新聞の原稿執筆に当たっての注意事項、ルールです。
今後、随時
更新していきますのでチェックしてください。
これを守っていない文章は、新聞部が容赦なく添削いたします。
漢字とひらがなの使い分け
   
いう(言う) 漢字 「思ったことを言葉で表す、述べる」の意味で使う場合
例:あえて言えば、言うまでもなく、はっきり言って
ひらがな 「言う」の実質的な意味が薄れた場合(迷ったらひらがな書き)
例:〜という人、どちらかといえば、経験がものをいう
いく(行く) 漢字 「距離的・時間的に遠ざかる」の意味で使う場合
例:学校へ行く、行き先
ひらがな 「物事が進む」の意味で使う場合
例:減っていく、満足がいく、〜していく
いただく(頂く) 漢字 「もらう・のせる」の意味で使う場合
例:頂き物、賞状を頂く、雪を頂く
ひらがな 「〜してもらう・〜する」の意味で使う場合
例:出席していただく、〜させていただく
ください(下さい) 漢字 「物を受け取る」の意味で使う場合
例:お手紙を下さい、しばらくの猶予を下さい
ひらがな 補助動詞の場合
例:〜してください、ご了承ください
くる(来る) 漢字 「距離的・時間的に近づく」の意味で使う場合
例:朝が来る、台風が来る
ひらがな 「ある状態に至る」の意味で使う場合
例:頭にくる、帰ってくる、〜してくる
こと(事) 漢字 具体的な事例を表す場合、実質名詞
例:争い事、事細かに、事もあろうに、研究している事
ひらがな 抽象的な内容を表す場合、形式名詞
例:読まないことにする、うまいことを言う、急ぐことはない
ため(為) 漢字 ―――
ひらがな 原則としてすべてひらがな表記
例:ためになる本、そのため
できる(出来る) 漢字 名詞全般(出来○○と繋がる場合)
例:出来合い、出来上がり、出来事
ひらがな 動詞・副詞全般
例:〜できる、できる限り、橋ができる
とき(時) 漢字 時期・時刻を示す場合
例:時と場合、時には
ひらがな 条件・場合を示す場合
例:事故が起きたときは、社員を採用するときは
ところ(所) 漢字 「位置、場所」の意味で使う場合
例:至る所、所狭し、所々、所変われば
ひらがな 上記の意味以外で使う場合、誤読のおそれがある場合
例:今のところ、勝負どころ、望むところだ
みる(見る) 漢字 「感覚で探りとる、世話をする」などの意味で使う場合、一般動詞
例:調子を見る、面倒を見る、様子を見る
ひらがな 動詞の連用形+助詞「て」を受ける場合
例:考えてみる、朝起きてみれば、私としてみれば
めぐる(巡る) 漢字 「回る、囲む」の意味で使う場合
例:巡り合い、名所巡り、血の巡り
ひらがな 「〜について、〜に関連して」の意味で使う場合
例:彼をめぐる噂、〜をめぐる問題
もの(物) 漢字 物体、事柄、対象を漠然と表す場合、接頭語
例:物思い、物まね、物足りない、物々しい、物は試し
ひらがな 形式名詞全般
例:〜というものは、比べものにならない
わけ(訳) 漢字 「道理、事情、理由」の意味で使う場合
例:申し訳ない、どういう訳だ、言い訳
ひらがな 形式名詞全般(迷ったらひらがな書き)
例:〜するわけにはいかない、〜するわけだ


漢字表記のルール

 漢字の統一
   おもう ⇒ ○思う  ×想う、憶う
   きょうぼう ⇒ ○凶暴  ×狂暴
    さい(年齢) ⇒ ○歳  ×才
   さびしい ⇒ ○寂しい  ×淋しい
   じゅうぶん ⇒ ○十分  ×充分
   わかる ⇒ ○分かる  ×解る、解る

 同訓異字語
   
いぎ 異義 異なった意味(同訓異義)
異議 異なった意見・議論(異議を唱える)
いし 意思 持っている考え、思い(意思表示、意思の疎通)
意志 物事を成し遂げようとする積極的な心ぐみ(意志が強い、意志薄弱)
いじょう 委譲 権限などを下級のものに任せ譲る
移譲 権限などを対等の間で移し譲る
おうせい 王制 王が統治する政治制度(王制廃止、絶対王制)
王政 王が行う政治(王政復古)
おさめる 収める 元通りの安定した状態にする、収容する(怒りを収める、利益を収める)
納める しまい込む、おしまいにする(写真に納める、税金を納める、歌い納め)
治める 鎮まる、苦痛が去る(暴動を治める、腹の虫が治まらない、国を治める)
修める 身につける、正しくする(学業を修める、身を修める)
おじ 伯父 父・母の兄(同様に、伯母は父・母の姉)
叔父 父・母の弟(同様に、叔母は父・母の妹)
おりる 下りる 上から下へ移る、認められる(肩の荷が下りる、許可が下りる)
降りる 乗り物から出る、役目・地位から退く(総裁候補から降りる、霜が降りる)
かいてい 改定 一度決めたものを定め直す(運賃の改定、学習指導要領の改定)
改訂 書籍・文書の内容の一部を直す(改訂版、字句の改訂)
かいとう 回答 質問・要求に対する返事(世論調査の回答率)
解答 問題・疑問を解いて答える(土地問題に対する一つの解答、クイズの解答)
かえりみる 顧みる 振りかえる、気にかける(家庭を顧みない、歴史を顧みる)
省みる 反省する(自らを省みる)
かえる 変える 変化、変更(観点を変えて、打って変わって)
代える 代理、代表、交代(背に腹は代えられぬ、投手を代える、親代わり)
換える 交換、換金、置換、転換(言い換え、空気を換える、乗り換え)
替える 前の物事をやめて新しいものにする(着替え、両替、日替わり定食)
かたい 固い 融通がきかない、確固、緩いの対語(頭が固い、固い絆、固く口を閉ざす)
硬い 軟の対語、こわばった様子(選手が硬くなる、表情が硬い、硬い石)
堅い 堅実、確実、もろいの対語(優勝は堅い、手堅い商売、ガードが堅い)
かたよる 偏る 中立的でない、公平・公正を欠く(人口が都市に偏る、栄養が偏る)
片寄る ずれて一方に寄る(人隅に片寄る、積荷が片寄る)
かんしょう 観照 客観的に見つめ本質を思索する(自然観照、人生観照)
鑑賞 芸術作品などを味わい理解する(絵画の鑑賞、能楽鑑賞)
観賞 見て楽しむ(映画観賞)
きょうはく 脅迫 おどし、刑法用語(脅迫罪、脅迫状)
強迫 無理強い、民法・医学・心理学用語(強迫観念)
けい すがた、かたち(原形をとどめない、円形、球形)
かたどる、模範となるもの(鋳物の原型、模型、理想型)
こえる 超える 一定の分量・限界を過ぎて先にいく、基準を上回る(想像を超える、世代を超える)
越える 手前から向こうへ上を過ぎていく、年月を経る(一線を越える、勝ち越す、起源を越える)
さがす 探す 欲しいものをさがす(家を探す、宝探し)
捜す 見えなくなったものをさがす(犯人を捜す、迷子を捜す)
じょうれい 条例 地方自治体が制定する法規
条令 箇条書きの法令
しょくりょう 食料 食べ物全体(食糧自給率、食料品、食料サミット)
食糧 穀物を中心とした主食物、抽象的表現(食糧安保、食糧管理制度)
まち 人家の集まっているところ、地域、行政区画(町外れ、下町)
店などが並んでいるところ、街路(学生の街、街の灯)


重複表現

今の現状 現状
炎天下のもと 炎天下
思いがけないハプニング ハプニング
過半数を超える 半数を超える、過半数を占める
古来から 古来
従来から 従来、以前から
犯罪を犯す 罪を犯す
被害を被る 被害に遭う、損害を受ける
募金を募る 寄付金を募る、募金活動を行う
まだ未解決 未解決


数字表記のルール

 ●原則として、記事中の数字には漢数字を使う。
  (ゼロは〇と表記する。ただし、単独で使う場合は〇ではなく「ゼロ」と表記する。)

 ●漢数字には原則として単位語をつける。(十、百、千、万、億、兆)

 ●ただし、必要に応じて洋数字を使う。
  洋数字を使う例…電話番号、郵便番号、交通機関(環状8号、のぞみ34号、日航15便)、選挙区

 ●人を数えるときの単位は「人」。「名」は使わない。

 ●「第○回目」、「第○日目」という使い方はしない。「第○回」あるいは「○回目」と書く。


ORIGINAL RULE

 ●「けいおう」は、「慶應」と表記する。

 ●「ふくざわゆきち」は、「福澤諭吉」と表記する。

 ●研究会は、「権丈ゼミ」と表記する。

 ●ら抜き言葉は使用禁止。


差別語・不快用語

以下に挙げる用語は、使用を避ける。
(出所:
『記者ハンドブック 新聞用語集』共同通信社

×奇形児 ⇒ ○肢体の不自由な子ども  
×知恵遅れ・低能 ⇒ ○知的障害者
×精神薄弱 ⇒ ○知的障害         
×植物人間 ⇒ ○植物状態
×らい病 ⇒ ○ハンセン病          
×百姓・農夫 ⇒ ○農家の人・農民
×浮浪者 ⇒ ○ホームレス・路上生活者  
×外人・外人部隊 ⇒ ○外国人・外国人部隊
×特殊学級 ⇒ ○養護学級         
×私生児 ⇒ ○非嫡出子

作成者:平本
Last up date:02/02/15