il Balletto di Bronzo
 Live in Japan 2002

 
 
Staff Diary By "if "

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2002-9-15

宣言した通り、大阪に来ちゃいました。イルバレ御一行は新幹線のグリーン車で、私は同じ新幹線の自由席で。昨晩打ち上げが終ったのが1時過ぎだったこともあり、メンバーの皆さんはぐっすり眠っていました。
Zzzzz……
 

午後2時ごろ帝国ホテルにチェックイン。私は友人の家に泊まることになっているのですが、こんな高そうなホテルに入る機会はそうそうないだろうと思い、部屋を見せてもらいました。ちなみに、Gianniの化粧品バッグは私のそれよりも数倍大きいということが明らかに……(女としてショックを隠しきれない表情で)。

 

会場のパタパタ・デ・ラ・サルサは帝国ホテルの地下にあり、お台場TLG(ピーター・ハミルやケビン・エアーズやったところ)を小さくしたような作りでした。食事をしながら座ってゆっくりライブ鑑賞って雰囲気です。今日は特に私が担当の仕事もなかったし、会場も空いていたので、割と良い席に座らせてもらうことができました。

サウンドチェックも無事終わって、演奏スタート!

 

 

 

感じたことはまず1点。Gianniのナルシストっぷりはライブパフォーマンスにおいて非常に良い方向に働いているんだなあ、ということ。全ての動き、全ての音が、「観客の視点からどう見えるか(聞こえるか)」を意識して組み立てられている。「自己陶酔アーティストとそれに同化する観客」みたいなありがちの気持ち悪い関係ではなく、舞台の上と下の空間がきちんとぶつかり合いコミュニケーションが出来ている、対話の快い肌触りを感じさせる演奏でした。

そしても1点。私にとってGianniは、「好きなタイプのキーボーディスト」である以上に「好きなタイプのボーカリスト」なんだな、と思います。彼だったら多分、全部「ダバダバダー」で歌ったとしても伝えたいことが伝わってくる。特にYSの絶望的な感情の表現の説得力は見事でした。

2002-9-14

いよいよライブ本番だー。
サウンドチェックを聴いただけでも、その迫力に胸が高鳴り、目頭が熱くなります。今更なんだけど、やっぱりこの人たちイルバレだったんだ。単なるイタリア人のおっさんじゃなかったんだ。

 

会場は「こんなに混んでいるスターパインズカフェは見たことない」ってレベルで混んでいて、フロアのみならず階段まで人で溢れている状態でした。スタッフである私が良い席に座れるわけもなく、Gianniの左半身のみが遠くのほうに見えるスペースを確保するだけで精一杯でした。ライブ中のかっこいい写真をたくさん撮るつもりだったのに、光学ズーム最大、デジタルズーム最大、ISO感度最大にしてやっとこの程度です(実際は豆粒のよう)↓

 

こんなんじゃ納得できません。演奏が凄く良かっただけに、演奏しか聞こえないなんて文字通り生殺し状態です。スクリーンの演出も、みんなの演奏している姿も目に焼き付けることができないまま別れてしまったら、間違いなく一生後悔します。よし、決めた。やっぱ大阪も行く。誰が何と言おうと絶対に行ってやるぜ!

→セットリストを見る

ちなみに15日はGianniの××歳(本人により検閲削除)の誕生日。打ち上げでは密かにバースディケーキを用意して、驚かせてみました。彼はかなりの甘党なので、喜んで食べてくれました。

 

★今日のナルシスト。

Gianni「俺の写りが悪い写真は絶対にサイトには載せるなよ!
 

★今日のピンチ。

Alessandro「(Mさんが当サイトをプリントアウトして持ってきてくれた紙を見ながら)これ、何て書いてあるの? 訳してくれる?」
if「え、えっと、その、イルバレ素敵!とかさ、そんな感じで、いや、本当だってば。あはははは」
 

2002-9-13

午後から、ストレンジデイズの取材。私は途中でファンパーティ準備のために抜けてしまったのですが、Gianniは最初の質問に答えるのに20分間話し続けていました。質問は全部で10個ぐらい、取材時間は1時間のはずなんですけど。あの20分間は、「イタリア時間」では6分間だったのだろうか?

 

そして待ちに待ったファンパーティです。
前半の弾き語りはかなりの迫力で、声もキーボードも全く衰えていないことが証明されました。明日が楽しみです。後半のトークショーではYSのコンセプトについて語ってくれました。破壊され尽くした地球に生き残った最後の人間のディスコミュニケーションがテーマだったそうです。私としては、せっかく30人しかいないファンパーティなのだから「ぶっちゃけ、嫌いなイタリア人ミュージシャンって誰よ?」とかそういう大きな声で言えないようなトークをして欲しかったのですが、提案した瞬間に却下されました。ちっ。

 

 

打ち上げは焼鳥屋。今まで、メンバーとは音楽の話をすることが多かったのですが、試しに「イタリアの酒」という話題をふってみると、マティーニ最高!カンパリ旨ー!グラッパ大好き!とかつてない盛り上がりを見せました。やっぱ飲酒は人類共通の娯楽。酒は世界を救う。ラブ・アンド・アルコール!

 

2002-9-12

私が家で爆睡している間、イルバレはU氏に連れられて浅草観光に行っていたそうです。またまたGianniが全ての服屋と靴屋で立ち止まりクレイジーなのを捜しだしたり、記念写真を撮ろうとしたら30分もかけて着替えて化粧していたり、そもそも「イタリア人の法則」により日本人が普通に歩くよりも2倍時間がかかっていたり、なかなか大変だった模様。

夕飯は、イタリアで共演したことがあるアルス・ノヴァの皆さんと一緒に飲みに行くことになり、私もお邪魔させていただきました。「10分ぐらいで支度してくる」と言って、結局1時間かかったGianni。美女3人と会うだけあって、服も化粧も香水も気合いが入りまくりです。

 

新宿のライオンで、イルバレとアルス・ノヴァは再会を喜び、プレゼントを交換していました。Gianniは終始かっこつけまくり。Alessandro、Riccardo、Andrea(エンジニア)は、久しぶりにピザが食べられて嬉しそう。なんだかんだ言ってイタリア料理が恋しかったみたいです。それから、焼きそばがなぜか好評でした。スパゲッティも食べたかったのかな?

そうそう、AlessandroのバンドのCDとAndrea(キーボードを弾いている)のバンドのCDをいただきました。前者は明るめのジャズロック、後者はイタリア風味満載なロックという感じ。どちらもなかなか良いです。

2002-9-11

午後になって、新宿に行ってみたいと電話があり、付き合うことになりました。
日本はあまり古い建物が残っていなくて、無機質なビルばかり並んでいるので、ローマとは全く違う風景だそうです。また、イタリアの都市は誰も彼もが大きな声で話しながら歩いていてとてもうるさいらしく、「こんなに人が沢山いるのに静かだなんて!」と感動していました。私からしたら新宿でも十分うるさいのですが……。

 

その後、ディスクユニオンのプログレ館で自分のCDやポスターを見つけては大騒ぎして記念撮影したり(当然、瞬時にバレました)、花園神社を観たり、服屋を観たりして時間をつぶしました。Gianniはどの店に行っても「こんな服は普通すぎる。俺はクレイジーな服が欲しいんだ!」と不満そう。男物のクレイジーな服を売っている店なんて知りません。話によると、イタリアにもクレイジーな服屋がそうあるわけではなく、ステージの衣装はほとんどGianniの手作りだそうです。イルバレって実はグラムロックだったんですね。私はてっきりプログレッシブロックだとばかり思っていました。

帰りの電車の中では、先刻買ったユーロロックプレスの自分の写真が載っているページを30分ぐらいニヤニヤしながら見つめ続けていました。……ナルですか? まあ、ミュージシャンなんて大なり小なりみんなナルなんでしょうけど。

夕飯は、吉祥寺の豆腐料理屋へ。英語で料理の説明をするのってけっこう大変です。今になって考えると私、葛寄せ小豆→ジャパニーズスイートビーンズゼリー、柚子→ジャパニーズライム、里芋→ジャパニーズポテト、とか無茶苦茶強引な訳をしていました。何でもジャパニーズつければ良いってもんでもないでしょうに。

 

ホテルには、来日スペシャル仕様のYSが届いていました。さっそく3人にサインしてもらいます。っていうか、これかなりかっこいいです。ファン必須アイテムです。ライブ当日は、ぜひ手にとって眺めてみて下さい。
↑サインするGianni
 

2002-9-10

サイト更新したり溜まっていた家事を片づけたりしていたら、いつのまにか朝4時。今から寝たら朝5時に起きられるとは思えないので、そのまま徹夜して成田へ。
混んでいるのかテロ対策で厳しくなっているのか、メンバーの皆さんがゲートから出てきたのは着陸から1時間以上経ってからでした。くぅ、この遅れを計算に入れて家を出ていれば2時間ぐらい眠れたわけか。

昨晩あまりにも「イタリア人」を連呼されたので、どんなにすごくイタリア人なイタリア人が来るのだろうとドキドキしていたけれど、パッと見た印象では4人とも誠実そうです。吉祥寺への高速バスの中でなんて、最初から最後まで真面目な音楽談義で盛り上がっています(イタリア語で話していたから内容は分かりませんが、「バンコ」「アルティエメスティエリ」などイタリアのバンド名が頻繁に出てきた)。

おかしい。こんなの全然イタリア人じゃない。しかも誰1人として私を口説こうとしないなんて。それはお前の容姿がホニャララだからだとか思ってても言うな。とにかくおかしすぎます。何か悪いことが起こるんじゃないかと不安です。テロ再来の前兆だったらどうしよう。

とにかく東急インにチェックインを済ませます。午後2時にロビーで会おうと約束して、いったん別れることに。

そして午後2時。
誰も来ません。
2時15分。Gianniだけ来ました。
2時40分。やっと全員揃います。
やっぱり彼らは正真正銘のイタリア人でした。
テロ再来の話はなさそうです。ああ、よかった。

 

Gianniは大量に衣装を持ってきているらしく、どんな衣装が日本人にウケるかどうか、イタリア人なのに中国っぽいデザインの服を着ても笑われないだろうか、と気にしていました。別にいいんじゃないの、そういえばOsannaも中国っぽい服着てたけど似合ってたよね、と言うと、Osannaを知っているのか! と驚いていました(まあ無理はない、イルバレもOsannaも私が生まれる前に活躍していたバンドなんだから)。
Gianni「ってことは、うちらイルバレのことも最初から知っていたの?」
if「とーぜんです。YS大好きですよ」
途端に機嫌が良くなるGianni。1番好きな曲を歌ってみろ、と言われます。ちなみに私が1番好きな曲はこれ。んなもん歌えるか! しかしイルバレが好きなことを証明しなければいけないので、舌をかみそうになりながら頑張って、なんとか分かってもらいました。

夜になり、Mさんと合流して串カツ屋さんで食事。ここの来て、イタリア人の性質がまた一つ明らかになりました。レストランはこっちだよと言っているのに、おしゃべりに夢中になっていてついてこない。ゆっくり歩いているつもりなのに、振り返ると遙か後ろのほうにいる。横断歩道を渡る途中で信号が赤になっても決して走らない。イタリアではきっと日本の半分ぐらいのスピードで時間が流れているのでしょう。

 

 

2002-9-9

明日は成田にメンバーの皆さんを迎えに行きます。
成田には朝8時に着いてしまうらしいです。私は5時起きです。
出来れば昼過ぎに着く飛行機に乗って欲しかった……。

スケジュールなど最終的な確認をしたあと、
「他に何か気を付けることありますか?」
とMさん(ボス)に聞いてみると、
「うーん、まあ、彼ら、イタリア人だから。イタリア人って、本当にすごくイタリア人だから、その、イタリア人なりにイタリア人ってことで」
と、謎の返事が返ってきました。

なんだなんだ? 謎の真相はあした明らかになる……はず!