kampotopics
まだまだなじみの薄い漢方が臨床にどのように応用されているのか
意外と漢方が使われてるんだよってことを紹介していこうと思います。


その1
出てくるところに入れたら痛いやない!!

大腸ファイバーのときに、ブスコパン投与していてもやっぱり腸管が痙攣することはよくあるらしく、とある大学病院では芍薬甘草湯をファイバーの先から噴射すると腸管がふくれてファイバーの通過が良好になるそうです。大腸ファイバーの時には常に使用しているらしく、それで内視鏡の時間がかなり短縮できて効率も上がり、薬価も50〜140円/gと西洋薬に比べ安価で、何より患者さんの身体的(精神的)負担が減るというのがいいじゃない!目から鱗の話でした。
芍薬甘草湯(芍薬と甘草)は急激に起こる筋肉の痙攣を伴う疼痛をとるもの。こむら返りなどに使います。病位は太陰の時期で虚証。脈は弦遅。筋肉の痙攣というのは肝の機能失調で芍薬甘草湯は平肝鎮痙の作用を持ちます。



その2
術後イレウスと・・・

開腹手術では術後イレウスは高頻度で起こる。そこに登場するのが大建中湯!術後イレウスを軽減してくれるらしい。IVHもいいけれどやっぱり腸で栄養取るのが自然の姿。早く腸が動くようになれば血流も増えて治癒も早くなる!やっぱ漢方恐るべし!!
大建中湯は腹が冷えて痛み、腹部膨満感のある人に使います。虚証で腹中に寒があり、腸蠕動不穏、痛みがあるが診断のポイント。構成は蜀椒、乾姜、人参、膠飴。



その3
副作用なんか怖くない!!

IFNは脊椎動物に広く分布するサイトカインで、生体がウィルスに感染すると免疫担当細胞から速やかに産生分泌され、抗ウィルス活性を担う蛋白質群誘導することで抗ウィルス作用を発揮する。現在では、抗がん剤、抗ウィルス剤、ウィルス性肝炎などの治療に用いられている。一見無敵の薬剤に思えるが、無敵など世の中にあるはずもなく、IFNも例外ではない。副作用として、多彩な生理活性のために精神症状、自己免疫疾患、間質性肺炎、糖尿病、インフルエンザ様症状(発熱、筋肉痛、食欲不振)がある。このために、恐怖心から治療に踏み出せない人もいる。そこで登場するのが漢方薬!!小柴胡湯(しょうさいことう)をすぐに思い浮かべる人もい多いだろうが(IFNと併用することで間質性肺炎を引き起こすこともあり、併用が禁止)、ここで登場するのは、麻黄湯!!副作用は手足が少し冷えて、微熱が出る程度。うつ病など深刻な副作用はほとんどなかった。しかもIFNが効きにくいウイルス型(1b型)の難治性で、「高ウイルス量」の患者22人を含め、全員の肝機能が正常化。1ミリ・リットルあたり850万という大量ウイルスを持つ患者が検出値以下に減った例もあるそうだ。つまり漢方との相乗効果で、IFNがより強い抗ウイルス力を得ている可能性まである。 小柴胡湯のような併用による副作用は今のところないそうだ。
麻黄湯とは風邪、インフルエンザ、関節リウマチ、喘息などで、悪寒、発熱、頭痛、自然に汗の出ないものに用いる。病位は太陽病の経病。表寒表実の基本処方。脈は浮緊。診断のポイントとしては発熱、悪寒、無汗、喘咳、身体疼痛(腰、四肢、関節)。
小柴胡湯は小陽病の代表処方です。半表半裏の邪を和解によって取り除く。主として、解熱、消炎、止嘔、解毒の効果を持ち、亜急性、慢性炎症性疾患に用いられる。裏熱虚証に用い、診断のポイントとしては往来寒熱、胸脇苦満、嘔気や咳。

その4
あれっ・・・?

糖尿病の血糖の推移の指標はいくつかあるが、検査前の2〜3日の血糖の推移を示すものに1,5−AGがある。この1,5−AGは尿細管で、glucoseと拮抗して再吸収されるため、高血糖状態では血中
1,5−AGは低値を示す。ただし、人参養栄湯、加味帰脾湯など、遠志(おんじ)を多く含む漢方薬にはこの1,5−AGが多く含まれているため糖尿病でも高値を示してしまう。一見すると
糖尿病が改善されたかのように見えるが、その他の指標に変化はない。今後漢方薬がより普及していくとこのようなことが頻繁に起こるかも・・・YearNoteにもかかれちゃうかもね。

ヒメハギ科のイトヒメハギの根もしくは根皮。根の木質部を抽きさった根皮を「遠志肉」または「遠志筒」と称し質がいいとされる。初心を呼び起こし志を遠くに持つといわれる薬草で、激しい労働によるふさぎこみ、意気消沈したときにこの薬を配合した処方が用いられる。
去痰、鎮静、強壮薬として咳嗽、健忘症、多夢失眠などの症状に。精神安定、ノイローゼ、神経衰弱に。
 1.安神作用:神経症や欝状態による不眠・動悸・健忘などに用いる。神経質で胃腸が弱く、心配事のために不眠や動悸を訴える場合には茯苓・酸棗仁などと配合する(帰脾湯)。欝病、神経衰弱の治療には竜骨・牡蠣と配合する(竜骨湯)。
 2.去痰作用:鎮咳去痰薬として用いる。効力は弱いため貝母・半夏と配合する。肺結核などの慢性の呼吸器疾患で倦怠感とともに咳嗽・喀痰がみられるときに人参・五味子などと配合する(人参養栄湯)。

その5
十全大補湯って・・・

十全大補湯の使用により、MRSA肺炎が治癒し、MRSAが陰性化したという結果が出ている。なぜMRSAに効くのかは、なんと末梢血のリンパ球数を測定すると、上昇を示していたのである。それだけではなく、貧血にも効く。まさに目から鱗!!しかも、EPO製剤CFE−Uなどの赤芽球系前駆細胞に作用し分化を促す)との併用により、さらに貧血の改善に効果的であった。これらの結果から考えられることは、血球分化図を見れば明らかなのであるが、十全大補湯は、骨髄幹細胞に作用し、分化を促しているのではないかと考えられる。抗癌作用も発揮すると考えられており、近い将来、臨床にも応用されていくのではないだろうか・・・。やっぱり西洋医学的検証って誰にでもわかりやすいなぁと感じた今日この頃です。

十全大補湯・・・四物湯+四君子湯+桂皮+黄耆
顔色が悪く、貧血気味な人で、皮膚は乾燥、全身衰弱、倦怠感が著明な人に。


製作者は漢方の勉強途中で自らの勉強もかねて
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関西医大東医研


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