医惟在活物窮理
江戸時代の医師、華岡青州のお墓に参ってきました。和歌山県那賀町 には青州の春林軒が復元されていて、そのそばには青州の資料を展示 するミュージアムもあります。




 華岡青州(1760-1835)は吉益南涯に師仕して漢方を学び、外科を大和見立に
学んだ漢蘭折衷の医師。内外合一(外科をするにはまず内科を熟知しなければ
ならない)・活物窮理(真理を見極め常に研究する精神をもて)を医道哲学と
して、華陀の使った麻沸散をヒントに20年もの試行錯誤の末、「通仙散」を編
み出し世界で初の全身麻酔による乳癌の摘出術を成功させたすごい人です。
 青州の紫雲膏や十味敗毒湯は今でもよく使われている処方です。

←これが曼陀羅華、朝鮮朝顔の根です。西洋では
ハリーポッターにも出て来る「マンドラゴラ」のことです。
薬効は鎮痛、鎮痙、咳止めですが現在は使われていません。
通仙散は曼陀羅華、烏頭を主薬としビャクシ、当帰、
センキュウ、半夏、天南星が入っているということです。

青州の使っていた老眼鏡。シブい!青州さん
は和歌山一のおしゃれドクターだったんですね。
←江戸時代のオペ器具。ク−パーやコッヘル、今も
 形が変わっていません。小さく向こうに映ってるのは
 江戸時代の尿道カテーテル。金属製です、すごい!
青州先生のオペ着についてる紐です。家紋だと →
思ってたら紐だったんですねー。たすきがけする
為に付けてるんだって。
←おおっと!台所で嫁姑問題が勃発。
 緊迫する空気に我々はすごすごと引き下がる
 しかありまへんでした。
青州の実験の副作用で妻、加恵は失明してしまう。
不自由な体であっても、加恵の生活は人々の労りと
愛に恵まれてしあわせだったという。
←実の母、於継の乳癌をオペ中の青州先生。
 仏心鬼手のオペを見学させて頂きました。
 気迫に圧倒され、医聖の志、確かに受け継ぎ
 ましたと心新たに我々は帰路に。



関西医大東医研