「アイヌはまったく同化された」「日本はレベルの高い単一民族」

現職国会議員・閣僚による「単一民族」国家発言に抗議を!

since 2001.7.17

2001.8.13一部更新

★緊急ニュース!(since 8/8、last update 8/13)
鈴木・平沼発言への対応巡り、ウタリ協会執行部解任さる
ウタリ協会も単一民族発言に厳重抗議へ!!
問題発言巡り 揺れる道ウタリ協会 [朝日新聞・2001年8月5日]
笹村理事長を解任 北海道ウタリ協会[朝日新聞・2001年8月6日]
新理事長に秋田氏を選出 北海道ウタリ協会[朝日新聞・2001年8月7日]
道ウタリ協会、「同化」発言に抗議へ [朝日新聞・2001年8月7日]
ウタリ協会新理事長が政治家発言に抗議 [朝日新聞・2001年8月10日](8/13 update)

また、北海道新聞の報道によれば、外務省が『国連の「反人種主義・差別撤廃世界会議」に派遣する政府代表団に、アイヌ民族を加える計画について、「白紙に戻す」ことを道ウタリ協会に通知した。』ということである。これは外務省・日本政府による”まつろわぬアイヌ”に対する圧力、恫喝ではないか。そもそもこの会議では鈴木・平沼両氏の発言も人種差別撤廃条約違反としてとりあげられる予定もあったという。外務省の対応こそこの国際会議で問題にされてしかるべきだろう。姑息な嫌がらせはやめろ!

 去る7月2日、北海道選出の自民党鈴木宗男代議士と、平沼赳夫経済産業相によって、相次いで「日本は単一民族国家」だとする発言がありました。鈴木氏の発言は、東京有楽町の日本外国特派員協会での講演で、「(日本は)一国家、一言語、一民族といっていい。北海道にはアイヌ民族がおりますが、今はまったく同化されておりますから。」というもの、平沼経済産業相は札幌市内での政経パーティで「小さな国土に、一億2600万人のレベルの高い単一民族できちんとしまっている国。日本が世界に冠たるもの」と発言したというものです。私たちは、これらを国会議員や政府の要職にあるものの発言として決して見過ごすことはできない発言だと考えています。  実は、十数年前にも同じような「単一民族国家」発言があり大問題になりました。1986年、当時の中曽根康弘首相は「日本はこれだけ高学歴社会になって、相当知的な社会になってきている。アメリカなんかより、はるかにそうだ。平均点からみたら。アメリカには黒人とか、プエルトリコとか、メキシカンとか、そういうのが相当おって、平均的に見たら非常にまだ低い。」と発言し、人種差別発言だとして国際的な非難を受けていたのですが、その釈明の中で今度は「日本は単一民族だから手が届きやすいという意味だ。」、さらには「日本国籍を持つ方々で差別を受けている少数民族はいない。」と国会で発言し、国内のアイヌ民族の団体などから猛反発を受けたという事件でした。それから10年以上の年月が過ぎ、アイヌ文化振興法が成立するなど、社会的にはアイヌ民族に対する理解が進んでいるかのように伝えられているにもかかわらず、いまだにこのような発言を繰り返す人間がいるという事実を私たちは深い憂慮と怒りを持って受け止めています。

 まず、平沼氏の発言は、この社会の中で多様な文化やアイデンティティもって生きつづけているさまざまな人々の存在を無視したものです。よりにもよって札幌で行ったのは、たんに無知なのか、それとも何か意図があってのことかはわからないが、どちらにしても多数者の傲慢な視点からなされているといわざるを得ません。しかし、それは単に無視した、とか無知だ、という問題としては片付けられない質を含んでいます。というのは、発言の核心部分は「レベルの高い単一民族(は世界に冠たるもの)」ということであり、ここでは、はっきりとは語られていませんが、しかし明らかに「単一民族である」ことを賞賛すべきことと捉えており、「日本は単一民族だから優れている」とする発想すらくみとれるからです。ですが「単一(均質)であるがゆえに優れている」と考えるのであれば、この社会に存在する、さまざまな「異質」な文化やアイデンティティを持つ人々は「社会に対して有害なもの」と結論されるしかないのではないでしょうか。そこでは、その異質性を捨て、無害で均質なものとして従属し同化するか、あるいは同化を拒否し抑圧され排除されるかのいずれかを迫られることになります。「単一」=「優秀」という発想は、必ず排外主義的なナショナリズムにつながるでしょう。

 そして、鈴木氏の発言は、具体的にアイヌ民族を名指しして「まったく同化され」たなどと勝手に断定している点で許し難いものです。アイヌ民族の長年の運動や先住民の権利回復に関する国際的な情勢の中、最近は日本政府ですら、国連への報告においてアイヌ民族を「これらの人々は、独自の宗教及び言語を有し、文化の独自牲を保持していること等から本条にいう少数民族であるとして差し支えない。」と認定せざるをえないようになって来ています。鈴木氏の発言は、このような政府の立場にすら反するものであるといえます。この発言は現に民族として生きている(そして私たちが今まで知り合ってきた沢山の)アイヌの人々の存在を真っ向から否定し、侮辱するものであり、私たちはこれを決して容認することはできません。

 このような発言を許さず、どのような民族的な少数者も共に生きてゆける社会を作り出していくために、私たちは、平沼・鈴木両氏に対し、抗議の声を送りたいと考えています。ぜひ、これを読んでいるみなさんからも抗議の電話、FAXやメールなどをお願いします!

平沼赳夫経済産業相
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鈴木宗男代議士
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メールアドレス info@muneo.gr.jp

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★アイヌ民族の近代の歴史の参考までに同化政策を越えて
★アイヌ民族に関するより詳しい歴史や資料を知りたい方はここからどうぞ
このページの作者について (2001.7.20追加)

平沼・鈴木両氏の単一民族発言をぜっーたい許さない西日本有志 略して 西日本タケオとムネオをケトばす会
連絡先:kuro_siro@anet.ne.jp