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ULTERIOR, UNCLE SLAM, UNDER TAKERS, UNITED, UNLEASHED, U.P.(UNLEASHED POWER), UPSET NOISE

ULTERIOR / タイトル未定(?) (2002)

WEDGEとして活動していた彼らから8曲入りのCDRを頂いた.WEDGE時代はメロディのあるVoであったが,Voがは虫類的吐き捨てThrashに変化.Thrash寄りPower Metal的だったサウンドが完全にThrashのものになってきた.曲展開もかなり凝っており,工夫が随所に見られるし,かなり煌びやかなギターソロも80年代的で個人的にはかなり○である.ただし,総てのリフが格好良いとまではいかず,多少間延びした部分がある.基本的にはTechnical路線だと思うし,そういったパートが十分に聴き応えあるものに仕上がっているため,とことんこういった路線でいってもらえると曲全体にしまりが出て完成度の高いものになりそう.事実,収録曲の中に(頂いた時点で曲名わかりません)非常にハイレベルのテクニカルかつ疾走感があるものもあるため,大いに期待できる.なお,本作は5曲のスタジオ収録,3曲のライブ音源(WEDGE時代の曲)入り.WEDGE時の曲はVoが現Vocalistに変わってかなり味わいが違うが,個人的にはこちらのほうが楽しめる.ライブでの力量も相当なもので,スタジオ録音よりもReal Thrash的な熱さが伝わってきて,ホンモノを見たい気持ちが高まる.

Sudden Death Comes (2005)

4曲入りCDR.突然まるでTOXIKのようなテクニックなイントロからスタート.相変わらず楽曲凝ってます.そのまま聴いていると,こりゃまた随分路線が違っている.これまで以上にかなりコアなサウンドに迫り且つメロディアスになっている.スピードはこれまで以上に加速しており,リフの重厚さも増している.もともとメロディは得意としているバンドなので,メロディアスなリフはお手の物で,非常にはまっている.VoはDeath Metal領域に踏み込んだ感じ(正確にはDeath Voiceではなく,80年代のThrash範疇のDeath Metal的なKiller吐き捨て型).ある意味,こんなバンドは今までいなかったような不思議なサウンドに仕上がっている.一見,Voの雰囲気もあってMelodic Black Metalみたいに聞こえるが,基本はもっと正統派のHeavy Metalの芯が通っているため,もっとトラディッショナルな雰囲気を抱えていながら,激走する.こりゃおもしろい.タイトル曲は微妙なポップさと軽快な疾走感,独特の声がどことなくDARKNESSが脳裏に浮かぶ(路線は違うんだが,リフはある意味通じるものがある!?).

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UNCLE SLAM / Say Uncle (1988)

元SUICIDAL TENDENCIESのDrのAmery Smithが中心となって結成したカリフォルニア・ベニスのバンドのデビューアルバムである.他のメンバーはTodd Mayer (Gr & Vo), Simon Oliver (Ba)である.ちょうど同じ時期にUNCLE SAMなるバンド(確か,Hard Rockだよな)がいたが,当然別バンドであるし,UNCLE SLAMの方がマイナーである(笑).音は初期SUICIDALに通じるHardcoreである.メロディアスなギターソロが入ったり曲展開をゴージャス(?)に作ってたりとThrash Metal的要素も見られる.何処かで聴いたようなリフがかなり多いが,この頃のこの手のバンドの中ではかなりクオリティ高い方である.

Will Work For Food (1993)

正直言って活動していたとは思わなかったが久しぶりの2ndアルバム.メンバーはデビューアルバムのままである.基本は以前のままであり,久々に聴いても「ああ,UNCLE SLAMだ」って判る音である.悪くいえば5年も経っているのに進歩がない.が,Drなどはかなり細かなところに気を使っている気配は感じさせるし,曲も全くつまらなくはない.1stよりはちょっと曲が良くなったかな?進んで聴く気にはなれないが,聴いてつかれる音でもない.微妙な位置づけの音である.シンプルなものが好きな人ははまるかも.

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UNDER TAKERS / Suffering Within (1997)

イタリアの超テクニカルかつ硬派なGrind-Death Metalバンドの恐らくデビューアルバム.音的には最もDeath Metal寄りになっていた頃のNAPALM DEATH,つまりBarneyが加入した直後くらいの音に近い.とにかく軟弱な要素は一切無く全編力でねじ伏せるといった潔いスタイルである.Enrico Giannone (Vo), Marco Locascio (Gr), Sandro Laurenzana (Dr), Tony Tune (Ba), Antonio Pucciarelli (Gr)といった5人編成でありいずれのパートもなかなか安定感があるし,曲もツボを抑えて曲展開を巧くいかしているものが多いためより効果的である.細かいところだが,Drのスネア音が妙に安っぽいのがマイナス.これさえちゃんとしたチューニング行えばかなり素晴らしくきこえると思う.まあ,全体を通して聴いてみて十分に納得のいくサウンドであり,多くのメジャーなDeath系アーティストと比較しても全く遜色はない.要注意バンド!

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UNITED / N.O.I.Q (1995)

Victorよりリリースされたメジャーデビュー第1段アルバムである3rdアルバム.スピード感あるナンバーが揃っており,曲によってはややHardcore的なものもある.リズムギターの重さは80年代的なので最近のサウンドに慣れてきた人にとっては軽く感じるかも知れないがこれはアリです.クランチの効いた爽快感の溢れるリフは心地よいものがある.あとVocalはもう少し迫力があると良いんだが,ちょっとあっさりしすぎてる感は否めない.曲のバリエーションが豊富なのもアルバムを通して聴いたときの効果が大きい.特に"Revenger"や"Kill Yourself For Business"といった臨場感溢れる曲は美味しい存在である.ただ,個人的にはミドルテンポの曲はリフは印象的なんだがあんまり馴染めない.スピーディーな曲では特に大谷氏とHally氏のギターソロの掛け合いはスリリングで格好良く聞き所の一つである.

Infectious Hazard (2001)

2001年をもって結成20周年を迎えた日本を代表する超ベテランThrash Metalバンドが新たに元DEATH FILEの湯浅を迎え入れて初の作品.当初,前任の稲津のVoでリリース予定だったようであるが,結局取り直して半年遅れてリリースされた.サウンドはかなりモダンな感じがしたがそれはあくまでも音作りに関してのみである.恐らくMixにAndy Sneap(ex. SABBAT UK)を迎えたことがこういったサウンドの印象に繋がっているのであろう.正直,この手のあまりにソリッドな音作りは個人的には苦手な部類なのだが,楽曲がそれをカバーして余りある素晴らしい出来の作品である.本ページの端々で書いているかも知れないが,80〜90年代にかけて殆ど日本のバンドに関心を持っていなかったのだが,これほど優れたバンドにはその創成期からリアルタイムで楽しまなかったのが何とも惜しいと思った.だが,今も現にこうしてしっかりとしたサウンドを提供してくれる彼らを今でもリアルタイムで味わうことができるのは素晴らしいことである.実際,後追いながら昔の作品を聴いてみても本作が一番Thrash Metalとしての完成度が高いと感じだ.さらに,本作リリース後に行われた全国ツアーも見に行ったが,それはもうThrashの濃度が極めて高い,素晴らし・とにかく楽しめるライブであった.とにかく本作を聴いて,そしてライブでも楽しむことをお勧めする.

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UNEASHED / Victory (1995)

スウェーデンのThrashっぽいDeath Metalバンド(というか,DeathっぽいThrash ?).ねらいの路線としては初期のSEPLUTURAあたりであろう.演奏は安定しており無駄がない.複雑なリフなどは皆無だが,逆に単純なリフでここまで引きつけられるのも珍しい.そうした意味では雰囲気は初期のSACRED REICHにも通じる(?).とにかく,Thrashファンなら安心して聴けるないようだと思う.お勧め.

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U.P. (UNLEASHED POWER) / Quintet Of Spheres (1993)

Official HP (English) , U.P. Japanese HP

もともとデンマークで活動していたギタリストKen JacobsenがNYで結成したThrash Metalバンドのデビューアルバム.結成は古く1989年に遡る.バンドの中心人物であるKen Jacobsen (Gr), Edward Owen (Dr)とJohn Mathias (Vo), John Lievano (Ba)の4人編成.音的にはちょっとPower Metal寄りのThrash Metalである.収録曲のうち数曲はストレートでWARGASM的,他はミドルテンポで結構複雑なことをやろうとしている.個人的にはもっと重い方がいいが,演奏はしっかりしているし曲もかなり練られているので聴いていて苦痛ではない.特にGrの音色は古き良き時代のRockを感じさせる暖かみがある.Voもしっかり歌えるし(それでいてハイトーンではない),なかなかよろしいのではないでしょうか.より重くなればかなり好みになるんだが.

Mindfailure (1998)

いきなり無茶苦茶格好良いtechnicalなリフではじまって思わず”やっちゃいましたね”と賛辞を述べたくなる彼らの2ndアルバム.1994年にJohn Lievanoが亡くなり,中心人物のKen Jacobsen以外はメンバー総入れ替えでのぞんでいる.メンバーはBrian Thane Chaffee (Vo), Tony Spagone (Ba)そして,RAGE, MEKONG DELTA, Stratovariusと渡り歩き,あのラルフをして「最も優れたドラマー」と言わしめたJorg MichaelがDrを担当している.前作よりも曲はよりheavyな仕上がりであり更に複雑化しtecnicalになっており,Progressive路線になっている.演奏力等は申し分なく安定感がある.ギターリフなどを聴くとそれだけでU.P.ってわかるKenのGrはやはり個性的であると言えよう.Voは前作よりも低音でHeavyな声であり,ちょっと現代風って感じ.疾走感のあるパートは特に格好良く,リズムチェンジの激しさと変則リフで独特の構築美を作っている.聞き込むほどにその面白みが伝わってくる.そう,聴けば聴くほど徐々にきめ細かな曲の構成・力強さが伝わっていく.スカッとするThrashとは違うがこの独特の湿り気は完全に彼らならではの個性である.これは聴くべき作品である.次作にも大いに期待できる.

Absorbed (1999)

5曲入りの最新E.P..収録曲のうち3曲は「Mindfailure」と同時期に収録されており,残り2曲は新加入John Balistreri (Ba)と元SURGEONのLen Jarrell (Vo) によるレコーディング.Drは今回もJorg Michael.録音時期の異なるものなので全体としての評価は難しいところだが,それぞれの曲は非常に完成度が高い.特に新録のタイトル曲なんかは新しいU.P.の世界が広がっている.その反面,80年代Thrashの空気もより強くなっている.今まで以上によりストレートに格好良さが伝わってくる作風になっており,こりゃますます次作(3rdフルアルバム)への期待が高まるばかり.また,新任Voははっきり言って旨すぎるくらい素晴らしい.これも優れた作品です.当然,必聴.しかも,thanks listには私の名前が・・・.嬉しいぜ,Ken.

彼らについてより詳しく知りたい方はU.P.日本語オフィシャルページ

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UPSET NOISE / Nothing More To Be Said (1989?)

このバンドに関してはなにも知らないが,たしかEARACHEのコンピかなんかに入っていたと思う.音としてはHardcoreであるが,Metalっぽい部分が強く個性的である.特にリフ進行はオーソドックスっぽさの中に一風変わったことを盛り込んでおり,面白みがある.演奏もそれをかっちりとこなしているし,Voも絶妙でパワフルである.しかし,まったくのチェック漏れであった.こりゃ驚いた.かなり格好良い音だ.

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DAEDALUS, D.A.M., DAMN THE MACHINE, DANZIG, DARK ANGEL, DARKNESS, DARK ORDER, DARKSEED, DARK TRANQUILLITY, DBC, DEADHEAD, DEADLY BLESSING, DEATH, DEATH ANGEL, DEATHCULT, DEATH IN ACTION, DEATHRAGE, DEATHRASH, DEATHROW, DECEASED, DECISION D, DECORYAH, DEEDS OF FLESH, DEFIANCE, DEICIDE, DEMENTED TED, DEMIGOD, DEMOGORGON, DEMOLITION HAMMER, DESPAIR, DESSAU, DESTRUCTION, DESECRATION, DESTRUCTOR, DESULTORY, DETENTE, DETRITUS, DEVASTACION, DEVASTATION, DIMMU BORGIR, D.R.I., DISASSOCIATE, DISGUST, DISHARMONIC ORCHESTRA, DISINCARNATE, DISMEMBER, DISMEMBERED FETUS, DISPERAZIONE, DISSECTION, DORSAL ATLANTICA, DRAGON, DROWNED, DROYS, DRUNKARDS, DUB WAR, DUNGEON, DUST FROM MISERY, DYOXEN, DYSRHYTHMIA

DAEDALUS / Learning Far From Mistake (2004)demo

イタリアのProgressive Rock Metalバンドのプロモーション用8曲入りdemo CDR.プログレは全然詳しくないため,何故こんなバンドがデモを送ってきたのかよくわからないが,「Reviewしてくれ」っちゅうので載せます.そういう事なので当然,Thrash色は全く無し.悔しいことに(嬉しいことに???)Thrash勢が束になってかかっても,こんな良質の音でデモが作れる訳ありません.演奏力とかも流石にそれなりにまとまっていて,かなりスタジオミュージシャン気味の無機質な演奏.それに甘めの中〜高音のやや穏やか系のヴォーカルがのる.そういったところが,ちょっとだけ往年の産業ロックっぽさをも感じさせる.これって褒めているのかどうなのか判らないかもしれないが,個人的にはアリなスタイルだと思う.少なくとも,demoでこの出来ならば,十分に商売できそうなくらいのレベルだと思う.

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D.A.M. / Human Wreckage(1989)

イギリスのpower metal寄りのThrash MetalバンドD.A.M.のデビューアルバム.イギリスらしさはあまりない.今思うと,この頃本当に良いイギリスのバンドってSABBATとPARIAHくらいであろう.そういった意味ではイギリスらしくない方が良いのかな?Voがかなり軽くよたっている.疾走感ももう少しあって欲しい.悪くはないが今一つ.

Inside Out(1991)

1stではぱっとしなかったが,グンと良くなった.曲も練られており垢抜けてきた.個性がかなり感じられる.危なっかしかったVoもかなり巧くなっており,声にのびがある.なんか,初期のOVER KILLに通じる歌い方である.なお,GrのDave Pughは後にSKYCLADに加入している.

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DAMN THE MACHINE / Damn The Machine(1993)

Chris Porland率いるバンドのデビューアルバム.ただし,この作品一枚ですぐに解散した.Chrisはご承知の通り,MEGADETHの1st,2ndでGrを弾いていた.当時アル中かつ薬中のDaveに「へたくそ」などと罵られMEGADETHを首になった後,ソロアルバムを出して以来,久々の登場である.音はHR的な部分もあるがテクニカルなHMであり,若干Progre系のThrash的.Drは弟のMark Porlandが担当している.Voはミドルトーンでしっとりと歌っており聴きやすい.全体としてまとまりが良くメロディアスだが嫌味がなく素晴らしい.これは美味しいバンドである.もちろん必聴である.

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DANZIG / Danzig(1988)

元MISFITS〜SAMHAINのGlenn Danzig率いるDANZIGの1stアルバム.プロデュースはあの名盤を仕上げたRick Rubin.正直言ってこのページで取りあげるべき音ではないが,この音は嫌いではない.いや,好きである.60年代に確立されていたものの焼き増し的な音ではあるが,Glenn DanzigのVoも楽曲も非常に魅力的である.なんとなくプレスリーを彷彿とさせる彼のVoスタイルは今の時代では貴重ではなかろうか?敢えて,これは「必聴」としたい.

Danzig II : Lucifuge(1990)

2ndアルバム.前作と路線は変わらないが,より落ちついた雰囲気のハードロックである.完成度としては確実に1stよりも成長している.ただし,私にとってはメインで聴くものにまではなれない.ダサイThrashよりはずっと良いが,良質のThrashでがんがん飛ばした後に落ちつきを取り戻すためには必要な作品ってところかな?これも聴くべき作品である.

Danzig 5 : Blackacidevil(1996)

あぎゃ?いったいどうしたの?噂には聞いていたけど,MINISTRYのようになっている.初期の土臭さはどうしたんじゃ???やっぱ,Glenn Danzigの声は生音の方が魅力が活かせると思うんだけどね・・・.とりあえず,評価は保留・・・・・・・.

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DARK ANGEL / We Have Arrived(1984)

1983年にLAで活動を始めたThrash Metalの歴史においては外すことのできないバンドのデビューアルバム.現在のバンドと比べると意外なほどにギターの音は軽く,Thrash以前のHeavy Metal的な曲もあるが疾走感は充分に感じられる.このアルバムではDon Doty (Vo), Jim Durkin (Gr), Eric Meyer (Gr), Rob Yahn (Ba), Jack Schwarz (Dr)の5人編成.とにかく若くていきいきしていたあの頃のThrash Metalのあの音である.それ以降のアルバムと比べて遙かにリズムギターの音数が少ないため,逆に音の分離は良くきこえてまとまりがよい.後にこのバンドの中心的人物となるGene Hoglanの手数の多いドラミングも格好良いが,Jack Schwarzのストレートなドラミングもパワフルで格好良い.特に「Welcome To The Slaughter House」とかのスピーディーな曲には涙ものです.とにかく「必聴」です.

Darkness Descends(1986)

BaがMike Gonzales,そしてDrがあの天才デブGene Hoglanに交代しての2ndアルバム.全編息をつく暇のないような疾走型の典型的Thrash Metal・・・いや,理想的Thrashのオンパレード.前作よりもギターリフはより複雑化しているが疾走感は前作以上である.特にギターソロに入る瞬間の緊張感や曲展開などは最高にThrashのツボを押さえている.というよりはこの作品がThrashのツボの模式図って感じである.疾走する曲の中で様々なバリエーションを持たせるGene Hoglanのドラミングは圧巻.畳みかけるギターリフも迫力満点だし,ギターソロも実にスリリングで勢いが凄い.Baも実に効果的である.Voはちょっともたるような部分もあるが,逆に臨場感が伝わり効果的.「Merciless Death」は1stアルバムにも収録されているが,こちらの方がよりThrashっぽい仕上がりになっている.”Thrashの気”を感じるためには良い教材であろう.いろいろ書いてはみたが,細かいことはどうでも良いと思わせるほどツボが凝集されている.これこそThrashです.

Leave Scars(1989)

Voが変わったことによりファンが失望した一枚.私もRon RinehartのVoはこのアルバムでは特に駄目だ.当時は曲も気に入らなかったが,今聴くとそれなりに格好良い.ただ,バランスの悪い音で手数が異常に多いGene Hoglan(後にDEATH等にアルバムレコーディングに参加)のDrを聴くのは結構辛い.なんか,バラバラに聞こえる.音のバランスや迫力にいまいち納得いかなかったアルバムなので,このアルバム収録曲でもliveのほうがはるかに良く感じる.

Live Scars(1990)

1990.4.22にLAで収録されたLiveアルバムである.音質的にちょっと問題がありギターがあまりクリアじゃないが,それなりに楽しめるアルバムである.少なくとも,RonのVoはアルバムよりは遙かに聴きやすい.1st収録の「We Have Arrived」ではGene Hoglan飛ばしすぎって感じで微笑ましい.それにしても,Geneってこんなに手数の多いDr叩いてるのに何故デブなの?

Time Dose Not Heal(1991)

ほとんどの曲はGeneが書いており,彼のドラミングのように手数が多く複雑なギターリフからなる曲ばかりである.それまでのバンドのイメージとはかなり違うものに仕上がっている.ただし,RonのVoであればこのほうが合うのかも知れない.もちろん,RonはDARK ANGELのVoとして初期の殆どのファンに受け入れられていないので,別バンドの音ってことになる.当時は勢いを感じなかったこの作品であるが,今の時代に聴くとそれなりに楽しめる.この作品リリース以降,新作レコーディングの噂はあったが,結局はこれを最後にバンドは解散.

Decade Of Chaos BEST(1992)

はっきりいって,コレクターズアイテム以外の何者でもない.Combat Rec.は同じ音源からのベスト盤をいくつかリリースしているが,これも然り.当時は名盤「Darkness Descends」のCDが非常にレアだったため,少しは価値があったのだろうが,再発された今となってはトホホである.しかも,版権の問題で「We Have Arrived」からは一曲も無し・・・正確に言うと,別ヴァージョンの「Leave Scars」収録の"Merciless Death"そして「Live Scars」からの"We Have Arrived"が収録されている.まあ,初期スラッシュ世代の人ならDARK ANGELは1stと2ndを持っておけばそれで十分だし,それ以外の人も「Time〜」までを持っておけば話題にはついていけるだろう(笑).しかし,「Darkness〜」からの曲がやっぱり際立ってるな.まあ,ホントの初心者でどんなバンドなのかとりあえず知っておきたい人には良いのかも知れない.

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DARKNESS / Death Squard(1987)

西ドイツのb級Thrash Metalバンドのデビューアルバム.いきなり大人しいアコースティックギターで始まるのだが,実は硬派な真性Thrashである.音作りで特にVoのOlliの声はいかしている吐き捨て型.この声が凄く格好良くてバンドの魅力の一つになっている.曲は覚えやすいキャッチーなリフもあるが,本当に良質のThrashである.当時のメジャーなジャーマンスラッシュKREATOR, DESTRUCTION, SODOMと比較しても決して劣ることのない極めてThrashとしての完成度の高いKillerな作品.BassのBrunoは激ウマ系であり,バンドにアクセントを付けている.ギターもアコースチックを使ったりいろいろと工夫しているが,基本的には勢いでいっている.このバンドはあまり注目を浴びていなかったが全Thrash Metalバンドのうちでも私が最もお勧めするバンドの一つである.ただし,絶対に必聴なのは1stと2ndのみである.後はVoが変わってしまった.このアルバムは「必聴」だ!

Defenders Of Justice(1988)

2nd.殆ど1stと路線は同じであり,このアルバムも完璧.相変わらず,OlliのVoは素晴らしく殺傷力を持っている.とにかく曲が素晴らしい.リフの一つ一つがDARKNESSの世界を構築していて独特の硬派な(それでいて,全力投球っぽさを感じさせない)雰囲気を醸し出している.このバンドはキレを中心としたクランチ系の後続スラッシュと異なり,初期型のDARK ANGELや初期INVOCATORなどのようなギター音だから,最近のバンドしか聴かない人には辛いだろうが,逆に真性のThrash Metalをこよなく愛する人にこそ聴いて貰いたい作品.とにかくこのバンドは全然注目されておらず,他のページ等でも殆ど目にすることもないが,はっきり言ってバイブルです.これだけ素晴らしい作品なのに何故か注目されず,バンドはよからぬ方向へ走ってしまった.この作品までは絶品!ということで,このアルバムも「必聴」.

Conclusion & Revival(1989)

硬質なthrash metalバンドだったDARKNESSの3rd.騙された.Voが変わっているではないか.しかも,ソウルフルに歌ってやがる.巧いんだけど,こんなのDARKNESSじゃねえ.ギターだってぺらぺらになってしまった.名曲「Burial At Sea」を「Burial」ってタイトルでやってたり.あの名曲にこぶしまわされても・・・.しかし,一曲だけやってるブルーズは圧巻.これは格好良い.だって,Bassがむちゃくちゃ巧いんだもん.あっ,でもこんなのはDARKNESSじゃねえ.でも,「必聴」.

Broken Heart(1991)

Defenders Of Justice(1988)を見よ↑.一部のショップで4thとかベスト盤とか書かれていることを見かけたことがあるが,2nd「Defenders Of Justice」の曲順,A面 1Bloodbath, 2Inverted Minds, 3Battle to the Last, 4Caligula,B面 1They need a War, 2Locked, 3Defenders of Justice, 4Predeterminded DestinyがA-3, B-2, A-2, B-3, B-1, A-4, B-4, A-1となっただけ.「Defenders Of Justice」そのものがCD化されているかどうか不明であるため,当然狙い目の作品.

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DARK ORDER / 5000 Years Of Violence (1997)

オーストラリアのThrash Metalバンドのデビューアルバム.Raul Alvarez (Guitar & Vocal), Joe Olic (Guitar), Marco Alvarez (Dr), Zoran Mrakic (Ba)の四人編成.Thrashではあるが,いい具合に初期Death Metalからの影響がみられる.リフはかなり強烈で低音での歯切れの良さは非常に貴重な存在である.ドラムはスネアを非常に効果的に使いこなしており,また稀にブラストも用いる.サウンドはかなりヘヴィーであるが,最近のバンドにありがちな勢いが消されたようなただ重たいだけのサウンドとは異なり,昔ながらの音作りの中で重さを引き出している感じである(少し前の南米〜フロリダ系のサウンドに近い).ただ,一曲を通してツボを押さえた格好良いリフとそうでもないリフとの差が大きいため,聴いていてちょっと中だるみしてしまう.それでも,疾走感を常に持ち続けており全体のポテンシャルはかなり高い.Death Metalの影響はあるものの,いわゆるDeathrashとは全然違い,昔からの流れのThrashである.あえてBrutal Thrashと呼びたい.少なくともThrashファンならば割と万人に受け入れられるサウンドだと思う.

なお,本作はバンドメンバーであるZoranからサンプルとして頂いたものである.入手法等についてはPromoのページを参照して頂きたい.なお,Sampleのページでは音源も置いています.

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DARKSEED / Spellcraft (1997)

ドイツのGothic Metalバンド.リフの音進行は実に稚拙でアホなメロデスとなんら変わりはない(いわゆるジャーマンメタル系).これで普通の吐き捨てVoがのれば即ダメバンドなんだが,Voがなかなか魅力的な声である.初期METALLICAのJamesの憂いを持ったシャウトに近い雰囲気が出ている.まあ,一般には受けそうな曲が多いみたいだが,これって全部音進行同じなんだよな〜.曲を書くセンスが良くなってくれればかなり期待できるバンドであるが,あと一歩・・・はなかなか踏みでそうにない雰囲気だな.

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DARK TRANQUILLITY / The Gallery (1995)

スウェーデンのメロディックデスメタルバンドの2nd.何度も書いているがこの手の音進行には微塵も魅力を感じない.人気はあるようだが,つまらん.

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DBC / Dead Brain Cells (1987)

バンド名から推測するとhardcoreのようであるが,そういった要素はあまりないカナダのThrash Metalバンド.まあ,Voの歌い回しが若干hardcore的であることはあるが.演奏はかなり安定している.この頃のカナダのバンドって演奏力が高いのが多い.特に,Drが安定しており,センスもいいので聴いていて飽きがこない.もちろん,ベースやギターも安定している.曲展開等かなり高度なことをやっている.逆に演奏のうまさが勢いを殺している感があるが(そういった意味ではEVILDEAD的?).このバンドは聴くべき.

Universe (1988)

前作以上にエッジの効いた音で聴いていて心地よいThrashに仕上がっている.前作で今一つ煮えきれなかったものをしっかりと形にしてきた感のある素晴らしい作品である.複雑な曲展開は以前にも増して良く練られているし,その演奏能力も更に向上している.計算された緻密さとAggressiveな部分とを共有する稀な作品である.これは80年代のThrashの進化型としてもっとも好ましい形のうちの一つであろう.もちろん,必聴のアルバムである.

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DEADHEAD / Kill Division (1999)

1989年に結成されたランダのThrash Metalバンドの3rdアルバム.ややモダンなダメリフもあったりして,並のDeathrash勢に近い感じであるが,音質がそこまでかっちりしていないため,救われる.ドラムが普通にもたったりするんだが,基本は最近のドラミングという感じで,個人的にはいただけない.が,詰め込みすぎになりがちな若いバンドとは異なり,ちゃんと空間が存在するギターリフは格好良い部分もちらほら.ヴォーカルはギャーギャー言う感じのThrash Vocalであり,この部分は今風じゃないところはかなりの救いである.また,ギターソロも80年代Thrash的なとにかくツッ走っとけ的なところがあったりするところは好感が持てる.けど,非魅力的なタルい曲とかは全然ダメ.疾走パートはかなりハイテンションでやってくれてます.

Come To Salem (2000)

これが4thアルバム.初っぱなから期待できる疾走感あるリフ,ブレイクが入っても疾走.前作よりも寧ろOld School色が強い.荒っぽかった頃のKREATOR大好きですといった感じの勢い任せのギターソロとかはかなり面白く仕上がっている.ヴォーカルも往年のThrashタイプであり,普通に格好良い.好みで言えば,スネアの中音域が強すぎるため(今風?),バッチリとしたThrash音には遠い.全体としては音色も昔風で,普通に格好良く仕上がっている.流石,カナダは優秀なバンドが多い.なお,"Die By The Sword"のカヴァー入り.改めて当時のSLAYERのリフの格好良さが実感できる.というか,DEADHEADのギターワークの基本はこの辺をお手本にしているという現れなんだろう.お勧めです。

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DEADLY BLESSING / Ascend From The Cauldron (1988)

New Renaissance Recordsから出たデビューアルバム.ハイトーンVoを擁するSpeed Metal寄りのTechnical Thrash系の音である.ということで,タイプとしてはTOXIKやREALMなどに近いかも知れないが,正直言ってあそこまでの完成度を求めてはいけない.まあ,NRR中では極めて珍しく演奏などは非常にまともであり,曲展開の多い複雑な曲もしっかりと演奏しきっている.流石にこの時期のNRR作品は音質が良いとはとても言えない状態であるため,この手のサウンドにはむいていない.まあ,technical好きな人にはそれなりに楽しめるかも知れないが,曲によってはあまりにもつまらない歌メロなどはなんとかして欲しい.なお,本作は99年にNRRより奇跡の再発CD化.例によって手書きのナンバーリングというアホアホな仕様である.

Psycho Drama (1990)

あまり知られていないE.P..ファンジン等でもあんまり評判がよくなかったみたいだが,実は結構いい音を出していたりする.なお,この音源はTRAUMAとのカップリングという訳の分からないブートもの.そのためよくわからないのだが,4曲入りだ.やたらと手数が多いギターリフの上にやたらと声の伸びが良いハイトーンのヴォーカルが奇妙なメロディーで歌い,複雑なリズムが絡むというスタイルでありながらプログレとかの感じは皆無でやっぱりスラッシュとしか言いようのない音というある意味ユニークな音である.意外とテクニカルであるが勢いは衰えを知らず,80年代のバンドにしか出せなかった味が出ている.VoのせいかちょっとCONFESSORを感じさせる雰囲気がある.これは意外といけている.

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DEATH / Scream Bloody Gore(1987)

今は無きDeath Metalの父,フロリダのDEATHのデビューアルバム.Death Metalとはこの当時は当然,Thrash Metalの特殊系と捉えられていたし,実際そうであった.前身のバンドMANTAS時から注目されていたが,オフィシャルな音源としては初めてのものである(って,コンピ物はあったと思うけど).MANTAS時代は確か現在のMASSACREとほぼ同じメンバーだったはずである(ただし,Kam LeeはVoではなくてDrだったようだが...)忘れてしまうから書いておこう.この時のメンバーはバンドの中心人物であるChuck Schuldiner(Vo, G, B)とRhythm G. John Hand,Dr. Chris Reifertの3人である.今聴いてもDeath Metalの範疇ではなくThrash Metalだろうな.聴くと残念ながらそこまで感動しないかもしれないが,当時としてはかなりHEAVYだったかもしれない・・・っていうくらいの位置付けだった.曲も悪くないし,リフは基本である.まあ,何れにせよ後のDEATH METALには多大な影響を与えたバンドである.ということで,やはり「必聴」だろうな.ちなみにCDには2曲多く収録(未収録曲含む)されておりお得.

Leprosy(1988)

待望の2ndアルバム.って当然の如くChuck Schuldider以外のメンバーは交代している.一応,メンバーを記すとVo,G:Chuck Schuldiner,G:Rick Rozz,B:Terry Butler,Dr:Bill Andrews.と,殆ど後のMASSACREのメンバーからなる.とにかく格好良い作品.基本路線は全作とかわならいが曲構成が数段UPしているし,演奏力が格段と上になっている.Rickの切れの良いギターの音に期待しても十分.ファンの中にはこのアルバムまでって言う人がいる.確かにわかる.でも,曲調がこのころとさほど変化していない3rdまで私は許す.とにかく,このころまでのリフはつぼを押さえたものばかりであり,現在の正統派Death Metalの原型である.なお,この完璧なアルバムは某B!誌では43点を戴いている.どういう耳しているのだか.これぞ「必聴」である.

Spiritual Healing (1990)

ギターにJames Murphyを迎えての3rdアルバム.個人的にはこのアルバムまでが好きである.このアルバムはそれ以前の作品と比べると楽曲は落ちるが,ようやくJames Murphyが登場してくれたのである.名前だけしか聴いたことのなかった彼のプレイは見事に美しいメロディを生み出している.バンドの中心であるChuck Schuldiner(っていうか,この人のバンドなんだけど)も頑張って早引きで美しいメロディを弾こうと努力しているが・・・.疾走感がないこの作品はそれまでのファンには辛いのではあるが,ここまでなら許す.これは「必聴」.

Human (1991)

デビュー前のCYNICのGrのPaul Masvidal,DrのSean Reinert,更にBaにはSADUSのSteve Digiorgioという激ウマ人間大集合アルバム.デビュー前にこれほどの力量を見せつけたCYNICへの期待が高まる一枚となった.正直言ってもう,DEATHとしての魅力はさほど感じなくなった.ただし,このアルバムはDEATHとしてではなければかなり凄いアルバムである.でも,インストパートだけ聴くとこれってCYNICそのものに聴こえてしまうくらい2人のプレイは凄い.本意ではないが,このアルバムは聴く価値がある.また,CYNICコンビのSpecial Thanksに ATHEISTの故Roger Pattersonの名前が挙がっているのは泣かせる.

Individual Thought Patterns (1993)

前作ですっかり見切りをつけてしまったDEATHであるが,このアルバムはなんとDrはGene Hoglan(元DARK ANGEL)である.Baは前作と同じくSteve Digiorgioが弾いており,GrはAndy LaRocque(元KING DIAMONDだったっけ?)が弾いている.ということで,演奏は相変わらず完璧である.当たり前だ,このメンバーなら・・・.でもなんかつまらない.Chuckはなにをやりてーんだ???

Symbolic (1995)

もはや何も期待していなかった6thアルバム.本作でもDrはGene Hoglanが叩いているが,Kelly Conlon (Ba), Bobby Koeldle (Gr)という新たなメンバーによってレコーディングされている.基本路線は「Human」以降のものである.が,このアルバムではchuck Schuldiner がVoをとらなかったのか・・・,と思ってしまうほどそれまでの声と異なる.この声が個人的には結構好きである.昔の路線のDEATHを追求したらこんな音は納得できないが,このアルバムは前作ほどつまらなくない.とにかく,高度な技術によって構築されたこのDEATHの世界は認めざるを得ない.かといって,昔ほどはまれる音ではないが.

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DEATH ANGEL / The Ultra Violence (1987)

ベイエリアスラッシュの代表株親戚一同で結成されたDEATH ANGELのデビューアルバム.真のThrash Metalファンには「ちっともViolenceじゃねえ」と実に評判が悪い.デビューのきっかけになった「Kill As One」デモはMETALLICAのKirk Hamettがプロデュースしたことで有名.強引な曲展開の上に耳が痛くなるようなへたくそなMark OseguedaのVoがのるThrash Metalである.多分,このバンドで一番Voが下手なのが彼である.まあ,DEATH ANGELのアルバムの中では一番Violenceを感じさせてくれるが,そもそもこいつらはそういった路線ではない.外してしまった一枚.そうそう,このころは何で有名だったかって年齢が若いことで有名だった.この時DrのAndy Galeonは14才であり,バンドの平均年齢は17.8才だったと思う.

Frolic Through The Park (1988)

全作より随分と落ちついてきたため聴きやすくなった2ndアルバム.全作で耳障りだったVoもこのアルバムではヘタウマ程度に落ちついた(苦笑).それよりもRob Cavestanyのブルージィなギターソロはなかなか引きつけられる.ただし,これをThrash Metalといっちゃ真のThrash Metalファンが避けるのは仕方ないだろう.真のThrash的要素は殆どない.「Confused」はMarkの他にRob Cavestany,Andy Galeon, Dennis PepaがVoをとっており,いずれもMarkより巧い(爆).

Act III (1990)

全作より更に落ちついてきた.かなりFunk色も強めている.Markはもうヘタクソなシャウトはやめたので随分聴きやすい.Robのギタープレイは更に格好良くなっている.このアルバムを聴いて最も良いと思うのはバラード曲である.こんなことはThrash Metalバンドにあってはならないことだとは思うが,これをはなっからThrash Metalと思っていない私としてはこういったバラードは気に入っている.Lead Vo4人を擁するBack Chorusはかなりいけてる.しかも,親戚同士だから声も似ているからハモリが美しい?一部「必聴」・・・かな?

Fall From Grace (1990)

殆ど海賊版まがいの正規盤Live.本人らはこのLive盤は認めていないが,当時経営が悪化していたEnigmaが突然発表したものである.音源は1988年7月にオランダのアムステルダムで収録されたもの.当然,1stと2ndの曲ばかりである.とにかくこのアルバムではVoのMark Oseguedaの歌が聴きづらい.ただでさえ下手なのがLiveではよりパワフルに下手であり,ここまでくれば気持ちよい(?).演奏はかなり素晴らしいのだが,音のバランスが無茶苦茶でGrはまるでRob Cavestany一人で弾いているように聴こえる(実際それに近いんだが).GusのGrはRobの音の5分の1くらい.しかし,Robは凄い.収録曲のうち,「Confused」は上述のようにMark以外もVoをとっていてやっぱりMarkより巧い(ただし,Mix最悪).

なお,このアルバム発表直後にあたる11月28日にツアーバスが横転し,AndyとMarkは大きな怪我を負った.恐らくこれがきっかけで,Markはバンドを離れ(確か,大学に行くとか?),とりあえず,DEATH ANGELは解散した.残ったメンバーはTHE ORGANIZATIONを結成した.更にその後,RobとAndyはMarkを呼び戻しSWARMを結成.1999年に自主制作CDを発表.・・・その後再結成・・・

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DEATHCULT / Sodomy / Repulsive In My Ways (1993)

出ました.Wild Ragsです.こちらはWRR036.で,サウンドの方は,極めてDoomyな初期の頃のDeath Metal.Wlid Ragsらしい白黒ペラペラジャケながら,絵だけは結構普通に購買意欲がでそうな気配のジャケ.音質はまあ,Wild Ragsだから仕方がないとして,やっていることは素直に格好良い(売れる・売れないは別として).ギター・ベース・ドラムが一斉に襲いかかるような重厚なリフはかなり緊迫感があり,その雰囲気だけでも十分にこのバンド許せちゃいます.これは,ある意味チープな音質じゃなければ出来なかったような音バランスで,正直Bassが強すぎなんだろうが, 生音に近いBassが強く主張するのはこういったサウンドではかなり好みである.そう,Bassは音いじらないくらいでちょうど良い.そういえば,Vocalのことを何も書いていなかったが,かなり獣入っている怒迫力voiceで,初期PESTILENCE的緊迫感があって良い.このバンド,Wild Ragsなのに演奏力はかなりマトモです.とは言っても,Wild Ragsマニア以外に薦めて良いものかどうか・・・ってところです.だって,これ位のレベルのバンドって大量にいるし.が,されどWild Rags・・・独特の良い出汁は出まくってます.まあ,通常レベルから言えば,いつもの通り5年遅れ.若干,PROTECTER臭アリ.

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DEATH IN ACTION / Toxic Waste (1988)

西ドイツのThrash Metal寄りのHardcoreバンドのデビューアルバム. Ralf Peluger(Vo), Glenn Krugener(Gr), Udo Franke(Ba), Willi Golus(Dr)の四人編成.かなりマイナーなはずであるが,このバンド演奏はなかなか格好いい.クランチ系のリフにHCのVoがのるという曲も独特の雰囲気があって好感が持てる.しかし,このバンドの音7〜8年聴いてないぞ.それでもしっかりリフ覚えているからよっぽど印象深いんだよな.これは要チェック.

Stuck In Time (1991?)

これが多分3rdアルバム.音はドイツらしいPower寄りのThrash Metalに変わっている.メンバーも大きく変更があり,GrのGlenn KrugenerがVo,以下Ralf Theilacker (Ba), Marc Oppold (Dr), Gumter Oppold (Gr)となっている.Glennのクランチ系ギターとは大きく違い,よりMetal的になっているし,HC系だったVoも変更になって中〜低音で歌うVoになっている.これがはっきり言って下手くそ.個性が思いっきり薄いバンドになってしまった.

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DEATHRAGE / Self Coditioned, Self Limited (1990)

以外といけてるDEATHRAGEの1stだと思う.イタリアのバンドだったかな?Voはほんの少しだけ初期DARKNESSのVoのOlliに似ている.まあ,Olliよりは劣るが.まあ,特別センスがいいわけではなく面白いことをやっているわけでもない.無茶苦茶なことはやっていないので,それなりに聴けると思う.

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DEATHRASH / Faces Of Death demo (1986)

マニアも泣き出す,NJのあのDEATHRASHです.「Speed Metal Hell II 」に収録されていたことで知られているが,ドラムはWHIPLASHのTony Scaglione."Lock Jaw", それからSpeed Metal Hellに収録されていた"Buried Alive", "Blood for Blood"の3曲のみであるが,流石に痺れます.疾走感抜群のPower寄りThrash Metalのオンパレード(最近,使わないなぁ〜こんな言葉).とにかく,この時代ならではの格好良い楽曲が続く.それにしても,やっぱり,Tonyのドラミングは最高に格好良い."Blood for Blood"は微妙に"Boneded By Blood"みたいなリフだったりするのも愛嬌.とにかく格好良いです.

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DEATHROW

Rider Of Doom (Satan's Gift) (1985)

西ドイツのThrash Metalバンドのデビューアルバム.Millo (Bass & Vocals), Thomas Priebe (Guitars), Sven Flugge (Guitars), Markus Hahn (Drums)の4人編成.当初,SAMHAINと名乗っていたたが,同名バンドがいることからバンド名を変更し,このデビューアルバムは"Satan's Gift"としてリリースされ,レーベル変更後に"Rider Of Doom"として出された.この頃は割とオーソドックスなheavy metalを凄いスピードでこなすといった感じのThrashである.そのスピードはかなり尋常ではなく,刻み数が多いThrash Metalの中でも特に細かいリフワークが聴ける.まだ,DEATHROW節は完全には出来上がっていないが,十分に個性がある作品である.あと,無謀な暴走をしまくるギターソロは圧巻.これは必聴.

Raging Steel (1986)

2ndアルバム.このアルバムで完全にDEATHROWのオリジナリティーというのが確立している.独自の憂いを持ったリフや曲展開が次々と飛び出してくる.曲作りの面でかなり変化しており,ドラマチックな曲展開が目立つようになった.Vocalはもともとそんなに強力ではないが,このアルバムではかなり成長しており,シャウトも板に付いてきたし,丁寧に言葉をおくことで表現力が増している.やはり,ギターのメロディーが豊富になったことが全体に大きな影響を与えており,好き嫌いは別として1stと比較すると格段に進化している(両方好きだが).とにかくアイディア豊富な作品であり,DEATHROWの楽曲の各の部分はこのアルバムに凝縮されている感である.この作品は後のテクニカル志向への変化を示唆しているかのような作品である.もちろん,疾走感は十分.これも必聴.

Decepcion Ignore (1988)

3rdアルバム.全作の延長といえば延長なんだが,よりメロディを重視した感じで美しくテクニカルなギターが次々と積み重なっていく.印象としてはそれまでと比べて随分変化したように思えた作品であったが,実は楽曲自体はあまりそれまでと差は無い.もっとも変化が著しいのはVocalである.何故かここにきて歌いだした.それまでの高音〜中音域のシャウトだったのが,高音域でメロディ付きで歌っている.普通,Thrash MetalバンドにとってはこうしたVocalの変化は致命傷になってしまうことが多いが,これはこれでアリである.全体にテクニカルになった分,Vocalスタイルの変化も特に違和感はない.寧ろ,このバンド知らない人にとってはこのアルバムくらいが一番聞きやすいかもしれない.個人的には大好きな作品である.手数の多いギターリフは大変スリリングであり,圧巻.激ウマテクニカルスラッシュを聴かせてくれる.綺麗なものやテクニカルなものが好きな人は「必聴」である.

Life Beyond (1992)

これが4thアルバム.全作でメロディアスに歌うようになったVocalがRaging Steel時のようにシャウトしている.しかも,より迫力を増して.楽曲はより複雑になっており,全作からの流れを組んでいるが,Vocalがアグレッシヴなためか,よりストレートな印象が強い.確実にどのパートもレベルアップしており,よりDEATHROWの世界を突き進めた感じの作品である.ただ,巧くなりすぎたせいか,手数の多いリフであっても安定しすぎており,独特のスリリングさは影をひそめてしまった.ツインギターを生かした絶妙なリフの絡みは最近のバンドには無くなってしまった美学を感じる.このバンドの良い所はメロディを加えて美しくなっても疾走感(というか,実際のスピード)が失われないことだろう.総合的には最もレベルが高い作品に仕上がっていることは確か.きっと若い世代の人はこの作品から聞くのが良いかもしれない.まあ,いずれにしても本作も必聴.残念ながらこのバンドは本作を最後に解散したようである.

DEATHROWがリリースしたアルバムは総てThrash Metalとして高品質であり,未聴の方は是非チェックして頂きたい.

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DECEASED / Luck Of The Corpse (1991)

85年くらいから活動をしているDECEASEDのデビューアルバム.Les Snyder (Bass), King Fowley (Drums & Vocal), Mike Smith (Guitar), Mark Adams (Guitar)の4人編成.サウンドは基本的には汚いold school death metalである.アルバム初っぱなの曲は速いだけで正直非常につまらない.が,それ以外はなかなかいけている.スローテンポの曲展開を絡ませた方がこのバンドは良さそうである.ギターリフなどもところどころでハッとさせられる格好良い物がある.ただ,息苦しそうなdeath voiceはわざわざドラムを叩きながらやるほどのものではなく,バンドとしてはかなりマイナスである.Kingはこの世界のマニアとしても有名であり,そのせいか,呆れるくらい延々と続くthanks listがある意味微笑ましい.なお,King氏は後にOCTOBER 31を結成.そちらでは美声で歌っている.

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DECISION D / Razon De La Muerte (1992)

オランダのTechnical Progressive Thrash Metalバンドのデビューアルバム.Edwin Ogenio (Vo), Daniel Bootsma (Gr), Stijn Bollinger (Gr), Peter Zaal (Dr), Gerard Vanderree (Ba)の5人編成.音は・・・はっきり言って凄い.いわゆるプログレ系の中でもTHOUGHT INDUSTRYの1stやLEVIATHANに近い.がこれらのバンドよりもはっきり言って遙かに上質.Thrash本来の勢いがかなり強く感じられる.ある意味,1stの頃のANGKOR WATや毛色は全然違うがAT WARなどの破壊力に通じる勢いもある.曲によってはVoはDeath Voiceっぽい歌い方をすることも若干ある.特に速い曲の先走りするVoはかなりキレまくってて実にcool.難を挙げれば,それぞれの曲の完成度は高いんだが,かなり傾向の異なる曲が入っているため,好意的に捉えれば「幅広い」といえるが,逆にアルバム全体としてのまとまりには若干欠ける.まあ,クオリティは高いので許せる範囲.ものすごーくお勧めの一枚.

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DECORYAH / Wisdom Floats (1995)

全く知らないがフィンランドのGothic Metalバンドらしい.MetalBladeから出ているからそれなりにメジャーなの?Gothic系は苦手なのでよくわからないけど,それでもこのバンドは面白みは感じない.とってつけたようなじょせいVoと物悲し気味なピアノとシュールなギターがほとんど効果的ではない.メロディも全然面白みがないしVoも下手くそ.Gothicって雰囲気が一番大事なかんじするんだけどそういった個性は全く感じない.こりゃダメだ.

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DEEDS OF FLESH / Trading Pieces (1996)

カリフォルニアの3人編成のバンド.Death Metal寄りのGrindcoreをやっている.それなりに音はまとまりがあるが,いまいち魅力がない.センスの低さはCANNIBAL CORPSEに通じる.ああいったセンスの欠落したバンドが好きな方にはお勧め.ただし,このバンドの方がずっといいが.演奏は大したことないが,DrのJoeyのバスドラだけは巧い.ただし,手はヘタクソ.

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DEFIANCE / Void Terra Firma (1990)

サンフランシスコのベイエリアのバンドの2ndアルバム.Steev Esquivel (Vo), Doug Harrington (Gr), Jim Adams (Gr), Mike Kaufmann (Ba), Matt Vander Ende (Dr)の5人編成.音は初期TESTAMENTそのもの.曲,Vo,Grソロ全部似ている.ということで説明は必要ないようなバンド.しかも,こんなthrash metal世代の思いっきり後期で出てきた割に音質が悪すぎる.それにしても,このDrはよくモタるなぁ〜(笑).

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DEFLESHED / Under The Blade (1997)

スウェーデンから現れた巷で評判の”デスラッシュ”バンド(私はこのデスラッシュという言い方は用いたくない)の2rdアルバム.少なくともこの手の分野の中ではかなりトップに近いといえるだろう.正直言って80年代のThrash好きの中では好き嫌いが分かれるようなノリであるが,80年代中期以前のバンドに思い入れのない人には全く問題なく受け入れられると思う.最近のバンドの中ではそのリフ構成はダントツで優れている.勢いや重さもかなり感じられる.まあ,個人的にはThrashとは異質のものを感じることは否めないが,上質であることには間違いない.それにしてもいつの時代からこんな音作りが中心になってきたんだろう?私はもっと生っぽさが残るラフな音作りが好きなのでここまで硬質に固められるとなんか胃がもたれそう.DESTRUCTIONの"Curse The God"のカヴァー入り.これはBlack Metalバンドがカヴァーした感じに聞こえてなんかあと一歩パッとしないが,そりゃオリジナルが凄すぎるから無茶だ.

Fast Forward (1999)

上記アルバムよりも更に良質になった3rd.Old School Thrash世代の人間って,ある意味ひねくれているんでこういった”真のスラッシュ”的に持ち上げられているバンドに対してはどーも斜に構えちゃうもんだ.んで,私もそんな感じで聴いてみたんだが,はっきり言って「参りました」です.ただし,本当に”真の”?っていうと全然雰囲気が違うんだが,”真のThrashのモダンアレンジ”っていう感じで非常に好感が持てる.ただ,Drはあんまり好みではないし(ちょっとBlackっぽい)Voももう少し抜けが良ければ好みなんだが.あと,この手の音なら何もチューニングを下げる必要はないのでは?とはいうものの,リフは格好良いしその疾走感はThrashに源流を持つもの以外の何者でもない,非常にクオリティーの高い作品である.こりゃ聴かなきゃ損だ.つーことで必聴.なお,本作は「Perfect Works」の名で発売されている日本盤(Soundholicから)がヨーロッパのみ発売のLive盤とのカップリングで断然お得.

Death...The High Cost Of Living(1999)

んで,上述の作品に(日本盤では)ボーナスで含まれているのがこれ.低音を重視しているバンドであるため,音の抜けの悪さは否めないが,全体に演奏は安定している.ただし,予想通りVoはかなり辛いし,これまた予想通りギターのチューニングを下げたことが逆効果になっていそう.ギターリフから伝わってくる雰囲気はThrashのものではなく完全にDeath Metal.はっきり言ってKONKHRAそっくりであり,もちろんKONKHRAの方が堂に入っている.悪くはないんだが,やっぱりこれをThrashとは呼びたくないな.別に悪く言っているわけではない.まともな作品であり,機会があればやっぱりliveを見てみたいとは思わせるだけのものはある.

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DEICIDE / Deicide (1990)

フロリダのDeath Metalバンドの1stアルバム.デビュー当初はAMONと名乗っていた.高い演奏力によってスピーディーにぐいぐい押してくる.実は正統派Death MetalでBlast Beatを許せた初めてのバンド.まあ,この頃はほかにMORBID ANGELくらいしかBlast Beatを用いるDeath Metalはなかったが.このあたりを境に,Death MetalっていうのはThrash Metalの一ジャンルと捉えていたものからだんだんずれてきた.とにかく緊張感のあるこの演奏能力の高さは凄い.「必聴」.

Legion (1992)

2ndアルバム.基本路線は全作と変わらず疾走しているが曲の練りがより複雑化してきた.一曲一曲の個性は強いのだが,全作よりは印象に残らない.演奏力はかなり進歩しているのであるが.もう少しストレートな曲の方がこのバンドの音として似合っているのかもしれない.いずれにせよ,強力な一枚であることは間違いなし.

AMON / (remix:1992)

DEICIDEのデビュー前のデモテープの音源のリミックスCD化.オフィシャルものである.1987年の「The Beast demo」と1989年の「Sacrificial demo」が音源である.流石に「The Beast demo」の方はリミックスとは言え音がこもっている.しかし,この当時のdemoにしては凄い.収録曲はすべて上述の1stに収められているのでこのCDはマニアのみでいいだろう.まあ音質は悪いものの,ドラムのオカズはかなり違うし,ギターリフも若干異なる曲がある.

Once Upon The Cross / (1995)

約3年ぶりの3rdアルバム.基本的に全作の延長上の音であり,特に変わった印象はない.曲自体は1stに近くストレートなものが多い.それなりに格好いいが,さほど印象に残らない.彼らに対しては期待が大きいだけにちょっと物足りない.とはいっても2ndよりは好きである.

Serpents Of The Light (1997) 

うーん.格好良い.久々に聴いたが,やはりこの正統派Death Metal路線は私の体にあっているようである.メロデスが流行っている中でああいったくそつまらないメロディは全く取り入れずに,むしろthrash metalからの流れである強力なリフ勝負で仕掛けてくる潔さは素晴らしい.少なくとも最近聴いたDeath Metal系のアルバムの中では群を抜いて格好良い.やはり疾走しなきゃね.彼らのアルバムの中ではダントツ一番.当然の「必聴」でっせ.

Insineratehymn (2000)

はい.またやってくれました.重いです.まあ彼らにしては普通の出来かな?ややmetalっぽいリフが多くなった気がする.サウンドプロダクションはややラフな感じで初期の音に近い印象を持った.彼ら独自のDEICIDE節は相変わらず健在である(っていうのがレビュー書きにくいんだよなぁ)が,それをイントロなどわりと曲の最初に持ってきていたりして逆にサビがやや地味だったりする.もちろん,そうじゃない曲もある.個人的には「Serpents Of The Light」の出来がかなり好みなのでどうしてもそれと比較してしまうが,あの作品と比べるとやや華がない感じがする.そもそもDEICIDEのサウンドに華を求めたらGlenに殺されそうだが.まあ,DEICIDEファンなら「まあ,こんなもんだろう」と納得できる作品だと思う.

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DEMENTED TED / Promises Impure (1993)

どうやらイリノイ州のDeath Metalバンド.Mike Anderson (Dr), Ron Janis (Gr & Vo), Ken Cutler (Gr), Mark Kolar (Ba)の4人編成.妙なバンド名に控えめサイズのロゴマーク,色数が少なく落ち着いた雰囲気のジャケットなどなど・・・ということでインダストリアル系かもと思っていたら,なんと意外なことに良質の正統派Death Metalであった.リフはかなり細かな刻みで個性的な音進行であるがパワーは十分である.正統派とは書いたがDeath Metalにありがちな音進行ではなく,HEXENHAUSとかのテクニカルスラッシュ系からの流れが感じられる(あるいは,初期SEPULTURA直系のリフもあるが).効果音などは一切用いずに力技だけでやってのけるドラマチックな曲展開はかなりツボを押さえている.収録曲8曲中1曲のみBlast Beatを用いており,正統派の中でもよりthrash的な曲作りである.個性という意味ではもう一息かもしれないが十分に格好良い.これは必聴でいいでしょう.

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DEMIGOD / Slumber Of Sullen Eyes (1992)

フィンランドの正統派Death Metalバンド.恐らくPESTILENCEの2ndあたりの音を目指しているのであろう.個人的にはこの路線は結構好きな方である.ただし,全く目新しさなどはない.演奏力は普通なので(正統派Deathで普通と言うことは・・・)楽しめなくはない一枚.Voは完全なDeath Voiceである(それも結構ひどい系).で,裏ジャケに目をやるとこのVoは弱そうな色白の少年・・・しかも短髪7・3分け・・・そのギャップに目が点になってしまった.

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DEMOGORGON / Devils Elixirs demo (1989)

MEXICOの古参GrindcoreバンドANARCHUSのギターMiguelがAlexなる人物と2人っきりでやっているThrash Metalバンドが89年に出したデモ音源.ちなみに,ANARCHUSのデモとカップリングでCD化されている.こんなどアホな音源を提供してくれるのは,DISTORTED HARMONY Records.Thrashと書いたが,これはThrashなんでしょうか?とにかくヨレヨレである.かのWild Rags Recordsも真っ青な感じといえば,音が伝わるか?何一つマトモに演奏できているパートはないが,それでいて,AlexはDrumとVocal,Pianoまでこなしている逸材!!!逸材ってこういう使い方したら,日本語を疑われてしまうが.殆ど聞こえることのないバスドラと一本調子のスネア,唐突に入ってくるシンセドラム.リズムと無関係・無秩序に入ってくるシンバル.それに合わせたかのようにやる気が全く伝わってこないvocal.何を弾いているかわからないギターリフ&ソロ.もう,全てが凄すぎる.ある意味極めてらっしゃいます.流石,メヒコ!!!非常に治安が悪い音です.マジで,よほどの体力と忍耐力がある激汚いものが好きな人以外は手を出したら危険です.私でもそんなに何度も聞く気はおこらない.いや,マジで.これと比べたら,ANARCHUSは段違いに格好良いです.

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DEMOLITION HAMMER / Tortured Existence (1991)

NY出身のThrash Metalバンドのデビューアルバム.とにかく重く疾走するリフはThrash Metalの範疇ギリギリのど迫力.時代的にももはやThrash Metalは殆ど終わって,Death Metalバンドばかりになってきた頃であったが,初期のThrash Metalの良さを思いっきり詰め込んだ感じで,ある意味時代錯誤なことをやっている.ただ,演奏はかなりカッチリしており,乱れはない.デモテープ時から結構注目されていたが,デビューしてからいまいち表に出て来れなかった浮かばれないバンドの一つであろう.VoもしっかりとしたThrashらしいシャウトするし,ツボを得たギターリフはとにかく圧巻.強めのベース音も彼らの音を特徴づける不可欠な物.とにかく激走・体育会系のこれぞ男のThrashじゃ〜と言う人は間違いなく必聴でしょう.大好きなバンドの一つだが,日本じゃ何故か知名度低い.少なくともこのアルバムはThrash Metalファンならマストでしょう.なお,デモテープのレビューはこちら

Epidemic Of Violence (1992)

相変わらず疾走しております.音バランスとしてギターがでかすぎた前作よりは,バランスよく配合された感じで聞きやすい.やっていること自体は相変わらず気合い十分なThrash Metalである.結構,ミドルテンポの曲展開も多用しているんだが,あくまでもスピードパートを活かすためと強く感じられる楽曲である.ある意味,基本に忠実なリフの格好良さ勝負のThrashで,これさえしっかりやっていれば,無駄なBlastなんて使わなくっても疾走感は出るっちゅうもんだ!と主張しているようなサウンド.80年代のギター音スカスカのThrashとは違うが,80年代からずっと活動していたバンドらしいツボの押さえ方は嬉しい限りである.これも1stと並んで名盤であり,押さえておきたいところ.

Time Bomb (1994)

これが3rdである.あの岩がゴツゴツしたようなお馴染みのロゴではなくなっている.さようなら.彼らは良いバンドだった.このバンドまでもがうねってくるとは思わなかった.これまでの激走につぐ激走・・・嗚呼,もうThrash MetalバンドとしてのDEMOLITION HAMMERの姿はいない.モダンヘヴィネス,そんなに良いか?体力使わずに,アンプの性能が良くなったことだけに頼り切ってトロいリフを刻みもせずにズルズルと引きずり回しているだけじゃないか.う〜ん,ガマンして最後まで聴いてみても,昔の面影はほんの僅かしか感じられない.また一つの優良なバンドが消えていった.

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DESECRATION / The Valley Of Eternal Suffering (1993)

イタリアの正統派Death Metal.なかなかダメなジャケットと裏ジャケのメンバーが着ているTシャツが,BENEDICTION,MASSACRE,OBITUARYというのでかなり絞れる音像.そう,blastは全く用いないリフ勝負系のold school death metalである.予想通り,音質もなかなかチープである(まあ,私は気にならないが).で,そういった路線のサウンドに激スウィープピッキングソロが乗ったりする.この唐突さはかなりアホです.まあ,リフ自体はさほど面白くもないため,特にチェックする必要もないかもしれない.嫌いな路線じゃないんだが.

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DESPAIR/ Decay Of Humanity (1990)

GrのWaldemar Sorychta(後にGRIP INC.)とVoのRobert Kampf(Century Mediaの創設者)が中心になって結成されたドイツのThrash Metalバンドの2ndアルバム.この頃出てきたthrashはそろそろ限界近くなっていた.Thrash Metal末期の音.非常に高い演奏能力であり,なかなか格好良い.本作からVoを勤めるVoのAndreas Hentschelは出だしはTESTAMENTかと思うが,途中でFORBIDDENになる(笑).なかなか巧いぞ.まあ,憂いのある末期Thrashを好きな人にはお勧め.ただし,ちょっと綺麗すぎるかも.ちなみにMORGOTHのMarkがゲストとしてBack Voを勤めている.

Beyond All Reason (1992)

こちらは3rdアルバム.前作と大差はないがよりギターがフューチャーされた感じ.しかし,曲はつまらなく格好良いリフもあんまりない.かなり腐食気味のアルバム.これだけの演奏力があるのだったらもっとストレートなことをやるか逆にむちゃくちゃ複雑なことをやってくれたら格好良さそうなのに.ちょっと残念.この作品でもMORGOTHもMarkがBVoで参加している.Leadとっちゃえばいいのに(笑).

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DESSAU/ Dessau (1995)

良く知らないが,NYのIndastrial系バンド.Metalっぽさは殆どなく,グラムロックとかその辺の空気が秘かに漂う.全体にだらり〜んとした雰囲気でエッジのある音は殆どない.この手の音はよっぽどセンスがいいとか,Voがよほど巧いとかじゃなきゃ魅力は感じない.このバンドも・・・.まあ,そんなに悪くはないけどねぇ.そもそも私はIndastrial苦手だから私の意見は参考にならないかも.じゃあ書くなって?いや,書く(笑).

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DESTRUCTION / Sentence Of Death (1985)

西ドイツの代表的Thrash Metalバンド,DESTRUCTIONのデビューミニアルバム.初期の名曲と誉れ高い「Mad Butcher」等が収録されている.演奏力はDemo時代から完璧のようであり,このアルバムにおいても素晴らしい.ただし,音質はかなりよろしくないので多少ガマンが必要である.でも格好良いぞ.

Inferinal Overkill (1985)

初のフルレンス・アルバム.Thrash Metal界では西ドイツ(当時)を代表する地 位を完全に確立.全作以上にスピードに固執した感のあるこの作品はThrash Metalの美を完成させている.この作品以上に素晴らしいリフはThrash Metalの歴史の中でもほとんど聴かれない・・・いや,総ての音楽界においてこのアルバムで聴かれるリフの格好良さよりも上って存在しないような気がする.それほど格好良い.このアルバムに収録されている曲は素晴らしすぎて後に発表されたライブアルバム「Live Without Sense」の中でも浮いてしまうほどの完成度である.このアルバムを聴かずしてThrash Metalを語る奴はアホである.「必聴」.これは死ぬまでは離せないアルバム.

Eternal Devastation (1986)

ジャケットは死ぬほどダサイが,音は死ぬほど格好良い.基本的には前作と同じ路線であるが,この作品の方が緩急のバランスを狙ってきている.個人的にはスピードに固執した前作の作風が好みだが,このアルバムのリフも捨てがたい.残念なことに派手さはないが堅実なプレイでDESTRUCTIONの音の土台を構成していたDrのTommyはこのアルバムを最後に徴兵のため脱退した.当然,「必聴」であり,この作品までのDESTRUCTIONはThrash Metalとして完璧である.

Mad Butcher (mini,1986)

Tommyの脱退でDrがOllyに変更し,さらにGrにHarryを加えた4人編成となった.初期の名曲(って個人的にはそれほど好きではないが)Mad Bucherを新メンバーでリレコーディングしている.このメンバーチェンジで大きく異なったのはHarryのクラシカルなギターフレーズの導入である.よりメロディを取り入れたこのスタイルはそれまでの殺傷性があるリフワークとは大きく違う.ただし,Schmierの狂気性を秘めたVoはまだ健在であった.

Release From Agony (1988)

強烈なジャケットが印象的な4thアルバム.大胆なメロディの導入を試みた前作のミニアルバムの延長上の音である.それまでのDESTRUCTIONとはまるで違うメロディ+曲展開で押すようなスタイルに変化した.賛否両論であったが,この作品だけを評価するならば良いアルバムではあると思う.ただし,それまでの強烈なリフの応酬が特徴だったDESTRUCTIONの音はあまりにも完璧だったので,決して素直には喜べない音である.それでもこの作品は聴かなければならない.

Live Without Sense (1989)

SchmierがDESTRUCTIONに在籍していた最期のオフィシャル音源.とにかくVoも含めてその演奏の巧さには驚かされる.とにかく理屈抜きに完璧なLIVE盤.私はこの世に存在するオフィシャルなLIVE盤のなかでは最高に好きな一枚である.ただし,ここで特別格好良い曲はすべて昔の曲である.特にBestial Invasionは鳥肌モノで格好良い.もちろん,「必聴」.

Cracked Brain (1990)

バンドの顔であったVo & BaのSchmierが脱退した後の4thアルバム.ミニアルバム「Mad Butcher」以降の複雑な曲展開,メロディを前面に押し出したギターリフによる曲構成のものを更に勧めている.当初は「Parody Of Life」というタイトルになっていたらしいが,このタイトルはSchmierが付けたものなのでアルバムタイトルは変更になっている.ご承知の通り,この「Parody Of Life」はSchmier率いるHEADHUNTERのデビューアルバムのタイトルとなっている.VoにはPOLTERGEISTのAndre Griederを迎えている.やりたいことはわかるし,悪くもないんだがこれはやはりDESTRUCTIONの音ではない.Harryに乗っ取られた感のする一枚.この路線ならPOLTERGEISTの方がずっと格好良い.なお,このアルバム発表後のツアーはARTILLERYの名Vo Flemming Ronsdorfを引き抜いたが,すぐに脱退している(このため,ARTILLERYは解散を余儀なくされた・・・クソ).

Destruction (1994)

自主制作盤の4曲入りのミニアルバム.DESTRUCTIONも落ちぶれたもんだな〜.Mike Sifringer (Gr), Christian Engler (Ba), Oliver Kaiser (Dr), Michael Piranio (Gr), Thomas Rosenmerkel (Vo)といったラインナップ.気になるVoはそれなりにThrash MetalのVoとして巧くこなしている.曲調は「Cracked Brain」に近いがあそこまでメロディを押し出したギターではない.決して悪くはないがあのDESTRUCTIONがこの姿になってしまったかと思うとやはり悲しい.

Them Not Me (1995)

またも自主制作盤の6曲入りのミニアルバム.基本路線は前作同様であるが,曲によってはハッとさせられるような部分もかなりある.もっとも,初期は総てそんなの曲ばっかりだったが.デビュー前からそのテクニックは凄いものがあったが,メンバーは違うものの今もまだ健在.どアホなゴミバンドがたくさんちゃんとしたレーベルから配給されている中,完全に無視されているような感じで妙に虚しい.初期のファンには物足りないとは思うが,音楽の質的には十分に評価されるべき内容である.

All Hell Breaks Loose (2000)

長い沈黙を経てついに帰ってきた・・・.をい,ずっと活動してたよ.勝手に殺すな.で,ようやくThrash界最高のフロントマンSchmierがバンドに戻ってきた.いや〜驚いたね.彼が戻ってきただけでここまで回りの対応が違うのか.で,昔の音に戻ったか?答えはNoである.Schmierの声は予想通りDESTRUCTION時代というよりもHEADHUNTER路線になっている.曲によっては当時の感覚に近いものはあるが,正直言って初期3作品で聴かれるようなグリグリと脳みそを刺激するリフは残念ながら聴くことはできない.ただし,流石にSchmier,自主制作時代とは異なり華々しさが伝わる.アルバム後半は自主制作時代のリフがそのまんま出てきたり・・・.SchmierのVoで再びDESTRUCTIONのサウンドが聴けるのは喜ばしいことであるが.ただ,このドラマーなんとかならんかな?なんか最近のドラマーってテクはあるけど音詰め込みすぎで全然味がない.Tommyが復帰してくれれば更に良いんだが.ちなみに,本作はヨーロッパで発売になった初版9999枚はデモとカップリング,日本盤ではデモに加え,METTALICAのWhiplashのカヴァーが収録されている.ただし,デモはもともとついている邪悪な(?)IntroとOutroがカットされているし音もかなりいじっている(ちなみに,これはboot CD出てます,しかもTORMENTOR=KREATORとのカップリング).なんか,こんな評書いている奴がDESTRUCTION日本語サイト作ってて良いのかな?まあ,Schmier戻ってきたから細かいことはいいじゃん.

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DESTRUCTOR / Maximum Destruction (1985)

NY(?)のThrash Metalバンドのデビューアルバム.当時はかなり話題になった(ウソ).演奏力・曲構成などのレベルが高く一部ではそれなりに期待されていたバンドであったが,BaのDave Holocaustが1988年に刺殺され,バンド自体もそのあと尻窄みに活動しなくなった.なお,その他のメンバーはDave Overkill (Gr & Vo), Matt Flammable (Dr), Pat Rabid (Gr)といった4人編成である.音はMaiden風のMetalをベースにクランチを強力に効かせたギターがのるといったスタイルである.当時は全然気がつかなかったが,今聴くとベルギーのCYCLONEにかなりそっくり.っていうか同じリフの曲がある.しかもVoの声がそっくりである.まあ,このバンドは初期Thrashファンならばチェックしておかないといけない.なお,何を考えたのか98年にListenable Rec.から奇跡のCD化,ボーナスで"Decibel Casualties"(って私は存在知らなかったが)というEP(?)収録の6曲が収録されている.なお,そのうち2曲は86年のClevelandでのliveであり,特にVoが格好良くなかなかの迫力である.

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DESULTORY / Bitterness (1994)

SwedenのDeath Metalバンドの2ndアルバム.音は同郷のENTOMBEDの初期の頃〜DISMEMBER系の正統派Death Metalの継承者といっていいようなものである.本作はassistant produceとしてDISMEMBERのあのセンスの良い(良かった?)DrのFred Estbyが参加している.リフやらなんやらは殆どDISMEMBERや初期ENTOMBEDのパクリなので個性はいまいちだが,なんとなく憎めない音を出している.Voは完全なDeath Voiceではなく,強烈なハスキーヴォイスって感じである.結構,DISMEMBERのMatti Karkiの声に似てる・・・っていうか,DrとVoが変わったDISMEMBERの作品って言われたら信じてしまいそうな音である.まあ,個人的にはこの手の音は結構好きなので許します(笑).例によってSweden人なので(?),このバンドもDrはかなり凄い.いったいどうしてなんだ?

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DETENTE / Recognize No Authority (1986)

女性VoのDawn Crosbyを擁するThrash Metalバンド.その他のメンバーはDennis Butler (Dr), Caleb Quinn (Gr), Steve Nochheiser (Ba), Ross Robinson (Gr) .当時は個人的にはそのVoがあまりにも汚くて辛かったが,今聴くとなかなかいけてる.曲構成などはかなり正統派のThrash Metalであり,ギターのセンスなどなかなかのもの.まあ,Voが全く気にならないと言ったらウソになるが,曲のレベルの高さは称賛に値する.DETENTEはこのアルバムを一枚だけ残して解散した.解散後,Dawn CrosbyはFEAR OF GODというDoomyなMetalバンドを結成,2枚のアルバムを残すが,1996年アルコール中毒が原因で33才の若さで亡くなった(R.I.P.).

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DETRITUS / Perpetual Defiance (1990)

同名のテキサスのバンドがいるようだが,こちらはイングランドのバンドのようである.これが確かデビューアルバム.悪く言えばTESTAMENT風のThrashであり,この当時の英国のダメThrashバンド(SLAMMERとかXENTRIXなど)に近い路線である.まあ,これらのバンドよりはいけている感じである.デビュー作(?)ということもあって音は多少荒削りであり逆にそれがプラスである.それにしても,この日の当たらなかったはずのバンドのこの作品は実はUnder One Flagから出ていたと言うことを知って微妙に驚いた.

If But For One (1993)

2ndだったような気がする(はっきりしない).デビュー作のTESTAMENT路線とは大きく異なり割といけるThrash Metalになった.基本的に曲作りが往年のThrash的であり,ある意味曲自体はデビュー作よりも良い意味で古くさい.スローな曲はさほど面白みはないが,多くの曲は曲展開が多く(決して複雑なわけではない),どことなく青臭さが残るのがなんともいけている.Thrashファンにお勧め.

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DEVASTACION / Que lo Pario (1999)

アルゼンチンのThrash Metalバンドの1stアルバム.バンド自体の活動は古く,サウンドにもそれが思いっきり現れている.怒濤の疾走リフのオンパレードで,それに捲し立てるような激烈吐き捨てスペイン語ヴォーカルがのる.初期SODOMをラテン語にしたかのような勢いは時代錯誤甚だしい感もあるが,80's thrash好きならば,間違いなくビンゴな内容である.やはり,疾走感のある曲にはラテン語の方が合うんじゃないか,と知らしめるには十分すぎる程の内容である.ちなみに,ドラムはブラストも使用したりするが,全然違和感無く,良い味を出している(結構,ずれまくっていることもあるが,それは愛嬌).同じ南米でも独自の進化を遂げてきたブラジル勢よりもリフ自体は欧米のバンドに近い方向の格好良さがありながら,暴れまくるハチャメチャな馬力は他の南米勢同様(いや,それ以上?)であり,非常に美味しい仕上がりの作品である.これは,初期thrash metalファンや南米フリークは当然マストです.ヘビロテを保証します.強くお勧め.

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DEVASTATION / Signs Of Life (1989)

テキサス出身のThrash Metalバンド.Henry Elizonda (Gr), Rodney Dunsmore (Vo), Louie Carrisalez (Dr), Dave Burk (Gr), Edward Vasquesの4人編成.当時はそれなりに知名度があった.音はSLAYER直系の攻撃的Thrashであり,いわゆるSLAYERクローンの一つとして捉えられていた.当時は数多くいたSLAYERクローンバンドであるが,その中ではDEVASTATIONは知名度だけは比較的高かった.ただし,音は特別優れていたわけではない.曲はそれなりに面白いものもあるんだが,とにかく間延びしたVoはいただけない.当時はThrash廃退期の低クオリティバンドと捉えていたが,今聴くとそこまで酷くはなかった.少なくとも当時の雰囲気が伝わるだけでも十分.

Idolatry (1991)

2ndアルバム.DrがDavid Lozanoに変更している(でも,顔は同じに見えるが;笑).バラバラ感のあった演奏が急に整合感を持ったずしっとくる音になった.初期DARK ANGELに通じるような疾走感があるスリリングな曲のオンパレード.リフもなかなか優れているし,曲展開もなかなか良い.・・・なんだが,やっぱりVoが弱すぎる.これでVoが強烈な奴だったら間違いなくThrash Metalの歴史にしっかりと残される名盤なんだが.プロデュースはScott Burnsが手掛けており,あの独特の中音域の抜けの悪さが耳に付く.Voさえ・・・と思うと非常に残念な作品である.

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DIMMU BORGIR / Enthrone Darkness Triumphant (1997)

ノルウェーのBlack Metalバンドの3作目.中期〜後期HYPOCRISY的なちょっと臭いリフにKeyboardをふんだんに取り入れた音でいわゆるSymphonic系.こっち系のバンドとしては中心的存在らしい(私はBlack系は疎いのでよくしらないが).曲作りが単調で面白みに欠けるがそれほど酷くもない.逆にここまでオーソドックスなバンドって他にあんまりないところが逆に個性になっているような感じである.日本盤はボーナストラックとして2曲Live音源が入っているが,はっきり言って音はしょぼい.

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D.R.I.(DIRTY ROTTEN IMBECILES) / DIRTY ROTTEN LP (1983)

非常口マークで有名な?言わずと知れたD.R.I.である.Thrash Metal好きな人間も入り込みやすい活きのいいスピーディなHCを聴かせてくれる.これも理屈ではない.とにかくHCとは何ぞやというのを知るのに非常に良い一枚.特にThrash Metal色がない初期の(この頃の)音がお勧め.

Dealing Whit It ! (1985)

全編これぞ・・・というスピーディなHardcoreのオンパレード.まるでLiveのような臨場感伝わる一枚.D.R.I.の中で最も好きなアルバムである.短くてインパクトのある曲ばかりであり,当時は一枚のアルバムに25曲も入っているのはかなり珍しかった.このアルバムではGrのSpikeが半分の曲でBaも担当している.このアルバムはマジで「必聴」である.

Crossover (1987)

そう,アルバムタイトルにある通りHardcoreとThrash MetalのいわゆるCrossover路線になってきた.ただし,まだHardcore色の方が勝っている.でも,これじゃD.R.I.の格好良さは伝わらないよな〜.まあまあいいんだけど.やっぱり,その前が鮮烈だっただけにちょっとがっかり.

4 Of A Kind (1988)

前作と同様の路線であるが,若干それ以前の曲調に戻った感じの作品.そう,Hardcore色が戻っている.その反面,Thrashっぽいリフや曲展開も増えている.勢いは「Crossover」よりは勝る.このアルバムはなかなか良く,個人的にはこの作品の方が前作よりも好みである.Metalファンにとっても取っ掛かりやすい一枚.

Thrash Zone (1989)

Thrash Metal色が一層強くなった.彼らの音はオーソドックスなHardcoreの方があっていると思っていただけに,ちょっとがっかりした一枚.決して悪くはないんだが.冒頭の曲だけlive音源じゃなかったっけ(ちょっと,記憶が・・・)?

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DISASSOCIATE / Symbols, Signals And Noise(1998) 

NYのHardcoreバンドの2ndアルバム.Hardcoreと書いたが,Grindcoreに近い部分もある.オーソドックスなHardcoreをベースにBlast入れたり曲展開を加えたりしたといった感じ.曲によってはDISGUST(というか,最近のENTというか)に極めて近い.もちろん,昔のHardcoreのようなルーズ感はなくかなりずっしりとした低音重視の音作り.かといって純粋GrindではなくあくまでもHardcoreである.かったるいメロディーのメタル聴くよりもはるかに刺激があるし,時折見せる懐かしさもありなかなか良い.ただし,実はメインかも知れないサンプリングははっきり言ってかったるい.

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DISGUST / Brutality Of War (1993)

BaのLee Barrett(Extreme Noise Terrorと兼任)が中心となって結成された直線的Thrash寄りのHeavyなHardcoreバンド.もともとVoはNAPALM DEATHのMark 'Barney' Greenwayが担当していたが,ENTやRAW NOISEのVoのDean Jonesが兼任している.他のメンバーはSteve Beatty (Dr), Dave Ellesmere (Gr), Gary Sumner (Gr).音はENTと同じ(爆).ただし,Drがこちらの方が格好良い(個人的にはね).うーん,でもやっぱりモロENTだよな〜.でもそれでいいんだ.

A World Of No Beauty (1996)

Gはなんと,元MOTORHEADのWurzelが参加している.曲は相変わらず実に単純であるが,疾走感は他のバンドとはまるで 次元が違う.ここまで,オーソドックスな曲(しかも,全曲同じようなもの)が並んでいるのに飽きを感じさせない・・・いや,むしろさらに要求したくなるのは 実に不思議.とにかく素晴らしい.初期Thrash好きは「必聴」.なお,rythm G.は練習にもならないくらい単純ではあるが,・・・それがいいのだ!!!まあ,この作品ではWurzelが弾いているだけの違いがバンドにとっては他の作品との大きな違いである.とはいっても・・・そのまんまだけど(爆).

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DISHARMONIC ORCHESTRA

オーストリア出身の最も個性的なバンドの一つ.当初はGrindcore的なことをやっていたが,徐々に個性が増すと同時に,Death Metal〜Thrash Metal系のサウンドへと変化していった.しかし,このようなジャンル分けは彼らには無意味なものであり,他のバンドには真似のできないハイセンスな楽曲は注目に値する.なお,Pleasuredome以降,活動休止期が長年続いていたが,2002年にようやく復帰して会心の新作を披露した.2001年時に,日本初となる彼らへのインタビューを行い,内容は日本が誇るHMファンジンDAEMONIC MAJESTYに載せておりますので,是非チェックを.

Expositions Prophylaxe (1990)

オーストリアの超個性的なバンドのデビューアルバム.本作は割と普通なテクニカルなBrutal Deathといったた感じである.音質はかなり悪いのでその分彼ららしさが旨く伝わっていないのかも知れないが,それでもリズムチェンジの妙,ラフな音作りの中でも判る肌理細かなリフからはやはり他のバンドとは異なるものが伝わってくる.かなりコアな音が好みの人にも充分に受け入れられる音であるし,その中でもテクニカルなものにこだわる人なら是非ともチェックしておいて欲しい作品である.というか,このバンドのアルバムは全部聴くべきである.難を言えばこの作品においては全曲割と似たような感じであること.2nd収録の"The Return Of The Living Beat"の原曲などもボーナスで含まれている.

Not To Be Undimensional Conscious(1992)

オーストリアのもの凄く個性の強い超テクニカルDeath Metalバンドの2ndアルバム.Martin M. (Dr), Patrick K. (Vo & Gr), Nerwig Z. (Ba)の3人編成.曲作りは非常に前衛的でかなり衝撃的.音質はチープでGrの音は初期ANACRUSISに通じる(?).同郷(笑)のMozart的なリフから当時レーベルメイトのBENEDICTIONに通じるようなもろDeath Metalのリフ(声質もBENEDICTIONの2代目VoのDave Ingramに近い),時にはラップまで取り入れている.基本はやはりバンド名の通りのサウンドと言って良いだろう.とにかく複雑な曲作り,独特で複雑なGrリフ,手数が多く複雑なDr,独特で手数が多く複雑なBaと聴き応え十分.特にBaはそのラインの取り方は天才的であり,間違いなくこの世界のトップクラス.とにかく,この異様な空間は体感するしかない.当然,必聴.なお,「Groove」のVideo ClipがNuclear BlastのVideo 「Death...Is Just The Beginning II」に収められている.

Pleasuredome(1993)

SPV/STEAMHAMMER移籍後発の通算3作目.前作までのようなDeath Metal的な要素は激減して重さの度合いとしてはHeavyなThrashくらい.この作品を聴いた最初の印象は,凄いとは思ったがそれほどのめり込めなかった.しかし,2nd以前の作品熟聴することによってこのアルバムの魅力がより明確にわかった.Guitarはメロディアスかつ重厚なリフを刻む.Baは相変わらずテクニカルで,このバンドの音の特徴として重要な位置を占める.Drumは前作よりも随分手数が減ったが,変拍子を多用した曲を手足ばらばらの拍子で消化して,恐ろしく個性的かつ効果的.VocalはどちらかというとHardcore寄りの歌い方になっておりDeathVoiceが苦手な方でも大丈夫.アコースティックパートを巧く利用 し,曲の作りが実に技巧的.とにかく,この個性的な音はあまりにも凄い.coreでテクニカルなバンド嗜好の方は必聴.そう,彼らこそ天才です.とにかくこの作品だけでも良いから皆さん聴きなさい!

Ahead (2002)

待望の復活を遂げ,実に9年ぶりのリリースとなる4thアルバム.2001年の段階ではPatricは,メンバーを新たに加えて4人編成となる・・・と言っていたが,結局3人のままであった.次に何をやってくるか予想がつかない彼らが,これだけのブランクある訳だから,どんな方向になるのか全く予想できなかった.製作に取り掛かる前に"電子化"を公言していたため,どこまで行くのか未知であったが,蓋を空けてみれば,笑っちゃうくらいdisharmonic orchestraファンのツボを押さえている."Pleasuredome"の延長という訳でもなく,どちらかと言うと楽曲そのものはそれまでの作品を統合した感じであり,若干の"電子化"が良いスパイスになっている.演奏は巧くないと自らを評する彼らだが,そんなウソ言われても困る(笑).特にドラム.本作でも手数足数は極めて少ないのだが,非常に効果的かつ,実は恐ろしくテクニカル.これは他のパートにも言えることであるが,必要最小限のことをやって最大限の効果を出している.まさにプロの仕事といった感じである.総ての曲においてdisharmonic orchestra節が炸裂であり,ファンならヨダレもののアルバムに仕上がっている.ファン以外はどう思うか判らないが,彼らのアルバムを一度も聞いたこと無い人は少なくとも100回は聞いてください.彼らのサウンドは飽きるくらい聞けば飽きません(なんちゅう日本語じゃ).また,11曲目の"Pain of existence"は福岡のNECRONOMICONに通じるかなりbrutalかつthrash的なスピードチューンで,個人的には非常に気に入っている.アルバム全体としてはある意味ポップで,アレンジさえ変えたらチャート狙えるようなキャッチ-なリフも多い.とにかく必聴.ちなみに,名曲"Idiosyncrasy"が別アレンジ(別曲)で"Idiosyncrated"として収録されているのもファンには嬉しい.

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DISINCARNATE / Dreams Of The Carrion Kind(1993)

AGENT STEELHALLOW`S EVEDEATHOBITUARYCANCER〜(MALEVOLENT CREATIONなどなど・・・)の天才ギタリストJames Murphyの自らのバンド,DISINCARNATEのデビューアルバム.完璧なテクニカルDeath Metalをやっている.この完璧さはなかなか他にはない.他の奴じゃ考えつかないような個性豊かなリフのオンパレード.速いパートも遅いパートも格好良く・美しく・ヘヴィーに仕上げるのが彼の凄いところ.有り余る才能をフルに出している.当然ながら「必聴」である.これほどの凄いギタリストを理解できない奴はよっぽどのバカであろう.そういう奴は死ね.

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DISMEMBER / Like An Ever Flowing Stream (1991)

スウェーデン・ストックホルムの正統派Death Metalバンド,DISMEMBERのデビューアルバム.初期のENTOMBEDタイプの音であり,バンド結成当時はこのDISMEMBERとNIHILIST(後のENTOMBED)とがスウェーデンのDeath Metalの代表株であった.バンドの中心人物のDr.のFred EstbyとG.のDavid BlomqvistはMichael Amott(〜CARCASS〜SPIRITUAL BEGGERS〜ARCH ENEMY)が在籍していたことでも有名なCARNAGEを結成し,アルバムを発表しているが,Michael AmottがCARCASSに加入したときにCARNAGEは解散,再びDISMEMBERとして活動を始めた.結構格好良い曲がいくつかあるので,チェックしてみることを勧める.ただし,音質はさほどよろしくない.

Pieces (1992)

5曲入りのミニアルバム.曲はかなり洗練されており格好良い.直線的な曲ばかりであるが,ギターリフはDISMEMBER節が完成されており,個性もあって素晴らしい.ただし,どうしても初期ENTOMBEDの薫りは抜け切れていないが.演奏もかなり安定している.中でもこの頃からDr.のFredのセンスは徐々に開花しつつある.これはお勧め.

Indecent & Obscene (1993)

Matti Karki(Vo), David Blomqvist(Gr), Robert Senneback (Gr), Richard Cabeza (Ba), Fred Estby (Dr)の5人.基本路線は上述のミニアルバム「Piece」と変わらない.全曲疾走系であり,ぐいぐいと押してくる.個人的にはDISMEMBERの中ではもっとも好きなアルバムである.特にDrのセンスが素晴らしく格好良い.スネアを遅れながら入れるところなんて最高.これは「必聴」でいいでしょう.

Massive Killing Capacity (1996)

えっ??? .なにかったるいことやってんだよ!遅えよ!遅いDISMEMBERには魅力無し.そうそう,3曲目くらいのノリで素直に飛ばしときゃいいんだよ.なんか,Drがいまいちだな.全作の方がセンス良かったぞ.まあ,ENTOMBEDのような死に方じゃないからまだ許してあげるけどね.

Death Metal (1997)

タイトルがもろ「Death Metal」ということで話題になった作品.前作でグンとスピードダウンしてきたのを反省したのか,またスピーディーな路線に戻している.そう,戻しているだけである.なんら新しいことはやっていない.それなのに,何故か一部ではやたらと誉めまくられているのは気にいらん.まあ,悪い作品とは言わないが,これは音的には「Indecent & Obscene」のパート2であってあの作品を越しているとも思えない.遅い路線よりは受け入れやすいが,もっとなんとかならないのかな〜.もっとスリリングなことやってくれ〜.

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DISMEMBERED FETUS / Generation Of Hate (1996)

コロラド州デンバーのバンド.はっきり言って全く知らない.音はかなりいってるNoise〜Grindcoreである.センスは決して悪くない.メンバーはJosh (Vo, Ba, Dr), Creep (Vo, Ba, Dr, Gr), Daniel Boone (Vo), Mike Claugue (Lead Gr), Jeremy Lewis (Dr, Vo), Jae Mephistopheles Foetusgrubber (All Artwork, Back Vo)の6人編成(?).うまくやればBRUTAL TRUTHも夢ではない(言い過ぎか)ような音であり,聴いていて飽きは来ない.私が今まで出会った中ではかなり最高に近いくらいcoreな音である.でも,B級の薫りはムンムンする(笑).こりゃいいぞ.

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DISPERAZIONE / Soltanto La Morte...Potra Fermarci(1988?)

イタリアの超マイナーバンド.良く知らない.ぺらぺらのギターでつまらない曲を延々やっている.hardcore寄りのパワーのないmetalってかんじである.ドラムは酷いし,こりゃかなり辛い.イタリアってかなりゴミバンドがあるな.

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DISSECTION / The Somberlain(1993)

スウェーデンのBlack MetalバンドDISSECTIONのデビューアルバム.妙にメロディアスでうんざりする部分が多い.うーん,ぎりぎり・・・.AMORPHISやEDGE OF SANITYよりはずっとましだが・・・.使っている音進行はHYPOCRISYがメロディアスになったような感じである・・・というか,血迷ったHYPOCRISYというか.まあ,どっちにしても私の好みではないな.

・・・こんなこと書いててはまったりして・・・いや,そりゃないな.

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DORSAL ATLANTICA

ブラジルThrash Metal界の重鎮.bandの歴史は古く、80年代初頭には既にデモ等の作成を行っている. Thrash以前からのHeavy Metalから体験しているバンドであり,南米のThrash Metalバンドとしては,最も歴史が古いバンドの一つ.1996年には,ブラジルの雄志が集い,tributeアルバムまで出されている.そう,地元では根強く愛されているバンドなのである.

Musical Guide From Stellium(1992)

このアルバムは,通算4作目.美しいピアノでスタートしていながら,いきなりズドーンと速球勝負!これでもかと言わんばかりつんのめりそうな疾走感は抜群!ブラジルと言えば,当然SEPULTURAの陰がちらつく訳だが,もちろん彼らも80年代を支えていた訳であり,こちらも本家.間の取り方などは、初期のSEPULTURAそのまんまだが、初期の怒濤のThrash路線であるため,いくらパクろうが,大歓迎.いや,thrashとしては,寧ろこちらの方が一枚上手か?しかも,何気に演奏が巧い・・・つうか美味い.特に,ドラムは疾走感抜群で,フィルインのバリエーションこそ少ないが,逆にそれが個性になっているし,隙あらば入ってくる感じで,非常に頼もしい.そんなことよりも,とにかく先走りギリギリのところまでぶっ飛ばすスピード感溢れるドラミングは驚異のリズムキープ力である.そして,heavy metalを通過した者だけが持つセンスのギターソロが全体を盛り立てる.vocalも迫力ある低音吐き捨て型であり,ブラジリアンスラッシュらしさ満点.南米スラッシュシーンで外せないバンドというか,彼らがバイブル.もちろん,必聴.

Alea Jacta Est (1994)

若干,Slow Partが目立つようになったが,疾走するときはとことんいく姿勢は変わっていない.特にDORSAL節炸裂の"Give people a chance"は優れたtuneであり,初期SEPULTURAらしさも強いがこういう作品こそDORSALです.ギターの切れ味は最高にcoolであり,存在自体が南米thrashのバイブル的なものであると言いたい心地よさ.が,彼らは作品通してのポテンシャルとなると...いや,悪くはないのだが,格好良い曲があまりにハマるため,それ以外が微妙に沈んで聞こえてしまう.激走する曲やリフはどれも総て格好良く,とにかく頭使わずに疾走しといてくれ!と強く言いたい.ちなみに,裏ジャケのメンバー名がカタカナで書かれているのは何故???もちろん,日本盤なんて出ておりません.

Terrorism Alive (1999)

DORSALの集大成かどうかは判らないが,とにかく初のライブアルバム.ライブ盤好きの南米バンドにしては結成から15年以上になってからのライブ盤作成は,珍しいかもしれない.で,その出来の程はどうかというと,まあそれなりです.もともとライブのような臨場感があるバンドなだけに,もうちょっと勢いが欲しいかなぁ〜というのが正直なところ.まあ,演奏等は何の問題もなく,流石にベテランといった感じである.しかし,これはちょっと音作りをいい加減にやりすぎです.というか,これだけ優れた素材が何故この程度で止まっているのかが不思議でならない.今どき,MDとかで録音したって,これよりもちゃんと録れるんじゃ?と思ってしまう.だって,モノラルでっせ!?やっぱ,せめてステレオにして欲しかったなぁ.恐らく,それだけで臨場感って違うハズなんだが.演奏自体は流石にしっかりしております.少なくとも,同じ条件で他のバンドのライブはきっと聴けないでしょう.まあ,DORSAL好きなら逃せない一枚であることは確か.

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DRAGON / Scream Of Death(1991)

86年頃から活動しているPolandが誇る老舗Thrash Metalバンド.これが2ndフルレンスアルバム.Thrashと書いたが,vocalはDeath Voice系なので,Thrash / Death と書いた方が良いかも知れない.それなりに名前は知れているのだが,あまり話題に挙がらないある意味不運のバンド.インナーにDEATH, OBITUARY, SEPULTURA, ATHEIST, MASTER, NOCTURNUSに影響を受けたと書いている.曲を聴いた感じは,ATHEISTとNOCTURNUSの影響がやや強め.寧ろ初期のVOI VODやMEKONG DELTA(あるいはクラシック)の影響が強いと感じるような楽曲が多い.そう,曲はかなり複雑で展開が多く,変拍子・変調子バリバリ.MEKONG DELTAよりも不協和音を多用したりしているが,全体に力でねじ伏せるリフも多く,ずっとheavyである.どのパートもそれなりに凄くバカテクの部類に入る.vocalは最近の感じではなく,あの時代らしいold school death metal系であり,BENEDICTIONとかに近い感じ.曲としての華が若干弱い感じで,印象が薄く感じてしまうのが難である(そういった点がNOCTURNUS的).とにかくやっていることはかなり面白いし,Proggressive Death Metal路線の一つとして十分に個性がある.捨て曲もあるので,それによるマイナスイメージを持たぬよう注意しましょう.要チェック.

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DROWNED / Bonegrinder(2001)

南米最強レーベルCogumeloが自信を持って大プッシュしているバンドの12曲入り1stフルレンスアルバム.バンド自体は94年にスタートしており,99年に3曲入りのデモを出していて,記念すべき1stを不覚にもCogumeloからリリースすることに(笑).CogumeloカタログにはDeath Metalとなっているが,一般のDeath Metalとは全然違うサウンド.若いバンドなのにモダン系などからは縁遠い80年代Thrashを感じさせるリフもかなり出てくる.印象としては,ヴォーカルのせいもあって初期BlackとTechnical Death/Thrashを配合し,ややGothicを意識したようでありながらも体育会系のサウンド.ってことで,80年代感覚で言うThrashの拡大解釈の範疇の音である.インナーのメンバー構成をそのまま書くと,Beto Loureiro (Drums and cymbals),Rodrigo Nunes (Bass), Rafael Porto (Guitars), Marcos Amorim (Guitars and clean vocals), Fernando Lima (Vocals).初期BATHORY的なヴォーカル(こちらがメイン)と低音の置くタイプのヴォーカル(Death Voiceではない)との殆どデュアルヴォーカルであって,ハッキリ言ってclean vocalなんて入ってません.って思ってたらごく僅かにクリーンなヴォーカル入ってました.まあ,それは良いとしてこのヴォーカルのコントラストはなかなか格好良い.全盛期のCARCASSに通じるスリリングさ.楽曲はかなり曲構成が複雑でありながら,非常に良い具合に練られておりレベルが高い.南米らしさは殆ど感じられないけれど,そんなことよりもこのバンドならではの独特の楽曲が既に確立しているところが恐ろしい.音質はちょいチープなのを除けば,超一級品です.普通感覚で素直に格好良いです.

Back From Hell (2002)

1stに続いて出されたEPであるが,トラック数は10+ボーナスデモ2曲の計12.トータルで30分切る.初期の曲を中心に収録されたものであり,1st収録曲の別バージョンやデモ音源など,若干レア音源集みたいな意味合いがある.ということで,未収録曲も路線は前作と変わっていない.完全にDROWNEDの世界でしかなく,全盛期CARCASSをゴツくしたような感じ.Cogumeloにしてはかなり美しすぎるが,レーベル一押しなだけあって完成度はかなり高い.硬質で畳み掛けるリフの重厚さは結構格好良かったりする.更に,SEPULTURAの"The Curse"〜"Bestial Devastation",そしてSARCOFAGOの"The Laws Of Scourge"とブラジルの2大ヒーローのカヴァー入り.SARCOFAGOはCogumeloのTribute Album収録と同テイク.

Butchery Age (2003)

2ndフルレンスアルバム.ここまでコンスタントに,音源を出してくるCogumeloのバンドは史上初の快挙.それだけ,Cogumeloも本気で肩入れしているようである.前の2枚でも既にその実力は十分に発揮されており,他のバンドと違い“きたなきゃ良いのさ南米は”と言ったCogumeloの社訓(そんなのあるか)に反する独自の構築美が一段と押し進められた感じである.これは,Cogumelo流(あるいは,南米流?)メロデスなのかも知れないが,これは敢えてメロデスとは呼びたくない.MelodiousなDeath Metalとしっかり表記したい(ニュアンス判るヒトだけ判って下さい.判りにくいレビューですんません).少なくともメロディアスになりつつあった頃のCARCASSの一歩手前的ながらも病的ではないサウンドは健在である.彼らならではのメロディは完全にDROWNED節といえるくらい個性的だし,彼ららしいリズム変化も独特の空気を作り出している.このバンドだけは,南米フリークやCogumeloマニア以外のもっと真っ当な方にも是非ともきいて頂きたい.多分,Cogumeloの社運がかかってます(笑).

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DROYS / And If...(1998)

フランスのTechnical Thrash Metalバンド.多分,2ndだったとおもう.刻みの細かいリフを多用した複雑な曲展開の曲が売り.一つ一つのパートは演奏力もそこそこあり,かなりスリリングである.が,リフの音進行自体は割と普通のものが多く,ちょっと退屈である.フランスらしい音質のチープさが若干残っているのとVoに面白みを感じないのが(Mixで凹みすぎ)マイナス.たまに初期VOI VOD的な曲構成を持っていたりして,かなり面白い部分もある.とにかく,上のレベルの楽曲で揃えてくれればかなり面白いし,聴く価値の充分にあるサウンドである.今後に期待・・・と言いたいところだが,どうやらBassが自殺したそうで,解散したという噂である.残念.

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DRUNKARDS / Drunkards(1989?)

このバンドに関しては全く知らないが,多分イタリアのバンドであり,普通に考えてデビューアルバムかな?バンド名からしてあんまり期待していなかったが,以外にも格好良いThrash Metalをやっている.初期のMETALLICAの影響を思いっきり受けており,曲構成は2nd〜3rdあたりの雰囲気,ギターソロやVoスタイルにもその影響が伺いしれる.っていうか,もろマネしてる.特別うまかったり,下手だったりということなないが曲作りがなかなか格好良いので許せる音である.ただもうちょっと速ければ格好良さが増しそうなんだけども・・・と思いつつ,速く演奏したらDrがモタリそうな気配をひしひしと感じてしまう.イギリスのSLAMMERとかよりはずっとセンスある.

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DUB WAR / Wrong Side Of Beautiful(1996)

イギリスのdub系のバンドであるが,EARACHEに籍を置いている.このアルバムは2ndにあたる.HMの要素は殆どないが聴いていて心地よい.ただし,このバンドは1stがあまりに凄いため,このアルバムはものたりない.

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DUNGEON / See The Light(1993)

ブラジル産のバンド.多分,注目度ゼロ・・・な扱いを受けてる.ある意味無茶苦茶なことをやらかしている.ジャンル分けするならば,Jazz系のノリを持つTechnical Thrash Metalである.ブレイクとかは初期のMEGADETHというかBITTER ENDのような雰囲気.しかし,演奏は完全に南米スタイルの男臭いThrash Metalである.音質はお世辞にも良いとは言えないが,そんなことはどうでも良い.とにかく,この手のJazz系のノリのバンドって通常は繊細さが売りのはずなんだが,このバンドはそんなこと気にもかけていないようなド迫力の演奏である.恐らく,レコーディング低予算で殆どスタジオライブって感じで録っているみたいである.で,南米のバンドらしい跳ねるリズムが独特の空気を出している.ドラムはかなりギリギリまでためるスレスレのリズムキープしたり,非常に手数も多く荒削りながらテクニカル.Jazz風味が強いながらも,Rockらしくグイグイ攻めるドラミングはかなり絶品.残念なのは,音質のせいで,シンバルの音が沈み気味で,せっかくのテクニックが十分に伝わりにくい点.全体に引き気味なベースもたまに暴れるが,それがまたドラムとのコンビネーションがばっちり.ギターもまた刻むときはやたらガッチリ刻みながら(音質のせいでそうは聞こえないが),ラフな乗りも得意といった感じで臨機応変.ソロとかも実にツボを押さえて古き良きギタリスト系のメロディアスかつ効果的なものである.で,ヴォーカルは中音〜高音域の歌う系である.耳を劈く系のシャウトはなく,丁寧に歌い上げている.独特のこぶしを効かせたような高音域のヴィヴラートとややダーティな声を使い分ける.これは極めて珍しいタイプの(ヘタウマに聞こえるけど,実は激テクの)ヴォーカルである.バッキングヴォーカルも実はかなり上手い.とにかく,強引な曲展開を力でねじ伏せるかのように進行させ,かつテクニカルという他にないようなタイプのサウンドであり,これはかなり穴なバンドであるし,こんなアホなスタイル他じゃ真似できない(賛辞).南米はこんな恐ろしいバンドが沢山眠っている凄いところである.凄いです.当然,必聴!

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DUST FROM MISERY / Dust From Misery(1998)

ブラジル産のバンド.ジャンル分けが困難なタイプだが,Technical Thrashとしておくのが一番しっくりくるだろう.音質等はThrashっぽさがあるバンドとしては,ブラジルらしからぬしっかりしたものである.一曲目は東洋的なイントロからスタートしていながら,Technical Death系と思わせる展開になったかと思わせ,Symphonic Blackのような方向へと変化・・・しかし,ヴォーカルは割とチョイ潰した普通声Thrash的〜ミドルトーン伸びやか系.なんですのこれ?全体としては,初期のTHOUGHT INDUSTRYが出していたような妙な爽快感が漂う感じでありながら,Heavy Metalというジャンルのある意味美味しいところ取りみたいな感じの楽曲.まだまだ未成熟ながら,十分すぎるほど個性的なバンドである.とにかく,若さに任せてスピードではなく実験を暴走してみましたって感じである.が,決して散漫ではなく,全体としては結構良質のProgressive Metalとしても受け入れられるのではないかと思う.キーボート等もかなり積極的に使用しているが,他のバンドと被るような使用法は殆ど無く,個性はなかなか大したもの.ヘタウマのヴォーカルが気になる人がいるとは思うが,それさえクリアすれば万人にお勧め系.私は,こういう系だからこそヘタウマヴォーカルが似合うと思う.流石,南米は奥が深いです.

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DYOXEN / First Among Equals(1990)

カナダの激ウマTechnical Thrash Metalバンドのデビューアルバム.彼らははっきり言ってもの凄いんだが非運にも全く日の目を浴びなかった.シカゴのCargo Recordsという良く判らないところからこのアルバムのみを出している.Michael Sanders (Vo&G), Bret Stancy (G), Andy Feedback (B), Derek Rothwell-Kerr (Dr)の4人編成.路線としてはなんとあのTOXIK系であるがTOXIKよりも断然Heavyで完全にThrashの枠内のものだ.ドラムは普通に安定して巧いといった程度だが,ギターはかなりいっている.そう,ギターソロはTOXIKのJosh Christianばりに美しく速い.曲構成自体もTOXIK的なブレイクを多用したかなり複雑なものであるが,ストレートに失踪する部分もしっかり生き残っている.で,Voは耳に優しいやや高めのミドルトーン.まあ,この手のサウンドには一番合うのではないでしょうか?あっ,Bass書いてなかったね.普通の時は普通です.けど,とばすときは無茶もやります.まあ,ここまで書くと「TOXIKと一緒?」という疑問を持つ人もいるかも知れないが,ギターリフは完全にオリジナルのものであり,ThrashファンにはTOXIKよりも受けるかも知れない.かなりレアかも知れないが捜す価値有り.必聴でしょう.

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DYSRHYTHMIA / Pretest(2003)

私は,ついにある法則を発見してしまった.そう,Dで始まるバンドは激テク系が多いということ.まあ,例外は沢山あるんだが.で,こちらのバンドはRELAPSEからリリースされた  出身のデビューアルバム.で,このバンドは法則に合うか?実は見事に法則に合っている.というより,RELAPSEだけど,全然そういう系ではなく,ヴォーカル無しの思いっきりプログレです.路線は,出だしはWATCHTOERの声無し・・・それにJazz〜Fusion色を存分に取り入れており,演奏センスは申し分ない.曲によってはMESHUGGAHにも通じるような曲調があったり,VOI VOD的なウェット感があったり,ANEKDOTEN的曲展開があったりその筋が好きな人ならすんごく気になりそうな内容になっている.ただ,あまりにまとまりすぎていて物足りなさを感じる.もちろん,完璧主義の潔癖性のヒトならコレで良いのかも知れないが.私は少なくともこういうのにはヘタウマなヘロヘロヴォーカルとかで隠しきれない隠し味をつけて貰いたい.まっ,聴く価値・チェックする価値は十二分にありますのでどうぞ.

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