AORフュージョン


70年代の後半から80年代の前半に掛けて、軽音楽の洋楽界において主流であった二つのジャンルはお互いに影響して発展し、それから細分化されていった。
ここでは、AORとフュージョンの名盤から、私が独自に名盤と選定するものまで勝手きままにご紹介していきます。不定期連載。私はコレを聴いて音楽の楽しみを体験してきました。
jan.2001


第四回はこのアーティストです。


ドナルド・フェイゲン (Donald Fagen )



Album Title / Nightfly
1982
Genre Rock
Styles Jazz-Rock, Pop/Rock, Soft Rock
Time 38:46



タイトル Nightfly   1982

ドナルド・フェイゲン。 AORフュージョンの第四弾はスティーリー・ダンにしようかと思っていましたが・・・。1982年のこのアルバムにしてしまいました。スティーリー・ダンは実質的にはフェイゲンとベッカーの二人だけなのですが・・。参加しているメンバーには常連と言えるプレイヤーも数多く、準レギュラーと言えるドラムスのJeff Porcaroや、ギターのLarry Carltonは色んな曲でシブーイ演奏を披露してます。他にもキラ星のごとく有名スター・プレイヤーを豪華に起用した作風はスティーリー・ダンとまったく同じであります。実際"エイジャ"や"ガウチョ"と似たような作り方となっており、プロデューサーもゲーリー・カッツが務めております。内容はAORとしても大名盤である作品なのでどの曲も素晴らしいのですが・・・、私の聴き所のポイントは・・・。まず1曲目の”I.G.Y.”、参加メンバーをフルに使用したゴージャスぶりに脱帽であります。ブレッカーズをホーン・セクションとして起用し、キーボード群もRob Mounsey、Greg Phillinganesとフェイゲン自身の3名体制であります。そして、ギターのHugh McCrackenのスチャラカとしたリズムが気持ちよく、フェイゲンのSynthesizer Blues Harpもホワフニャと浮遊しております。この曲がはじめてFMから流れたときには「おおっ、やったぁ・・」と声にしたものでした。スティーリー・ダン自体、ガウチョ発表後に新作を出していなかったので、ファンは心待ちにしていたものですから・・。なによりこのアルバムの完成度のおかげで解散説まで出たくらいですからねぇ・・。(ウォルター・ベッカー氏はプロデュース等で忙しかったようですが・・)そして、アルバム・タイトル曲の”Nightfly”です。この曲は本当に何回も聴きました。これぞAORフュージョンの名曲と言って良いでしょう。Marcus MillerとJeff Porcaroのリズム隊の上をHugh McCrackenとRick Derringerのギター、そしてギター・ソロがLarry Carlton・・。もうなにも言いますまい。(←色々言っているじゃない!)コーラスのValerie Simpson らの活躍も見逃せませんなぁ・・。ウンウン、いいぞっ。まったく古さを感じさせないのは、コンセプトとして50年代、60年代のジャズやR&Bを80年代の調理法で料理したからでありましょう。マイケル・ブレッカーのテナーがむせび泣く”Maxine”なんて、「もうーっ、これはー・・」と唸ってしまいます。他のアーティストではこのようにマイケルを上手く歌物のバックで挿入できますまいて・・。このアルバムはAORやフュージョンを愛する方の、一家に一枚の必需品として末永く愛聴されていくことでしょう。

不定期連載であり、フォーマットも気まぐれで変更もあり得ます。しかし、今後も掲載を計画しているアーティストは多数ありますので、お楽しみに!

掲載予定アーティスト・・・。
スティーリー・ダン、シーウィンド、カズ・マツイ。etc??


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