「首都大学東京」学部長予定者に対する

都立大関係4団体の質問状

最終更新日:2004年5月23日

 

質 問 状

2004年5月18日

 

 「首都大学東京都市教養学部」学部長予定者

   前田雅英 殿

 「首都大学東京都市環境学部」学部長予定者

   井上晴夫 殿

 「首都大学東京システムデザイン学部」学部長予定者

   石島辰太郎 殿

 「首都大学東京健康福祉学部」学部長予定者

   繁田雅弘 殿

 

 2003年8月1日の「都立の新しい大学の構想について」の発表及びそれ以降東京都大学管理本部が「新大学設立」に向けて進めてきた手続きはあまりに非民主主義的である、とこれまで私たちは批判してきました。都立大学の公式機関も、2003年10月7日付総長声明「新大学設立準備体制の速やかな再構築を求める」、あるいは、2004年3月9日付評議会見解で同様の趣旨の批判を行なっています。

 このような状況下、4月9日付山口一久大学管理本部長名義文書「各大学教職員の皆様へ」には「首都大学東京」における当該学部の学部長予定者として貴殿の名が挙げられています。この件についても不明な点が多いため、学部長に「指名」された方々に以下11項目の質問をお送りいたしますのでお答えをいただけるようお願い申し上げます。ご回答は文書によって5月25日までに同封の封筒にて、郵便あるいは学内便にて東京都立大学人文学部西川直子宛にご送付いただくか、下記「開かれた大学改革を求める会」電子メールアドレスまでお送りください。

 なおこの質問状及びご回答は公開することをあらかじめお断わりしておきます。またお答えによっては、新たな質問をさせていただく場合もある点をご承知おきください。

 

開かれた大学改革を求める会   

東京都立大学学生自治会執行委員会

東京都立大学人文科学研究科院生会

東京都立大学文系助手会有志   

 

* 「開かれた大学改革を求める会」は東京都立大学の教員・学生よりなる団体です。代表は目下西川直子人文学部教授が務めます。

電子メールアドレス: hirakaretadaigakukaikaku@yahoo.co.jp


 

【学部長の選出について】

質問第1[選出の経緯]

 貴殿が「首都大学東京」における当該学部長に選出された経緯は、これまでのところ都民にも新大学を構成する中心となるべき現都立4大学教職員にもいっさい知らされておりません。いかなる経緯で貴殿が学部長予定者となったかについてご説明ください。

 

質問第2[「学部長予定者」としての姿勢]

 東京都立大学ではこれまで、学部長、研究科長の選出は、教授会メンバー、助手、職員という構成員の投票によって為されてきました。さらに人文学部長については、学生の総意を諮る規定もあります。

 私たちは「開かれた大学改革を求める」立場から、新大学の学部長予定者についても、構成員の意思を反映する人選がなされるべきだと考えておりますが、貴殿はなぜ管理本部の「指名」を受け入れられたのか、そのお考えをお示しください。

 また今後貴殿が、「首都大学東京」構成員による従来のような投票によって、信任を取りつける用意があるか否か、お答えください。拒否される場合、その根拠もご提示ください。

 

質問第3[今後新大学における学部長・学長・理事長選出法への考え]

 東京都立大学では学部長、研究科長とともに、総長の選出も構成員の投票によって為されてきました。また総長候補予定者については学生の投票によって非適任と見なされた者を除斥する内規もあります。

 2005年度に「首都大学東京」が発足したと仮定して、以後当大学における、学長、理事長、そして各学部長の選出をいかなる手続きでなすべきであるか、お考えをお示しください。

 

【大学管理本部の踏む手続きについて】

質問第4[これまでのやり方についての評価]

 新大学設立に向けてこれまでの大学管理本部が行なってきた手続きに対する貴殿の評価をお示しください。

 

質問第5[今後いかに進めてゆくべきか]

 大学管理本部が都立4大学の教員たちと正常な協議体制を築くよう私たちはこれまで求めてきましたが、3月9日付の文書でも顕著なように西澤学長予定者、山口管理本部長らはそれを頑なに拒否しています。

 今後、新大学発足に到るまで、大学管理本部は都立4大学の教員とどのような協議の態勢で臨むことが望ましいとお考えでしょうか。

 

【現行大学における研究・教育の保障について】

質問第6[現状をどう捉えるか]

 新大学が発足する以前に、大学管理本部は2004年度の予算配分を新大学の方針に則って行なおうとしており、その結果各研究室では継続購入図書打ち切り等を余儀なくされています。また教育・研究環境のあまりにもの悪化に直面して転出する教員が続いています。かくのごとき事態を学生たちの多くは、すでに現在時点で入学時の教育保障が踏みにじられていると捉えています。

 この現状をどのようにお考えであるかの認識をお示しください。

 

質問第7[来年度以降の現行大学における教育保障]

 新大学発足以降、2010年度までは旧新両大学が併存しますが、旧大学に在籍する学生にとっての教育・研究環境が悪化することが危惧されています。大学管理本部が具体的にどのように教育保障を実現するのか照会してもこれまでのところまともな答えを得ることはできていません。

 ハード面(教室・研究室・図書利用等)、ソフト面(教育・研究の指導態勢)の両面で、もし学生が入学時に保障されていた条件が侵害されるとするなら、その責任はどこにあるとお考えでしょうか。また、これに対するどのような補償策が講じられるべきとお考えでしょうか。さらに、現行大学に在籍する学生たちからの意見を聞くべき機関を設置する必要性を認められるでしょうか。

 

【「首都大学東京」案への評価】

質問第8[現行大学の評価]

 都立4大学廃止、新大学発足を都庁が謳うにあたって、これまでの大学においてどのような点に問題があり、またどのような点をより発展させるべきか、というごく初歩的な議論すらなされていませんでした。

 貴殿の現行大学に対する評価をお示しください。とりわけ、都立大学の利点と見なされていた「少人数教育」についてのお考えをお聞かせください。また「都市教養学部」学部長予定者は、新大学では廃絶される人文学部文学科5専攻、理学研究科身体運動科学専攻、新大学発足時の計画に組み入れられていない経済学部経済政策専攻などがこれまで大学で果たしてきた役割をどう評価されるのか、是非ともお示しください。

 

質問第9[新大学案の評価]

 大学管理本部が発表している「首都大学東京」案をどのように評価されるのでしょうか。とりわけ、「都市教養学部」の理念及び内容、いまだその内実のはっきりしない「オープンユニヴァーシティ」及び「基礎教育センター」という組織について、さらに新大学の新機軸として喧伝されている「単位バンク制」についてのお考えをお示しください。また今後大学院重点化・部局化をなすべきかどうかについてのお考えもお示しください。

 

質問第10[助手の位置づけ]

 これまで都立大学で教育・研究両面にわたって重要な役割を果たしてきた助手については、配置案が示されていないどころか、その存否すら不確かな状態です。新大学における現在の助手あるいはそれに準ずる職の必要性についてのお考えをお聞かせください。

 

質問第11[法人化にあたっての人事給与制度案への評価]

 現在新大学設立本部経営準備室が提示している、独立法人化に伴う任期制・年俸制の導入などを含む人事給与制度の変更案への評価をお示しください。

 

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