メロディアス・シンフォニック・ロック
90年代に入り各国から登場したプログレッシブ・ロック・ムーブメントの中からメロディアスな展開を得意とするグループが多く見られる様に成った。ブリティシュ勢では80年代から孤軍奮闘しているペンドラゴンが存在するが、ここではその中でもフレッシュな3グループを紹介していこう。

ロックdeポン!特別編集
メロディアス・シンフォニック・ロックのオススメ3組!jan.2000
アーティスト名/作品名、発表年代
曲の内容等(兄さんの感想も入ってる!!)
1.COLLAGE  /  MOONSHINE   (1994)
コラージュ。東欧の地ポーランドからの最終兵器とも言えるグループが登場したのは90年の事であった。イタリアのレーベルから発表された「BASINE」は荒削りながらも、ツボを押さえた曲作りが話題になった。しかし、我が日本において詳しいインフォは成されず、兄さんはアルバム・タイトルとグループ名がゴチャマゼになりポーランドのグループと言う事さえあまり意識して聴く事はなかったのである。1stアルバムをすでに忘れかけていた時期、4年経過して発表されたこの「MOONSHINE」はオランダの今は亡きファンジンから発展したプログレ専門レーベル”SI”から発表されたのでありました。そのクォリティの高さは前作を軽く越えており未だに(2000年に成ってしまったが・・・)このアルバムを越えた作品は東欧からは発表されていない。もちろんCOLLAGE自身もであるが・・。アルバム全体を覆いつくすシンセサイザーによるキーボード・オーケストレーションを軸に壮大なるファンタジー絵巻を展開している。その尋常ではない盛り上がりは80年代のポンプ・ロック勢に引けを 取らないばかりか、70年代から活躍している大御所グループにも負けない凄みを持って叙情的なメロディアス・シンフォニック・ロックを形成している。圧倒的な迫力で押しまくるキーボード群と泣きのギターに、英語による歌詞のヴォーカルがメロディアスかつ叙情的に盛り上げる。ポーランドと言う土地柄がそうさせるのか、抑圧されてきた時代からの解放感を伴ってこのアルバムで世界に飛び出そうとしているかの様である。特にラストの”War Is Over”は民族音楽調のフレーズをアコースティック楽器を上手く曲の中にとけ込ませ、トータル・コンセプト・アルバムであるこの作品を締めくくっている。レーベル側も総力を結集したものと思われ、ジャケット・アートも素晴らしいものであり、ダークなイメージとファンタスティックな感触を上手く演出している。メロ・シンフォ・ファンは絶対に欠かすことの出来ない歴史的名盤であることは兄さんが太鼓判を押しましょう!だまされたと思って聴いて下され、至福の67分間がアッと言う間に過ぎ去ります。
2.JANISON EDGE   /
 THE SERVICES OF MARY GOODE  (1998) 
ジャニソン・エッジ。こちらは、大英帝国のグループでありまして・・。ペンドラゴン〜クライブ・ノーラン、カール・グルームの流れをくむものと思われます。理由として、ミックスダウンがカール・グルームのガーゴイル・スタジオで行われているのと、このアルバムの発売がガーゴイル・レーベルから出されていると言う事からも推測できます。詳しいインフォはなにもないのではっきりと断言出来ませんが、おおかた合っていると言う事でお許し下され!中心となるのはキーボードと全ての曲を手がけている、マイク・ヴァーテ髏l物でプロデュースも兼任している。一番の呼び物としてはヴォーカルが女性であると言う事か!?シュー・エレメント(これでいいのか?)と言う女性なのだがマイクと共に作曲もしておりこのグループの中心人物の一人と考えられる。90年代に登場したポンプ・ロック以降のこういうタイプのグループは、フランスの「アラケーン」がいるが現在の所イギリス勢ではあまり見かけない!(メロディアス・シンフォでは非常に珍しいのですよ!)メンバー構成は5ピースでキーボード、ギター、ベース、ドラムス、ヴォーカルと言うもの。そして、その内容は・・もう素晴らしいの一言でございます!マイク・ヴァーティ氏は無類のプログレ心棒者の様であり、使用している楽器群をクレジットしているものを確認すると、ハモンド、メロトロン、ローランド、コルグ、ヤマハ、と記されている。どの曲もキーボード群を大々的フューチャーした典型的なキーボード・シンフォニック作品であり、ギターも適度に泣きが入り好事家にはたまらないモノでありましょう!甘くとろける様なヴォーカルは英国伝統のトラッド色も若干見られ、ルネッサンスのアニー・ハズラム女史の雰囲気も幾分感じられる。アルバムはトータル・アルバム的に作成されている様であり、”MARY GOODE”なる人物のお話を叙情的にそしてファンタジックに盛り上げて言ってくれます。まずは、1曲目の分厚いキーボード群とそれに呼応するように進められる曲展開に圧倒されてくださいナ!(コーラス部分もまずまずの出来だったりするのだ!)
3.TEMPUS FUGIT   /
  TALES FROM FOGOTTEN WORLD (1997)

テンパス・フジトたぶんこれでよいハズ!(読み方がムズカシイのよ!)現在のシーンをリードしている南米はブラジルからのニューカマーとして98年から世界的に話題になったと言うのだが・・・。果たしてその実体はいかに?でございましたが・・・。開けてビックラ玉手箱、メロディアス・シンフォニック・ロックファンが大喜びの内容でありました。メンバー構成は4ピースでありキーボードがヴォーカルを兼任している。歌詞が英語なのはワールド・ワイドに展開していく事を意識してなのか?(お世辞にも上手いとは言えないが・・・)聴くべき所はその演奏部分であり、南米特有の粘りのあるファンタジックな展開の中にとけ込むピアノの調べ、そしてアコースティックとエレクトリックと上手く絡めた叙情的な組立のギターと、80年代から育まれたプログレの芽がここに見事に開いた・・そんな感じでございましょう!ブラジルには南米の至宝と呼ばれている「サグラド」が存在するが、その叙情性とは幾分違い、インスト中心のグループである「ドグマ」に近い様な感触がある。この1stアルバム発表後にオフィシャル・ブートレックメライブを発表してそのテクニカルな演奏をファンに披露しているが1999年には2ndアルバムを発表して乗りにノッテいる。次はぜひ、ライブ映像を見て見たいのだが・・。誰か、ブラジルに親戚とかいらっしゃいませんか?(←友人でもかまいませんが・・・)全体を支配しているファンタジックな曲調はキーボードのアンドレ・メロさんと、ギターのヘンリク・シモエスさんが作曲している様で、メローなギターの音色とリリカルなキーボードがとけ込み絡み合い、聴く者を桃源郷へと誘います。ひとつ、残念なのはやはりヴォーカル部分が弱い所なので、母国語でもよいからナチュラルな言葉の響きを曲に取り入れる事、それでクォリティが上がるのであれば、それはそれでヨシとなるはずなのだが・・・。?!聴くべし、90年代メロディアス・シンフォニック・ロックの愛好家達ヨ!

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