何か質問はありませんか?


積極性や仕事への意気込みの判断材料になる。「何もありません」では、意欲もいまいちと思われがちだ。面接前にメモしておいた確認すべき事項をチェックし、担当者の質問や応答からもれた事、より詳しく知りたいことを尋ねればよい。給与や待遇のことなど、聞きにくい事を確認するいい機会でもある。
…とマニュアルに書いてある。

私も必ず聞く。しかし、このマニュアルにあるように給与や待遇のことについては面接中に担当者は必ず口に出して言っていると思う。一番大事な事だ。これを言わずして本人の長所もへちまもない。逆にこれを言わない面接官は不自然だし会社も怪しい。
給与や待遇などは必ず伝えなければいけない最重要事項だ。第一、ここを聞いておかないとこれから働いて対価を得るという根底が揺らぐ。本当にそんな面接にあったのならその会社は考え直したほうがいいのではないか。
私が「何か質問はありませんか?」と聞くとき、応募者の口から聞きたい言葉は、「入社すればがんばる」ということを直接聞きたいためだ。「質問はありませんか」「…がんばります」このやり取りにはあまり意味はなく儀式みたいなもんだが、やはりこの儀式を済ませたい。逆に儀式にならない人には少し寂しさを感じる。(勝手な言い分だが…)

「何か〜」と聞かれてほとんどの人は一瞬考える。こちらから見た目は一瞬でも本人にとっては、長い沈黙に感じるのだろう。あせる人が多い。勢いあまって何か発言しないと不利だ、と強迫観念が襲ってくるんだろう。アガッていなかった人が一気に緊張する瞬間でもあるように思う。急に汗をかく人もいる。今までの面接が水の泡になるとあせって、つい休みや有休のことを口にする人も多い。これから働くというときに休みの話はないだろうと私も「えっ?」となる。聞いたほうも「しまった」といった感じで時々後悔している人もいる。

最近では(あまり面接していないが)この質問に対して応募者側に準備が悪く、聞く必要のないことを聞いてきたなと思っている。面接中に待遇面できっちり話している事だし、面接中の中と押さえに休みの話を2回した事になり、その人の印象は「休みのことをよく聞いていたな…」で終わってしまう。
「もし採用していただければ…(中略)…がんばります」でいいと思う。万が一、休みや給与のことが本番中に出ていなければそこで(本番中に)済ませたほうがいい。
計らずも本番中と書いたが、面接官は(私だけかも知れないが)「何か質問は〜」が出るに至ってはもう面接のお愛想みたいなもので、(ひどいときには)答えを聞いていない。
頭の中で採用か不採用の決断をしている時の時間稼ぎに使うときもある。

迷っている時きちんと儀式が済み「よし、使ってみよう」と思った事は何度かあって、最後のひとことが入社を左右する事もある。こちらも人間だ、波長があえばいい。就職後、機械的に労働を提供し物理的に対価を得るのみとは言い難い。まだまだ日本的雇用は残る。終身雇用とあいまって人間的なお付き合いが長く続く日本的経営のいい部分と思っている。
最近では少し怪しくなってきているが…。