
==> 国立大学独立行政法人化の諸問題
2000年3月10日 衆議院文教委員会での質疑より
山元委員の質疑
○山元委員(民主党)
(...)
もう一点だけです。時間はとりませんが、独立行政法人化の問
題です。
少し不幸な出発だったというふうに思っています。行政改革の一環として独
立行政法人化、これは今論議をしている大学の質だとかそういうことからいう
と、少し離れているわけです。質が違うというふうに私は思っています。行革
をやるから、あるいは定員を二五%減らさなきゃならぬから独立行政法人化、
そういうことが出発であったとしたらいかぬだろうというふうに思うんですね。
ですから、このことについては十分論議をしなきゃならぬと思いますし、大
学の皆さんも、今真剣になって論議をしていらっしゃいます。私は、基本的に
言ってこの出発がおかしいというふうに思いますし、今論議をしているような、
本当に大学の質を高めようということからいうと、まず独立行政法人化あり、
通則は適用できぬから別に特例を考えようというようなことでこの独立行政法
人化について論議をしてはいけないというふうに思っています。
そういう立場ですけれども、先ほどの意見でもありました。これは効率化の
先取りだ、こういうふうにおっしゃった参考人がありました。そういうことに
なってはならないと思うんです。ですから、大学に責任を持つ文部省として、
独立行政法人化について慎重でなければならないと思いますし、そこのところ
は御理解をいただきながら論議をしていただいているというふうに思うんです
が、今の文部省としての論議の進捗状況についてはどうなっていますか。
○中曽根国務大臣 国立大学の独立行政法人化につきましては、昨年四月の閣
議決定におきまして、「大学の自主性を尊重しつつ、大学改革の一環として検
討し、平成十五年までに結論を得る。」とされているところでございます。
これを受けまして、文部省では、有識者の方々から御意見をいただきながら
検討を進め、昨年の九月二十日に、国立大学の独立行政法人化の検討を行う際
の基本的な方向を明らかにしたところでございます。
文部省といたしましては、引き続き国立大学協会を初めとする関係者及び各
方面の御意見を参考にしつつ検討を進め、できるだけ早期に基本的な方向につ
いて結論を得たいというふうに考えております。また、制度や運用の具体的な
あり方等につきましては、それを受けまして、十分に時間をかけた慎重な検討
が必要であると思っております。
○山元委員 これは希望として申し上げておきたいと思いますが、先ほども言
いましたように、あるいは大学の先生も言っているように、大変劣悪な教育条
件という部分が多くあるわけです。そういうところで、あたかも効率を高める
ということでの論議が先行したんでは逆だというふうに思っているんですね。
ですから、日本の大学はこうだというふうにきちっと質の高いものになると
いう保証というんですか、現実的になってきて、その上で経営形態というんだっ
たらわかるけれども、初めに経営形態の検討ありということでは今の現実が置
き去りになるという危険を私は思っていますから、こういう評価を真剣になっ
てやる、そういう機会に一遍大学の現在についてしっかりと考えた、その立場
での法人化の検討もお願いをしたい。