Frank Gambale (guitar)

フランク・ギャンバレ(80年代後半から90年代初頭にかけチック・コリアのエレクトリック・バンドで活動したギターリスト)

超絶ギタリストは、アラン・ホールズワースやスコット・ヘンダーソンばかりではありません。ここで紹介する、フランク・ギャンバレもチック・コリアが白羽の矢を立てたスーパープレーヤーです。オーストラリア出身で、新奏法”スゥイープ”を開発しこの世界に登場してきた、ギャンバレのすばらしいワークスを紹介致します。


フューズdeポン!!特別編集

Frank Gambaleのベストアルバム5選!september 1999

アルバムタイトル/発表年代

アルバムの内容等(もちろん感想も入ってる!!)
1.FRANK GAMBALE、STUART HAMM、STEVE SMITH   /show me what you can do...(1998) フランク・ギャンバレのアルバムではないが、ギャンバレがフューチャーされた作品なので紹介する。   このアルバムはドラマーのスティーブ・スミスの”バイタル・インフォメーション”番外地編の第二弾として1998年に発表された。 イキの良いギタープレイが満載のアルバムである。 スティーブ・スミスとはスミスのソロ2作めの”a present for future”からのお付き合いであり、ここ10年は”バイタル・インフォメーション”のレギュラーメンバーとしても活動している。メンバーはそのスミスと、ベースにステュアート・ハムが参加している。番外地編第一弾の”ヴァイタル・テック・トーン”が、スコット・ヘンダーソン、ヴィクター・ウッテンとの超絶技巧ジャズ・フュージョン作だったのに対し、この第二弾の内容は、ロックのノリを基本とした。ジャズ・ロック・フュージョンとなっている。3人ともテクニカル・プレーヤーなので全曲火花散るハイパーテクニカルフュージョンが聴くことができる。  ギャンバレのプレイはそれまでのジャズ・フュージョン寄りであったソロアルバムでのプレイと大きく異なり、初期の作品でもあまり見せたことのない様なアグレッシヴな超絶プレイを披露している。 やはり3人という最小ユニットでのせいか、各楽器の音がぶつかり合いすさまじいばかりのエネルギーがスピーカーから体全体へ押し寄せてくる。(ぜひフルヴォリュームで聴いていただきたい)  ベースのハムは何枚かのソロアルバムで”アラン・ホールズワース”や”ジョー・サトリアーニ”らのスーパーギタープレーヤーと共演しているが、ギャンバレのソロアルバムの”The Great Explorers”で共演しているから相性もバヅグンのようだ。その硬質なベース音や深く沈み込むベースラインに乗ってギャンバレも「これでもかっ」と言うくらいに弾き込んでいる。スミスの独特なドラミングもヴァィタル・インフォメーションとは違いノビノビと叩きまくっている。  収録中は本当に楽しかったのであろう、ジャケットに写る3人はサングラスを掛けて気取っているが、そのグラスの下の顔には笑みがこぼれ落ちている。
3.Frank Gambale/breve new guitar(1986)、      a present for future(1987) breve new guitar、 1stアルバムにしてすでに完成の域にまで達している傑作アルバム。このアルバムを聴いたチック・コリアエレクトリック・バンドに誘ったという話は有名な所であるが、レーベル自体がマイナーなため日本で発売されたのは90年代に入り、JIMCOというレーベルが1st、2st、とLIVEを同時に発売している。メンバーは Frank Gambale - Guitar, Producer 、 Steve Reid - Percussion 、 Mark Gasbarro - Keyboards 、 Jon Crosse - Saxophone, Woodwind、 Jack Kelly - Drums 、 Steve Kershisnik - Bassであり、それほど有名どころを起用しているわけではない。しかし、ギャンバレの非凡な才能は発揮されている。超絶技巧なプレイのみ強調されている様だが、メロディアスなミディアテンポの曲もあり、アルバムをとおして聴くとバラエティに富んでいるし、作曲センスもなかなか光るところがある。 a present for future、  2作目であり、ゲストが豪華に成ってきている。ここで、”ヴァイタル・インフォメーション”で活動を供にしていく、スティーブ・スミスとトム・コスターも参加している。この作品ですばらしいバックアップしているのは、SAXのスティーブ・タバローニである。ギター&キーボードを基調とした作風にEWI等を使用してアクセントを加えている。キーボードに次作の”LIVE”で大活躍する日本人キーボーディスト”ケイ・アカギ”が3曲参加している。 全体のプロデュースはこのレーベルLegatoの創設者でもある、”マーク・ヴァーニー”が努めている。メンバーは以下のとおり Stephanie Bennett - Harp 、 Tom Coster - Keyboards 、 Frank Gambale - Guitar, Keyboards、 Steve Reid - Percussion 、 Kei Akagi - Keyboards 、 Jack Kelly - Drums 、 Steve Kershisnik - Bass、 Steve Tavaglione - Sax 、 Mark Varney - Producer 、 超オススメでございます。
3.Frank Gambale/LIVE!(1989)     初期の作品の中では一番ギャンバレの超絶技巧ブレイが堪能できるスーパーライブアルバム。メンバーは、 Kei Akagi - Keyboards Joe Heredia - Drums Steve Kershisnik - Bass Steve Tavaglione - Saxophone である。キーボードのケイ・アカギとSAXのスティーブ・タバローニが実にすばらしい仕事ぶりを発揮している。正にギャンバレのギターとバトルを展開しているのである。エクセレントである。ファンタスティックである。   ベースのSteve Kershisnikは前作等で共演すみだが、ドラムスのJoe Herediaは私もこのアルバムでお初のドラマーである。”a touch of brazil”という曲では見事なアドリブ&インタープレイを披露しているので、このリズムセクションは別の場面でも何度か共演しているのであろう。  収録はフュージョンファンおなじみの”Baked Poteto”で行われており、観客の反応もすばらしい。このギャンバレバンドで来日公演をこの時期にしていたら日本のギターファンは大変喜んだであろう・・。しかし当時は名声がまだなかったので日本のフュージョンファンの中でも、コリアのバンドの1メンバーという位置づけが成されており、彼の存在に注目していたのはごく少数だった。  日本で現在購入できるかは不明だが、海外では通販等で入手できるはずである。(ぜひご購入をオススメいたします。)
4.Frank Gambale/Thunder from Down under(1989) ギャンバレがその非凡な才能を全てそそぎ込んで作成された、問題作でもありAOR・フュージョンの傑作でもある。 このアルバムでは、作詞・作曲、ギター、キーボード、パーカッション、ミキシング、プロデュースとマルティな面を遺憾なく発揮している。本当の意味でやりたい事をしたソロアルバムである。 それまでのギターを前面に押し出した超絶技巧の作品とは異なり、コンテンポラリーな作風となっている。この作品でギャンバレへの評価が賛否両論を巻き起こすことととなる。仕掛けたのは、なんと日本のビクターさんだったのである。参加メンバーは Frank Gambale - Synthesizer, Guitar, Percussion, Piano, Arranger, Keyboards, Vocals, Voices, Producer, Mixing, Electric Percussion 、 Freddie Ravel - Keyboards 、 Kei Akagi - Synthesizer 、 Gregg Bissonette - Drums 、 Tom Brechtlein - Drums 、 Vinny Coliauta - Drums 、 Luis Conte - Percussion 、 hick Corea - Piano, Fender Rhodes 、 Gary Grant - Flugelhorn 、 Joe Heredia - Drums 、 Steve Kershisnik - Bass、 Abe Laboriel - Bass 、 Tim Landers - Bass 、 Steve Tavaglione - Sax, EWI で、ギャンバレのアルバム中一番豪華なものとなっている。アルバムの統一感は薄く今まで通りのギターフュージョン曲もあれば、スティリー・ダンを思わす様な曲もあり、彼は自分で歌っている。コリアのバンドで彼の名を知ったファンもとまどいを隠せなかった。(かくいう私めもその一人である・・)しかし、このアルバムと同じ様な作品はそれ以後出していない。
5.MVP/truth in shredding(1991) ギャンバレのソロアルバムではないが、中身はギャンバレとアラン・ホールズワースのバトルを”マーク・ヴァーニー”が仕掛けたものだ。MVPとはマーク・ヴァーニー・プロジェクトの略である。ギャンバレがJVCと契約してしまったため自主レーベルのLegatoからこのアルバムタイトルで発表している。本当はギャンバレのアルバムとして出す予定だったのだろう。メンバーはホールズワースの他にJimmy Earl-Bass、Freddie Ravel-Keyboards 、Tom Brechtlein - Drums 、Steve Tavaglione - Sax, EWIとなっている。 曲そのものは、ジャズ・フュージョンの有名な曲のカヴァーがほとんどであり、このバンドのための書き下ろしの曲は1曲しかない。実際の録音はホールズワースと同時に行われたのではなく、ベーシックなトラックにギターのパートをそれぞれが後から録音したものだという。しかし、その火を吹く様な壮絶なギター合戦はまるで同じ場所でプレイした様に聴こえる。仕掛け人のマーク・ヴァーニーはギター好きが有名な人でこの様なブッキング を楽しんでやっている。商売抜きでやっているので、世界中のギターキッズやギターフュージョンファンは様チェックのプロデューサー&レーベルだ。 収録曲は、ブレッカーズのROCKSとNOT ETIOPIAとBATHSHEBA、コリアのHUMPTY DUMPTY 、W・ショーターのTHE FALLとANA MARIA、そして唯一のオリジナルの、ギャンバレのNEW BOOTSである。ギャンバレのアレンジ力やプロデュースが光る隠れ名盤である。

ロック兄さんホームへ戻るフューズdeポン!へ戻る BBSへ!