基礎講座−A 法律の基礎

1.法律の仕組み
 法律は国内法と国際法に分かれている。
国内法・・・その国の中のみに適用される法律。ex:憲法・刑法・民法 など。
国際法・・・条約やそのほか国際的な取り決めでその国際法の締約国のみを拘束する。
        ex:国連憲章・国際人権規約・子供の権利条約 など。

2.国内法と国際法の関係
・国内法と国際法のどちらが優位かということに関しては大きく分けて3つのパターンがある。
1)国際法>憲法>法律
2)国際法=憲法>法律
3)憲法>国際法=法律
日本でははっきりと明確にはされていず、学説的には1)と2)の2つで揺れているが
どちらにしても法律よりも優位にあることは否めない。
もう1つ。一般の方々には国際法はなじみがないかもしれないが自国が締約した国際法と反する国内法を制定したり、自国が締約した国際法に反する国内法を改廃しない国に対しては
国家責任が生じる。国家責任とは国際法違反に対する国家の責任をいい、条約によっては
制裁もされうる。国際法は守らなくてはいけないのだ。 

3.国内法の種類
大きく分けて次のように分類される。
・憲法
・刑事法・・・刑法・刑事訴訟法・少年法など。
・民事法・・・民法・民事訴訟法・民事執行法 など
・商法・・・商法など
・行政法
など・・・・・。

4.「一般法」と「特別法」 
「AはBの特別法である。」という文言があれば
AとBを比較したときに
Aを特別法
Bを一般法 
という。図にすると
B法−−−
      |−−A法
      |−−C法
      |−−D法
つまりは
一般法のほうが上位法であり、特別法は下位法である。
特別法は一般法の主旨を崩してはいけないがそこに例外あるいは付け足しをつける法である。
一般原則を一般法で定めておき、細かいことを特別法で定める。

5.少年法の位置づけ
少年法は刑事訴訟法の特別法であり、基本的な部分は一般法の刑事訴訟法に従っており、
少年審判や少年刑事裁判の一般原則や権利は刑事訴訟法で定めたものを適用し、
少年審判独特のものに関しては少年法という特別法で定める。
つまりは少年法上では憲法と刑事訴訟法上の原則や権利はかえてはならないのである。

6.法律の法的拘束性
民事法と刑事法ではその法的拘束力において違いがある。
・刑事法・・・憲法で定められたその人の基本的人権を侵害する可能性があるものであるから
        そこに載っている原理・原則は絶対に違反してはいけない。
        そこに書いてあるものは守られなくてはいけない
・民事法・・・あくまでも個人間の商取引などを円滑にするためのものなので強行法規を
        のぞいてあくまでもそこに書いてあるものは訴訟ごとになったときの
        ルールになるだけのものである。