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サイケデリック

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R&Rハートを揺さぶる

少女まんが大特集

女の子がロックスターにシビれるようになってからというもの、世の少女まんが誌にはロックスターとの危険な恋を代理体験させるような作品が数多く掲載されました。しかしロックスターが夢みるまんが少女たちのアイドルでなくなるにつれて、そのような種類の作品は姿を消します。

古書市場での少女まんがブームからも、文庫化による復刻ブームからも無視され、今日も古本屋の片隅で埃をかぶっているロックな少女まんがたちが、再び読者の手に渡り、だれかのR&Rハートを揺さぶることがあったらいいなと思い、以下にちょっとしたガイドを記します。よろしくどうぞ。

「恋はロックで」神奈 幸子 1974年5月

歌手を目指してNYにやってきたヒロインの恋と芸能の日々がテンポよく描かれています。マネージャーと美人芸能記者(おしゃれさん!)という脇役二人のラブロマンスが最大の見もの。絵も全体的にかわいらしいです。

「そうっと初恋」原ちえこ 1977年10月

少女まんがの王道を行く大先生のロックンロール賛歌「ロックンロールままちゃん」収録。

「放課後のロックンロールパーティー」佐山玲子 1978年7月

舞台は寄宿制名門男子校。転校したてのロックアレルギーの主人公がそこで見たものは・・・。別にホモ同人ではないですが美少年キャラも登場。「君もロック聞くんだぁ」から始まる友情がいい感じです。

「ロック野郎に気をつけて」佐藤 志保理 1978年9月

ジミーペイジよりいい男なギタリストがお堅い高校の英語教師に・・・。恋も軽音楽部もいい感じで盛り上がります。ヒロインがかわいい。ブリティッシュ派におすすめです。

「ショパンに捧げるロックンロール」小野弘夢 1978年9月

もろZEPとかを思わせるロックまんが。絵が少女漫画チックでないので要注意。デビット・ボウイ、ジョニ・ミッチェルなどの固有名詞が登場。ハイティーン向け。

「センチメンタル シティ ロマン」小野弘夢 1979年7月

”ヒロムのロックまんが集を出すことが夢だった”と語る作者の念願がこの作品で叶いました。はっぴぃえんどの登場しない「風街ろまん」収録。

「D・J一平の青春アングル」あつたゆりこ 1979年10月

怪奇まんがでおなじみの先生が描くお涙頂戴ものの傑作。ぜひドラマ化してほしい・・・。

「わずか1小節のラララ」くらもちふさこ 1980年5月

さすが売れっ子作家は表現の仕方がうまいです。オルガン弾きのヒロインとギタリストの彼とが、わずか一小節のラララの音が合わなかったら感電しちゃう!って設定にはハラハラさせられます。頬赤らめたくなるよーな、ときめきシーンもある充実の一冊。

「ロックンロール応援団」みたむら のりこ 1981年8月

恋のお相手は応援団と軽音楽部をかけもちするタフガイ(パートはドラム)。

「切り札はロックンローラー」中山恵子 1983年2月

占いまんがとR&Rのめずらしい融合。

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更新後記

オバコブラの連載終了にがっくりしている今日この頃です。今回はロックンローラーが主人公の恋人役として登場する少女まんがを中心にピックアップしてみましたが、こーゆう種類の少女まんがは77年〜78年に盛んに出版されています。同時期の少年マンガでは「マカロニほうれん荘」がブレイクしていますし、ロックテイストをちりばめるのがまんが業界のちょっとした流行だったのかもしれません。「ファイヤー」や「上へ下へのロックンロール」などまだ読んでない作品もたくさんありますが、またこんど更新するときにそれらは追加したいです。ベイシティローラーズが来日し、ディスコでフィーバーしてた時代に、ジミーペイジみたいなハードロック野郎ばかり登場させていた小野弘夢たちは、時代の流れに反して自分の描きたいロッカーを描いていたのかもしれませんね。

次回は志摩よう子特集か、ドリーム仮面の敵キャラ特集をやりたいです。

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おまけコーナー

R&Rまんが道

ジャパニーズポップス・ロックファンのための、コミックガイド

吉田まゆみ「銀河のロマンス」

早川義夫「モゴモゴ書店」

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