
RUSH
1977年より20数年にわたり私の心を捉えて離さない、カナディアン・ハードの重鎮RUSHのアルバム・レビューをここにお送りいたします。(内容は保証しません、レビューと言っても勝手な思いを書いただけ!)一度に全てを掲載できないので第一弾としてもっとも聞き込んだ時代のものをセレクトしました! may.2000
2112 (1976)
RUSHにとって70年代最高傑作とされている一大コンセブチュアル・アルバムがこの作品である。とても3人だけで演奏されているとは思えないと、初めて聴いた方はどなたも口々におっしゃっています。当時日本での知名度は新人グループ以下といった感じですがRUSHとしては4枚目のスタジオ作であり、グループとしてのスタンスや演奏スタイルも有る程度確立されているので3人での演奏形態も安心して聴く事ができます。 それまでのギター、ベース、ドラムス、を基本とした演奏からキーボードを大胆に導入してスペーシーな雰囲気を演出しており、宇宙をテーマにしているアルバムのコンセプトをみごとに具現化している。当時としては最高峰に位置するハード・プログレな作品と言えよう!40分足らずの内容だが当時としては衝撃的なものであったに違いない。現在のRUSHの姿を予見するための布石として聴いていただきたい。
A Farewell to Kings (1977)
このアルバムに対しては特別の想い出があるので他の方とは、評価が全く違うが私の中ではベスト3位になってくる。なんせリアル・タイムにRUSHに接触した最初のアルバムなのだから・・・。名曲”キサナドゥ”、”白鳥座X−1”そして現在でもライブではアンコール曲として演奏される”クローサー・トゥ・ザ・ハート”これらはRUSHの歴史の中でも重要なポイントとなる曲だっ。1曲目から、アコースティック・ギターを巧みに利用して、ブリティッシュ・ロックの大御所であるYESやレッド・ツェッペリンの影響下にある音作りを残しつつ、RUSH独自のサウンドを確立していく過程が聴きとれる。あこがれの地である英国でのアルバム制作は、彼ら3人にとっては夢の様な日々だったに違いない。
Hemispheres (1978)
70年代の2112からの連続しての宇宙を題材にした楽曲もこのアルバムで一応最終章となってくる。前作の”白鳥・・”の続編として組曲形式で展開される曲はRUSHがプログレ・ハードの代表格としてのステータスを築いてきた証として聴く事ができる。(ジャケットがまた凄いのだっ、脳味噌&紳士と言う組み合わせ・・)そして、アルバムのラストに収録の”ラ・ビラ・ストランジアト”の中絶技巧ぶりはどうだろう?たった3人での演奏と誰が信じられよう?しかし、本当に3人で演奏しているのだっ。(ライブ・ビデオで確認できる)ライフソンはアコースティック、エレキともに名手なのだっ。とにかくすばらしいの一語に尽きるのである。
Permanent Waves (1980)
80年代に入り最初のアルバム。この作品で一気にワールド・ワイドに認知される事となる。それは、シングル・ヒットした”ザ・スピリット・オブ・レディオ”が全米チャートを駆け登り、アルバムもプラチナ・ディスクを獲得したからである。ジャケットもまたステキッと言える仕上がりである。前作” Hemispheres”のヘタクソなコラージュとは違いカネにものわ言わせている。レーベルが変わって力の入れようが見事に変化している。期待度が違うのだ、そのおかげで世界的に成功していくきっかけともなったのであるから、やはり大手のレーベルの力は大きいのである。
Moving Pictures (1981)
パーマネント・ウェイブズに続きこのアルバムもまたプラチナ・ディスクを獲得している。この2作は80年代のRUSHを代表する作品として評論家達からも絶賛されている。”トム・ソーヤー”といったヒット曲もあり、是塀においてのRUSHの揺るぎない人気と実力を決定的にしている。私としては、アルバムの中でも長めの収録時間の曲である”ザ・キャメラ・アイ”がいちばんのお気に入りである。エコー&リバーブをたっぷりめに使用し、奥域のある音像を意識して作られており、アルバム中でも異色の出来である。この時期になるとゲディのヴォーカル・スタイルもあまり高音部を強調しなくなり、それまでの金き切り声の感触はうすらいでいる。そして、このアルバムからは”XYZ”という名曲も生まれている。短めの曲ながら3人のテクニックが凝縮された曲で、ライブの最高潮の場面でかならず演奏されている。(ドリーム・シアターあたりはこの辺がもっとも影響受けていると推測される・・)
Signals (1982)
このアルバムはRUSHの作品のなかでも一番評価が下に位置するのだが・・。私としてはかなり上位に位置する作品である。この時期の兄さんはのめり込み過ぎと言った感じでRUSHを聞き込んだものであり、ライブ・ビデオも穴があくほど何回も見ている。まず1曲目の”サブディビジョン”が良い!それまでのアルバムに収録されていた様なストレートなハード・ロックではないが、キーボード、シンセ・ベース等を巧みに使用して新しい形のRUSHを高次元で表現仕切っている。ドラムスもエレクトリックを多用しているし、超人ゲディ・リーの一人3役もすばらしい。そして、ゲストとして同じカナダのメロディアス・ハード・グループ[FM]のBen Minkがエレクトリック・ヴァイオリンで参加している。
Grace Under Pressure (1984)
こちらは、RUSHにしては珍しいファンタジックなイラストのジャケットである。前作の延長線上の作品として捉える事ができるが、このアルバム発売後のライブ・ステージを収めたビデオが発売されていたが、現在の所、廃盤扱いとなっている。ヨーロッパではレーザー・ディスクにもなっていた。このアルバムの中での兄さんのお気に入りは”レッド・セクターA”である。キーボードのよるシークエンスと同時にゲディのベースとキーボード、ライフソンのギター&ペダル・ベース、そしてニール・パートのテクニカルなドラムスが素晴らしい調和をみせている。このアルバムでは依然の用な大作主義は全くかげを見せておらず、コンパクトにまとまった楽曲で勝負していく姿勢が如実に現れている。「ワン、ゼィロゼィロ・・・」ウーン!良い!
Power Windows (1985)
プロデュースにピーター・コリンズを迎えての作品。もうこの時期は、「飛ぶ鳥を落とす勢い」を感じられ、全てにおいてRUSHが最強のHR/HMグループである事の証明ともなるものである。MTV全盛の時期だけにタイトル曲の”Power Windows ”のビデオにおいて3人が実に楽しそうに演奏している姿が写しだされている。少年が窓際にいてこちらを見つめているイラストのジャケットも印象的であり、前作”Grace Under Pressure”のファンタジー路線とは幾分違う様だっ。コンセプトが毎回新しい所に見いだしていく所もRUSHの魅力の一つなのだが・・・。どことなくノスタルジーも感じさせるTVが3台ジャケには描かれている。自分達の幼少の頃がヒントになっているのであろうか?曲の内容はもう全てにおいて満点に近い感覚である(私のRUSH病は、曲の善し悪しも判断できぬ所まできていたっ)。ノリに乗っている!止まるところを知らない!そんな形容は聞き飽きたかもしれないが、良い物は良いのである。このアルバムの半分以上が後に発表されるライブ・ビデオでも演奏され、完成された80年代RUSHの素晴らしい姿を観る事ができる。私の好きな曲は、タイトル曲と”マラソン”、”ミスティック・リズム”である。特にアルバム・ラストに収録された”ミスティック・リズム”はドラムスのパートのリズム・キープや切れ込み具合がものすごいのである。
Hold Your Fire (1987)
赤いジャケットが印象的なアルバムであり。この作品からは女性ヴォーカルとのデュエット曲である、”タイム・スタンド・スティル”がシングル・カットされ世界中で大ヒットした!前作”Power Windows ”同様RUSHの作り出すトライアングル・スーパー・ロック・ワールドが炸裂している。サウンド・プロダクションに至っては鉄壁の作りであり。世界中でプラチナをいくつも獲得している。この当時もし日本に来日していたなら、現在の状況と随分変わっていたかもしれない!日本はRUSHにとっては1度きりの失敗した国で終わらなかったろうに・・・。今後の来日の可能性がいかほどなのか、なぜ来日しないのか、謎は深まるばかりである。プロモーションがまずいのか、あまりにもビッグになりすぎたのか?来てくれーっ!!このアルバムまでの3作が北米においてRUSHを正にスーパー・グループの名前を決定的にしたことは、この後のライブ・アルバム&ビデオの大盛況をみれば明白である。
●続く・・・次回はライブ盤&90年代の作品を予定しております!! *ロック兄さんミーツRUSHはこちらに掲載してます。
大好きなRUSHのレヴューなので加筆・修正は頻繁に行われると予想されます。ご了承くだされっ、皆の衆よっ!
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