★活動状況★
このページにアクセスして下さった皆様こんにちは、私たちは北海道大学公認団体「裁判問題研究会」〈通称"さいけん"〉です。この度、恒例の新入会員募集に当たり、当会の活動状況をお知らせします。
当会は、約30年の歴史を有し、多くの優秀な先輩を送り出しており、私たちもこれらの諸先輩に続くべく、活発な活動をしています。まず、当会の基本的活動として毎週二回の例会があります。そこではゼミナール方式で重要な判例を素材として議論を重ねながら法律を理解していくことを行っています。
判例とは、簡単にいえば裁判所が出す判決文であり、そこには無味乾燥な法律文とは違った厳然たる事実が横たわっているので、法律書を読むよりはずっと興味を持って学習できます。新入生の皆さんは、法律をはじめて勉強する人がほとんどでしょうが、法律は何か争いごとが起こったときの解決方法であり、それを学ぶためには実際に起こった事件を素材にすることが最も効果的なのです。したがって、"さいけん"でも、判例を素材として、実際に起こった事件を通じて法的問題解決方法、いわゆるリーガルマインドを身につけてゆくのです。
また、ゼミナール方式とは、先生が一方的に話す学校の講義などと異なり、みんなが自分の意見を言い合ったりしながら理解を深めていくものです。大学で、みなさんが取ることになるであろう『演習』と呼ばれるゼミは、先生がいるせいか、緊張した雰囲気で、なかなか自分の意見を言うことができません。けれど、"さいけん"のゼミは、和気あいあいとした雰囲気のなかで行われるので、そんな心配は要りません。例会において、このゼミナール方式で学んだ議論の仕方などは、大学時代はもちろんのこと、社会に出てからも役立つものとなるでしょう。
ちなみに、最近例会で取り上げたテーマは以下の通りです。
 平成10年度 憲法(基本的人権) 刑法(総論)
 平成11年度 憲法(基本的人権) 民法(総則・不法行為)
後期になると、11月の中旬から、模擬裁判の準備に入ります。内容の詳細な説明は後に譲るとして、これは、3月に3泊4日のスケジュールで、大滝セミナーハウスで行います。この模擬裁判では、例会で学んできた知識を使い、自分たちで裁判を行うことによって、具体的事件において裁判官・検察官・弁護士がどのように法律を扱っているのかを体験します。
さらに、実際の裁判実務を体験するために、毎年裁判傍聴を行っています。裁判傍聴は別に一人でも行けますが、みんなで行けば怖くない(?)し、裁判官に質問できることもあります。
これらの活動に加え、年に一度、顧問の中村睦男先生をお招きしてのゼミ、いわゆる「中村プロジェクト」も行っています。ここでは1年生の中から発表者が選ばれ、先生の著書や六法をいただくのが恒例となっています。
このように書いていくと"さいけん"はえらくまじめなサークルではないかと思えることでしょう。それは否定しません。なぜならそう見えるように書いたからです。
"さいけん"のモットーは、大学生活を「よく遊び、よく学ぶ」ということです。「遊ぶ」というほうも、大学祭の模擬店への参加や、コンパ、旅行など、別に普通のサークルと異なりません。そして、みんな、充実した大学生活を送りつつ卒業していきます。
以上、当会の活動を簡単に説明してきました。当会に少しでも興味をもたれた方、法律・裁判に興味のある方、ゼミに参加したい方、多くの方の参加を大歓迎します。

★顧問紹介★
当会は法学部の中村睦男教授・鈴木賢教授に顧問をお願いしています。
中村先生は、現在、司法試験考査委員・国家公務員T種試験考査委員でおられます。
先生のご専門は憲法で、特に社会権に関してはすでに学界でも権威、憲法学者として現在、日本をリードする存在で、最近は相次いで著書を刊行(『論点憲法教室』『憲法T・U』『ファンダメンタル憲法』等)されたり、アイヌ問題に関する政府の懇談会に参加されたりするなど、精力的に活動なさっています。また、中村先生は昭和36年に北大法学部を卒業された私たちの先輩でいらっしゃると言うこともあり、教育にも非常にご熱心で、講義にも定評があります。"さいけん"では、年に数回、先生をお招きしての例会やコンパ、その他の行事も行っています。このように先生とは1年生の頃からいろいろとお話する機会があり、3年生になると毎年"さいけん"のメンバーから何人かの中村ゼミ員が必ずと言っていいほど誕生します。これも、"さいけん"を通じて先生の人柄、学識の深さを知り得たからでありましょう。
鈴木先生は、比較法(中国法)がご専門です。最近の中国の経済成長にともなう中国ブームもあって、この分野は大変注目を浴びています。更に、鈴木先生は、"さいけん"のOBでもあり、会員のよき相談相手となってくれます。
1,2年生の頃は、私的な場所で、法学部の先生、それも学会の最先端をいく方と親しくなるチャンスはそんなに多くはありません。今年の"さいけん"の卒業生もみんな、中村・鈴木両先生に4年間お世話になったことを感謝しつつ、北海道大学を卒業していきました。

★卒業後の進路★
当会の会員は見かけによらず(?) 大変優秀なので、就職氷河期にもかかわらず、就職状況は良好です。特に公務員に関しては、北海道庁・札幌市役所等に多数就職しており、配属先の上司が"さいけん"のOBだったと言うような話も聞きます。また、近年は大学院に進学し、さらなる研究をする人も増えました。司法試験合格者も出ており、OBの弁護士とともに、この分野での活躍が期待されます。