YES
イエス
ブリティッシュ・プログレッシブ・ロックの最重要グループ!30年以上のキャリアを持ち、その完璧なまでの演奏能力と独自の音世界は他のグループの追従をゆるさない。そんなイエスの素晴らしいワークスを、ロック兄さんが独自の見解でご紹介いたします。
ロック兄さん特別編集
YESのベストワークス8選!november、1999
アルバムタイトル/発表年代
曲の内容等(ロック兄さんの感想も入ってる!!)
1.Fragile  (こわれもの) / (1971)

Rick Wakeman -  Keyboards,  Mellotron
Jon Anderson - Vocals
Bill Bruford - Percussion, Drums
Steve Howe - Guitar
Chris Squire - Bass 
Yes - Producer
Roger Dean - Design, Photography
Eddie Offord - Producer,
イエスの4枚目にして出世作となった初期の傑作である。キーボードに元ストローブスのリック・ウェイクマンを迎えて放ったこのアルバムからは、ヒット・シングル曲も生まれた。スティーブ・ハウのクラシカルなギターで始まるその曲はプログレッシブ・ロックの中でも名曲として記憶されている”Roundabout”である。クラシカル・ギターの美旋律が一瞬止まった瞬間そこに現れたのは鉄壁のバンド・アンサンブルであり、ジョン・アンダーソンの澄んだ歌声であった・・。アンダーソン/ハウのペンによるこの曲が大ヒットしてYESの名前が一躍世界に鳴り響いたのである。バンドの成功の鍵は、ウェイクマンの様々なキーボード群であり5人の完璧な演奏能力の高さであった・・。ハープシコード、メロトロン、オルガン、シンセサイザーとあらゆるキーボードを駆使してYESミュージックに華を添えていたのである。特に兄さんがオススメする曲は、アンダーソンのすばらしさが際だつアルバム・ラストの大作”Heart of the Sunrise”である。ビル・ブラッフォードの変拍子リズムの上をスクワイヤの堅いリッケンバッカーが刻み、ハウがウェイクマンとメロディを奏でる、その中をアンダーソンが高らかに歌い上げる、正にYESの真骨頂である。このアルバムからYESの黄金期の幕開けであり、このアルバムなくしてイエスは語れないのである。ロジャー・ディーンのファンタジックなイラストもこのアルバム以降欠かせないものと成っていく。
2.Close to the Edge   (危機) / (1972)

Rick Wakeman -  Keyboards,  Mellotron
Jon Anderson - Vocals
Bill Bruford - Percussion, Drums
Steve Howe - Guitar
Chris Squire - Bass 
Yes - Producer
Roger Dean - Design, Photography
Eddie Offord - Produce
このアルバムはYESの最高傑作とする評論は大半をしめるはずである。兄さんもそう信じて疑わない!なにせ初めて購入したアルバムがコレなのであるからして・・。あまりにも強烈な内容なので他のグループの作品は全て物足りない感触であった。(プログレッシブ・ロックにどっぶりとハマルきっかけとなった作品の1つでもある・・)はっきり言って「こわれもの」と、この「危機」は70年代初頭のブリティッシュ・プログレッシブ・ロックのなかでもビカイチの完成度の作品である事は30年近く経過した現在でも揺るぎない事実として認識されている。約38分に3曲のみ収録されていて、アルバム・タイトル曲の18分の超大作”Close to the Edge”は組曲形式の一大叙情詩となっており、ロジャー・ディーンの幻想的なアート・ワークとの相乗効果もあり、70年代半ばまで一大プログレ・ブームの火付け約となったのは言うまでもない・・。後半の盛り上げのバイプ・オルガンが登場した後の、壮絶ななだれ込み状態での上昇感覚は一言では言い表せないほどで、ウェイマンのソロ・パートなどは早回しではないかと疑ったほどだっ。アコースティック風味の”And You and I”もハウのクラシカル・ギターがリードしていく落ち着いた雰囲気の名曲であるし、ラストの”Siberian Khatru”はライブ・コンサートにおいてYESのオープニング・ナンバーとして超有名となった曲である。この曲でのハウの凄まじさは尋常ではない、プログレ・グループの中でもダントツのテクニックを持ったハウのギターリストとしての本領発揮と言った所であろう。しかし、ジョン・アンダーソンも負けてはいない、あの独特の声質は他には真似のできないものであり、インスト・パート以上にグループの顔として印象深くリスナーに刻み込まれている。
3.Yessongs   /  (1973)

Rick Wakeman -  Keyboards,  Mellotron
Jon Anderson - Vocals
Bill Bruford - Percussion, Drums
Steve Howe - Guitar
Chris Squire - Bass 
Yes - Producer
Roger Dean - Design, Photography
Eddie Offord - Produce
Alan White - Drums

YES初のライブ・アルバムであり、当時LP盤で3枚組と言う大作にも関わらずセールス的にも大成功の作品である。6人目のメンバーとも言われたロジャー・ディーンのイラストが多数収録されたこのアルバムは、それまでのYESのベストな選曲で構成されており、直接ライブを体験出来なかったファンへのYESからの贈り物であった。YESのダイナミックな演奏がよりクリアーにダイレクトに聴く者へ伝わる、そんな感じのすばらしい内容である。しかし、オリジナル・メンバーである、ドラムスのビル・ブラッフォードキング・クリムゾンロバート・フリップの「君のドラムスは、よりアグレッシブにジャズのエッセンスを取り入れた形でクリムゾンでインプロビィゼーションしないかね!」との誘いに乗り「危機」収録後に電撃移籍してしまっていた。(本当はなんて言ったか知らないんだけどね・・)その後釜としてドラムスとして参加したのがアラン・ホワイトであった。ホワイトは、プラッフォードの穴をキッチリと埋め、このライブ・アルバムでほとんどの曲を完璧に叩いている。(チョットだけブラッフォードのドラムスも聴く事ができます。)当時のすばらしい演奏をライブ・ビデオで観る事ができるが、ホワイトは前からグループのメンバーだったかの様に、堂々とした演奏で他のメンバーと上手くとけ込む事に成功している。とにもかくにも、ストランビィスキーの「火の鳥」が会場に流れ〜オープニング・ナンバーの”Siberian Khatru”の入りでノック・アウトされて下さい。このアルバムで、プログレッシブ・ロックの持っていたバワーフルな醍醐味を味わっていただきたい!
4.Going for the One  (究極)     /  (1977)

Rick Wakeman -  Keyboards,  Mellotron
Jon Anderson - Vocals
Alan White - Drums  
Steve Howe - Guitar
Chris Squire - Bass 
Yes - Producer
Roger Dean - Design
Hipgnosis - Design, Photography
リレイヤー」でキーボードがリック・ウェイクマンレからパトリック・モラーツへ交代したが折り合いがつかなくなり、再びウェイクマンを迎えいれての新規一転の作品である。ジャケットもそれまでのファンタジックなロジャー・ディーンのイラストものから、当時隆盛を誇っていたデザイナー・グループ「ヒプノシス」の手によるものである。邦盤もサブタイトルである「究極」を前面にして売り出した。実を言うと、兄さんはリアル・タイムでYESのアルバムを聴いたのがこのアルバムからであった。まずは、アルバム・タイトル曲でもあるハード・ロック調のナンバー”Going for the One”でまたまたノック・アウトされてしまったのである・・。ハウのスライド・ギターが縦横無尽に駆け回り、アンダーソンのハスキーなヴォイスがYESミュージックここに有りと言わんばかりに、当時業界を占領していたニューウェーブ勢力に宣戦布告したのである。他のオススメ曲としては、カラフルなキーボードとファンタジックな雰囲気のある”Wonderous Stories”や、大作の”Awaken”とそれまでのファンも納得の出来映えであった。(リック・ウェイクマンの復帰には裏話がある、当時ジョン・ウェットンとビル・ブラッフォードの3人でキーボード・トリオ結成の話があり、スタジオ・セッションまで行われていたのだが、レーベル側との問題があり実現しなかった。詳しくはUKのコーナー参照のこと・・。)
5.Drama   / (1980) 

Steve Howe - Guitar, Vocals
Chris Squire - Bass, Piano, Vocals
Yes - Arranger, Producer
Roger Dean - Artwork, Illustrations
Alan White - Percussion, Drums, Vocals
Geoffrey Downes - Keyboards, Vocoder
Trevor Horn - Bass, Vocals
78年発表の「Tormato」の興行的失敗とメンバー間の問題により、ジョン・アンダーソンとリック・ウェイクマンが脱退してしまいグループ最大の危機をまねいたイエスは、残った3人のハウ、スクワイヤ、ホワイトで新グループ結成のためスタジオでリハーサルを重ねていた。ちょうど同じ頃隣のスタジオでセカンド・アルバムを収録していた「バグルス」のジェフリー・ダウンズ、トレバー・ホーンの二人が参加して作成されたのがこの「ドラマ」である。イエスの大ファンであったバグルス組と、ヴォーカリストとキーボード奏者を探していたイエスの残党3人にしてみれば願ってもないチャンスであった!YESとしてのグループの権利は、クリス・スクワイヤが保持していたのでグループ名も無事にYESとしてこのアルバムは発表された。以外にも、「トーマト」以上に全盛期の作風に近い感触のアルバムであり、バグルス組の二人も3人の演奏とマッチしていた。中でも、”Machine Messiah”は10分を越す大作であり、往年の名曲に引けを取らない出来映えであった。兄さんのオススメはバグルスのセカンド・アルバムにも収録されている、”Into the Lens”である。タイトルこそバグルスでは”アイ・アム・ア・キャメラ”となっていて、ちょっとしたアレンジの違いはあるが全く同じ曲である。イエスでの曲がダイナミックな曲調となっていて、当時のライブでも評判の曲であった。ジャケット・アートもロジャー・ディーンのファンタジックなものに戻っている!
6.90125    / (1983)

Jon Anderson - Vocals
Trevor Rabin - Guitar, Keyboards, Vocals
Chris Squire - Bass, Guitar (Bass), Vocals
Alan White - Percussion, Drums, Vocals
Trevor Horn - Producer
Johnathon J. Jeczalik - Keyboard Programming
Tony Kaye - Keyboards
「ドラマ」で再生を果たしたと思われたイエスだが、またまたメンバー間の問題が生じ、スティーブ・ハウがジェフリー・ダウンズと一緒に脱退し、ジョン・ウェットン、カール・パーマーとスーパー・グループエイジア」を結成してしまった。残ったスクワイヤとホワイトは、ジョン・アダーソンを呼び戻し初期のキーボード奏者トニー・ケイを復活させる。そして、ギターリストに当時ソロ・アーティストとしても評判のあったトレバー・ラビンを迎えいれて作られたのがこの「90125」であった。(本当はシネマと言うグループ名でデビューするはずであった・・・アンダーソンの復帰が決め手となった)バグルス組のもう一人トレバー・ホーンはプロデュースに専念する事となり、大ヒット曲”Owner of a Lonely Heart ”を生み出す力となっている。この曲は、アンダーソン、スクワイヤ、ホーン、ラビンの手による曲であり、世界中でヒットし80年代YESの中で一番成功した曲である。その後のライブ・ツアーも公表であり、ライブ・アルバムとライブ・ビデオともに好セールスを記録している。兄さんオススメの曲は他に、見事なコーラス・アレンジが光るものがある、” Leave It ”やラビンのハード・ロック調のギターが冴え、トニー・ケイのシンセが効果的な”Changes”である。
7.Anderson-Bruford-Wakeman-Howe  / (1989)
Rick Wakeman - Keyboards
Jon Anderson - Vocals, Producer
Bill Bruford - Drums, Drums (Electric)
Steve Howe - Guitar
Roger Dean - Artwork, Design, Paintings
Matt Clifford - Keyboards, Programming, Vocals,
Tony Levin - Bass, Vocals, Stick Bass
Milton McDonald - Guitar (Rhythm)
突然の出来事にとまどうYESのファンがいたことは記憶に鮮明なショッキングなアルバムである。YES名義のアルバムではないが、メンバーが黄金のラインナップであった「こわれもの」、「危機」の頃からクリス・スクワイヤを除いた構成だった。真相はこうであったらしい、YESの権利はスクワイヤが持っており、トレバー・ラビンと80年代YESを復活させた実績を引き継いだ形で続けたかったのだが・・、アンダーソンが以前のメンバーとのグループ存続を願ったが叶わず、メンバー名義のグループを発進させてしまった・・。(←とこんな感じだったはず・・)音は、スクワイヤ’Sイエスより70年代イエスに近い感触であり、ベースは名手トニー・レビンが担当しておりグループとしてのクォリティは、当時活動していた他のプログレ・グループより数段上位に位置していた。レーベル側の強力なプッシュもありアルバムは大ヒットした。当時あまり見かけなくなったトータル・コンセプト・アルバムであったが、このアルバムのプロモーション・ツアーも大成功している。(往年のYESファンが驚喜乱舞したことは言うまでもない!)後にライブ・アルバムとライブ・ビデオとして発表され好評であった。(ツアー時のベース奏者はレビンからジェフ・バーリンに替わっている。レビンはピーター・ガブリエルのツアーで参加出来なかった様だっ)この、ライブにおいてブラッフォードが叩く”Close to the Edge”が聴くことが出来て「あーっYESのファンやっててよかったぁ」と思った人は沢山いらっしゃることでしょう!まさか聴くことが出来るとは誰も思っていなかったですからねぇ・・。このアルバム等の成功によって8人YESでのユニオンが実現する事になるのだから世の中解らないものである・・・。
8.Union   / (1991)

Rick Wakeman - Keyboards
Jon Anderson - Vocals,
Bill Bruford - Drums  
Steve Howe -  Guitar
Trevor Rabin -Guitar
Chris Squire - Bass 
Roger Dean - Artwork, Design, Paintings
Tony Kaye - Keyboards
Alan White -Drums
こちらは、前述のアルバムの成功の後でスクワイヤ側がどうしてもYES名義のアルバムを発表しようとして、ジョン・アンダーソンに働きかけをして作成されたアルバムである。しかし、収録は別々に進められたようで、録音は米国と英国でそれぞれ別の所で行われている。アンダーソンがヴォーカル・パートでどちら側にも参加しているがセッションで参加しているメンバーがすごい。トミー・ファンダーバーク(Vo)、スティーブ・ポーカロ(Key)等米国の有名ミュージシャンの名前がある。(←特にこの二人はYESとは直接結びつきにくいのだが?)この後のツアーの模様はTV等で放送されているが、YESお得意の円形のステージ上で8人のメンバーがYESの代表曲を演奏する様は正に圧巻であった。”Roundabout”をハウとラビンの二人でギター演奏し”Owner of a Lonely Heart ”ではトニー・ケイとウェイクマンがキーボードを演奏すると言う夢の共演が実現したのである。他のプログレ・グループの再結成とは全く違う次元で実現したスーパー・プロジェクトであった事はいうまでもないがここに来て最後に望むのは、もう一度この8人のメンバーに再び集結してもらい、すばらしいアルバムを発表してもらいたいのだが・・まあ、それはムリな注文と言うものでありましょうか?!99年になり新作「ラダー」を発表し、21世紀に向けてYESミュージックは永遠に不滅となるのか、今後のライブ活動と現在のラインナップがいつまで続くか見守って行きたいと思う、今日この頃であります!?

ロック兄さんホームへ戻る BBSへ!メニューへGO!