今年度は在外研修中ということで 「講義日誌」ではなく 「研修日誌」を書いていきたいと思います。

おひっこし
10月5日にジオシティーズの移行で、
新アドレスになります。
このアドレスでも接続は可能ですが、
掲示板等が使えなくなるとのことです。

もしかしたら、しばらくいくつか不具合が出るかもしれませんが、
ジオシティーズの様子をみながら直していきますので、
気長にお待ち下さい。

詳しい事は、ジオシティーズのホームページで
見てみて下さいね。
2004年10月04日 09時01分17秒

米大統領選討論会
アメリカ大統領選の第一回討論会が終わりました。
ABCやCBSの調査結果を見る限り、
ケリー候補がブッシュ大統領を抑えたという結果のようです。
ただし、今回の討論会での勝敗は、
投票行動の変化に直結するほどのものではないとのこと。
「ケリーが上回った」がそれは「選挙戦に踏みとどまる事に成功した」
にすぎない、という解説が(私も正確に覚えているわけではありませんが)
私には一番しっくりきました。

私が見た感じでは、ブッシュ大統領、
いつもの軽妙さがなく本調子ではないように思えたのですが、どうだったのでしょうか。

一つ注意しておかなければならないのは、
これは先日ハーバードの大統領選の授業を聞いたときにも
教授が強調していたことなのですが、
選挙制度の関係で、世論調査での勝者が必ずしも勝つわけではない、
ということがあります。

討論会、投票、選挙制度・・・
色々な要素が交じり合う米大統領選は、
これからの討論会も含めて、
まだまだ目の離せない状況にあります。
2004年10月01日 13時37分29秒

つくりおき
学期が始まり忙しくなってきたので、
今日は多めにカレーを作ってみました。
これで、多少忙しくても、
なんとか食事は確保できるでしょう。

今のところ、数個のゼミと講義を取っていますが、
やはり予習を間に合わせるのが精一杯といったところ。
日本からの執筆依頼や大学関連の仕事もあるので、
多少調整しなくてはいけないかもしれません。

いずれにしても、どのくらい大変かを知るのも
勉強のうち。
アメリカのスタイルの良いところと悪いところを
自分なりに体得していきたいと思っています。
2004年09月27日 08時56分10秒

引き続きショッピング中
先週に引き続き、今週も授業のショッピング中。
はじめてハーバード・ホールの中にも入ったのですが、
なかなか趣がありますね。
すっかり大学生気分です。

大学生気分といえば、一つ出席を決めたゼミは
課題も盛りだくさんで本当に大学院生気分。
リーディングをして、前日に意見を授業用Webにポストして、
2回の中間ペーパーとファイナル・ペーパーを書いて、
復習セッションやスタディ・グループがあって。
僕は学生・院生時代に留学経験がないので、
本格的に留学している人には真似事って言われちゃうかもしれないけれど、
こういう経験はとても貴重に感じられます。
朝早くのからの授業なので、6時起きしてご飯を食べて、
一生懸命通う予定です。

他にも数個のゼミに出席予定。
在外研修で遊んでいたって言われないように、
頑張って勉強しなくちゃ!
2004年09月22日 06時52分01秒

対決
ゼミが始まり忙しく、
自分の研究もするとなると遊んでいる暇はありません。
ありませんが・・・

レッドソックス頑張れ〜
ヤンキースに負けるな〜
待ってろ松井!

ということで、今日から大事なヤンキースとの三連戦。
日本では圧倒的にヤンキースファンが多い事と思いますが、
私はボストン・レッド・ソックスを応援します。!!!
2004年09月18日 07時31分16秒

ショッピング
今週、来週は、ハーバードの各大学院・学部で
いわゆる「ショッピング」、授業見学週間になっています。
実際に授業を取る前に、試しに出てみて、
シラバスをもらったり実際に先生を見てみたりするんです。
だいたい2時間の授業時間を半分に割って、
前半と後半同じ説明を行い、
同一時間帯で最低でも二つの授業を見学できるようになっています。

私も何個か出てみましたが、これはこれで
どんな先生かわかるので良い制度ですね。
日本だと導入は難しいのかな?

出た中の一つが、今年度前半の日記にも書きましたが、
マイケル・イグナティエフの授業でした。
人数が多いのは予想通りだったのですが、
それにしても他の授業に比べて圧倒的に女性が多いのは何でだろう?
アシスタントも3人とも女性だったし・・・。
何か考えた上でそういうような政策的配慮をしているのかな?

来週までショッピング期間が続くので、
他にも色々と覗いてみようと思っています。
2004年09月16日 08時57分01秒

3年経って/どうすれば
9月11日、アメリカでの同時多発テロから3年目になりました。
日本でもニュース等で報道されているようですが、
アメリカでは様々な催しが営まれています。

日本の報道では「事件の風化が懸念されている」
というような論調が多かったようですが、
ちょっとニュアンスの違うボストン・グローブの記事が
目にとまりました。
11日朝刊の
3 years after attacks, conflicting emotions
という見だしの記事です。
conflicting というのは、
一方では事件の風化を恐れ悲しむ気持ちは確かにあるのですが、
他方では通常の生活が戻ってくる事が必要だという気持ちと、
その両方ともがでてきている、ということですね。
記事の中では、
1年目には追悼集会に参加、
2年目には新聞やテレビの映像のような苦痛を避けてハイキングへ行き、
3年目の今年はボストンでの小規模な追悼へ参加した人の
例などが挙げてありました。
事件を忘れてはいけないという気持ち、
それでも生きていかなければならないという気持ち、
その両者が、直接事件を目にしたわけではない私にでさえ、
切々と感じられます。

さらに、こうした悲しみを克服するのに
他のアメリカ国民からの共感が必要だったということ
(The families of the victims felt nestled in a national embrace)
それにもかかわらず大統領選の政治的道具
(the recent use of 9/11 as a political football in the presidential campaign)
にはされたくないという反発、
このあたりにも遺族の皆さんの苦悩がうかがわれます。

おそらく、理性的に、政治学的に、
アメリカの対テロ戦略の欠陥を指摘する事は可能でしょう。
ただ、その事がどれだけ遺族の心に届くメッセージになるかは、
行動や理屈の適否・正邪とは別に、
とても難しい問題だと思います。
それは、政治学が人間を論じる学問であるがゆえに生じる、
避けられない矛盾なのかもしれません。

もう一つもう少し具体的な問題ですが、
この日記でも以前書いたハーバードのOgletree教授の本で、
引用の注記ミスがあったとの報道がでています。
アシスタントとのやり取りの中で、
意思疎通が不十分になり、ミスが生じたとのこと。
剽窃と言われても仕方がない出来事で、
いずれ処分が下されるようです。

こうした問題は、実は他にも色々なところで
出てくる可能性があります。
例えば、学術出版で著者がどのレベルまで校正をするかは
必ずしもはっきりとした基準があるわけではないでしょうし
(私の経験では各社でかなり方針が違うと思います)
最近では出版業界も経営が厳しく、
出版社サイドでも十分な時間と
人を使って校正を行うことは
おそらく難しいと思います。

また例えば、著作とは違いますが、
試験の採点はどうでしょうか。
私は例年半期ごとに、自分の持っている授業の採点を、
700枚(2クラスで400枚+300枚)ほどします。
試験形式は、大学教育では文章を書く訓練が必要ということで、
論文形式を採用しています。
しかし、限られた採点期間で
(事務処理上、1週間から10日ほどが締切り)
大量の論文答案を見るとなるとミスの可能性も高くなる。
それに、十分に文章を咀嚼する時間もありません。
では、アシスタント(大学院生)などを雇うか。
でも、その場合学生から苦情が来るケースもあります。
(「なぜ先生が自分で採点しないのですか?」)
実際、アシスタントとの意思疎通が不十分なケースもありえます。
では、例えばマークシート試験にしてミスを防ぐか?
でも、大学の文系の試験で、マークシートというのは、
はたして許容される試験形式だろうか。
こうした悩みは尽きません。

個々の事件の裏側には、おそらく色々な構造的問題があります。
日本の教育システムが、あるいは学界が、
こうした問題に対処していくには
どのようにしたらいいのか、
おそらく決定的な回答を持っている人はいないと思います。
それぞれの教員がそれぞれに試行錯誤を繰り返しています。
2004年09月13日 08時51分16秒

シカゴから戻りました
シカゴでのアメリカ政治学会からボストンに戻ってきました。
APSAでは、William ConnollyやNancy Rosenblum、
James Fishkin各氏等のセッションに参加し、
研究面でも経験としても非常に有益な学会だったと思います。

私は日曜日の朝にはもうホテルから帰路についたのですが、
土曜日の夜にはハーバード・ロー・スクールの
Lani Guinier教授の講演を聴いてきました。
私自身は選挙制度改革に関して少し本を読んだ事があったのですが、
今回の講演ではブラウン判決の話。

内容には賛否両論あると思うのですが、
非常に熱のこもった話しぶりで、
ブラウン判決が問題を履き違えた
(Brown got it wrong)
ものであり、
人種問題はアメリカの基本理念からの逸脱(aberration)というよりも
そこに内在する妨害構造なのだ(structure of impediment)と批判していました。
従って、一時的な法的救済ではなく
まずはdistribution of resourcesが重要とのこと。
確かにそう考えると、法学者の氏が
選挙制度改革に積極的に介入する理由も
よくわかります。

いずれにしても、聞きながら、
学問上の怜悧な論理構成と人間的な情熱が
高いレベルで両立する事も可能なんだな、
ということを何か久しぶりに感じさせてくれた講演でした。

学会も終わって9月に入り、
秋学期が始まります。
帰ってきてハーバードヤードを歩くと、
新しく寮に入ってきた学生の歓迎会をやっていたりして。
アメリカの新年度がいよいよはじまろうとしています。
2004年09月07日 06時54分28秒

学会に向かいます
これからシカゴでのアメリカ政治学会に向かいます。

今週は、いちおう原稿を出して、
そのあとはケネディ・スクールでの共和党大会中継と
昨日は初めてMLBの試合に行ってきました。

共和党大会は、戦時色に染まりきっていた感じ。
ジュリアーニ元NY市長の演説も激しいものでしたし、
ボストン・グローブの翌日の見出しも、
9/11 dominates convention start
といった感じでした。
私としては、これからの大会中にどこまで現状を
「説明」してくれるのかに興味を持っているのですが、
どうでしょうか。
ブッシュ大統領の受諾演説はシカゴで中継を見ることになります。

野球の方は、レッドソックスとエンジェルスの3連戦開幕戦。
ラミレスの2打席連続ホームランやジョニー・デーモンのファインプレーもあり、
後半追い上げられたものの10対7でレッドソックス快勝!
途中でヤンキース大敗の報も球場に伝わり、
スタンドは大盛り上がりでした。
僕も最後は、前の列に座っていた男の子と
ハイタッチでお祝い。
後ろに座っていたご夫妻とも仲良くなって
「初めてのMLBの試合なんです」と話したら
ビールをおごってくれました。
もちろん、御礼のメールを昨日のうちにきちんと出しましたよ。
それにしても、鳴り物がなく拍手と立つだけの応援ですが、
フェンウェイ・パークは観客の一体感があり、
こうしたあたたかさがメジャーの人気の源なんだなと思いました。
お土産やさんで買って昨日ずっとかぶっていた
レッドソックスの帽子は良い思い出になるでしょう。

それでは、朝ごはんを食べてローガン空港に向かいます。
2004年09月01日 21時08分41秒

もうちょっと
月末締切りの原稿。
ほとんど書きあがりましたが、
もうちょっとだけ修正したい。
ということで、追加資料の読み込み中。

この原稿が終われば、
とりあえずここ数年来続いていた
依頼原稿との格闘がとりあえず終了します。
ようやく自分の好きな論文が書けるようになる・・・。
博士論文以来、
満足のいく形で論文を書いたことがないから、
早くしっかりとした次の学術論文を書きたいところ。
もっとも、これは数年をかけてのプロジェクトになるから、
色んな仕事をして足腰を鍛えてからでないと。

とにかく、まずは目の前の原稿をしっかり頑張ります。
これが終わると、9月初頭はシカゴでのアメリカ政治学会です。
2004年08月29日 01時30分36秒

帰っています
ポートランド旅行から帰り、
今日ホームページに写真をアップしました。
ポートランドはとても綺麗な港町で、
街の規模が小さい分人々もケンブリッジより親しみやすい感じ。
十分にリフレッシュして帰ってきましたよ。

ポートランド市にあるThe University of Southern Maine
では、短期語学研修に滞在中の立正の学生さんたちと
会うことも出来ました。
去年一緒にニュージーランドに行った学生とも会えて、
楽しい時間を過ごす事ができました。
USMおよびメイン州日米協会の皆様に感謝です。

9月初めにはシカゴでのアメリカ政治学会に参加予定ですが、
その前に8月末締切りの原稿を一本抱えています。
あと10日でしっかり仕上げて、
シカゴに出かけられるようにしたいと思います。
2004年08月21日 02時29分47秒

旅行中
たまにはお休みを、ということで、
ボストンから高速バスで約2時間、
マサチューセッツからさらに北の
メイン州はポートランドに来ています。

港町ポートランドはロブスターで有名で、
海の幸いっぱい。
昨日食べたホタテもおいしかった〜。

近日中に写真アップ予定です。
2004年08月15日 02時42分56秒

英語教室修了
6月から始まっていた
コミュニティ・スクールでの
英語教室が今日で終わりました。
レベル的にはハーバードのエクステンション等と比べると
落ちるものだったと思いますが、
こちらのレベルがそもそも高くないので、
ちょうど良かった感じ。
無理なくコンスタントに通えて、
良いペースを作ってくれました。

今日は最後の授業ということで、
終わった後みんなで持ち寄りのパーティ。
先生が「日本風カレーを作る!」というので、
僕は炊飯器を持っていってご飯を炊き、
あとサイドディッシュとしてちょっと甘めに
サラダっぽく味付けした酢の物を持っていきました。
ベジタリアンの先生なのでじゃこやたこを使えず、
きゅうりと若布とたまねぎだけだったので、
少し味が落ちるかなぁと思ったのですが、
なんとか食べられるレベルだったようです。
よかったよかった。

秋以降クラスを取るかどうかはやや微妙。
セミナー等も増えてくるでしょうし、
学期が始まってからのペース配分はやってみないとわからない。
様子をみながら、もしやっていけるようなら、
頑張ってみようかと思っています。

ちなみに、ちゃんと終了証ももらえました。
ゼミのみんなには、帰国したら見せてあげるね!
2004年08月06日 06時12分22秒

一夜明けて
民主党大会から一夜明け、
ブッシュ、ケリー両陣営共にキャンペーンを再開しました。

昨晩は演説後、花火を交えたボストン・ポップスのコンサートに
ケリー、エドワーズ両氏が参加する様子をCBSが放映し、
お祭り気分を盛り上げていました。

今日になると、各メディアでの報道も平静さを取り戻し、
新聞でもケリー氏に批判的な記事が掲載されてきています。
例えば、ボストン・グローブのコラムニスト欄トップでは
Jeff Jacoby氏が
政治的キャリアよりも子供時代の思い出を話し、
選挙が重要だといいながらその理由を説明せず、
決まり文句ばかりで無党派へのアピールがなかった、
と昨夜のスピーチを鋭く批判しています。

政策面を除けば、今回のケリー氏の最大の課題は、
ブッシュ氏に劣る知名度をどこまで上げて、
国民に自らを知らしめることが出来るか、
ということだといわれていました。
先週のPBSのテレビ取りでも、
パネラーの一人が民主党大会の課題を
"Biography, biography, biography!"
と強調していたのが印象に残っています。

はたして昨夜のスピーチがこの課題を果たせたのか、
リベラル色の強いマサチューセッツの外で
ケリー氏がどれだけ受け入れられる選択肢となったのかは、
まだ不透明なままです。
2004年07月31日 06時48分32秒

指名受諾
民主党大会4日目、ケリー氏の指名受諾演説が終わりました。

PBSで見ていましたが、2人のコメンテーターは、
ケリー氏の演説が成功だったとコメントしています。
この民主党大会でのケリー氏の最大の課題は、
テロへの対応が可能な強いリーダーシップが発揮できる事を
しっかりと示すことだといわれていましたが、
早い時間にスピーチを行ったクラーク氏の応援演説が
なかなか素晴らしく会場を盛り上げた事もあり、
課題をクリアしたというのが直後の評価でしょう。
私の聞いた限りでも、共和党との微妙な距離を保ちながら
会場の雰囲気をうまく支配していましたし、
良いスピーチだったのではないかと思います。

それにしても、やはりa commander in chief
としての大統領という色が強く出ていた大会でした。
ブッシュ大統領の政策に比べれば反戦色が強いとはいえ、
福祉政策などが正面から強く打ち出されていたスピーチは、
主だった人の中では副大統領候補のエドワーズ氏の
もののみだったように思います。

このことが幸せな事だと思えるかどうかは、
おそらく立場によって相当な違いがでてくると思います。
特に、平和憲法を持つ私たち日本人にとってはそうでしょう。
私にとっては、民主主義のコストを認識させるようなスピーチでした。

大統領選は、今度は共和党大会へ向けて進んでいきます。
2004年07月30日 12時13分01秒

ケリー氏大統領候補に
エドワーズ氏のスピーチが終わり、
今は民主党大会3日目の深夜、
民主党大統領候補を決定する投票が続いています。
まだ投票は続いているのですが、
さきほどケリー氏の得票が必要数を超え、
正式に民主党大統領候補に指名される事になりました。
これを受けて、明日指名受諾演説となります。

いよいよ大統領選が本番へと進んでいきます。
2004年07月29日 13時10分19秒

Voting System
今日は市庁舎でケンブリッジ市主催の講演会。
アメリカに比例代表制を広めようというものです。

ケンブリッジ市の市議会がこの制度を採用しているのですが、
そうはいっても日本での比例代表制とは随分違うもの。
Instant Runoff Voting(IRV)
というシステムを採用しているのです。

どういうものかというと、
日本の比例代表は一票しか入れられませんよね。
こちらのシステムは、
全候補者に順位をつけて投票します。
そして、最下位になって当選の見込みのない人を第一位に投票した人の票は、
次の第二位としてマークした人の票に移して利用される。
それでも当選しなければ第三位の人に・・・
というように、死票がでないよう最大限の工夫をするというわけですね。
これがInstant Runoffというわけです。
#選挙が専門の方、
#日本語でのこのシステムの定訳はありますかね?

最後には「好きなピザの具を選ぶ」という形式で、
実際に模擬投票をやっていました。

2000年大統領選で得票数総数では上回った民主党が負けたことから、
民主党大会でもさかんに叫ばれていますが、
Make Your Vote Count
という事がこちらでは盛んに論じられています。
日本の選挙制度論議とは随分趣が違いますが、
その国その国の事情があるのだなと感じられて、
面白かったです。

今夜は民主党副大統領候補予定のエドワーズ氏が
民主党大会で演説します。
2004年07月29日 07時36分14秒

Foreign Policy
今日は英会話教室の後、
ケネディ・スクールでの外交政策の
パネル・ディスカッションを見て来ました。

『決定の本質』の著者、クリントン政権の国防次官補でもあった
Graham Allison教授や、
同じく国防次官補を務め「ソフト・パワー」理論を普及させた
ジョセフ・ナイ教授らが
パネリストをつとめていました。

論点が多岐にわたったので一言ではまとめにくいのですが、
印象に残った事の一つは、
対イラクを含めたブッシュ政権の外交政策を
アメリカの主流外交からの逸脱と規定し、
本来の外交政策に戻ってアメリカの国際的信頼を取り戻したい
という主張がたびたび見られた一方で、
やはりテロがアメリカの直面する条件を大きく変化させており、
その限りで諜報など具体的なシステムは変化させる必要がある
という主張がなされていた事です。

これは大統領選にもよく反映されているアンビバレンスで、
仮に反ブッシュ勢力がイラクへの介入を批判したとしても、
そのことは対テロの軍事行動を抑制する事に直接にはつながらない。
その意味で、ケリー氏が大統領選に勝利すれば
確かに積極的な軍事介入はなくなるかもしれませんが、
戦時的要素が一切なくなるというのは
おそらく楽観的過ぎるのでしょうね。

民主党党大会の方は今日は二日目です。
昨日終幕後のテレビやラジオのコメントを聞いた限りでは、
クリントン夫妻のスピーチが素晴らしかったという事、
ただその分ケリー氏が沈んでしまうのではないかといった懸念、
を述べている人が多かったように思います。
これは大会前から指摘されていた事でもありますが。

今日はハーバードスクエアでもプラカードを持った行進がありました。
ボストンの政治の季節が続いています。
2004年07月28日 09時23分33秒

Education Policy
いよいよ民主党全国大会が始まり、
各テレビ局とも中継に大忙しです。

私は、ケネディ・スクールのシンポジウムもあったのですが、
ケンブリッジ市が主催の
ブラウン判決50周年シンポジウムの方に出席してきました。
HOTEL@MITのTaylor Roomでの開催で、
8人ほどのパネリストに聴衆は50人ほどだったでしょうか。
司会にHarvard Law SchoolのCharles Ogletree教授、
パネラーの一人にクリントン政権で労働長官を努めた
Robert Reich氏が参加していました。

いくつか印象に残る発言があったのですが、
なかでも、教育における差別解消の目的に関して、
仕事を得ることを主目的にするべきではなく、
educated citizenの育成を目的とすべきだ、
と論じる人の多さが目を引きました。
Reich氏も、上記の目的を第一に据えた上で、
ただし教育と収入には直接的な相関関係があるため、
経済面の影響を無視できないという論調でした。

私がこの論点が気になったというのは、
日本での大学教育の実用性の問題とやや絡むと感じたからです。
日本の大学で教養教育から専門教育へとシフトが起こった際には、
一つには社会に出てから役に立たない=就職に役立たない
という批判が大きく影響したと思います。
しかし、「社会に出て役に立つ」ということが
どういうことを意味するかはあまりしっかりとは
議論されてこなかったような気がするのです。

例えば、今日のシンポジウムでなぜ就職第一ではいけない
という話になったのかというと、
かつての差別下での教育の問題が言及されていました
つまり、差別が残っている中では、
アフリカン・アメリカンに対する教育は
ある種の「奴隷」を育てる教育だったのであり、
「奴隷」を育てる事が「社会に役立つ」教育だった、
という事に対する反省があるようです。

この事は、もし社会に何らかの問題点がある場合、
社会に出て役立つ教育をおこなうことは、
社会の問題点の再生産を行うことにつながるという
危険を示唆しているといえると思います。

もちろん、アメリカの事情と日本の事情を同一視は出来ません。
また、今日の議論ではどのレベルの学校を論じているのか
(小学校なのか中学校なのか高校なのか大学なのかetc.)
ということも必ずしもはっきりしていなかったと思います。

ただ、これだけ日本社会の問題点が指摘され、
教育の荒廃まで叫ばれる中で、
大学の価値が卒業生の就職率で測られるとしたら、
それは非常に皮肉な事だと思えてしまうのです。

伝統的に論じられてきた「大学の批判的役割」という論点は、
確かに現代ではやや色褪せているかもしれません。
どのように批判的機能を果たすかということについて、
またどのように批判的機能を果たせるのかということについて、
大学教員がやや素朴に考えすぎていた面もあるのでしょう。
しかし、社会に問題がある時に、
それを学生たちが自らの問題と感じられないような教育を
大学が行っているとしたら、
それこそ大学に集う者として言い訳の出来ない
過ちにつながってしまうのではないでしょうか。

この問題は、大学のいわゆる「生き残り」問題と
つながっているだけに、世論の理解も必要となります。
地道な議論と教室での討論を繰り返す事で、
少しでもよりよい社会を作る企てに、
学生たちと取り組んでいけたらと思っています。
2004年07月27日 09時25分43秒

Convention Week
こちらではいよいよ民主党全国大会開催が間近となりました。
この大会でケリー氏が大統領候補指名を受諾します。
DNCはボストン市で開催されますが、
ハーバードのある隣町のケンブリッジ市でも
ケネディスクールが各種パネルを催すなど、
明日からの一週間に向けて色々な動きがあります。

私は、昨日、ケネディスクールで開催された
PBSというテレビ局のニュース番組Washington Weekの
収録兼討論会に出席してきました。
新聞やラジオのコメンテーターが集まった討論会でした。

さすがにケネディスクールはこういうイベントは手馴れていて、
中央ホールでのテレビ収録も見事なもの。
フロアからの質問も、ケリー氏に関することから
大会中の抗議活動のカバーに至るまで幅広く、
聴衆の質の高さを感じさせます。
もっとも、隣に座った医師のおばさんと
少しお話したのですが、
「ここが特殊で、一般の人は政治に関心を失いつつある」
と心配していました。

来週もケネディスクールでパネルディスカッションがあるので
それに出席するのと、
ケンブリッジ市主催のイベントもいくつかあるので
そちらも出席してみようかと思っています。
ハーバード・ロー・スクール、ケネディ・スクールの教授陣も
フル回転で各種講演会に参加しているようです。
2004年07月25日 09時19分24秒

ここのところ
生活が落ち着いて
少し勉強できるようになってきました。
ここ数年間は依頼された原稿に追われる形だったので、
そろそろ自分の書きたいものを書く環境に
移行したいところ。
そのためにも、集中的にやらないと。
英語の勉強との兼ね合いが難しいけれど、
どうにかこなしていきたいと思います。

ちなみに、留守だった時のEMS小包は、
当日の夕方にもう一回配達してくれました。
親切親切、感謝です。
2004年07月19日 07時35分51秒

選挙終了
参議院選挙が終わりましたね。
ヤフーでも引かれていますが、
ボストン・グローブでも
ワシントン・ポスト記者からの記事が
掲載されています。

小泉総理の影響力低下を論じると共に、
記事の末尾で日本の二大政党化への流れが
確立しつつある事を指摘しています。

この問題については政治学者の間でも
賛否が大きくわかれています。
ともあれ、
二大政党化が日本の政治を良くするのでなければ
そうなっても意味がないわけで、
このトレンドがどういう意味を持つようになるのか、
注意深く見守っていきたいと思います。
2004年07月13日 03時10分41秒

開票速報を聞いています
NHKラジオのインターネット放送で
参議院選挙の開票速報を聞いています。
ほぼ各新聞、テレビ局の予想通りの結果が
出つつありますかね。

アメリカにいてもこうして結果はすぐわかるのですが、
雰囲気というかムードというか、
日本での「体感」がわからないものです。
今回の選挙の責任論にしても、
争点になった多国籍軍問題・年金問題にしても、
判断の基準が難しく、
それだけにどういう「感じ方」をされているのかが
意外に重要だったりするのかな、
という気もしています。

ちなみに、こちらのメディアでは参院選のニュースはほとんどなし。
というか私が今まで見た限りでは全く見当たらず、です。
2004年07月11日 22時36分57秒

覚書
床屋さん
アメリカの床屋はサービスが悪いということで
どこに行こうか散々悩んでいたが、
英会話の先生に教えてもらっていってみた。
ハーバードスクエア近くのGreat Cutsというお店。
チェーン店かな?
カットだけで12ドル99セント。
サービス的には普通だと思うが、
お店がそこそこ奇麗だったのと、
店員さんもそんなに無愛想ではなく、
余計なことをしてくれなかったので、
悪くはなかった。これからも使おうと思う。
ホムペハーバード関連のところにリンク追加しておきます。

不在時の小包
日本からEMSでの小包が留守中に来ていた。
不在通知が置いてあって、再送を頼めるのだが、
「EMSは翌日再配送します」とも書いてあるので、
頼まなくても来るかどうか実験してみよう。

近辺のお店
地球の歩き方に載っているが
移転したのが
・流石書店
なくなったのが
・HMV
HMVは、ハーバードスクエアのところだけでなく、
ボストンコモンのところのもなくなっている。
ちなみに、ハーバードスクエア直近に
TowerRecordはあります。
2004年07月09日 04時40分10秒

アメリカに来てこれは間違っていると思った事その2
今日の英会話教室で

先生:
「昨日の独立記念日の花火見た?
僕はニューヨーク出身なんだけれど、
ニューヨークはもっとでかでかと花火をするんだ。
僕なんて、子供の頃ダイナマイトを打ち上げたんだから。
本物のダイナマイトだよ!」

生徒一同
「・・・」


ニューヨーク在住の方、
是非情報をお寄せ下さいませ。
2004年07月07日 05時17分56秒

Happy Birthday, America!
今日はアメリカの独立記念日。
ボストンでも祝典が開催され、
ボストン・ポップスのコンサートと花火がテレビ中継されました。
今までCBSの放送を見ていたところです。
花火の音、ハーバードのキャンパスまで届いています。
最初、雷かと思っちゃった。

コンサート、会場中で星条旗がふられるところなど、
日本とはだいぶ感じが違いますね。
日本だと、国旗ふってるのって、
お正月の一般参賀とかそういうのが一般的ですものね。
グレン・ミラーのイン・ザ・ムードがバックに流れながら
国旗がふられているのって何となく変な感じ。
繰り返されるFreedomの国という言葉からも想像できますけれど、
やっぱり自由という、イデオロギーというか概念というか、
そういうものによって結びついているというのが、
非常に強く表現されているということでしょうか。

もっとも、これはこれで、だから良い、という話でもなくて。
西洋モデルとか契約国家とか啓蒙とか色々な言葉で表現できるのでしょうけれど、
自由の概念が場合によって醜い侵略を実現させてしまうのも事実。
この悪い方向に出る可能性があるという面では、
特にアメリカが例外であるという理由は見えません。
となると、それでも自由民主主義の理念がこれだけ強いという理由は、
悪く出る可能性があるかどうかというのとは別の次元にあるということかな。
逆に言えば、悪く出る可能性があるから日本がだめだ、
というタイプの議論は、不十分だということになるのかな。
冷静に色々見比べて考えてみる必要がありますね。

それはそうと、上の話とはぜんぜん関係ありませんが、
彼女と見たかったな、花火。
いないものは、しょーがないけど。
2004年07月05日 12時13分18秒

一段落
30日締切りの原稿を送りました。
一安心。
2004年06月29日 06時35分44秒

朝起きたら
いきなりイラクの主権移譲が完了したというニュースが流れていて
びっくりしました。
今回の件を含めアメリカの行動の良し悪しはおくとして、
とにかくイラクの人々にとって
平和な生活が可能になるといいのですが。
2004年06月28日 22時12分06秒

一つ原稿締切り
6月末締切り原稿が一つあり、
先週から仕上げに取り掛かっています。
日本でほぼすませてきたのですが、
いくつか修正しなくてはいけないところがあって、
やっぱり気を抜けません。
普段と使える資料が違うので少し戸惑いますが、
頑張って仕上げたいと思います。

英語の勉強はコツコツと継続中。
1年で、多少なりとも成果が出るといいな。
2004年06月22日 10時49分09秒

英語の勉強
30度前後の日が続き夏めいてきたボストンですが、
今週から、英語教室が始まりました。
前の覚書に書いたように、
the Cambridge Center for Adult Education
というところの、
English as a second language,Advanced
のクラスです。

とりあえず先生の言っている英語は8割方聞き取れるので、
まぁまぁホッとしました。
クラスは全部で9人なので、
制限いっぱいの16人より小さくていい感じ。
とにかく、9月のFall Semesterがはじまる前に、
少しでも状況を改善しておかないと。

他にも、必死にテレビを見たり聞いたりして
英語に慣れようとしていますが、
効果の程はどれほどやら。
自分の研究もして、となると、
毎日が24時間では足りなくて苦労します。
でも、頑張らないとね。
去年ニュージーランドに一緒に行った学生たちも、
みんな必死に頑張ってたし。
みんな元気にしてるかな?
2004年06月17日 07時01分50秒

覚書
両替

アメリカでは、スーパーや飲食店などで
20ドル札までしか受け付けてくれないところも多い。
私は日本でシティバンク横浜支店でドル現金を用意したが、
あらかじめ連絡しておかない限り
一日に手渡せる同一種紙幣の枚数に限度があるということで、
100ドル札も持ってこざるをえなかった。
そこで、ハーバードスクエアのフリート銀行で両替。
フリートの受付階は1階だが、
Teller Serviceは地下1階。
案内係の人に話すと、
特に書類を書く事もなく窓口へ。
手数料もなく、20ドル札へ両替してくれた。
ちなみに、ハーバード生協書籍部では、
50ドル札は受け付けてくれた。

ハーバード大学出版局
ホリヨークセンターの1階にお店があるが、
入って左側中くらいにBargain Bookのコーナーがある。
安いということで、贔屓にしている人も多いみたい。
政治関係で私の目に付いたもので
どんな感じかというと、
ロールズの正義論改訂版が9ドル。
サンデルのDemocracy's Discontentが8ドル
ネグりとハートの帝国が9ドル。
エズラ・ヴォーゲルのジャパン・アズ・ナンバーワンが12ドル。
はたしてこれら値段は学問的功績に比例しているのだろうか・・・

ホリヨーク・センターのトイレ
余談っぽいが、
地球の歩き方ボストン&ニューイングランドには、
160ページの余白欄に大学案内所向かいのトイレが使えるとある。
セキュリティデスクの後ろと書いてあるが、
テロ後警戒が厳しくなっているため、
もしかしたら、公式の用件がないと、
パスポート見せても入れないんじゃないかな?
必要があれば、ハーバードスクエアにある大学生協書籍部の
3階にもトイレがあるので、そこを使うといいかも。
2004年06月15日 01時36分00秒

二つの式の間
今レーガン元大統領の葬儀が終わりました。
CNNの中継で見ていましたが、
終了後のアンカー(Paula Zahnかな?)の第一声が
"What a beautiful ceremony"だったように
非常に壮麗な式でした。
ただ、スピーチ等では、
アメリカという国の自由への執着ということを強く感じた
という以外には、私には目新しく感じるものはありませんでした。
父ブッシュ氏が途中で一回詰まったのは、
単に詰まっただけなのか、彼なりの感情があったのかな。

この壮麗な葬儀を見ると忘れてしまいそうになりますが、
レーガン氏の政策については、賛否両論が戦わされています。
リベラル色が強いということもあると思いますが
今日のボストン・グローブでは、
グローブの社説がレーガン氏に対して不必要に批判的だという投書の他、
レーガン氏のマスコミ操作、差別への無理解などを
厳しく批判する論説や投書が掲載されています。
葬儀の興奮が冷めるにつれて、
いずれ冷静な議論が行われていく事になるでしょう。

今日の葬儀の一日前、もう一つの式がありました。
ハーバード大学の卒業式です。
葬儀にも出席していたアナン国連事務総長も、
名誉学位を授与されるということで出席しており、
また午後には記念スピーチで、
言外にアメリカのイラクでの単独主義を批判したという報道が
新聞紙上でなされていました。

私はテレビで午前中の学位授与のセレモニーを見ただけですが、
一つは、研究者として、
学位を授与するということが学会や知識人コミュニティーへの
入会の儀式でもあるのだということが
強く表現されている事を感じさせられました。
もう一つ感じたのが、
やはりアメリカにおける指導者予備軍の層の厚さ、
またそれを支えるコミュニティーの絆といったものです。

アメリカ大統領は基本的に少なくとも4年間の任期を持ちます。
これは、日本の総理大臣の最近の変遷と比較すると、
(そこだけ見れば)非常に安定的に見えます。
その上でハーバードに限らずこれだけの予備軍の層があれば、
人材には事欠かないだろうな、と感じました。
逆に言えば、これだけ変動の激しい日本政治で、
有能な指導者のストックを維持しておく事はやはり楽ではない。
これは日本の政治家がだめだというよりも、
システム上の特性でもあると思うのです。

もちろん、アメリカの政治制度はアメリカの政治制度であり、
日本に輸入できるわけではないし、
輸入してうまくいくというものでもない。
ただ、一人のリーダーの死去と、
豊富な未来のリーダーの旅立ちと、
二つの式を目の当たりにして、
なんというのか、
一つの「層」というか「ストック」というか、
そういうものがどこかにないとやはり苦しいな、
ということを考えていました。
皆さんは、レーガン氏の葬儀のニュース等に接して、
どのような感じられたのでしょうね?
2004年06月12日 02時29分06秒

レーガン元大統領の国葬
アメリカではレーガン大統領の国葬に向けて
ワシントンでの到着セレモニーの様子がテレビ各局で流れています。
チェイニー副大統領のスピーチの中で、
レーガン元大統領は歴史的な人物というだけでなく
神に遣わされた(providential)人物だったという表現がありました。
チェイニー氏がどういう意味でいったのかはわかりませんが、
ある意味では正鵠を得た表現だったと思います。

レーガン氏の政策には、おそらく常識的に考えて多くの間違いがあったでしょう。
もし悪い方向に進めば、一歩違いで世界は戦争への道を歩んだかもしれない。
競争推進の中で虐げられた生をおくったアメリカ国民もいたはずです。
しかし、そういう悪い面を含めて、今こうして後から振り返ると、
それでもレーガン氏の存在を抜きにして、冷戦の終結、今の世界を考えることはできない。
レーガン氏を批判する事はできても、レーガン氏なしの世界を想像する事はできない。
その意味で、歴史的に偉大な業績を成し遂げたというよりも、
歴史が(神意と言わないまでも)レーガン氏を求めたのかもしれません。

レーガン氏自身、小さい頃の生活や母親の影響から、
どんな小さな事も神の計画の一部であり、最後には全てうまくいくようになると、
信じていたといいます。
私たち政治学者にとって、おそらく心の中に留めて研究を進めなければいけない、
そういう人物の一人となっていくのだろうと思います。
2004年06月10日 09時24分30秒

覚書
COMCASTのケーブルテレビとインターネット

ネット経由で申し込み。申し込みから設置までは1週間ほど。
3日間希望の日付を入れて、その中から先方が選ぶ。
確認はメールで送られてきて、
その後一回グレードアップの勧誘電話と、
もう一回おそらくテープでの確認の電話がかかってきた。

インターネットについては、日本と違う事もあろうかと、
セットアップサービスを頼む。1万円くらい。
工事の人が来て、テレビの方はケーブルをつないで終了。
もともとケーブル用のアウトレットが部屋にあったので楽だった。
インターネットは、工事の人がウェッブと携帯でケーブルモデムを有効化し、
接続できるようになった。
でも、認証を必要とするようなページにアクセスできない。
メールで聞いてみることにします。
ホームページにLANカード必須と書いてあるが、
要はイーサネットのコネクタがあればよいので、
ラップトップでも問題はない。
CDROMドライブも必須と書いてあるが、
セットアップをしてくれた工事の人は
「余計なソフトが入るのは嫌だろうから」と
手動でセッティングしてくれた。
ケーブルはデジタルもあるのだが、
スタンダードのケーブルを頼んだ。
私にはこれで十分。
テレビとネットあわせて月1万円ほど。
2004年06月09日 12時24分19秒

レーガン元大統領死去
1980年代を代表する政治家であるレーガン元アメリカ大統領が
亡くなったとのニュースが夕方からテレビ各局で流れ始めました。
ブッシュ大統領にも連絡がついているようです。

夫人との闘病の日々、
冷戦への独自の対応と小さな政府をもたらした大統領、
現在のブッシュ大統領のレーガン氏に対する尊敬、

などが報道の中心になっています。

今夜は各局で特別番組が組まれるようです。
2004年06月06日 07時04分40秒

テロとの苦闘の中で
日本でも既に報道されているようですが、
こちらのニュースではジョージ・テネットCIA長官の辞任が伝えられています。
理由はpersonal decision、特に家族との時間を大切にするため、という発表ですが、
やはりテロに関する責任問題と絡めて各局放送しています。

もちろん責任問題はあるのですが、
私にとって考えさせられるのは、責任問題の要素として
・イラク戦争に至る決定のもととなった情報の収集と分析における失敗(悪く取ると捏造)
とともに
・9・11テロを防止する事に失敗した
ということが挙げられている点です。
単純化すると、
一方では「焦りすぎた」と批判され、
他方では「後手を取った」と批判されているわけです。

確かに、Weapons of Mass Destructionに関する戦前の報告に
合致するだけの証拠が発見されない現状の中で、
テネット氏の責任問題を回避する事はできないと思います。
ただ、では自分がテネット氏の立場に立っていたらどうしたのか、と考えると、
これはなかなか単純な問題ではないとも思えるのです。

アメリカに来て、なかなか生活が落ち着かずに研究書が読めないため、
Bob WoodwardのPlan of Attackをここの所読んでいました。
日本では、ブッシュ政権がいかに無責任にイラク戦争に走ったかの「暴露本」
として言及されるケースも多いようですが、私自身の感じ方はやや違いました。
確かに、テネット氏やチェイニー副大統領に対する視線は厳しいものの、
ウッドワード氏の筆致は、なぜ戦争への道を歩む事になったかのプロセスを、
可能な限り客観的に淡々と述べているように私には見えます。
そのため、途中まで非常につまらなく感じていたのですが、
読み進むにつれて、ブッシュ大統領を含めて政治的決断の困難さというものを、
色々と考えさせられて、最終的には良い読後感が得られました。

ブッシュ氏自身が今回本当に優れた政治的決断をしたかどうかは別としても、
政治においては決断の対象となる二つの選択肢が同等に危険であるという場合は良くあります。
日本でも「ニーズ・オブ・ストレンジャー」や「ヴァーチャル・ウォー」が
翻訳で発売されているMichael Ignatieff氏は、
著書The Lesser Evil - Political Ethics in an Age of Terrorの中で、こう論じます。
「テロリズムに対するほとんどの決定は事実が確定的ではない状況でなされなければならないが、
その場合、おそらく誤りを避ける事はできない。 
私たちは、有害な手段(evil means)を全て回避しさえすればこの傾向を避ける事ができると考えたくなるものだが、
しかしそのように全く欠点のない選択肢(angelic option)など存在しないかもしれない。
悪をもって悪と戦うか、屈服するか、という選択肢だけがあるということもあるのだ。」(19頁、私の試訳です)
イグナティエフ氏の議論は、ここから、だからこそ有害な手段を採用するためには二重三重のチェックシステムが
不可欠なのであり、それこそが自由民主主義の真価を問われる部分なのだ、と進んでいきます。

私にとってイグナティエフ氏の議論で印象深いのは、
政治における決定の「悲劇的(tragic)」的性格を正面から認めたうえで、
それでも自由民主主義の意義を理論的に明確化しようというタフな努力の継続です。
日本ではどうでしょうか?
往々にして、私たちは「正しい選択肢は何か」というangelicな問いにあまりにも拘泥し、
政治の世界のtragicな特質から目をそらしているということはないでしょうか。

テロ後の政治理論は、おそらく大きな挑戦に直面しているのだと思います。
このアメリカでの研究で、しっかりと問題点を見きわめて帰りたいと思います。
2004年06月04日 10時59分01秒

日常生活
いよいよ6月に入っています。
もう生活基盤も整って研究に邁進・・・
といきたいところですが、これがなかなか。

先週のトラブルは
・ボストン・グローブの購読を頼んだのに来ない
→苦情メールを送ったら来るようになった
・電話会社の請求書が間違っていた
→苦情の電話を入れたらあっさり「間違ってますね」と言われた
・銀行からカードが来ない
→配達の人が宛先不明で処理していた(他の郵便は来ている)
と、まぁなかなかうまくいかないものです。

先輩などに聞くと「3ヶ月は落ち着くまでかかるよ」とのことなので、
あまり焦らずのんびりやります。

しかし、こうして比べてみると、
日本のサービスは抜群だなぁ・・・。
2004年06月03日 08時28分51秒

テロ情報‐領事館からこんなお知らせが来ます
ということで、在留届を出すとこういうお知らせメールが来ます。
ボストンの民主党大会もありますので、
ボストン在住の皆さん、気をつけましょう。

(問い合わせ先は、電話番号もあって悪戯とかあるとまずいかなぁと思い、念のため省略)

*******以下引用*******

Subject: 在ボストン総領事館からのお知らせ

The information below is sent to Japanese citizens who have written
their home email addresses on Zairyu-todoke(residential report) and have
submitted it to the Japanese Consulate in Boston.
The information is provided only in the Japanese language.
If your computer does not show the Japanese language, please check our
website.
http://www.boston.us.emb-japan.go.jp/kinkyumail.htm

在留邦人の皆様へ
                            2004年5月27日
           外 務 省 渡 航 情 報

            米国:テロ攻撃の脅威

5月26日、複数の米国政府高官が、今後数ヶ月間に行われる米国における複数
の行事がテロ攻撃の標的となり得る旨の発言を行いました。つきましては、在留
邦人の皆様におかれましても、引き続き安全情報の入手に務め、テロ事件等に巻
き込まれることのないように務めてください。なお、皆様の知人・友人などの周
りの方々にも、ご周知いただきたくお願いいたします。

 1.5月26日(米国東部時間)、複数の米国政府高官が、米国におけるテロ
攻撃の企てがあり、今後数ヶ月間に行われる複数の行事が標的となり得る旨の発
言を行いました。米国におけるテロ脅威に関する警戒レベルは引き上げられてい
ませんが、これらの発言の概要は以下のとおりです。
(1)マクレラン大統領報道官(記者会見)
,海硫橡瑤禄にテロリストが米国や海外の米国権益を攻撃しようと企てている
可能性があることを示す信頼できる情報に接した。
夏の脅威は米国においては戦没者追悼記念日から始まり、深刻な脅威の時期に
入っていることから、警戒を高めることが重要であり、法執行機関と国土安全保
障省も、攻撃を阻止するために全力を尽くすべく夜間休日を問わず活動している

(2)リッジ国土安全保障省長官(TVインタビュー)
  (胴颪テロ攻撃を受ける可能性があるとの情報に次々と接した。
  ∈のところテロ脅威に関する警戒レベルを引き上げる予定はない。
(3)アシュクロフト司法長官及びモラーFBI長官(記者会見)
アシュクロフト司法長官及びモラーFBI長官は、概要以下のテロ脅威を述べる
とともに、米国権益に危険をもたらすと思われる7人の写真等を公開し、米国民
に対し注意と捜査への協力を呼びかけています。
 淵▲轡絅ロフト司法長官)多くの筋からの信用できる情報によれば、アル・
カーイダは、今後数ヶ月間に米国への攻撃を試みることを企てている。この不穏
な情報は、米国を激しく攻撃するというアル・カーイダの明確な意思を示してい
る。
  ◆淵▲轡絅ロフト司法長官)この情報以外にも、アル・カーイダ自身が公
にした声明から、米国を攻撃する用意がほぼできていることが示唆されている。
今後数ヶ月で催される、G8サミット、民主党大会、共和党大会などの幾つかの
行事は、アル・カーイダの攻撃のようなものにとっては特に魅力的な標的となる
可能性がある。
  (モラーFBI長官)この夏、秋には、7月4日の祝賀行事、民主・共和
党大会、11月の大統領選挙など、自由や民主主義の強い象徴となる数多くの行
事が催される。これらは、テロリストには、恐怖や混乱を引き起こす主要な手段
と見なされる。我々は、今後数ヶ月世界中の米国権益に脅威が高まると信じるに
足る根拠を持っている。

 2.アル・カーイダ関係者がテロを促しているとも考えられるメッセージやテ
ロ攻撃の危険に対する米国政府の警告等については、これまでも随時渡航情報を
発出して注意を呼び掛けています。米国に渡航・滞在される方は、上記1.にも
留意し、テロ事件や不測の事態に巻き込まれることのないよう、最新の関連情報
の入手に努め、テロの標的となる可能性がある施設等の危険な場所にはできる限
り近づかない、大勢の人が集まる場所では警戒する、周囲の状況に注意を払うな
ど安全確保に十分注意を払って下さい。
   また、テロ事件が発生した場合の対応策を再点検し、状況に応じて適切な
安全対策が講じられるよう心掛けて下さい。

 (参考)
   米国政府は、国家安全保障勧告シスム(The Homeland Security Advisory
System)により、同国におけるテロ攻撃の脅威のレベルについて、「低い(
low):緑」、「慎重を期す(guarded):青」、「高まっている(elevated):
黄」、「高い(high):橙」、「高度の危機(severe):赤」の5段階で評価し
て国民に伝えることとしており、米国におけるテロ脅威に関する現在の警戒レベ
ルは、「高まっている(elevated):黄」となっています。これは、テロ攻撃に
よる相当の危険があることを示しています。

*******引用終わり*******
2004年05月28日 04時13分37秒

覚書
Social Security Number
最近は入国直後は発行されないという話も聞くので、
いちおう入国後1ヶ月弱待ってみた。
その間電話の契約等はNumber無しでも大丈夫だったので、
特に不自由は感じなかった。
申請するには発行オフィスに行くが、
私が行ったのはハーバードスクエアから2つ先の
デイビス・スクエアにあるオフィス。
駅前かと思ったら、5分ほど歩いた。
建物の中に入って、受付窓口の横においてある
申請書を取り、説明を見ながら書き込む。
書き終わったら、やはり受付窓口の横にある番号カード
(日本の銀行などでもよくある紙が出てくるやつと同じようなもの)
をとって、自分の番号が呼ばれるまで待機。
呼ばれたら申請書を提出し、しばらく待つ。
待っていると隣の窓口から名前が呼ばれるので、
行ってDS2019とパスポート&I-94を提示。
問題がなければ、受付完了の書類をもらい手続き終了。
2週間以内に自宅住所に郵送されてくるとの事です。
だから、とりあえず自宅住所は決まっていないといけませんね。

英会話学校
私みたいにもともと留学経験がなく英語がダメダメな人は
英会話学校に行って勉強したいもの。
今までは多分ハーバードのサマースクール(エクステンションスクール)
が多かったし、今でも多いと思う。
これ、昨年から手続き等厳格化されたようで、
入学者全員にImmunization Certificateを要求するようになった。
J1 ScholarはVisa取得時にこれは必要ないため、
私は持ってきておらず、
日本から取り寄せるのも面倒なので断念。
窓口で一応「J1持っててもだめ?」と聞いてみたが、
「全員必要なんですよ〜」
とのことで強行突破は失敗。
ということで、次に考えていた
the Cambridge Center for Adult Education
に行ってみる。
こっちは日本だと市民会館の講座みたいなもの。
Immunization Certificateも要求されない。
でもちゃんとEnglish as a Second Language
のクラスもあるのです。
日本人仲間の評判を聞いてもなかなか良いとの事。
近くなので早速クラス分けテストを受けたところ、
一応Advancedになるそうで、
あらためて日本の教育のペーパーテスト
対応力の高さには感心させられるが、
果たして会話力がAdvancedかどうかには
非常に大きな疑問があり、泣きそうになる。
でも、泣きながらでも勉強しないと上達しないと思い、
意を決してAdvancedのクラスに申し込んだ。
6月から2ヶ月、週2回1時間半ずつの講座で、
入会費6ドルプラス講座費164ドル合計170ドルだからリーズナブル。
どのくらい泣くことになるかは、いずれ日記に書きます。
ちなみに、VISA STATUSに影響がないかをHIOに確認。
大丈夫との事だが、
J1 ScholarかJ1 Studentか、ということと
何のクラスを取ろうとしているのか、ということを
聞かれたので、
場合によってはVISAに関連してくることもあるのかも。
同じようなことをお考えの方は、
念のためHIOに確認することをお勧めします。
2004年05月25日 05時21分40秒

アメリカに来てこれは間違っていると思った事
チキンのグリルの付け合せが
チキンのグリルかビーフのグリルのチョイスになっていた事。
2004年05月25日 05時01分04秒

覚書
IDカードの使い方
裏表と上下、どの方向で使えばいいのか良くわからなかったが、
基本的には
顔写真があるほうを自分の体に向け、磁気テープを向こう側。
上下は、磁気テープ部分が機械を通るように。
機械を通すとき、ワイドナーの入り口のような水平の機械なら手前から向こう側、
ワイドナーのスタック入り口のような垂直の機械なら上から下へ、
ということのようだ。他のところは確認していません。

HIOのガイダンス
Harvard International Officeのガイダンスに出席。
ホリヨークセンターの8階だった。
複数回開かれるが場所と時間は各回で異なり、
HIOに最初にチェックインした時に渡される封筒に貼り付けてあるのを見るか
HIOのホームページで確認できる。
ちなみに、最初にDS2019が送られてきたときの封筒にも案内があったが、
実際にはそこから変更があったので、最新の日程を確認する必要あり。
私の回には3人の出席。一人はご家族を連れてきていた。
基本的にはガイドブックの内容の補足と確認のようなものだが、
一応出席を取っていたので、HIOとしては出席者を確認し、
万全を期しているのだと思う。
実際、私も忘れていたことが一つあり、助かった。
時間は1時間半ほどで終わった。

保険
ハーバードのHealthInsuranceに入る場合は、
Harvard University Health ServicesのOfficeへ。
Mt.Auburnの住所なので遠いのかと思ったが、
実はホリヨークセンターのハーバードスクエアから通路を抜けて向こうの場所。
スクエアからいくと、センターの向こう側のドアを出てすぐ左側がそう。
手続きやプラン等についてはHIOからパンフレットが送られてくるかもらえるので、
ご自分で確認を。
最近保険に関してアメリカのregulation(の適用?)が厳しくなっているみたい。
日本で何らかの保険に入ってこようとする場合、それがこちらの要求条件に合致しているか、
あらかじめ保険会社に確認すべき。条件の概要は、上記パンフレット末尾に書いてある。

クレジット・カード
アメリカでクレジットヒストリーのない私たちがカードを作るのが至難ということはよく言われるが、
さらにこちらでは、私の体験で言うと、「VISAかMASTERのみ受け付ける」という所も結構ある。
日本でカードを作ってくる場合、このあたりも考慮に入れた方がよいかもしれない。
2004年05月21日 11時20分23秒

覚書
絵葉書
昨日3通絵葉書を日本に送ったら、一通戻ってきた。
郵便局に行って聞いたところ、
まず自分の住所が宛先と混同しやすいところに書いてあったのと、
さらに10セントお金が足りなかったらしい。
通常葉書は70セントだが、少し大きめのやつは80セントとの事。
自分の住所は葉書の左上に書いて欲しいといわれた。
確かにWebで調べてみたら差出人は左上。
でも、Webだと絵葉書の左半分を本文、右半分を宛先にして、
その右半分の左上に小さく自分の住所を書くとしているのが多いけど、
今日の郵便局員の人は左半分の左上(つまり本文の上)に書くように説明していた。
どっちが正式なんだろう・・・。
ご存知の方、掲示板にでも情報をいただけると助かります。
結局10セント払って送りなおしてもらった。

それにしても、なぜ三通のうち一通だけ戻ったのだろう・・・
他の二通は料金不足のまま日本に着くのだろうか・・・
2004年05月19日 03時34分06秒

覚書
メールアドレス

やっとハーバードのメールアドレスを取得。
事務のほうで処理に手間取ったらしい。
私は担当部局の事務にお願いして、
担当部局のメディア担当者に手続きしてもらったが、
どこの所属か、学生か客員研究員か、等によって手続きは違うかも。

いったんウェブメールのログインの権利をもらい、
自分でログインして設定をする。
ウェブメールの設定は日本語に対応していたので驚いた。
転送を設定できるが、複数個所への転送も可能。
もちろん、転送後もコピーをサーバに残しておける。
ハーバードのアドレスで、日本語でもちゃんとやり取りできます。
2004年05月18日 05時57分50秒

平等に関する2つの問題
ここのところのニュースで、私の目から見て興味深いもの2つ。

一つは、5月17日にマサチューセッツ州で同姓婚same-sex marriageの申請が受け付けられるようになったこと。
同姓婚が法的に認められたということで、ある種の平等の進展ととらえることができます。

ただ、これにはもちろん反対も強くて、それに関連して興味深いと思ったのが、
5月17日は1954年のブラウン対教育委員会判決の50周年でもあるということ。
人種差別を禁じたこの判決はその後のアメリカの政策に大きな影響を与えてきました。
メディアでも、ハーバード・ロー・スクールの教授をはじめ様々な論者がこの判決の意義を強調しています。
ただ逆に、学校への人種別の人数割り当てによってわざわざ自宅から遠い学校へ通わなければならなくなっている
アフリカン・アメリカン(だったかな?)の生徒の話などもあり、
「差別か統合かよりも、一番の問題は教育の質をどうするかということではないのか?」
という批判の声も強いようです。

両方とも政治学的には平等論に絡む問題だと思うのですが、
その概念を政治に生かすことの難しさを痛感させられます。
同姓婚についてもこれからまだまだ色々な紆余曲折があるでしょうし、
ブラウン判決についても、肯定的な論者でさえまだその理想が達成されていないと留保をつけています。
政治理論や政治思想と政策論との突合せを日本でもどこかでしっかり考えないといけないかもしれませんね。
2004年05月18日 05時53分56秒

ノーベル平和賞
生活も大分落ち着いてきて、セミナー等にも出られる様になってきました。
今週は、キャンパスの掲示板を見て飛び入りで、
ケネディ・スクール・オフ・ガバメントでおこなわれた
2003年ノーベル平和賞受賞者のシリン・エバディ氏の
講演会に出てみました。

さすがにノーベル賞受賞者の講演ということで
会場は満員、警官も入る厳戒態勢。
議論の筋は、暴力が善意をもって行われることを
ヒトラーやスターリンの例を引きながら論じ、
さらにアメリカのイラク介入を批判するというものでした。
「強制された天国とは地獄と同じである」
というような論調。
具体的には、国連の活用と国内改革勢力への支援を軸にした政策を望むもの。
ノーベル平和賞受賞者らしい理想に溢れた内容である一方、
イランの内政自体への踏み込みがなかったことについての
質問もフロアからは出ていました。
政治的な配慮もあるのでしょうね。

ちなみに、フロアからの最初の質問は、
日本が第2次大戦後にアメリカの介入によって
民主化の道を歩んだことをどう考えるか、というもの。
つまり、介入による民主化の成功例というわけですね。
エバディさんの答えは簡単に言うと「状況が違う」
というものでしたが、私はポイントがよくわかりませんでした。
状況が違うっていうことは、
状況さえ許せば介入していいということなのかな?

デジカメを忘れたので写真撮れませんでした。
残念。
2004年05月14日 22時54分10秒

覚書
ハーバードスクエアの真ん中から入る入り口の下には、
バス用(?)に両替機がありました。

在留届の提出
今はオンラインでも出来るようだが、
念のため領事館の場所を確認がてら訪問。
Tのレッドラインのサウス・ステーションの駅から地上に上がると
交差点があるので周りを見渡してみる。
Fereral Reserve Bank of Bostonと書いてあるビルがそれ。
写真つきのID(私はパスポート)を受付で見せると
シールをくれるので、それを服に貼り付け、
さらに隣にあるセキュリティチェックを受けて中へ。
デジカメが鞄の中に入っていたのでとめられたけれど、
問題はなかった。
14階に行って右の方に行くと提出窓口。
書類はそこにもおいてあるのでその場で書けるが、
私はヤマト運輸の別送便サービスで荷物を送ってもらったら
サービスで書類を持ってきてくれたのでそれを利用。
1分で終わった。
帰りは、シールをゴミ箱に捨ててあっさりと帰れる。

Coopの加入
これもオンラインで出来そうだが、直接やってきた。
各カウンターどこでも大丈夫そうだけれど、
Coopの本屋の中にあった掲示にしたがって、
本屋の4階にある窓口へエレベーターで向かう。
エレベーターを降りて左の方へ行った突き当りが受付。
品の良い初老のご婦人が丁寧に教えてくれた。
書類もそこにあるので、これもその場で手続き可能。
Visiting ScholarはEmployeeのカテゴリーでした。
年会費の1ドル払って、その場でカードを発行。
即日使えるので、早速本を買って帰ってきました。
ちなみに、払戻金は日本へも発送してもらえるそう。
「世界のどこへでも送れますよ」と言われました。
2004年05月11日 11時39分07秒

覚書
ハーバード周辺の電話サービスはVerizonが提供。
基本的にはトールフリーの番号にかけて契約するのだが、
電話が通じていないのに電話をかけて契約ってどうするんだろう?
と不思議に思いまわりに聞いてみると、
最初は皆公衆電話からかけているらしい。
私は、日本でVodafoneのグローバルパスポートを
契約して持っていっていたのでそれを使った。
一応トールフリーの番号にかけたが、
グローバルパスポートだと課金されるのかな?
結果がでたら書いておきます。

ハーバードのインターナショナルオフィスからもらったガイドには
カスタマーサービスが1−800−980−9999
と書いてあるが、大家さんに借りたVerizonの電話帳では
1−800−870−9999。
結局電話帳を信じて870にかけたらつながった。

女性の人だったが非常に親切に対応してもらい
「日本から来たの?私行ってみたいわ」
なんて会話をしながらプランの説明を受け
契約をする。
普通みんな国際電話は別に頼むようだが、
トラブルも多いと聞き、私はVerizonの国際電話プランにした。
それでも、月4ドル約400円の基本料金で日本へ1分10円だから不満無し。
契約にはソーシャル・セキュリティー・ナンバーも銀行口座情報も不要。
ソーシャル・セキュリティー・ナンバーを聞かれて「ない」といったら「問題ないわよ」と言われた。
ただ、緊急連絡先電話番号を聞かれるので、
知人とか大家さんの番号を使う許可をもらっておくといいかも。
私はグローバル・パスポートの番号でOKだった。

こちらの国内電話はだいたい
1.非常に近距離:基本料金だけで使い放題
(従量プランも選べる)
2.近距離:1セント+1.6セント×分数
3.比較的近距離:2と同じ
4.長距離:色々会社とプランがある
5.国際:色々会社とプランがある
とわかれているようだ。
違っているかもしれないので、
電話帳やネットでチェックして下さい。

電話回線が当初つながらなかったのは、
電柱からの分岐でトラブルがあったらしい。
電柱に上って直してくれた。
修理を頼むには、特定の番号の間にエリアコードを入れると
その地域の修理センターにつながるらしい。
Verizonの電話帳を調べると書いてある。
でも、たまたま大家さんから見せてもらえたからいいけれど、
電話帳持ってない人どうやって調べるんだろう?

故障センターは最初はテープの自動応答なのだが、
「Yes」とか「I'm not sure」(だったかな?)とか
喋ると音声認識してくれるようになっていてびっくり。
私の聞き取れた範囲ではテープに録音された中に該当がなかったので
最終的には直接人につながって対応してもらえた。

こちらの通信関係のインフラは故障はしょっちゅうのようで、
特にケンブリッジ界隈は古いのも多いらしく、
あまり気にしてはやっていけなさそうだ。
それから、修理に来た人にチップを渡そうとしたら、
受け取らなかった。
こういう時はいらないみたい。
この人も非常に親切だった。
2004年05月10日 11時33分37秒

結局
電話はベルを鳴らさない機能がONになっているだけだった・・・(泣)
2004年05月10日 01時58分02秒

やっと・・・
あぁやっとネットに繋がった。
アパートに入居して電話会社に電話して大丈夫と思ったら、
電話ジャックが何の反応もせず。
今日修理の人に来てもらって、
あちこちのジャックを調べて、床下も見て、
電柱に登ってもらって、
ようやく電話回線が繋がりました。
ところが、今度は部屋の電話のベルが鳴らない・・・。
これって発信専用電話とかじゃないだろうなぁ・・・。
いずれにしても、数日中に新しい電話を買ってくる予定です。
海外研修は見るもの聞くもの全てがはじめてだらけ。
チャレンジチャレンジで頑張らなくちゃ。

ちなみに、昨日は夕方からの研究会に出て、
Mark Ramseyerを「見て」きましたよ。
(まだ「聞いて」くるほどの英語力がない)
2004年05月09日 07時22分13秒

覚書
この前のに付け加え。
ハーバード・スクエアでのパスの販売の時間は午前7時から午後6時まで。

IDカードについて
ハーバードのIDカードの発行は、プログラムのStart Dateの後になる。
渡米前に担当部局からID発行オフィスに依頼しておいてもらい、取りに行った。
ホリヨーク・センターの5階。担当部局では3階に行くように言われたが、
実際には5階だった。関係部局がいくつかの階にまたがっているらしい。
エレベーターで5階に着いたら、左側に行って突き当りが受付。
パスポートを提示すると、左側のドアを過ぎたところの右側にある小部屋で
デジカメの写真を撮るように言われる。撮った後、数分待つと、
説明書類とともにIDカードをすぐに発行してくれる。
これはVisiting Scholarの場合だが、多分留学生も同じ窓口ではないかな?
2004年05月04日 05時06分24秒

覚書
バスはやはり90セント。
おつりがでないので、小銭のない人は
1ドル札でおつり無しで払っているみたい。
バス停で立ち話をしたアメリカ人のおばさんは、
”ridiculousだ”って言ってました。
でも、皆何か紙をもらっているけど、
サービス券だったりするのかな?
それとも乗り換え用の券なのかも。
乗り換える時には払わなくてもいいみたいなので。
確認できたらまた書きます。

Tとバスはパスがあるのだけれど、
ハーバードスクエアでは、中2階の窓口で販売。
月末と月初めのBusiness Dayのそれぞれ4日間だけ
売り出すと掲示あり。
2004年05月01日 08時40分47秒

4月から5月へ
ボストンに来て忙しくしているうちに、
もう5月に入ろうとしているんですね。

昨日は、ライシャワーセンターのパーティーに
参加させていただきました。
日本からいらしている先生方ともお話できて、
色々情報交換。
学問的なことに限らず、
生活のセットアップ面でもアドバイスをいただきました。

それに、日本研究をしている他国の研究者の人たちとも
色々お話をしました。
明治時代を研究している人、戦間期研究をしている人、
日本の社会主義研究をしている人、女性の政治参加の研究をしている人、
様々です。
諸外国の日本研究に対して、
日本の研究者もできることはどんどんサポートしないといけませんね。

さて、来週は私も本格的にハーバードでの
研究生活に入っていきたいと思います。
2004年05月01日 08時34分29秒

覚書
バスは結局、以前の75セントから90セントに値上げされたらしい。

銀行口座を開いたが、
ハーバード・スクエア前のフリート銀行で、
日本語で対応してもらえた。助かった。
Social Security Numberは不要だったが、
パスポート、VISAとDS2019(コピーでもOK)
が必要だった。
2004年04月28日 05時30分20秒

最初の研究会
今日はハーバードに来て最初の研究会に出てきました。
といっても、まだまだ聞いているだけ。
WEATHERHEAD CENTER FOR INTERNATIONAL AFFAIRS
で行われた
U.S.-Japan Program Panel :
Restructuring the Japanese State
というもの。
学習院から研究員でいらしている福元助教授に
お誘いいただいたものです。
福元助教授にもご挨拶してきました。

これからもどんどん色々な研究会に顔を出してみたいと思います。
2004年04月28日 05時25分07秒

覚書
私の体験を書き散らしておきます。
これからハーバード等にいらっしゃる方に参考になりますように。

とりあえず、4月25日現在注意事項の覚書。
4月22日の出発日
UA882便は、シカゴ経由ボストンまで便名が変わらないが、途中で飛行機は変わる。
搭乗券も、一つの航空券で2枚出る。ボストンからの便のチェックインは成田で終了済み。
成田からシカゴまで747、シカゴで入国審査と税関検査を済ませ、ボストンまではエアバス320。
シカゴの入国審査は、並んだりして30分ほどかかった。
VISA所持のため、入国審査の最後で指紋採取と顔写真撮影。左人差し指右人差し指顔写真の順。
DS2019の入れられた封筒が閉じられていなかったのだが、本当は審査まで開けてはいけないものらしい。
入国審査が終わるとスーツケースをピックアップして税関だが、検査は全くなかった。
税関を終えてまっすぐ進むと、右手に乗り継ぎチェックインカウンター。
ただし成田で手続きは済んでいるので、スーツケースをもう一度預けるだけでよい。
さらに進むと到着ロビーだが、国内線ターミナルへ向かうには、エスカレーターを上って列車階へ。
国際線の第5ターミナルから国内線の1ターミナルへ向かう。
列車は、ターミナルを巡回するものの他に駐車場に行ったりするものもあるようなので行き先注意。
第一ターミナルではチェックインの必要がないので、荷物検査だけしてゲートへ。
アメリカでは相変わらず成田よりチェックが厳しく、上着も靴も脱がされる。
乗り継ぎ時間が2時間しかなかったのでやや心配したが、1時間ほどでボストン行きのゲートにたどり着く。
定刻どおり、午後7時20分頃、夕日を眺めながらローガン空港到着。8時くらいまで明るい。

4月23日の挨拶回り
受け入れ部局の事務担当者にはあらかじめ到着日を知らせておいたので午前中に挨拶へ。
IDカードはプログラムスタート日以降に出ることを確認。電子メールアカウントをお願いする。
午後は、ハーバードスクエアのホリヨークセンターにあるInternational Officeへチェックイン。
住所届けと保険の承諾書を到着後速やかに提出しないといけない。このあたり最近厳しくなったようだ。
ただ、保険の内容等についてチェックされるということはなかった。いいのかな?
パスポートと添付ヴィザ、DS2019を提出すると、10分くらいで登録してくれる。
ホリヨークセンターのビルに入るにはIDがいるのだが、まだないので、
パスポートを受付に提示してワッペンをもらい、それをつけて階上へ。帰りにワッペンを返す。
しばらくホテル住まいだが、アパートが決まったら住所変更を、との事。
私は2つのホテルを渡り歩くが、ホテルを移るだけならば連絡しなくてもいいとのことだった。
住所変更手続きはネット上でできるので、Officeへ直接出向かなくてもよいとの事。
ところで、T(地下鉄)の料金は昨年に比して上がって、TOKEN1枚1.25ドル。バスはどうなんだろう?
トークンの自動販売機があまりうまく機能してくれないので、皆窓口に並んで買っている。

後は生活のセットアップを徐々に進めれば・・・
2004年04月26日 01時50分37秒

ハーバード大学へ
今日は土曜日。今日明日は週末で少しゆっくりできます。
昨日は、在外研修の受け入れ先であるハーバード大学へ挨拶に。
International Office等に到着の報告をしてきました。
もうしばらくするとIDが発行されるので、
図書館等を使って本格的に研究を始められます。

あちこち行っている最中にたまたまばったり
Nancy Rosenblumさんという著名な学者さんとお会いできたりと、
さすがにハーバードだなぁと感心させられます。
会っただけで感心していてもだめなんですけれど・・・

生活のセットアップに2週間ほどかかってしまうので、
その後、しっかりと研究環境を整えたいと思っています。
2004年04月25日 08時00分01秒

ボストン到着
着きました〜。
とりあえずパソコンをつなげました。
寝ます。
2004年04月23日 10時33分55秒

明日出発します
いよいよ在外研修に出発します。
楽しみだけど
でも不安だぁ〜。
でもでも頑張るぞ。
次の日記は、アメリカからお送りします!
2004年04月21日 12時17分04秒

出発まで1週間
出発まで1週間というところ。
各種手続きや残務整理をしたり、
荷造りをしたりといった作業で忙殺されています。
研究のためのアメリカ滞在とはいえ、
生活基盤ができないと先に進めませんからね。

今週は、有志の学生さんたちが集まって、
壮行会を開いてくれました。
どうもありがとうございました。
おかげさまで、おなかいっぱいになり、
元気が出ました。(^^)
最初に立正大学に赴任した頃の心細さを考えると、
こうして学生の皆さんと楽しく時間を過ごせるのは、
本当に幸せなことだと思います。
前の日記にも書きましたが、
在外研修中も私はきっと立正の学生の皆さんのことを
どこかで考えていると思います。
どうぞ楽しい大学生活を送ってくださいね。
2004年04月16日 21時48分41秒

準備
在外研修の出発準備に忙しい毎日です。
細かい用事が多いから、
一つ終わるとまた一つっていう感じで、
なかなかけりがつかないですね。
地道に片付けていきたいと思います。

新入生の皆さんもこの1週間で随分
大学生活の準備が整ったのではないでしょうか。
オリエンテーション・キャンプも無事終わったようですね。
友達はできましたか?
今回のキャンプがうまくいかなかった人も、
授業や日常生活の中で次第に自分の居場所はできてきます。
焦らずに、ゆっくりと馴染んでいけばいいですからね。

ヘルパーの皆さんもお疲れ様でした。
5年目になって初めてオリキャンに行かなかったのですが、
それも何となく不思議な感じでした。
「今頃おぎのやかなぁ」とか
「ちょうどGMやっているあたりだなぁ」とか、
そんなふうに気になってしまいました。
何ヶ月もかかった準備の疲れが残っていると思いますが、
自分自身の新学年生活を順調にスタートできるように
この週末はゆっくりとリフレッシュしてください。

お互いに準備期間をうまくつかって
新しい生活に入ってきましょうね。
2004年04月09日 21時53分19秒

大きな窓に
新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。
お天気も良く、桜満開の中、素晴らしい式でしたね。
これからの大学生活が楽しく充実したものであるよう願っています。

本来は新入生の皆さんと一緒に頑張っていきたい、と書きたいところなのですが、
前の日記にも書いたとおり、私は今年度在外研修で一緒の教室にいることができません。
そのことについて、少し私の考えを書いておきたいと思います。

以前、ある学生から「先生の都合で受けたい授業が受けられないというのは
おかしいのではないか」という意見を言われたことがあります。
この意見は間違いなく正論です。
もちろん、在外研究中の講義については別の非常勤の教員に担当をお願いするわけで、
全く無責任に放り出しているわけではありません。
ただし、講座について本来責任を持つべきはあくまでも担当の専任教員ですから、
その専任教員の不在を「学生の不利益」と言われれば、
そのことについては「その通りです」と言わざるを得なくなります。

しかし、これは前から私が学生の皆さんに言い続けていることですが、
私は大学という機関をただ単に教員と学生が教え教えられるだけの機関だとは
考えていません。大学は高校までの教育機関とは決定的な違いを持っています。
それは、大学が「社会」に対する責任を負っている、という点です。
大学教員は、ただ単に学生に教えるだけではなく、自らの研究成果を社会に対して開示し、
より良い社会の実現に貢献する義務を持っています。教員だけではありません。
大学に学ぶ学生も、教員との共同研究の中で社会の仕組みを解明し、
またその理解に基づいて、将来の研究者として、また自立した社会人として、
よりよき社会の実現を目指す知的役割を果たすことが求められているはずです。

こうした大学の性格は、教員と学生の関係に重大な影響を持っています。
つまり、大学は、学内で教員が学生に教えるという閉鎖的な機関ではない。
社会に向き合うという点では、教員と学生は、教え教えられるという一方的関係ではなく、
共同研究者あるいは平等な個人同士としての協力関係にあると思うのです。

こうなると、在外研究も上に書いたような意味とは違った性格を持ってきます。
つまり、確かに教育という面では少なくとも一時的には学生の不利益になるとしても、
日常接することのできない世界を教員が垣間見ることで共同研究の質を高めるという意味では、
教員と学生の共同作業を少なくとも長期的にはより高みに導くという役割があると思うのです。

私は、大学教員というものは「窓」のようなものだと考えています。
学生の皆さんは、本格的に社会で働く前に、教員という「窓」を通して社会を観察する。
窓は、大きくてそして透明であるほど、社会の真の姿をはっきりと映し出します。
だから、教員は大きく透明な窓になれるよう努力しなければならない。
このことは、逆の方向で言い換えることもできます。
つまり、大学教員にとっては、学生の皆さんこそ「窓」になります。
これから社会に巣立っていく学生の皆さんの新しい考えや発想を知ることで、
それまで考えてみることもなかったアイデアを見つけたり、
それまで気づくことのなかった自分の狭隘さや偏見に気づいたりする。
教員と学生は、お互いがより大きな窓になることによって、
お互いをよりよく教育することができると思うのです。

ただし、現代はさまざまな情報手段が利用可能になった時代です。
ですから、在外研修中、私はできるだけ学生の皆さんに
リアルタイムで「窓」としての役割を果たしたいと思っています。
このホームページでの情報発信も続けたいと思いますし、
立正大学、特に法学部の学生の皆さんに対しては、
可能な限り定期的に研修報告を行う予定です。
(法学部の掲示板に掲示していただけるよう頼んであります)
そうすることで、学生の皆さんの不利益を可能な限り少なくしながら、
私自身の「窓」を磨く努力を継続したいと思っています。

何人かの学生の方からは、「先生行かないで下さい」というような言葉を頂きました。
たとえそれがお世辞であったとしても、本当に嬉しかったです。
私自身も寂しい気持ちでいっぱいですが、
皆さんから頂いた時間を無駄にすることのないよう、しっかりと研究を進めてきたいと思います。

違う地面の上であっても、私たちは同じ空の下にいます。
それぞれの場所で、精一杯頑張りましょう。
#でもやっぱりちょっぴり寂しい・・・(TT)
2004年04月02日 18時35分36秒

2004年度は在外研修です
さぁ、明日は入学式、いよいよ新年度ですね。
今日、新年度用に、最低限のホームページの更新を行いました。
既にご存知の方もいらっしゃいますが、
私は4月から在外研修に入ります。
今のところ4月下旬に出発し、
海外で政治理論の研究を進める予定です。
したがって、今年度私の講義はありません。
(さみしい・・・)
明日以降、在外研修に向けての気持ちや、
これまで4年間の反省など、
日記に色々と書いていきたいと思います。
2004年03月31日 11時23分38秒

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