金魚の歴


 
誕生は1600年も前。その長い歴史をちょっとだけ振り返ってみます。


金魚の祖先はフナだった

 金魚の原産地は中国です。今からおよそ1600年前、中国大陸南部において黒っぽいフナの中から赤い体色のものを発見。それを珍しいものとして捕獲し、池で飼育したのが金魚の祖先だと伝えられています。つまり金魚は現在見られるような色や形をした魚ではなく、もともとはフナの突然変異として出現したものだったのです。

松井佳一博士は、フナとキンギョの形態を調べ、交雑実験と遺伝学的研究により、日本産金魚の各品種がフナから変化したものであることを1932年に発表しています。)

 北宋の時代(10世紀)になると盛んに飼育され、いろいろな品種が人為的に作り出されました。それが今日の金魚です。


日本における金魚の歴史

 中国で1000年以上変遷を重ねてきた金魚が日本にもたらされたのは、室町時代の中頃(16世紀初め)とするのが定説です。当時、金魚は貴重品として一般庶民の手に入れられるものではなく、江戸時代に入ってからも、その初期の頃は金持ちの武家や上流の家庭での飼育のみに限られていたようです。

 
江戸時代の後期になると、普通の町民たちの間でも飼われるようになり、さらには浮世絵や家具・着物の柄にも金魚が描かれ、庶民の間に金魚ブームをよびました

 養殖も盛んに行われるようになり、なかでも奈良県の大和郡山地方は、領主の柳沢吉里公が金魚飼育に格別の興味を持っていたため家臣にもこれが広まり、明治時代にまでそれが受け継がれて、その地方は日本の金魚の3大生産地のひとつになりました。

 ほかの2つは、愛知県の弥富地方と、東京の江戸川地方です。 



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