AORフュージョン


70年代の後半から80年代の前半に掛けて、軽音楽の洋楽界において主流であった二つのジャンルはお互いに影響して発展し、それから細分化されていった。
ここでは、AORとフュージョンの名盤から、私が独自に名盤と選定するものまで勝手きままにご紹介していきます。不定期連載。私はコレを聴いて音楽の楽しみを体験してきました。
dec.2000


第一回はこのグループです。


ラーセン・フェイトン・バンド (Larsen-Feiten Band )



Genre Rock
Styles Adult Contemporary

タイトル Full Moon   1982

70年代に伝説のバンド「フルムーン」を結成し、1枚だけアルバムを残して解散したのがこのグループのスタートと言えます。メンバーはキーボードのニール・ラーセン(Neil Larsen - Keyboards )とギターのバジー・フェイトン(Howard Buzzy Feiten - Guitar,Vocals )が中心となり、Lenny Castro - Percussion, Vocals 、Art Rodriguez - Drums 、Willie Weeks - Bass というメンツ。
80年にこのグループが復活のアルバムとして”Larsen/Feiten Band”を発表し、その中からシングルとして”Who'll Be the Fool Tonight”「今夜はきまぐれ」がヒット・チャートを登り日本でも話題になりました。ラーセンのキャッチーなキーボードとフェイトンのシャープかつブルージーなギターをフロントに据えて、甘い鼻にかかった声でフェイトンがAORファンの心をくすぐりました。(二人ともルックス抜群のため、ほとんどが女性ファンだった様に記憶してます)我が日本に置いてはこのアルバムがAORの名盤とする評論家も多くいますが、私にとってのAORフュージョンの名盤は82年に発表された「フルムーン」と言う事になります。何といっても、一番AORとフュージョンを聞き込んだ時期にリアル・タイムでこのアルバムに出会いましたから・・・。それに、80年の”Larsen/Feiten Band”はヴォーカル曲が多く収録されAOR風味は大きくフューチャーされていますが、インスト曲は「フルムーン」のほうが私的には納得の出来映えのものが多く収録されています。そして、ヴォーカル曲とのバランスも上手くとれていると感じます。このアルバム中で一番のお気に入りの曲は、B面の1曲目に収録されている”Brown Eyes”です。(アナログ盤だとA面とかB面と言う表記になるのヨ!)フェイトンのギターと一緒にクラッピングで導入部が展開していき、ラーセンのキーボードとリズムセクションが被さって行く時、AORとフュージョンの見事な結合がここに完成系をみるのです。ヴォーカル曲なんですが、なぜかギターやキーボードの短いソロ・パートに耳を奪われる箇所がいくつかあります。もちろんフェイトンのポップ・フィーリングたっぷりの声も、メンバーとのコーラス部分もオススメであります。そして、もう一つの魅力がパーカッションの大胆な導入した曲にあります。現在ではラテン風味のテイストはいろんなアーティストの楽曲で耳にする事ができますが、当時としてはAORフュージョンのアーティストではあまり見受けられませんでした。こういったミックスチャーの巧みさが早すぎた音と言われた由縁かも知れません。レニー・カストロがグループのサウンドを幅の広いものにしています。ニール・ラーセンやバジー・フェイトンのセッション・マンとしての仕事を知っている方で、まだこのアルバムを未聴であれば是非聴いて戴きたいと思います。


不定期連載であり、フォーマットも気まぐれで変更もあり得ます。しかし、今後も掲載を計画しているアーティストは多数ありますので、お楽しみに!

掲載予定アーティスト・・・。
リー・リトナー、スティーリー・ダン、シーウィンド、カズ・マツイ。etc??


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