圧迫面接


一体、誰がいい出したのか、「圧迫面接」とはおかしな言葉だ。
私はそう思っていない。しかし、不本意だが社会通念上「圧迫面接」は表現として認知されているので、以下この単語を使う。

確かに
「当社にはあまり向いていませんね」、
「もし不採用になったらどうしますか」、
「当社よりいい会社はたくさんあると思いますがどうして当社なんですか」

などと質問された場合には、確かに返答に困るだろう。この質問はいろんな本にも登場するし、実際問題として私も面接時に使っています。

第一に、この質問の本意は何かということ。
期待しているのは、すらすらと答える事ではない。第一、ムリだ。無理な事を要求するが、私はその反応を見る。「向いていませんね」といわれて「そうですか」ではなく、志望動機をもう一度最初から話すとか、自己PRを繰り返すとか。なんとか巻き返せ。根性を見せるのは今だ。体育会系の根性でなく文化系の根性をだ。
あなたも後輩に「なぜ、この学校に来たの」とか「なぜ、このクラブに入りたいの」とか、「水泳を(例えばの話だが)ずっと続けているのはどうして」というような会話をしたことが無いとは言わせないぞ。面接の時にいわれたからと言って、「きっ来た!圧迫面接だ!!!」……一体何をそんなに大騒ぎしているのか。あなたは、学生時代をしたたかにやってきたんじゃないのか。
人事の圧迫面接(大袈裟な表現)程度でビビッていたら入社後、百戦錬磨のOLさん達に一生、頭が上がらないぞ。またデザイナーやMD、得意先の石頭主任やバイヤー……。
もう死語だが「一歩外にでれば7人の敵がいる」という言葉もあった。

要は切り返しの早さ、鋭さ、ある意味では開き直りの度量を見ている。そして、この手の質問は面接の後半にだす。時間はもう無い。さぁ、どうする、キミの「次のひとこと」を待っている。全人格を使って「勝負に出る」のは今だ。

第二に、こちらもプロだ。
この手の面接は相手を選んでやっている。つぶれてしまいそうな人には言わない。当たり障りのない会話(面接というレベルに達していない)を交わして、さっさとお引き取り願う。ここに内定のヒントがある。つまり、圧迫面接まで来たという事だ。あなたは人事担当者から見込まれたという事。

実際、私も「この人」と思った人にぶつける。そして、その人達は何とか反撃を試みる。相手の話を聞きながら「この質問をぶつけて良かった」とさえ思う。圧迫面接が飛んできたら人事担当者の愛情表現と思ってください。


圧迫技法は両刃の剣です。それだけに最大のヤマ場、見せ場と考えてください。命まで取られる事はありません。