
準備(退職編)
いつ行くか?いつ辞めるか?いつ言うか?
さて、留学することに決めたところで、
次なる問題はタイミング。
「いつから行くか?」
そのために、
「いつ辞めるか?」
さらにそれを、
「いつ言うか?」
当然のことながら、
留学するためには、
仕事を辞めなければいけない。
その時期も問題。
早いにこしたことはない。
というか、少しでも早いほうがいい。
オーストラリアの大学についてさらに調べてみると、
日本と同じように前期と後期に分かれていて、
2月と7月が学期のが始まりであることがわかった。
今はもう6月だから、
いくらなんでも7月は無理。
ということは、来年(2001年)2月。
とりあえず、2月からの学期に入学すると仮定し、
そこから逆算して大雑把なスケジュールをたててみる。
@ 1月の半ばには現地入りしたい。
2月からスタートする前に、
すこし慣れておきたいから。
A 渡航の準備期間として1ヶ月は欲しい。
入学審査の結果が出るのは12月以降なので、
入学手続き、ビザの取得、航空券の手配
引越の準備、その他もろもろ。
1ヶ月あっても足りるかどうか・・・。
ここで12月の半ば、というラインがでてきた。
B 実家への引越
当時住んでいたアパートの契約が
12月の初めで切れるため、
渡航までの間は実家に戻る必要があった。
その引越に1週間ぐらいはかかる。
これにより、退職のデッドラインは11月末に決まった。
さて、次の問題は、「いつ言うか?」
社内の規定では「2週間前まで」となっていたが、
いくらなんでもそれは・・・。
常識的な線としては3ヶ月というところかな。
7月の頭に、面接がある。
退職の4ヶ月前。
期間的には十分。
そこで言うことに決めた。
D−DAY: 2000年7月3日
面接に呼ばれ、会議室に入る。
大親分が待っている。
定昇の時期でもあったので、
新しい給与明細と、
それについての説明があった。
「何か言いたいこと、ある?」
もしかすると、
大親分は気付いていたのかもしれない。
退職したい旨を告げる。
「そっか・・・。(この後は)どうすんだ?」
留学について説明する。
「・・・わかった。いいのな、それで?」
退職は受理された。
残りの日々は?
さて、残りの4ヶ月をどうしようか?
とにかく疲れていたし、
とくに会社が好きなわけでもなかったので、
辞めること自体にはなんのためらいもなかった。
しかし、自分の周りの人が嫌いだったわけではないので、
もとい、自分の周りの人全員が嫌いだったわけでもないので、
・・・・・・。
特定の人を除けば好きな人たちばかりだったので、
周りの人にかかる負担は極小化したかった。
そこで考えてみた。
自分がいなくなって困ることってなんだろう?
この問いは、今に始まった問いではない。
ここ何年か、何度もくり返した問い。
答えはいつも同じ。
もちろん、今回も同じ。
ある人がいなくなって困るのは、
その人しか知らないことがあるから。
私しか知らないこと?
そんなものは、ない。
一時期と比べると数が減ったとはいえ、
まだまだベテラン健在。
いざとなれば、大親分がいる。
ということは、
通常の案件単位の業務引継で十分。
ちょっと寂しい気もするが、それが事実らしい。
いま手がけている案件も、
前提がいくらでも覆りそうだった。
実際、最後までなにも固めることはできなかった。
ひとつ気になっていたのは、
新しい人がたくさん入ってきていたこと。
この人たちに「よく使うワザ」を覚えてもらう、
というのが、グループの課題のひとつだった。
大親分からも、これは言われていた。
残りの時間で注力すべきこと。
どうやら見えてきた。
「新しい人」は7人。(役付きと超ベテランは除く)
うち2人はベテラン。
経験ゆたか。
心配ない。
さらに別の2人は会社がちがう。
ベテランがしっかりサポートについている。
こちらも心配ない。
ということで、実質的には3人。
困ったことに3人とも担当がバラバラ。
ひとりは権限認証。
ひとりはアプリ。
ひとりはデータベース。
特定個人に言及することになるので、
これ以上の詳細には触れません。
個人的には問題なかったと思っています。
(あったらごめんなさい。個別に抗議して下さい。)
最終日: 2000年11月30日
朝一番に、中目黒で退職の発令を受ける。
「予定通りか?」
いちばん偉い方に訊かれてびっくりした。
そういえば、何年か前の面接で
自分のやりたいことと、会社の方向性が合わなくなったら辞めます。
とか
威勢のいいことを言ったのを思い出した。
まだ覚えてたのか・・・。
当時考えていたこととは、
ぜんぜん方向がちがってしまったんだけど・・・。
まあ、いいや。
とりあえず不敵な微笑とともに
「はい。」
と応えておいた。
午前中は中目黒の同期やお世話になった方々に退職の挨拶。
大手町へ戻って、チームの皆さんと最後の昼食。
午後は本店内の挨拶回り。
ものすごくお世話になったにもかかわらず、
タイミングが合わなくて
挨拶できなかった方も何名かいらっしゃいます。
この場を借りてお詫び申し上げます。
最後の夕礼。
退職のごあいさつ。
何を喋ったか、よく覚えていない。
この手のセレモニーは嫌いなので
淡々と喋ってた気がする。
この期に及んで机の片づけが終わってない。
けっきょく21:00頃までオフィスにいたりする。
同僚数名と「たぱ」へ。
押上の自室に戻ったころには、
もう日付が変わっていた。
最初の社会人生活はこんなふうに幕を閉じましたとさ。
めでたし、めでたし。
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