2006年8月のヒロシです(随時更新します)。

何か情報があれば宜しくお願いします。

 

2006年8月

日付 媒体 出版社・TV局他 時間他  タイトル 備考
上旬 冊子「こんにちは」 三井不動産 8月号 荒俣宏の日本橋21世紀紳士録 三井ハウジングメイト会員に無料で送られる広報誌「こんにちは」で連載を行っています。第17回(番外編)「松楽 石原わか子-日本橋パワーの源は女性の元気-」「竺仙<ちくせん> 小川文夫 -江戸の「粋」を楽しむならやっぱり日本橋で-る」。
9日 TV フジテレビ 21:00〜22:00 トリビアの泉 準レギュラー。その他の出演者はタモリ、ビビる大木、小林麻央、 関根麻里の各氏。
11日 TV 日本テレビ 21:00〜23:00 妖怪大戦争 地上波、初放映。
13日 Web(blog) - - 荒俣宏のオークション博物誌 8月13日(日、午前2:26)ブログ更新。タイトルは「パリ旅行のつづきは、グルメ編」。パリのおいしいお店3店(「マーケット」「サンドランス」「メゾン・ド・トリュフ」)を紹介してくれました。
18日 TV TBS 22:00〜21:30 ブロードキャスター 準レギュラー。もう1人のゲストは渡辺祥子氏。
22日 選考委員 新潮社 - 日本ファンタジーノベル大賞 第18回日本ファンタジーノベル大賞発表。大賞「僕僕先生/仁木英之」、優秀賞「闇鏡/堀川アサコ」に決定。以下、アラマタのお言葉。「ファンタジーノヴェルの定着と波及効果」第十八回の最終候補作品は、水準を超えるものばかりで、このジャンルが待望の安定成長期にはいったことを窺わせた。架空であるがゆえに現実を描くとき以上に構想力とセンスを要求される分野で、新しい書き手が四人そろって壁を跳び越したことが喜ばしい。また、「ハリー・ポッター」などのベストセラー系外国ファンタジーの後押しに頼らない自立した世界が展開されていることにも、大きな期待が持てた。もっとも、似ているところもある。軽くて、読後感がよくて、ちょっとダークな俗っぽさがある点だ。その特徴は文体にも出ていた。設定された時代が現代から大きく離れていようと、主人公たちは現代日本の若者ことばを平気で語る。それでも不快にはならないのだ。何か、明治の言文一致運動時代に書かれた口語の自在さをも思い出させ、おもしろく感じた。
 中で、『夜のユニコーン』は、奥行きと間口がいちばん狭い小規模の読み物だが、缶詰料理を食べるように手軽で安心な、癒しの物語になっている。ぼくはファンタジーというと、どうしても懐石かフルコースを期待してしまうのだが、ファーストフードに慣れた読者には口に合う作品だと思う。ユニコーンは乙女に擦り寄ってくる若き男根のシンボルということになっているが、この作品ではユニコーンが男性に寄ってくる。意図的であるとしたら、そこをもっと展開しても、さらにおもしろかったかもしれない。
『カッパドキア・ワイン』は力作である。十字軍が聖杯ならぬ極上ワインを求めて聖地を探索するという趣向はおもしろいが、ぼくはアルコールにとんと縁がないため、酔えなかった。そのため、全体に『ファイナルファンタジー』の進行画面を見るような印象がぬぐえず、ワインの銘柄の羅列(人名への転用をふくめ)が生む楽しさにも反応できなかった。しかし、探索の道中に展開するドラマの進め方は秀逸だった。
 ぼくが二番手に推した『闇鏡』は、室町・足利という「遊女とバサラと風流」の時代に挑戦した、こだわりの作品だった。平安以来、京の治安を守ってきた検非違使、つまり警察官僚の四角四面な視点から、権威の上で影がうすれゆく陰陽師のデカダンと、勢いとバンカラで新しい治安システムを握りつつある侍所の振る舞いを描くが、中心はなんといっても、文化の主役に躍りでた遊女や女房たちの確執である。歌だの楽器だの、また男の取り合いなど、あの「うわなりうち」に代表される女合戦が、いかにもこの時代らしい「やきもち」という情念にリードされていく。それを、「バサラ」精神を地で行くような文章でつづっていく。これだけしっかりと、室町時代の妖しい魅力を書き上げた小説は、少ないと思う。惜しむらくは、筋をシャッフルしすぎた点だ。知的で格好のよい話に仕上げるよりも、時代の妖しさで読者を圧倒する試みをしてほしかった。
 四本目の物語『僕僕先生』には、おどろかされた。ぬるい温泉に浸かり、ねっとりと全身を揉みほぐしてもらうような、ほかに何も要らない「極楽」気分を味わわせる仙人小説である。道教と儒教の対比、もっと分かりやすく言えば働き者と怠け者との、ホントにみみっちい世界に、仙人という別種のライフスタイルが割り込んでくる。しかも仙人はかわいい女の子の姿なのだ。弟子となった道楽息子が、見ようによっては自分よりもずっと俗っぽい「女の子仙人」と不思議な旅をする。二人の関係がおもしろい。男女の交わりすら、あるのだ。仙術を使うことに疲れ、不老不死に飽きた仙人が、凡人の息子の腕にもたれてほんとうに女の子のように安らぐ最後の場面には、不覚にも胸を熱くした。仙人とともに旅するような錯覚におちいる、時間が止まる仙界の作品だった。確信をもって一位とした。
25日 TV TBS - みのもんたの朝ズバッ! コメンテーターとして出演。(しろうさ様、ありがとうございました)
27日 シンポジウム 角川書店 13:30〜16:30 第11回世界妖怪会議 今年は広島県三次市の三次会館で開催。アラマタ、水木しげる、京極夏彦、多田克巳、辻村寿三郎の各氏 らが参加予定。料金は3000円ですが、「妖怪仮装で500円引き」「 旅館組合加盟店への宿泊で300円引き」などの特典がある模様。詳細は後日。
28日 Web 朝日新聞 - どらく 中高年向けサイト「どらく」で「どらく編集員通信」を月イチ連載中。今回は「極めた人のレストラン」。
31日 blog - - 荒俣宏のオークション博物誌 8月31日(木、午前3:18)ブログ更新。タイトルは「オートマタが生まれ変わりました」。修理に出していたオートマタがよみがえったお話。