
アーティストにまつわるエトセトラ
第25章 「Λucifer 仮想世界から降りたちし堕天使」
00/06/07掲載(9/25訂正)
(まず最初にここでの訂正をしておきます。
この文章ではΛuciferのヴォーカル:MAKOTOが
アニメの方全体で声を当てていると言うふうに受け取れますが、
実はそうではなく、歌の部分だけがMAKOTOで、
普通の台詞の部分は松風雅也と言う役者さんが声を当てて居ます。
こちらの勘違いにより混乱を招く書き方をしてしまったこと、
お詫びするとともに、ここで訂正させていただきます。)
まずは少し前に受け取ったメールの一部から紹介しよう、
HNまろんさんから戴いたメールの一部にこう言う書いてありました、
『ところで、特集してほしくこのメールを出しました。
まだ、知名度としては、一部の人にしか
人気ないんじゃないか?と思っています。
「Λucifer」です。
ぜひ、特集してほしいなと思ってこのメール出しました。』
と言う訳で、このリクエストに応え、
6月7日にシングルをリリースしたΛucifer(リュシフェル)を
少しばかり取り上げてみようかな、と思います。
さて、僕が彼らに対して思う事は、「何で、彼等はこんなに売れてるんだ?」
去年の下半期、そして今年に入ってヴィジュアル系の最盛期を彩った
アーティスト達の数字が急激に低下し、凋落の一途を辿っている、
言わば、ヴィジュアル系アーティストにとって、まさに逆風の時代、
そんな中で、彼等は何故ここまで抜き出る事が出来ているのだろうか、
というか、元々こいつらをヴィジュアル系と言って良いのだろうか、
僕の中ではまず、その事が根底にあるんだ。
その根底にある事で疑問に思ってるのは、
僕がどっぷりアニメ系の人間だからだろうか、
それゆえに、アニメから(しかもTX系)から生まれた
企画物みたいなアーティストが数字を出している事が不思議なのだろうか、
快感フレーズと言う漫画に目を通した事があるからだろうか、
むしろ「こんなにこの漫画は大人気だったのか???」
と思ってしまうからなのだろうか。
J−POPの事に知識ある人にとってはまず、この所はいまだに疑問だろう。
僕とてそうだ、しかし、それは「彼らには力がない」とか「楽曲が悪い」とか
そういう事を言っているわけではない、楽曲は僕としてはかなりいいものだと思う、
(彼らの楽曲のレビューは後のほうで)彼らがアニメが放送されている、
そのアニメの主題歌だった事で既に数字を上げていたのが不思議だと言う事。
デビューシングル「堕天使BLUE」が初動で18位、累計で12万枚売れたと言う現実、
TXの、しかもその時で既に深夜帯となっていたアニメの主題歌が
何故ここまで数字を出す事が出来たのか。そこが疑問として残る。
TXアニメの場合、固定客を持つアーティストが主題歌をやらない限り、
10万枚を超える事は奇蹟に近い、今までのアニメ作品では間違いなくそうだ、
一体、どこでこの曲を知ったのだろうか、やはりKAIKAN フレーズからなのだろうか。
しかし、可能性としては一番考えられることだし、逆にそれしか考えようがない。
おそらく、こういう事だったのではないだろうか、
とりあえず、推論を立ててみることにしよう。
リュシフェルが実在のバンドとして登場したことというのは
おそらく、TVアニメのKAIKAN フレーズを見ていた人だけではなく、
原作の快感フレーズを読んでいる人においても大きな関心事となっていると思われる。
しかも、他のアニメ作品と比べると遥かに親密度が高いといえる、
というのも、彼らがほかのアニメでのいわゆる「キャラクターソング」と
呼ばれるものとはまったく違うということだ、
いままで、アニメの作品と連動して、キャラクターソングということで
そのキャラクターが歌っているという設定の作品、
シングルでも、キャラクターソング集でもそうだが、
そういうものは多くリリースされてきた。しかし、このキャラクターソングものは
原作のみでアニメのほうを知らない人たちには受け入れられず、
専らアニメのほうを見ている人たちが購買層となっていたと思われる。
それは何が要因か、作品のストーリーや登場人物と歌うこと、
つまりキャラクターソングを出すこととはまったく関係がないんだ、
何の必然性もない、逆に言えば、不自然極まりないものだ、
いくらキャラクターとかが好きでも、そのキャラが歌っている歌を聴くかというと
それはまた別問題ということになる。そう、作品自体の話に
何の関係もない分、原作のほうを知っているのみの人は
到底そういう歌に愛着などは持てないと言うことだ。
そう、キャラクターソングはアニメの方と繋がりはあっても、
原作の方とは関係があまりないと言って良いと思う。
そういうキャラクターソング集などの購買層は
やはりアニメの方を見ている人経ちが中心だ。
ではでは、今回のリュシフェルの場合はどうか、
リュシフェルの場合、キャラクターソングといってしまうのは
なんか言い過ぎな気がするけれども、
他のキャラクターソングとコンセプトは一緒、
つまりは、アニメの世界のキャラクターが歌を出すということに関しては
何ら違いはないんだ、ではなぜ、キャラクターソングの領域を越えた、
大きな数字をデビュー当初から出せているのか、
それはひとえに作品がバンドの話、音楽の話だからだ、と思われる、
まあ、主人公とヒロインのべたな恋愛がメインとはなっているが、
(と僕は読んでいて判断したが、いかがなものか)
主人公は漫画の中では日本を席巻したヴィジュアルバンド、
(実際の世界で言えばラルクアンシエル位と思えばいいか。)
Λuciferのヴォーカル、そして漫画の中にもバンドとしてのライブ、
レコーディング、楽曲、等など音楽の描写がかなり多いと思われる、
そう、その漫画の世界で彼らの楽曲が存在する。
しかしだ、いかんせん漫画の世界、詩を出すことはできても
曲、サウンドを表現することは不可能だ。となれば、
読者のほうはかっこ良い主人公がいるバンドはどんな楽曲をやっているのか
それが気になる事として現れてきても差し支えはない。
そして、今回のKAIKAN フレーズの映像化に際し、
もし、Λuciferの楽曲が実際の世界で体現されたなら、
アニメを見てない、原作のファンにとっても大きな関心事となるはず、
それが漫画の中の主人公のバンドが送り出している楽曲ということで、
認識できることもあるだろう、そして、ファンの中には
原作を読んでのΛuciferの楽曲のイメージがあるはず、
そして、実際の世界のリュシフェルが送り出す曲が
そのイメージと近い、もしくは違わない物であったなら、
原作でのΛuciferと実際世界に存在するリュシフェルを
同一視するように思えてきてもおかしくはない。
それで実際のリュシフェルでヴォーカルを取るのが
漫画の主人公張りにかっこ良い人なら、完全にイメージは重なる。
そう、ここで完全に漫画の中のΛuciferと実際のバンドとしてのリュシフェルは
今までのキャラクターソングにないほどの一体感を持って、ファンに訴えることだろう。
原作を好きで読んでる人なら、主人公、もしくは主人公バンドへの
思い入れは強いという人も多いだろう、そしてその思い入れの強さを
実際のリュシフェルへ投影できれば、その人はおそらく実際の
リュシフェルのファンとなるだろう、そう、
そして、快感フレーズのコミックはかなりの発行部数を誇っている、
かなりの読者がいると考えて差し支えない、
だって、少女コミックだもん、少女漫画雑誌の中でも
上位の発行部数を誇ってるもんね、読者は本当に多いよ。
そして、その多くの読者の中の一部の人でも駆り出す事が出来れば、
デビューシングルでのあの数字は何の疑問もなくなる。
そして、デビューシングル「堕天使BLUE」は上に書いたようなことでいえば、
まさに最高の出来だっただろう、まさにイメージ通り、
ヴィジュアルバンドの王道的なスピードロック、サウンド、
かっこ良さを絵に書いたような曲だった。
ヴォーカルもアニメのほうで実際に主人公の声をやっていた人、
しかも僕から見てもかなりかっこ良い、ヴィジュアルバンドのヴォーカルとしては
申し分ないほどだと思われる。そう、条件は揃っている。
揃い過ぎてると言っていいだろう。アンリミテッドレコードめ、
図りおったな、そんな言葉がちょうど合うと思われる。
さて、でもだからといって、リュシフェルのファン全てが
快感フレーズの読者かというとそれは絶対に違うと思われる、
彼らはヴィジュアル系ロックの王道を地で行く、
ヴィジュアルバンドの模範生みたいな事をやっている、
そのサウンドにはロックとしてぬかりはない、
まさに、漫画から出たとかそんなものはまったく関係ない、
実際に演奏しているバンドメンバーは、以前にどこかのバンドに在籍していたり、
何かしらでキャリアのある人たちばかり、そう最初からプロ集団なんだ。
アンリミテッドレコードであれば、人材集めも十分できることだろう、
そういう腕の立つ人たちがメンバーでいても何の不思議もない、
(ヴォーカルはもともと声優として出演していたわけだし、
元は役者さんだ、だから音楽のプロだったとは言い難い。
ヴォーカルがちょっとといわれることが多いが、否めない話だろうが)
バンドの体系を取っているが、楽曲をバンドのメンバー以外の人が
作っているというのがかなり引っかかるところだが、
それだけの演奏ができているんだ、ここでは良しとしよう。
いずれ自らで作っていけば、バンドとしての一本立ちができるといいとは思うが。
作家陣もなかなかに面白い人たちだったりする、
まず作詞は森雪之丞、HOTEIを筆頭にロック曲の歌詞を書かせたら
一級品と思われるほど、かっこ良い詩を書く、リュシフェルのイメージにぴったりだ、
そして作曲はジュディマリのTAKUYAを筆頭に、
ロックをやっている人たちが提供している、
TAKUYAの曲の良さはジュディマリの楽曲にて立証済み、
そしてアレンジ、サウンドプロデュースを2月のシングル「TOKYO幻想」から
佐久間正英氏が担当、ロックのプロデューサーとして最も業績のある彼だ、
アーティストとして更なる飛躍の方向へと導いてくれるだろう。
そう、ロック楽曲として、十分なほどの要因が存在する、
そして、その事から言っても、十分にヴィジュアル系バンドを
名乗っていても問題ないし、その系統のファンの人が付いてきても不思議ではない。
(まあ、ヴィジュアル系のファンをやっている子からすれば、
「あれは違う」という意見が強いというのはそうだが)
もはや、列記としたバンドアーティストなんだ。
企画物で生まれたバンドが十分にプロと違わぬ事をやっている。
やる事を十分にやっているんだ、そのことで
とやかく言われる筋合いはないだろう。
さて、6月7日に彼らの4枚目のシングルがリリースとなった。
アニメのほうは終了しているが、原作のほうはまだまだ継続中、
彼らと快感フレーズは切れることはあるまい、
そして、快感フレーズからのファン以外のファンを
獲得していくこともできている。
仮想世界から降り立ちし堕天使は現世でどのような奇跡を起こすのか。
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