スズキ・ナオト先生の1週間でやってしまおう

グリコーゲンローディング

<グリコーゲン・ローディングとは…>

 1つの筋肉を、時間にしてどれくらい動かせ続けるかはその筋肉がどれだけ多くの糖を貯蔵できるか、で決まるのだ。貯蔵される糖をグリコーゲンと呼ぶ。

 そして、そのグリコーゲンを食事法などで、いつも以上に貯蔵することを、グリコーゲン・ローディングという。

 それでは、俺がグリコーゲン・ローディングに関してまとめたレポートを見てもらおう。

<前日までに…>

     試合の3日前から炭水化物を多く、とって持久力をたかめる。

     4日前から、トレーニング量を1/4程度に減らすことで、グリコーゲンを筋肉に最大量積みこめる。

<試合前夜は…>

     夕食は、炭水化物を多く含む食事をとる。(ご飯、パン、パスタ、果物等)

     前日の脳のウォームアップ源であり、やる気減になるものとして、できるだけ消化・吸収の速いたんぱく質食品をとる。(卵、チーズ)

     夕食後、クエン酸(オレンジやグレープフルーツ等の柑橘類)を取って駄目押し。クエン酸は、グリコーゲンの促成と蓄積を促進させる。

     食後の間食はバナナ、ケーキの甘いものを取ることもグリコーゲン対策に有効。

     8時間の睡眠を取る。

<試合当日は>

     試合の3〜5時間前までに、食事をとる。

     試合前の3時間は、何も食べない。この間に食事をとると、インスリンという疲れを感じる物質が生じてしまうが、食事後のインスリンは約3時間で分解される。

     試合の4時間前までには起きる。

<試合直前の食事は…>

     たんぱく質を取ってはいけない。たんぱく質は、分解すると老廃物を生じさせ、排尿を促進させてしまう。

     クエン酸(オレンジやグレープフルーツ)を取る。

     オレンジジュースやグレープフルーツジュースはコップ1杯程度に抑え甘いものを多く摂取するのは防ぐ。糖の多量摂取はまたしてもインスリンを作り出してしまう。

     お餅を活用する。

     スタミナが無いなと感じる人は、バターを取ってみる。バターは消化吸収が3〜4時間持続するから、試合中によく脂肪が分解される。

     総合ビタミン剤を取って円滑なエネルギー代謝を行う。

     食物繊維や乳糖を取るのはできるだけ避ける。大腸内にガスが発生してしまい、パフォーマンスが下がってしまう可能性がある。

<最後に…>

 これはあくまで提案であり、強制ではないのです。一番の体調管理は、自分がいつも生活しているペースを乱さないことだと思います。そこで、食事のリズムとタイミングを整えることで、自分の実力が発揮されるはずです。それをふまえた上で、私が提案したこのグリコーゲン・ローディングを実行してくれると非常にうれしい限りです。では、試合に向けて残り少ない時間を有効に使って最大限の努力をしていきましょう。結果はそのとき必ずついてきます。

 

著者:鈴木直人(茨城大学体操部OB)