[ 抗議・質問状 ]

東京都大学管理本部長 殿


                                  東京都立大学人文学部文学科 国文学専攻 
                                                     中国文学専攻
                                                      英文学専攻 
                                                      独文学専攻 
                                                      仏文学専攻 
           
                                                    2003年10月1日

  東京都立大学人文学部文学科5専攻は、8月1日以降大学管理本部が推進している新大学構想には不明な点があまりに多いため、9月25日付で大学管理本部長宛に質問状をお送りしました。
 大学管理本部の施策を都民に対して説明することは本部長の当然の義務であると考えたからです。とりわけ都立大学に在学している学生、大学院生たちはこの間不確かな情報しか得ることができず、おおきな混乱と動揺に陥っているため、速やかな対応が望まれます。
 ところが、回答期限の9月30日を過ぎた10月1日15時現在、管理本部長からはいかなる返答をもいただいておりません。 都民、学生に疑義と不安ばかりを募らせる大学管理本部長のこのような態度に対して、私たち文学科5専攻は強く抗議するとともに、質問状に挙げられた5点について納得のゆくご返答を文書にていただけるよう、ここに再度求めます。人文学部一年生に向けた学科・専攻決定ガイダンスもはじまろうとしている現下、もはや一刻の猶予もなりません。10月6日正午を回答期限といたします。今回こそ責任ある回答をお待ちします。なお、本抗議・質問状を前回同様一般に公開するとともに、その有無を含め回答も公開してゆくことをあらかじめお断わりします。

 以下、再度質問事項を記します。

1.本年7月31日まで、東京都大学管理本部と都立4大学の間では、「都立新大学設立準備委員会」のもとで都立の新大学に向けた構想を検討してきました。しかし、これまで相互信頼関係に基づき築き上げてきた構想は、8月1日の「都立の新しい大学の構想について」の発表によって、都側から一方的に破棄されました。
 管理本部側、大学側ともに膨大な勤務時間を費やし形づくった案をこのように唐突に破棄された根拠を、納税者に対して説明する義務があるかと存じます。具体的にご説明お願いします。

2.「都立の新しい大学の構想について」では、現在の都立大学にかぎっても学部学科構成がおおきく変動することになるにもかかわらず、現行体制から新大学への移行がどのようになされるのか触れられていません。
 現在在学している学生たちの間では、自分たちの学習権がはたして保障されるのか、というおおきな不安がわき起こっています。また人文学部一年生は、進級にあたっての専攻選択という問題を眼前に控えとまどっています。
 この案を強行すると仮定して、現在在学している学生に対して、入学時に示されていた教育態勢が縮減されることなく卒業時まで保持されることを確約してください。またそれがどのように保証されるのか、具体的にお答えください。

3.新しい大学における大学院の構想は、いまだに発表されていません。
 現在ある大学院人文科学研究科・社会科学研究科が、新しい大学ではどのような扱いとなるのか、お答えください。
 またその際、現在在学する大学院生の処遇はどのようになるのでしょうか。現在修士課程在学中の大学院生が、課程博士号取得にいたるまで、入学時の態勢が十全に保たれることを確約してください。

4.現在人文学部には文学科5専攻(国文学、中国文学、英文学、独文学、仏文学)があります。その、新しい大学における位置づけを示してください。

5.新大学における言語教育(日本語および外国語)について、7月31日までに検討・準備されてきた案も破棄されたのでしょうか。もしその場合、どのような対案が用意されているのか、具体的にご呈示ください。

 以上。

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