
サーガ
カナディアン・メロディアス・ハード・ロックの雄!20年以上のキャリアを持ち、その洗練された曲作りは定評がありヨーロッパを中心にスーパー・グループとして君臨している。そんなサーガの素晴らしいワークスを、ロック兄さんが独自の見解でご紹介いたします。黄金期のメンバー→(Michael Sadler - Lead vocals and keyboards、Jim Crichton - Bass guitar and keyboards、 Jim Gilmour - Lead keyboards, Vocal, Sax、 Ian Crichton - Guitar、 Steve Negus - Drums, percussion, electronic percussion.)
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![]() 1.Worlds Apart (ワールズ・アパート)/ (1981) |
ルパート・ハインをプロデューサーに迎えイギリスで録音されたアルバムである。それまでのローカルな人気が一気にワールド・ワイドに拡大された記念碑的作品であるし、ここから始まる黄金期の幕開け的アルバムでもある。3部作と言われる1枚目から3枚目までの路線から幾分修正が加えられている。そのことがアメリカでもトップ20入りして一躍トップ・グループの仲間入りしている。当時エレクトリック・ドラムを導入するグループは多数いたがサーガもこのアルバムから大胆に導入し始めている。今聴いてみると、ちょっとだけ時代を感じさせるが曲にはとてもマッチしている。シングルヒットも生まれOn The Loose、Wind Him Upは現在でもライブの定番の曲である。それまでのプログレっぽさは薄れ、ポップなメロディアスな曲がアメリカでの人気につながって行ったのであろう。ジャケットはカナダ盤かヨーロッパ盤が別のものとなっている。日本はこちらのアメリカ盤と同じもの。 |
![]() 2.In Transit (イン・トランジット) / (1982) | ワールズ・アパートの大成功を受けて、ワールド・ツアーに出たサーガの1stライブ盤である。1枚目からのベストな選曲であり、ノリに乗っていた時期のライブなだけにそのクオリティは高いものとなっている。マイケル・サドラーの中高音域の伸びやかな声は、このライブアルバムでも聴く者を圧倒するし、2つのキーボードを駆使したそのサウンドは厚みがあり他のハード・ロックバンドとは一線を画していた。(唯一の不満はジャケット がいまいちな所か・・)1曲目の”Careful Where You Step”から会場は興奮の渦の中にいるような感じにボルテージは上がっている。まさに絶好調時のSAGAの演奏を捉えた素晴らしい内容のライブアルバムである。この時期は本当にワールド・ツアーをしており、北米、南米、ヨーロッパと破竹の勢いであった。(しかし、日本には来なかった・・)見たいぞっライブ! |
![]() 3.Heads or Tales (ヘッズ・オア・テールズ) / (1983) |
前作に引き続きルパート・ハインをプロデューサーにしたアルバム。さらに、メロディアス・ハードのレベルは増してきている。音的には、中・高音域が強調されており、低音部分がやや不足気味に感じられるのはなぜか?ルパート・ハインの意図するところなのか?しかし、すっきりとまとまった構成とスピード感が増した曲は、15年以上経過した今きいても色褪せていない。時にはベースのジム・クリットンまでがキーボードを弾く事によりトリプル・キーボードという場面も出てくる。音の厚みは尋常ではない・・。一番の聞き所の曲は、シングルにもなった”The Flyer”である。突然切り込んでくるそのスタートは、これから繰り広げられるサーガ・ワールドへの導入曲としては最適の曲だっ。現在でもライブの定番曲となっている”Scratching the Surface”はキーボードのギルモアが大活躍する曲。ラストの”The Pitchman”まで息をも尽かせぬ緊張感が聴く者をスピーカーの前から離さない! |
![]() 4.Behaviour (ヴィヘイビィアー) / (1985) |
こちらは、ロック兄さんが考える所による、SAGAの最高傑作にして、未だにこれを越える作品はSAGAも成し得ていない。メロディアス・ハード・ロック史上に残る大傑作として、記憶にとどめて置いて損はない作品と言えよう!初の試みとして女性ヴォーカルの導入した曲があり、アルバムの構成上でも重要なポイントとなっている。メロディアスと言うことは、バラード曲もOKでなければ納得いく訳がなく、SAGAはそれも見事にクリアーしている。スタートの”Listen To Your Heart”からラストの”(Goodbye) Once Upon A Time ”まで全てクォリティの高い曲が並び、どの曲もシングルにしても良い位だっ。プロデュースはSAGAとピーター・ウォルッシュがしており、SAGAサウンドをより明確に打ち出しており、それまでの作品を上回る出来に仕上げている。これぞっ、SAGAと言う音はこのアルバムを聴けば分かると言うものだっ。フル・ディジタル・レコーディングされたその音質は言うまでもなく、7作目にあたり自身みなぎる曲作りが随所にみられるっ。大推薦の1枚です!! |
![]() 5.Wildest Dreams (ワイルディスト・ドリームス) / (1987) |
5人編成でデビュー以来続けてきたバンドもこの作品から3人に成ってしまった。リーダー格である、マイケル・サドラーと、ジム・クリットン、それにイアン・クリットンになっている。ゲストとして、ドラマーのカート・クリスがすばらしいサポートをしているが、デビュー時からの5人編成での厚みのあるトリプル・キーボードはここでは聴く事ができない。しかし、それまでの、メロディアス・ハードの路線は崩す事なくよりコンパクトにまとめられた作品群は聴く者を引きつけ続ける。全て5分以内に仕上げられた曲はどれも密度が濃く、前作で完成されたステイルをより聞き易くしている。しかし、時代は彼らのそんな姿勢を黙ってみているだけであった!アメリカでは、アトランティックと言う大手との契約で発表されたアルバムながら、わが日本では見向きもされず発売されなかった。ロックの専門誌ですら紹介もされなかったのだっ!!(流行ものばかり追いかけるのはもうヤメにしてくれっ!)初のL.A録音であるがプロデュースのキース・オルセンの仕事ぶりも見逃すことはできない! |
![]() 6.The Beginners Guide To Throwing Shapes (ザ・ビギナーズ・ガイド・トゥ・スローイング・シャープス) / (1989) |
前作と同様3人編成プラス、カート・クレスがドラムで参加した作品である。アルバムクォリティ決して低い訳ではないが多くの国で発売される事はなかった。(もちろん邦盤も言うに及ばずでなかった・・)しかし・本国カナダはもとよりヨーロッパでの人気は衰える事はなく、特にドイツでの人気は不動の物としているので。このアルバム発表後のドイツでのツアーはテレビ中継されるほどの大盛況ぶりであった。その様子は、ビデオとして今でも確認する事ができるが、ドイツの有名な音楽番組で特集を組まれ、特別ゲストとして生出演して3曲披露したりもしている。英米や日本ではとても考えられない事だが、これは事実である。3人の結束は堅く、初のセルフ・プロデュースされたアルバムながら前作までの曲作りはそのまま活かされており、このような素晴らしい作品をつくり続けられるセンスには脱帽せざるを得ない。本当に良いです!キーボードによる大胆なシンフォニックな面は皆無だが、テクニカルなメロ・ハード路線は他の多くの新人グループ等も見習ってほしい所である。 |
![]() 7.The Security of Illusion (ザ・セキュリティ・オブ・イリュージョン)/ (1993) |
4年ぶりのアルバムであり、キーボードのギルモアとドラムスのニーガスが復帰した作品であり、90年代になり初のアルバムである。それまでのキーボード主体の作品になるのかと期待したが、イアンのハードなギターを前面に打ち出した作品と成っている。ヨーロッバでは大手のポリドールからの発売であり、見事にわが日本でも発売された!スタートはインストの”Entracte”から導かれハードに展開する”Mind Over Matter”で、「あーっ、SAGAサウンドが戻って来たっ」となる。4年待った甲斐ありましたよ!本当に。歌もできるギルモアが戻ってきた事でコーラスにも厚みが戻り、サドラーもヴォーカルに専念できるのでライブでもバンド・アンサンブルを発揮できるのであった。(個人的な意見としては往年のキーボード・オーケストレーションを駆使したサウンドを期待したのだが・・)90年代は黄金のラインナップのまま活動は続いていくので、ファンにとってはとてもうれしい事であった事は言うまでもない! |
![]() 8.DeTours (デトゥアーズ) /(1998) |
こちらは、最新ダブル・ライブ・アルバムであり。97年のヨーロッバ・ツアーが収められている。それまでの総決算的意味合いを持つアルバムであり、ほとんどのアルバムからのベスト選曲となっている。やはり、ドイツを中心としたヨーロッパでの人気は不動のもので日本や英米ではとても考えられないものであろう。1作前の「Pleasure and the Pain」がグランジよりのギターを前面に押し出した荒削りな音であったので、サウンド・スタイルが戻った感のあるライブ盤なだけに兄さんも拍手喝采であった。しかし、80年代中盤の最高のコンディションの曲が少なかったので次のアルバムはその頃の様な素晴らしい作品を発表してくれる事を祈りつつ、今はこのライブ・アルバムを聴いて行くことにしよう!それにしても、本当にすばらしいグループである。いまだに日本でのライブが実現していないとは、信じられない事だっ!ライブ・バンドとしての実力はこのアルバムを聴いていただければ十分に承知していただける事でありましょう。聴くべし!メロディアス・ハードのファンの皆様ヨ!! |
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