〜「都民の会」再発足に向けて〜

4月2日 集会及び総会での議論の様子

 集会・総会では、金子ハルオさん(「都民の会」呼びかけ人)が開会の挨拶に立ち、「首都大学東京」の発足という新しい状況の下で、会が息長い活動を続けていくために、みなさんの智恵を集めて今後の活動のあり方を考えていく場にしたい、と呼びかけました。

 続いて行われた南雲智さん(前東京都立大学人文学部長)の講演では、人文学部長として一昨年八月の石原都知事による「クーデター」以降の状況をどのように闘ってきたのかを振り返りつつ、そこで生まれてきた変化(人事や教育内容等の決定に関して教員の権限が実態として回復していることなど)に触れ、「首都大学東京を変えていく」展望についてお話いただきました。
 その後講演を受けての質疑応答が行われました。会場からは「『首都大学東京』を少しでもよい大学にしていくために努力する、という方向性に本当に展望があるのか?」という率直な問いかけがなされ、南雲さんを交えての議論が行われました。

 総会でも引き続きこの問題が議論されました。学内関係者からは、「首都大の学生・院生と都立四大学の学生・院生、と区別するのではなく、それぞれが大学に寄せる期待や要求に基づいて共同の取り組みを組織していきたい」(都立大院生)、「学内関係者の努力が本当に都民にとって望ましい方向に向かうのかどうか、これからも学外から厳しい目で見守ってほしい」(教職員組合関係者)との発言があり、これを受けて会場からも「私たちとしてどのようなことができるのか?」という視点から、いくつかの提案や問題提起が行われました。
 会場からの発言は、申し合わせの内容に対する注文や改善提案、全国の都立大学同窓生の運動の紹介や裁判闘争の提案など様々なものがありました。紙幅の関係もありそのすべてを紹介することはできませんが、ご提案を受けて「申し合わせ(案)」の表現を修正する等、不十分ながらみなさんからの提案については反映できたのではないかと思います。

 集会・総会では一定の緊張感を含んだ議論も交わされましたが、そのすべての意見・発言を共通して貫いていたのは、“ここまで都立の大学が培ってきた研究・教育の蓄積を、この新大学発足で決して途切れさせることなく、今後もさまざまな努力と取り組みをもって継承・再建していこう”という意思であったと私たちは受けとめました。新大学へのスタンスの違いを越えて共有されたこの意思を、私たちは改めてこれからの会の大切な指針としていきたいと考えています。

 なお、総会の冒頭では、殿岡英行さん(「東京の保健・衛生・医療の充実を求める連絡会」)、河合美喜夫さん(「学校に自由の風を!」ネットワーク)のお二方から連帯のご挨拶をいただきました。ご挨拶に感謝するとともに、今後とも様々な分野での運動と連携・協力しながら、民主的な都政の確立に向けた取り組みを継続していくことを確認したいと思います。

 先日NHKのニュースで首都大学東京の入学式の模様を放送しました。石原氏は新入生に向かって「こんな大学世界にどこにもないぞ、君たち!」と得意げにスピーチしていました。「入学式」までこぎ着けたということで、都知事や東京都は、いま得意の絶頂だろうと思います。石原氏のスピーチにもそれが感じられました。しかし、実はいよいよ大学の中身、教育・研究のあり方をめぐって、具体的な事実に基づいた検証がこれから始まるのだろうと思います。私たちの運動は、決して派手なものではないかもしれませんが、今後ますます重要な意味を持つものになると思います。息長く活動を続けていきましょう。今後ともよろしくお願いします。

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