新墟からの手紙〜letter from shin-kyo


1987年にスクウェアより発売されたファイナルファンタジー。以後多くのファンを生み次々と続編が作られ、現在ではオンラインゲームとして数多くのゲーマーを廃人に追い込んでいる模様です。来年発売予定の第12作目も着々と製作が進んでいるようで、ファンの期待はこれからも高まっていくことでしょう。
そんなRPG業界の勝ち組であるFFですが、ゲーム以外の他メディア戦略はどうでしょう。大失敗した映画化、ジャンプの強力なプッシュにもかかわらずまったく相手にされなかったOVA、「お前にふさわしい凋落は決まった」のセリフで有名なFF:U・・・。どうも本編(ゲーム)の足を引っ張っているような気がしてなりません。今度はFF7のキャラクターでアニメーションを作るらしいですがこれもなんか嫌な予感がします。いったいいつからFFはこんなんなってしまったのでしょうか・・・?

そんなファンの目からも?マークが跋扈するFF他メディア戦略ですが、その歴史を語る上で重要な一作を今回は紹介したいと思います。時は1989年、丁度FF第2作目が発売された頃、宝島コミックから一冊のマンガが発売されました。







コミック版ファイナルファンタジー。ドラクエ3発売延期の間隙をぬって発売され当時のファミコンゲーマーに評価を受けたFF伝説の第一歩、そんな1作目の完全コミカライズです。左端はバハムートですね。隣のロリっ子は・・・オイオイ赤魔術師かよ。プレーヤー誰も使ってないよ。まぁマンガですから陽の目を浴びさせてあげたんでしょうね。
先日ゲームボーイアドバンスでリメイクされ、iモードでもプレーできるため最近1作目に触れた人も多いことでしょう。それではさっそく読んでいくとしましょうか。

1ページ目を開いてみると・・・



え、これFFだよね・・・?なんでしょうこの作者の意気込みと趣味がビンビンに伝わってくる宇宙船の描き込みっぷりは。ゲーム版はスタートするとなんの説明もなくフィールドにほっぽりだされてビックリしますが、こっちも別の意味でビックリです。大丈夫なのか?大丈夫なのか?







サンガーきたぁああああ!ああ、良かったやっぱこれFF1だった。1の存在の80%はサンガーで出来てますからね。サンガー万歳!ジークサンガー!お前にサンガー救えるか!











えっ・・・?





ちょ、ちょっと待ってちょっと待って、この「われに萌えよ」と言わんばかりのドジっコ赤魔術師が・・・マトーヤさん?
マトーヤと言ったらゲームでは盲目の魔法使いで、「不思議な呪文『とくれせんたぼーび』サッサッサ」としか言えないほうきだけが友達の孤独な老婆じゃないですか!なに、なんなのこのヲタ殺しの改変は。これじゃまるで、原作に無い美少女を登場させた挙句腐女子対策でヘイスティングスをイケメンに若返らせた「名探偵ポアロとマープル」じゃないですか。これはいくない、いくないですよ。老婆マトーヤがいなかったら誰からエルフの王子を救う薬をもらえばいいんですか!(マンガでは端折られてるので無問題)

とまぁ今冬公開の「ハウルの動く城」を先取りしたとも言えなくも無い(言えねーよ)若返り設定に読者はポカーン(・。・)となるばかり。
それでも無常にも物語りは進んでいきます。序盤のヤマである、コーネリア城のセーラ姫救出に乗り出す光の戦士たち。姫をさらったのは王国の親衛隊長のガーランド。ネタバレをしてしまいますとこのガーランドこそ何千年もの間闇を支配してきたカオスの化身であり、1のラスボスなわけなのですが、その悪役ガーランドがどうなってるかというと・・・







ただのオッサンじゃないですか





○| ̄|_

こ、これがガーランドかよ・・・。もうちょっとなんとかならなかったんでしょうか作者サマ。しかも、ゲームではセリフが少なかったためプレーヤーが想像する余地があったため神秘的な深みがあったのに、このコミック版ではいらんセリフが増えたため、そのキャラデ相応の小物っぷりが爆発しちゃってます。

「退屈な王宮から力ずくで奪う強い男・・・そう、私のような強い男を!」
「姫さま、プロポ−ズのつづきはまたのちほど」






オレのガーランドたんはそんなこと言わない。










と・・・なにかと読者を丸い刃でグイグイ押してくる展開がこの先続いていくわけです。
でもね、オレふと思ったんですよ。本編を忠実になぞるだけが良いコミカライズなのか?答えはもちろん否ですよね。せっかくのマンガ化なのだから新しい要素があったほうが楽しめます。よし!幼女マトーヤもオッサンガーランドも目をつぶろうじゃないか!






ペラ・・・ペラ・・・(ページを繰る音)

たとえ、セーラ姫が死と隣り合わせの危険な旅についてきても!

セーラ「皆さんと一緒に行きたいんですの!オバケ退治に










ペラ・・・ペラ・・・

たとえ、四天王が全員女って設定で、水のクラーケンが100%原型をとどめてなくても!

マトーヤ「こいつは、あたしのするめだ!」










ペラ・・・ペラ・・・

たとえ、旅の途中でDB−6(どぶろく)とかいうロボットがパーティに加わっても!

ファ、ファナルファンタジー・・・だよね?










シク・・・シク・・・

ペラッ
!!?
















たとえ、バハムートがガトリング砲とロケットランチャーをぶっ放しても
ってオラァァアアアアアアアアアア!!!!!










いや、あのね・・・どうしよう、どうしよう
マンガでこんなにどうしようと思ったのはフリーザ様の戦闘力が530000って判明した時以来です。ほんとどうしよう、いやどうしてくれよう。メガフレアはどうした?なによその手はそのグローブは










え、えー・・・まぁ

てなわけでこの衝撃的すぎるバハムート様をピークにマンガは終焉に向かっていくわけです(いろんな意味で)。ガーランドがカオスに侵されていった理由が姫にふられてムシャクシャしてとか、エンディングで光の戦士たちとガーランドが酒場で和気藹々としてたりとか、もうオッサンも大暴走。

これにてファイナルファンタジーコミック版は幕となるわけです・・・。










FFに関わるすべてのみなさん・・・頼むから
お前らはゲームだけ作っててくれ


トップページへ