自転車一人旅




自転車一人旅
メンバー:塩谷寿男
期間:2001年2月11日〜3月7日

2001年2月11日(日)鹿児島(10:00)→串木野(17:30)
はれ
まだ買ったばかりのピカピカのMTBに乗り、たくさんの荷物をのせて部室より出発する。途中、慣れない自転車でわき見をしてしまい前方の建物とぶつかりはげしく転ぶ。おかげでチェーンがはずれ、これを直すのにかなり苦戦する。チェーンのつけ方なんて全くわからず、それでも何とかしないといけないと思いただひたすらチェーンをいじる。しかしどうにもならず途方に暮れていると1台の車からおじさんがでてきて声をかけてくれた。どうも自転車に詳しいらしく、やさしくチェーンのつけかたを教えてもらった。本当に助かった。そしてこのあと自転車の調子の悪いところがほかにないか見てくれて、素手でチェーンを触ったら手が汚れると言って軍手ももらってしまった。おじさん本当にありがとう。それから、かなり時間がせまってきたので串木野で泊まる。串木野新港のすぐそばだったので、なにやら学生が騒いでいた。けっこう遅くまで騒いでいたが自分も寂しかったのでほんとうは仲間に入れてほしかった。

2月12日(月)串木野(9:00)→阿久根(14:30)
くもり/雨
なかなか距離が進まない。マイッタナー。阿久根の道の駅でしばしくつろぐ。すると携帯電話の充電ができそうな雰囲気をだしているいいものを発見する。ラッキーと思い一応まわりを見回し、すかさず充電しようと試みてプラグをさしこんでみる。すると、どうにもこうにも電流が流れていないらしくかなりあせった。近くにいたカップルに笑われてかなりはずかしい思いをしてしまった。そして、その場をいちもくさんに逃げるように出て行った。
午後には、もう雨が降りそうな感じだったのでこの日の宿泊地を探す。

2月13日(火) 阿久根(13:30)→水俣(17:00)
雨/くもり
朝起きたら雨がやんでいた。ヤッターと思い出発しようと荷物をつんでいたら、すごく嫌なものを見てしまった。前輪がパンクしていることに気付く。しかたなくパンク修理にとりかかるが、いつのまにか雨も降り出す。あまやどりする所もなくカッパ着てパンク修理。かなりみじめだった。なかなかうまくいかなかったがなんとか直る。しかし自転車をいろいろいじったため今度はタイヤの流れがわるくなる。雨の中どうにもならず、もがいているとおじさんが心配して来てくれた。雨の中大変だろうといって、家の中に入れさせてもらい昼ごはんまでごちそうになる。自転車屋の人にも電話をかけてもらいわざわざ来てもらって、そしてタオルやおにぎりなどもいただいてすっかりお世話になってしまった。
本当にいい人に出会えてすっごくよかった。
それから、ようやく昼すぎになって出発する。水俣で立派な公園を見つけそこでテントをはり、夜寝る準備をしていたら警備員さんに追い出される。本当にまいった。しかたなくその場を撤収してまた違う場所を探す。でもこの日はすごくいい日だった。

2月14日(水)    水俣(6:00)→宮原(13:30)
はれ
朝早く出発する。途中、温泉がたくさんあり入りたい気分にもかられながら自転車をこぐ。昼に八代に着き、宿泊地を探そうとあちこちまわる。しかしあまりいい所が見つからず結局、隣まちの宮原町まで来てしまった。すごくきれいな公園を見つけ、そこでは子供たちが遊んでいた。どうも興味があるらしく少し小学生と一緒にたわむれる。
そしてその日の夜、松田さんと橋本さんが訪ねにきてくれた。よく自転車やバイクで旅をするらしく、一緒にのんでいいアドバイスなどもらった。北海道で旅をした話などすごくいい話を聞かせてもらい、とっても楽しい時をすごせた。

2月15日(木) 宮原(9:30)→植木(17:00)
はれ
朝、前の晩に一緒に話をした橋本さんに朝ごはんをいただいた。家族みんなから親切に応じてもらいすごくうれしかった。食事はどうしているのかと聞かれたので、自分でつくっていますと答えたらすごく感心されてお米をもらった。そして公園で出発の準備をしていたら、ダイエーホークスの秋山選手のお母さんと出会った。秋山選手の実家におじゃまして写真も撮らしてもらい、いろんな話を聞かせてもらった。
昼には熊本で店のおばちゃんとしばし話し、コーヒーをごちそうになり、バナナやつまみなど食料をいろいろもらう。本当にこの日はたくさんの人に出会いかなり充実した1日だった。

2月16日(木)   植木(7:30)→八女(16:00)
雪/はれ
小栗峠を越えてから左膝が痛み出す。前から少し痛みを感じていたが、無理に峠をいっきにこえたのがまずかった。急に激痛がはしりそれからずっと歩いて八女までくる。八女に着くと小学生にわざわざ公園まで案内してもらい、夕方は子供たちと遊んだ。みんなとてもいい子たちばかりですごく楽しませてもらった。

2月17日(土) 八女
はれ
膝の調子がよくないので1日休む。近くの温泉に入り身も心もきよめ、くつろぎのひと時を楽しむ。コインランドリーで洗濯して、それから前日子供たちと遊ぶ約束をしていたので河原にいったり、広場で遊んだりした。特に1人かなりなついてくれる子がいて膝のことを心配してくれたりすごくうれしかった。
夕方この近くの区長さんから食事にさそわれ、いろいろ話をした。夜は寒いだろうといって毛布を1晩貸してもらい、今までずっと寒い夜をすごしてきたのでこの晩とても暖かく眠れた。

2月18日(日) 八女(7:30)→鳥栖(14:30)
はれ
左膝が痛い。右足だけでペダルをこぎ、ときどき歩いて進む。やっとの思いで鳥栖までくる。鳥栖の公園で少し休んでいると、その公園を管理しているおばあちゃんと出会い、しばし話をする。すると親切におばあちゃんの家に泊まるようにいってくれた。すごくうれしかった。そしてこの日は家におじゃましてお風呂にも入れさせてもらいかなりぜいたくな思いをさせてもらった。

2月19日(月) 鳥栖→小郡
はれ
なんと西村さんの実家に泊めてもらう。昼に西村さんのお父さんと鳥栖駅で待ち合わせをして小郡まで車に乗せてもらう。小郡に着くと愛犬ゴン太と少したわむれる。なついてくれなかったらどうしようと心配したが、すぐなついてくれてホットする。
そして夕方、西村さんのお父さんと話をした。山のことはもちろん、ほかにもいろんなことをなんでも知っていてすごくびっくりした。昔の話などスゲーと感心させられるようなことも話してもらいとてもいい話を聞かせてもらった。

2月20日(火)      小郡
はれ
大宰府天満宮へ行く。膝がはやくよくなるようにお願いして、ほかにもいろいろ見てまわった。猿が芸をしているのには興味があったが、その場に着くとすぐ終わってしまい残念だった。
夕方小郡に帰り、西村さんのお母さんとずっと2人で話し込む。楽しく会話ができてあっという間に時間がすぎた。

2月21日(水) 小郡
くもり/雨
ゴン太と散歩する。どちらかというと自分の方がついて行く感じだったが、お互い気持ちのいい運動ができたはず。昼から雨が降り部屋で今後の作戦を練る。かなり真剣に考えたので途中でちょっとした眠りにつく。かなり気持ちよかった。

2月22日(木) 小郡→鳥栖
はれ
西村さんのお父さん、お母さん、そして西村さんのおかげで膝の痛みも感じないないほどよくなり西村さん家とお別れ。特に西村さんのお母さんにはいろいろ面倒をみてもらい本当にお世話になった。ゴン太とも涙の別れをして小郡を出る。
鳥栖のおばあちゃんの家に自転車を置いてもらっていたので鳥栖へ戻り、おばあちゃんの家にもう1泊させてもらう。そして布団の暖かさに感謝しながら気持ちよく眠りにつく。
2月23日(金)   鳥栖(9:30)→甘木(14:00)
くもり
鳥栖のおばあちゃんとお別れ。すごくよくしてもらい、家を出るときは本当につらかった。久しぶりに自転車に乗り最初はおそるおそる自転車をこぐ。でも膝に痛みを感じることもなくかなり安心した。この前まで右足だけでこいでいたのがうそのようだ。
昼すぎ秋月キャンプ場を発見し、そこでテントをはる。やはりこの時期なのでだれもいなくてしかも今にも雨が降りそうな天気であり月明かりさえなかったのですごく心細かった。真っ暗の中1人恐怖でおびえながら一晩過ごす。

2月24日(土) 甘木(8:30)→行橋(3:50)

雨だ。イヤダナー。すぐ近くで猿がキーキー言っている。襲われたらたまらんだろうなと思いながら高速でテントを撤収する。実はかなりあせった。秋月街道は思ったより長く、ひと山越えなければならず車もめったに通らない。一人大声で歌いながらテクテク自転車をおしてのぼる。途中コンビニでお店の人と話し込み、店長さんも店員さんも興味深く話を聞いてくれてすごく親切に対応してくれた。細かい地図をもっていなかったのでわざわざ地図を出して見せてもらったり、店を出るときには今日の分と明日の分のお弁当をもっていけと渡してくれた。

2月25日(日)   行橋(7:30)→中津(14:00)
おしりが痛い。マットをしいたりいろいろ工夫したが、もうどうにもこうにも痛い。一度マットが道路に落ちてうしろの車の人に迷惑をかけたのはまずかった。ごめんなさい。でもこの日ようやく大分県に入る。中津は福沢諭吉の出身らしくあちらこちらに福沢諭吉の看板があった。  
そして昼、1級河川三国川のすぐ近くの公園でくつろぐ。やはり大きな川の近くは風が強くけっこうマイッタ。次回から川の近くは泊まらないようにしようと思い知らされた一晩だった。

2月26日(月)   中津(7:40)→別府(17:00)     
はれ     
峠が2つほどあった。店も民家もめったになく見わたすかぎり田んぼが広がる。かなりいいけしきであり、こういうところで何も考えずゆっくりするのはかなり気持ちいい。ときどき、大きな音をたててJRがはしりすごく雰囲気もでる。
夕方やっと別府に着く。別府でおにいさんと知り合い少し話をする。旅行が趣味らしく一緒に話ができてすごくうれしい。食料も分けてもらいやさしいおにいさんに会えて本当によかった。

2月27日(火)   別府(11:30)→大分(15:00)    
はれ
別府の温泉に入る。久しぶりの温泉なのでかなりドキドキだ。別府には無料の温泉もあるらしくそこをねらっていたが、結局80円の市営温泉に入ることになる。市営温泉なのでぜいたくなものこそないが、久しぶりだったので十分さっぱりした。それから温泉のおばちゃんといろんな話をして、とってもいいおばちゃんで携帯電話の充電もしてもらった。ありがとう。
そして大分に着き、小学生と出会う。夕方ずっと公園で遊びけっこう疲れた。遊んでも遊んでも遊び足りないらしくすごく元気な子たちだった。

2月28日(水)        大分   
雨/くもり
朝起きてテントの外へ出ようとしたらすごくびっくりする。きのう一緒に話をしたおねえさんがおにぎりと手紙を濡れないようにテントの外においてくれていた。めっちゃうれしかった。
昼すぎになって雨も止む。子どもたちも学校が終わったらしく遊びにきた。一緒に砂遊びをして泥だらけになったが自分もひそかに楽しんでいた。子どもたちが喜んでくれるならいいやと思っていたが1人の男の子からなんか楽しくないと言われてガッカリしたときもあった。
そして夕方、近くの奥さんがお茶とおかしを差し入れでもってきてくれた。寒いだろうと布団もかしてもらい本当に親切にしてもらった。

3月1日(木)   大分(8:15)→弥生(14:00)      

朝起きて準備していると雨が降ってきた。どーしよう。最初は今日も休みと決め、もう一度横になる。しかしやっぱり行動することにし、カッパ着て雨の中テント撤収する。すると一緒に遊んだ男の子がわざわざきてくれて最後の別れをする。                  
そしてこの日ある店の100円均一でざぶとんを購入する。とってもフワフワしていてさっそくつけてみる。かなりおしりのクッションとなりこれでなんとか快適に自転車にのれそうだ。

3月2日(金)   弥生(8:15)→延岡(16:30)    
 はれ
大分県と宮崎県の県境あたりでザックをかついで歩いている男の人に出会う。話を聞いてみると現在歩いて日本一周しているらしい。2週間で大阪から四国を通ってここまで来て、夏には北海道に着くのが目標だと話してくれた。途中一緒に歩きながらいろんな話をした。夜は駅や神社に泊まるらしく、テントをはってこんなに寒いのにすごいことやっているなと感心した。

3月3日(土)   延岡(8:30)→日向(12:00)     
くもり      
20kmくらいしかないのでよりみちしてもすぐ着いた。団地の区長さんにあって話をしたが元中学校の校長先生らしくとてもはなしやすくていい人だった。近くでは子どもたちが遊んでいて、サインをもとめられたのにはかなりびっくりした。
そして夜、近くの家のご主人が家に入らないかとさそってくれた。お風呂に入らせてもらい、ごはんもごちそうになった。奥さんはきれいな人でずっとドキドキしていた。

3月4日(日)          日向             
はれ/くもり 
風がつよい。テントが吹き飛びそうな勢いだ。午前中は洗濯し、気持ちもリフレッシュ。夜、きのうの御夫婦の家に呼ばれいろいろお世話になる。どうもありがとうございました。

3月5日(月)   日向(9:00)→清武(18:00) 
 はれ
自転車で九州一周している人に出会う。福岡から出発したらしく、けっこう立派な自転車に乗っていて少しくやしい。でも同じようなことをしている者として、一緒に話ができるとすごくうれしく頑張ろうという気になる。   
そしてシーガイヤを横目で見ながらようやく宮崎市を通り、夜は友達の家にお世話になる。

3月6日(火)   清武(9:45)→都城(16:00)     
はれ
都城までの国道269号線はなかなかつらい。上り坂ばっかりで下りがあまりない気がした。夕方都城に着き、夜は最後のmyテントを楽しむ。1ヶ月近くこのテントのおかげで、ぐっすりこそ眠れなかったが悲惨な夜をむかえることもなくすごく助かった。そして、明日は鹿児島に帰れますようにと祈りながら眠りにつく。

3月7日(水)   都城(8:30)→鹿児島(18:00)     
はれ
すごい強風だ。明らかに下り坂なのに前に進まずかなりくやしい思いをする。しかし都城から出るとき思いっきり急な坂道が続きかなり爽快にはしることができる。すっごく気持ちよかった。
鹿児島市に入り、うっすらと見える桜島を見ながら自転車をこぐ。久しぶりに桜島を見て、やっぱり桜島はイイナーとちょぴり感動した。そして部室に着くと山岳部のみんなが待っていてくれてその日は中馬さんの家で料理をつくってみんなで食べた。
感想
1人でしか味わえない貴重な体験ができた。もしグループで行っていたらどうしても仲間同士と接するだけで、こんなにたくさんの人と出会ったり話をしたりすることはなかったと思う。1人では困ったことやつらいこともたびたびあったが、普通に日常を過ごしていたら今回のような経験は絶対できないと思うので本当にやってよかった。旅の途中、いろんな人と出会いまたやさしく親切にしてもらいすごく励ましてもらった。もし今度自分と同じようなことをしている人と出会ったら、今回自分がしてもらったことと同じことをしてやりたいと思う。本当に行ってよかったです。

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