生しているカエデ科の落葉高木です。
樹皮の煎汁を眼の洗浄に用いたところからこの名前がついたようです。
最近、メグスリノキ茶など、薬局でも売っていますね。

司馬遼太郎の「播磨灘物語」によると、戦国武将、黒田官兵衛(如水)の祖父、重隆が室町末期にメグスリノキで目薬を作り、黒田家の礎を築くほどの財をなしたといいます。

コーラノキ
西アフリカ原産のアオギリ科の常緑高木です。
種子はコーラナッツと呼ばれ、カフェインなどを含みます。
古くから嗜好品として用いられ、コーラ飲料の製造に使われます。

バクチノキ(博打(ばくち)の木)
関東から沖縄まで分布するバラ科の常緑高木です。
葉を蒸留したものを「ばくち水」といい鎮咳(ちんがい)薬に用います。
樹皮がたえずはげ落ちるのを博打に負けて裸になるのにたとえたといいます。

パンノキ(麺麭(パン)の木(breadfruit))
太平洋諸島原産のクワ科の常緑高木です。
学名のArtocarpus altilisのArtocarpusはギリシア語で「パンの果実」という意味です。果実を焼くとパンのようになることから名付けられたといいます。
太平洋諸島では蒸焼きなどにして食べるそうです。

インセンスシダー(鉛筆の木)
北アメリカ原産のヒノキ科の常緑高木です。
繊維はまっすぐなので鉛筆の軸木や、器具材、土木用材となります。
鉛筆で木目のあるものはこの木だそうです。

ユリノキ(百合の木(tulip tree))
北アメリカ東部原産のモクレン科の落葉大高木です。
日本には明治初期に入ってきて、街路樹、公園樹として利用されています。
百合の名は花の形から来たそうですが、英語名のチューリップの方に似ているようです。

タビビトノキ(旅人の木(扇芭蕉[おうぎばしょう]))
マダガスカル島の原産のバショウ科の常緑高木。。葉はバショウの葉に似ていますが、柄が長く、幹の先端に二列についていて、ちょうど扇を開いたような形に見えます。
旅人が茎の部分に溜まる水を飲んで喉の渇きを潤したので、この名前がついたとも、葉が東西に広がって生育するので方位目印として利用したからとも言います。
マダガスカル航空のマークに採用されています。

★椿事 「Vol.105 椿」参照


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